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感想 『回復術士のやり直し7 〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜』


最強の敵との頭脳戦

裏と裏の裏の読み合いが基本のマクロとミクロの頭脳戦が見どころですね.

強大な力を持った主人公とヒロインたちですが敵も常軌を逸した力と頭脳を持っていて手に汗握る演出がニクいですね.

力と力のぶつかり合い,あとはクライマックスまで一直線でしょう.


感想 『ソードアート・オンライン23 ユナイタル・リングII』 焦燥感と達成感のせめぎ合い


焦燥感と達成感のせめぎ合い

合流から狩り,関係構築,拠点防衛と危機と緩和の緩急がとてもエンタメしている巻でした.

モンスターとプレイヤー,そしてルールそのものが驚異のこの世界で丁寧に描かれたキャラクター達の活躍からまたしばらく目が話せなさそうです.


感想 『29とJK8 〜そして社畜は今日も働く〜』 踏みしめた地面の確かさ


踏みしめた地面の確かさ


夢に向かってがむしゃらに進む若い力.その眩しさにやられそうになるのかそれすらも引っ張る力として利用するのか.

大人力を考えさせる内容でした.

この物語の行く末が正直見えなくなるくらい大団円でしたが,読んでる年代によって揺さぶられる箇所がかなり変わってきそうな不思議な作品であることは間違いないでしょう.


感想 『リベンジャーズ・ハイ』 復讐中毒者の宴


復讐中毒者の宴

とんでもなくヘビー級の過去を持った主人公がその黒い炎をエンジンにとにかく相手を追い詰めるさなかで大切なものを見つけて成長……というより殻を割っていく話でしょうか.大好物でした.
キャラクターがとにかく魅力.今回のボスであるスマイリーの背景ももっと細かく知りたいと思ったくらいです.
お互いとんでもないものを過去に背負いつつ相対し鎬を削りあい殺し合い……世紀末で退廃的ですがどこかポジティブに感じられたこの世界の雰囲気とも最高にマッチしていまします.


感想 『千歳くんはラムネ瓶のなか』 リア充の静かな爆発


リア充の静かな爆発

リア充がリア充足るためにどこまで太い芯をはるかという命題を突きつけられた感覚でした.

一つ一つはこれまでの同種の作品のエッセンスを丁寧に織り交ぜていきながら,この作品独自のテーマも魅力的に描かれていました.

同時代にこれほど学校生活の参考になる作品が出てきて今の中高生が羨ましいですね.


感想 『プロペラオペラ』 圧巻の景観にダイナミックな戦記


圧巻の景観にダイナミックな戦記

こういうの求めてたと言わんばかりに芳流のやうに浴びることのできる飛行戦艦バトルロマン.

キャラクターたちも生き生きと動いていて驚くほどの解像度で情景が迫ってくる感じです.

前作の良いエッセンスはふんだんに継承しつつまたドキドキな世界観で抒情詩が始まった!とそんな期待に溢れた作品でした.


感想 『骸骨 騎士様、只今異世界へお出掛け中 9』


世は広い 美しい

主人公が運搬係として磨きがかかりすぎている……たしかに激レアスキルとしてワープ系能力出してしまうと自然の帰結としてこうってしまうかもしれませんね…….

魔獣討伐や偉い人の会議,拠点の木材集めに労働力の確保……すべてにワープが大活躍です.


感想 『ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか? 3』 大人の時間も子供な時間も平等


大人の時間も子供な時間も平等

同じ場所にいて同じ時間を過ごせば過ごすほど世代のギャップをまざまざと意識させられるんだと思います.しかし抱えている傷や楽しい思い出の重みは一緒で大人は大人のふりをしているだけというある種の優しさが心地よかったです.

イチャイチャらぶらぶシーンとほっこりシーンのバランスも良かったですが最後のご都合展開がどんな伏線とこれから展開していくのかが気になりました.

三角関係の爆弾は多分終わってないのでそれを楽しみにしつつ次巻を読みたいと思います.


感想 『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する 2』


判断と意志の力

チートはチートでもただではなくそこに判断に乗せる確かな意志が走っている点がとても興味深いですね.

今回は新ヒロイン?の勇者が本格的に登場.改めて規格外の能力に主人公も苦戦すると思いきや思わぬ展開に.

ハラハラドキドキはそのままに様々なシチュエーションに主人公の尋常ではない能力と工夫を楽しむことができるので全く飽きずに読めました.

次は学園を離れまた新たな展開があるとのことなので世界の広がりを見守りつつこの主人公の行く先を楽しみにしたいと思います.


感想 『弱キャラ友崎くん Lv.8』 未来と現実の狭間で


未来と現実の狭間で

進路という多感な時期に適当に過ごすこともあれば真剣に考えることもあるテーマを軸に描きながら,それぞれのキャラクターの考えが等身大に描かれている様がとても興味深かったです.

一人ひとりのエピソードは決して長くないのですがどれも印象的で色彩を放っていましたね.

主人公も何かを掴みかけて手を伸ばしている様子なのですが,背伸びすることでまた見えなくなるものもあるという……そんなヒヤヒヤ感も楽しく読めました.

しかし……私はヒロインの悲しみなどに非常に敏感なので今巻のラストはとても心配になりました……頼むぞ主人公.