様々な出会いと別れの連続性
MMORPGの醍醐味は本来現実で出会えるはずもない様々な境遇のプレイヤーと仮想の中で出会いと別れを繰り返していくところだなぁとしみじみと感じることができました.
しかもそれは強い連続性の中で成立しているわけで,どんなに大きなイベントにもそれに繋がるための小さな積み重ねがあるということを描くことで世界観がとても広がる感覚を得ることができました.
大人気キャラクターであるユウキの過去の話もほんとに良かった.
様々な出会いと別れの連続性
MMORPGの醍醐味は本来現実で出会えるはずもない様々な境遇のプレイヤーと仮想の中で出会いと別れを繰り返していくところだなぁとしみじみと感じることができました.
しかもそれは強い連続性の中で成立しているわけで,どんなに大きなイベントにもそれに繋がるための小さな積み重ねがあるということを描くことで世界観がとても広がる感覚を得ることができました.
大人気キャラクターであるユウキの過去の話もほんとに良かった.
魔王様の尊厳
よくある魔王が転生して能力隠して俺つえーみたいな展開と感じるところとそれでもイケメンというか統べるもののカリスマを感じさせる部分のバランスが素晴らしい作品でした.
ヒロインたちも最初はオーソドックスながらどんどん盛り上がってくるうちに魅力が増していって最終的にはうるっとくるくらい身近に感じることができました.
まだまだ世界に隠された謎があるのでそれをベースに敷きつつ,この魔王様なら大丈夫という安心感とともにこの作品は続いていくと,そんな確信がもてましたね.
魔人の国にて過去との邂逅
あらすじ・内容
シェリルの秘密と血晶の謎――最後の戦いが始まる!
魔人の国「ネヴァケー」。『大血晶』の情報を求め、そして師の意思を継ぐため、この地を訪れたスラヴァ一行を待っていたのは……魔人との喧嘩の日々!? そんな彼らの前に現れたのはシェリルと縁の深い人物で――
最終章の幕開けといった展開.
魔人の国に辿り着いた一行は好戦的な住民に囲まれながらもいつも通りに過ごしていましたが,目的の調査のために色々と動いていくうちにどんどん雲行きが怪しくなっていき……と言った内容.
エルフ,魔人,そして武術家という枠によって覗ける人間模様や信念もさることながら,いい塩梅に肉付けされた戦闘シーンなどやはり見どころが多かったです.
伏線として貼られていたシェリルの秘密など少しあっさりめの味付けだったところもありますが,それぞれのキャラクターの矜持だったりがぶつかり合う展開はなかなか爽快でした.
いよいよラストバトルに向けて大きく舵をきった今作.
どのような終着点にたどり着くのかが楽しみです.
才能は未だ枯れず
あらすじ・内容
名門校との交流戦に、暗殺教師の背任を疑う侵入者の影が躍る――
能力者養成校交流戦の開催期間中、学生は学園内に泊まるのが習わし。メリダもクーファやエリーゼとのお泊まりに胸躍らせるが、上級生しか選ばれないはずの交流戦の代表に選抜されてしまう。これは何者かの罠!?
様々な思惑が見事な交差をしながら閉鎖された学校で行われるお祭りバトル.
ゲーム的な設定がしっかりとシンプルな理解に役立っているところが相変わらず好印象です.
ヒロインが少し印象薄めですが,その分新キャラ達がとてもキラキラしていて読んでいて飽きませんでした.
シーン毎にこだわりが感じられたのでそこが今後もぐんぐん伸びてきそうなので楽しみです.
混線に次ぐ混線 まさに混戦
あらすじ・内容
星ノ守千秋の「本当の初恋」によって錯綜ラブコメは急展開へ!?
星ノ守千秋にとって家族以上に大切なネットの恩人――《ヤマさん》。彼の正体が宿敵、雨野だと気づいた千秋は心ここにあらずで……「ぬーん……ぬーん……うぬーーーん」「お姉ちゃん、その悶え方、全然可愛くない」
勘違いラブコメの極地がここにありました.
すべての発言,行動に気がおけませんね.
ここまでキャラクター同士の勘違いが起きてしまうと筋を通すことすら難しくなってしまいそうです.
それでいて悪いやつが誰もいない世界……素晴らしい仕組み作りだなぁと思わず感心してしまいました.
大波乱の今巻ですが決して軸はブレずにしっかりきっかりと暴走するキャラクターのラブコメが楽しめるのがまたにくいです.
みんな幸せになってほしいのですがどうやってもぎりぎりの戦いになりそうです.
ヒヤヒヤの着地点に期待しています.
最凶最悪のクズコンビ
あらすじ・内容
電脳ランドでのデスゲーム後、様々な人に傷痕を残しながらも 平然と過ごしていた新井和馬。そんなある日、彼は鉄山徹子に孤島で行われるギャンブルゲームへと誘われる。人間の人生をいともたやすく壊す大金を賭け、和 馬と徹子はチーム『クズ』として島へと乗り込むのであった。あの最凶のクズコンビが帰ってきた!! 爽快頭脳バトルサスペンス第2回戦!
あいも変わらず,二転三転する展開についていったと思いきやゲーム盤そのものをひっくり返された感じの独特な異彩を放つ作品です.
主人公もさることながら,ヒロインの刺すところでは刺す性格が物語のスパイスとして完全に機能している点も見逃せませんね.
単純なルールのゲームを人間に,それもクズ人間にやらせるとここまでドラマが生まれるのかという驚きと,いいぞもっとやれという気持ちに溢れます.
前巻とは違って気になる引き続きのヒキなので,最後まで見届けたいです.
ハードボイルドなネオファンタジー
あらすじ・内容
僕は、僕自身の怪物だ。他ならぬ僕が、そう望んだからこそ。 人類が火を熾(おこ)すよりも先に、発火の魔術に目覚めた世界。 旧ソ連出身の孤独な少年工作員ボリス・カルノフは、とある少女の護衛依頼を受ける。少 女の名前は千種(ちぐさ)トウコ。一億人に一人といわれている『賢者』の魔力資質を持った魔術師らしい。ボリスの任務は彼女が『ピラミス魔法学院』を卒業 するまで、あらゆる危険から護(まも)り抜く事だという。 どうにも不透明な依頼を怪しむボリスだが、訪れたピラミス島の地下に眠る超古代魔法文明の遺跡 『モニュメント』をめぐる戦いに巻き込まれて、自分自身と世界に秘められた真実に邂逅(かいこう)する!! 絶望からはじまり、未来に挑むネオ・ファンタ ジー、開幕!!
新ジャンルと感じるほど節々キマってる濃厚な作品.
最高にひねくれているけどどこか憎めない極まっている主人公に真面目でシリアスだったりほんわかどったりする脇キャラ達が見事に調和して独特な空気を演出しています.
ファンタジーなようでSF.
そうそう大ジャンルを掴ませない怪しい魅力もありますね.
適度にヒントが散りばめられた作品の大きな謎も良かったですし,余韻も結構好みです.
なかなか続きが書きにくい終わり方ですが,愛すべきキャラクターたちにまたどこかで会いたいですね.
可愛い生徒に腹黒教師の合わせ技.
あらすじ・内容
暗殺教師の矜持にかけて――少女の存在価値を世界に示せ
貴族のみが化物と戦う力・マナを持つ世界。青年クーファは、公爵家に生まれながら無才の少女メリダの才能を見出すため、家庭教師として派遣される。彼女に才能がなければ、暗殺――という、裏の任務を負って……。
ものすごくデジャブを感じましたが何のその.
すごくスカッとする展開で楽しめました.
ヒロインの落ちこぼれ設定は何かと腑に落ちませんでしたが,先天性のビハインドを打ち崩す過程が良かったですね.
ただ彼女の可能性の高さをもう少しうまく丁寧に見せて欲しかったのが正直なところです.
後は世界観の広がりがかなり壮大なのでそこがファンタジア文庫の色にマッチしている気がします.
次は脇役に焦点を当てて他のキャラがイキイキしているところも読んでみたいですね.
巨体主人公にちびっ子ヒロインコンビ萌えますね.
あらすじ・内容
「私の名前はアーニャ。稲妻姫の称号を持つ吸血鬼である!」 右も左もわからぬ異世界で稲妻姫の居候となった巨漢高校生、神楽。しかしアーニャのツッコミ稲妻を喰らうたびに彼の巨体は徐々に巨大化していき……!? そんな中、彼らの前に巨大な怪鳥を操るテロ組織・大鷲隊が街道を封鎖し街を襲ってきた!
作品のバックに流れる独特の空気感というか,雰囲気が良かったです.
異世界召喚として完成されているんですが,どこか懐かしい雰囲気とちゃんとファンタジーしている感じが作品テーマを底から支えている感じで,バランス感覚が良いですね.
ド派手な設定と芯を持ってるキャラクターも交換が持てます.
あとはもっとライバル同士シチュエーションなどの巨大バトルをもっと見たいですね.