「ライトノベル」カテゴリーアーカイブ

感想 『デート・ア・ライブ 12』いつかやって欲しかった逆攻略路線


主人公ピン表紙が冴え渡る最新刊.

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恋愛攻略+バトルでガンガン進むのがこの作品のミソですが,いつかやって欲しかった逆攻略路線をこんなにガッツリやってくれたのが素晴らしいですね.

ハーレムの一つの到達点でしょうか.
色々な経緯を持って集まったメンツなので総集編のような豪華さがありますし,一人ひとりのヒロインの可愛さと個性が更に相対的に引き出されて満足です.

ストーリーの方は佳境の一歩手前と言った感じで中々の盛り上がりです.
この巻数にして新たな問題と明らかになる真実に今後も目が離せないと思います.


感想 『俺が魔族軍で出世して、魔王の娘の心を射止める話』


ヒロインがイキイキしていることが何よりですね.

あらすじ・内容

敵は魔族か、勇者か?レベル最低少年が出世街道をひた走る (予定) 最強の成り上がりファンタジー! 【あらすじ】気がつけば、目の前に鬼がいた。さっきまで下校途中だったはずなのに……。普通に学校生活を送っていた、松浦直也は突如異世界に召喚される。 そこに現れたのは魔王陛下の娘・マヤ様。漆黒の衣装に身を包む彼女は告げる。「おまえは、姫様の直属軍に配属する。一人前の兵士になれ」と。いきなりの無 茶ぶりに、ナオヤはたじろぐ――はずが、可憐なマヤの魅力にうっかり惚れてしまった。レベル最低の「肉の盾」(奴隷兵のこと)として、一年を生き延びたナ オヤは、本格的に魔界で頭角を現していく(予定)。

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主人公の出世道にスポットライトが当たると思ってたんですが,そこはメインにしつつ他のキャラクターがいろいろな魅力を出している点が良かったです.

文章も淡々と進む系なので読みやすいですね.

微エロな展開がまだまだすくないと思うのでそこは今後に期待しています.

あと,世界の謎とキャラクターの謎の伏線のバランスがよく,飽きさせない作りになっているのも好感が持てました.


感想 『フォルセス公国戦記 3』 戦争に次ぐ戦争で迫力満点


満腹度が高過ぎな戦記ファンタジーのド直球王道作品であることを再確認しました.

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今回も戦争に次ぐ戦争で迫力満点でしたが,改めて政治や策謀家たちにスポットライトが当たることで,一層物語に深みがましたように感じられました.

適材適所に加えて,全体を見通す鋭さとカリスマの物語なんでしょうね.

一難去ってまた一難,ということが次々に,それも大スケールで訪れるのが今作の見どころでもあるわけですが,果たして次回はどんな戦いとドラマを見せてくれるのか楽しみです.

新キャラもクセがあってかわいい.


感想 『葵くんとシュレーディンガーの彼女たち』 世界を変えるのは,いつだって世界を感じられる自分


世界を変えるのは,いつだって世界を感じられる自分.

あらすじ・内容

葵くんと並行世界の二人の幼なじみのひと夏の青春SFラブストーリー開幕!

睡眠こそ至上の喜びと豪語する少年、葵。彼には幼い頃から、 眠るたびに並行世界を行き来する、誰にも言えない大きな秘密があった。 そしてある朝、葵の何気ない一言から二人の幼なじみ真宝とほえむのいる世界は「重 なり合い」はじめて……ひと夏の騒動が重ねていく、二つの世界と幼なじみの心。最後に残るのは、真宝か、ほえむか、それとも――夏の終わりに贈るSF青春 ラブストーリー。

 

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読む前から自分好みの作品なんだろうなと思いながら読みました.
予想通りの素晴らしさです.

若い世代には少し難解なんですが,だからこそ若い世代に読んでほしい作品ですね.

セカイ系として押さえるべき所は押さえつつ,一つ一つ文字通り揺れ動く世界と心情が重ね合わせの状態になってストーリーがとてもしっくり来ました.

決してSFなだけでなく,そこは重要じゃないんだ,あくまで等身大の問題提起こそが主題なんだと私個人は感じました.

いろいろな感想が読みたくなる作品ですね.


感想 『エイルン・ラストコード 2』 こじ開け掴む,希望の未来の道標


燃えるアツさと情熱でこじ開け掴む,希望の未来の道標!

あらすじ・内容

とにかく熱くて、火傷する、新世代ロボットライトノベル第二弾!

ロボットアニメの世界から西暦2070年の世界へと召喚されたエイルン=バザッド。セレンにまつわる悲しい過去『機兵部初代部長・神無木緑の喪失』が呪縛のように多くの生徒を苦しめていることが判明して……!?

 

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いろいろ素晴らしい点がたくさんあるんですが,一番はやっぱりここぞというタイミングで求めていたシチュエーションが最も求められている状態で与えられるという感覚ですね.

ガチガチのロボットモノなのに,それを通してキャラクターたちの成長が丁寧に描かれているのが良かったです.

ジーンとくるシーンもたくさんあって本当に教科書みたいな作品だなぁとしみじみしました.

まだまだ明かされない謎が多く,またライバルキャラなどのお約束も期待されているので今後も目が離せない作品になりそうです.


感想 『ケイサル;ブレイズ』 謎解きやバトルがガンガン展開


呪いというものに真摯に向き合って丁寧にモチーフにしているところに好感が持てました.

あらすじ・内容

閉鎖された学園で巻き起こる剣と刃のアクションファンタジー!!

呪われた武具〈カースド・アームズ〉が降り注いだ街・大樹市は、〈生徒会〉の力によって統べられていた。やる気ゼロ〈生徒会長〉紫微羅十識の就任式に突如乱入した御前織華は“監査”と称してこれに干渉し始め――

 

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ただ舞台設定が色々と不自然な感じがしていて……社会とか政府とか……
でもまどろっこしいこと抜きで謎解きやバトルがガンガン展開する点はとても爽快です.
あとヒロインがなんて言うか抜け目ないようであるというか……不思議な魅力がありますね.
あと全体的におっぱいとか太ももとかが良かったです.


感想 『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 4』


極上の素材に極上のシチュエーション.やはり武術といえば武道会ですね!高鳴る!

あらすじ・内容

「最強」という名の称号を求めて――武術大会に強者集う!!

国中の強者が集まる武術大会の開催を聞きつけ出場を決めるスラヴァたち。出場者の中には国の英雄――アルマの姿も! 戦いに向け修行に励む一行であったが、シェリルは新技開発に苦戦を強いられているようで――!?

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時間経過とともにそれぞれのキャラクターが独自の色を持ち始めてそれを魅せてくれる最高の機会があるという感じ.

不穏な影がチラチラと見える中,最高の敵と相まみえていくキャラクターたちが本当に魅力的です.

やっぱり修行の成果というものが遺憾なく発揮されるという展開が気持ちいいんですよね!

今回は微妙なところで終わっている中で,次回もかなりボリュームを増やして届けてくれそうなので今から楽しみです.


感想 『イチから始める最強勇者育成』 へっぽこ勇者ヒロインズ


教官モノかつへっぽこ勇者モノでまったりギャグを楽しめる作品でした.

あらすじ・内容

伝説の勇者が挑む、お願いだから育成させてください系コメディ!

最強と謳われし勇者クロノスが授けられた使命は魔王討伐――ではなく、新米勇者3人娘に魔王を倒させること。スライム相手に全滅しかける上、奔放すぎる彼女らを導くために、クロノスはあの手この手を繰り出すが!?

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掛け合いのテンポはさすがの一言で毎回の定番ネタなどでフフッとなること請け合いです.
クライマックスでちょっと温かい気持ちになるのもこの作者の特徴でしょうか.
ヒロインズのへっぽこなところも変にストレスにならずスルッと読める作りになっていると思います.
ただやはりギャグ多めなのでかなり相性があると思います.


感想 『青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない』


家族という存在の希望と絶望,そして憧れのモチーフからのクライマックス進行が素晴らしい!

あらすじ・内容

麻衣さんの中身がシスコンなアイドル妹に? フツーな僕らのフシギ系青春ラブコメ、絶好調の第4弾!

二学期。麻衣先輩との久々の逢瀬に浮かれる咲太を待っていた のは、非情にも「あんた、誰?」という麻衣の言葉だった。 どうやら思春期症候群により、麻衣の中身が誰かと入れ替わってしまったらしい。その相手とは、 金髪ギャルメイクの新人アイドル豊浜のどか。彼女は麻衣の異母妹で、母親と喧嘩をして家出し、麻衣のマンションに転がり込んできたのだという。 元に戻れ ない二人は、お互いの振りをして生活を送ることに。麻衣は入れ替わってしまった原因に心当たりがあり、のどかも麻衣に言いたいことがあるようで――?  ちょっと待て、もしかして解決しないと麻衣さんとのいちゃいちゃはおあずけ!? けどまあ、中身が麻衣さんならアイドルと付き合うってのもありかもな あ……。 フツーな僕らのフシギ系青春ラブコメ、「お姉ちゃんの体をエロい目で見んな!」なシリーズ第4弾!

 

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キャラクターの活き活きしたところだけでなくその裏側に潜む昏い気持ちを浮き彫りにしながら,一つ一つの掘り下げがいっそ清々しい程ですね.

少女二人の側面から青春のひと時という窓を覗き,浮かんできた壮絶な切ない気持ち.
その上でより深く踏み込んだ切り口がなぜか爽快な気持ちになるのはこのシリーズ通しての不思議な感覚です.

またヒキが相変わらずズルいので早く続きを下さい.


感想 『青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない』 儚さと強さが若さの特権


ロジカルウィッチは可愛い寂しがり屋の普通の女の子でしたね……

あらすじ・内容

素直になれないロジカル女子・理央がふたりになっちゃった!? フツーな僕らのフシギ系青春ラブコメ第3弾!

夏休み直前、咲太の前に、初恋の牧之原翔子と同じ名前、同じ 顔をした女子中学生が現れる。でも本当なら翔子は女子大生のはず。混乱に陥る咲太に、またも不思議現象・思春期症候群が忍び寄る。 「この世界に私がふた りいるんだ」 なぜかふたりに増えてしまった科学部所属のクール女子・理央。咲太は片方の理央を自宅にかくまうことになり、まさかのプチ同棲生活が開始す る。さらに麻衣先輩まで泊まり込むと言い出したから、咲太の夏休みは大混乱に。「私は私が嫌いなんだよ」 そして、理央が抱える痛みとは――。空と海に囲 まれた町で起こる僕らの恋の物語『青春ブタ野郎』シリーズ第3弾。

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相変わらずの切なさと芯の強さが同居した最高のバランスで成り立っています.すごすぎです.
自傷や寂しさというのは若い世代から切っても切れないものなので正面からぶつかってくれて逆にとても清々しかったです.
彼も彼女も気付いた気持ちはやっぱり色褪せないものだろうし,そのうち風化することもあるだろうけどだからこそ愛おしい.
2つに分かれても,やっぱり一つに合流する.
そんな儚さと強さが若さの特権なんだなと再確認しました.