個人的には非常に楽しめたんですが,万人にオススメできるかといえば唸ってしまいます.
内容紹介
高校に入って最初の春休み。余命一週間と宣告された“たまらん”こと玉木走太。幼馴染の親友三人から「生まれてきてよかったと思えることをしまくろう」と 提案され、みんなでがむしゃらに遊びまくる。そして七日目、三人が連れてきたのはたまらんの憧れる学校一の美少女・月形嬉々。気を利かせて二人きりにされ てしまい、思わず緊張するたまらん。夢のようなひとときは瞬く間に過ぎ、たまらんは嬉々と最期のキスをする――――――。だが誤診!! 再びみんなと、何 より嬉々と会える!と喜ぶたまらんを、しかし嬉々は超過激に冷たくあしらうのだった。えっ? なんで!? そして始まるたまらんの多角関係青春ラブコメ 『たまらん!』お待たせ!!
くじびきアンバランスを思い出しました.登場人物全員の恋路が一方通行で,しかも同じ方向を向いていないからこんがらがってすごいことになってます.
すべてを俯瞰できる立場のはずの主人公も,当然蚊帳の外に入れるはずもなく……と非常に練られた構成になっていて素直に感心しました.
その恋愛模様が楽しめることもさることながら,コミカルなキャラクターたちの日常が全体の雰囲気を作っていて面白いです.
しかしながら恋愛的カタルシスと言いますか,ストレス展開ではないだけにストレス展開と言いますか,言いしれぬモヤモヤがずっとつきまとう宿命の作品のはずなので,恋愛無双を期待している方は注意が必要ですね.私は大好物でした.