感想  『29とJK3 ~社畜のいやしはJK~』 宿命は終わらず 社畜に休息なし


宿命は終わらず 社畜に休息なし


前巻から打って変わって箸休めのような助走のような巻と思いきや100メートルを全速力で走るようなスピードで助走してますこれ.

ヒロインたちと主人公の関係が変化する中で変わらないことと貫くことの大切さをどこかで伝えてくれるような印象を受けました.

大人になって社会人になってようやくわかる社会の仕組みと理不尽と子供の時の夢だったり純粋な気持ちが若さあふれるキャラクターと大人,現在と過去の対比で見事に描かれています.

ヒロインたちの成長も見どころなのですがそれに引っ張られる形で主人公も少しずつ何かと向き合えるひたむきさを出していくのがほっこりします.

エピソード的には助走なのですがとんでもない展開になってきました.

恋と夢,理想と現実.

宿命の“対決”がどのような結末を迎えるのかをしっかり追いかけたいと思います.


感想 『なれる!SE16 2年目でわかる?SE入門』 現実は非情 だからこそあがく価値がある


現実は非情 だからこそあがく価値がある


職業モノの一番濃い部分を更に濃縮してぶつけてきた実質の最終巻ですかね.

初っ端から学生読者を置き去りにする展開と描写に圧倒されます.

次々に主人公たちに訪れる新たなハードルを知力と人脈,時には社内政治や相手のメンツすら利用してなりふり構わず進んでいく彼らの生き様がひたすら先輩社会人としてカッコイイです.

それぞれのキャラクターたちもここぞとばかりに見せ場があり最終巻に相応しい立ち回りだったのではないでしょうか.

恋愛面での進展が全くないので後日談エピソードなどをリアルに所望したいです.

この作品はいわば社会人への讃歌なのですが安直なそれだけでなくリアルな負の側面やあまり良くない人間関係なども描くところで,苦しいところからそれでもあがいていく現代人へのエールでもあった気がします.

このような傑作が終わることを寂しがりつつまた彼らと何処かで出会える気もします.


感想 『トリア・ルーセントが人間になるまで』 まるで児童文学


まるで児童文学


悲しかったり嬉しかったり喜怒哀楽はあるけど,それを上手に優しさでラッピングしたようなお話でした.

王様を救うための薬は実は人間の女の子で主人公は彼女を父親のもとに送らなくてはならない王子という胸キュン設定.

ファンタジー要素もこってりさずに控えめで主にヒロインの可愛さと成長,主人公の考えを楽しむタイプ.

キャラクターも少ないので話が理解しやすくきちんと起承転結になってるのでとても読みやすかったです.

続きは出そうと思えば出せる伏線が幾つか登場しますが,この1巻単体でも十分楽しめます.


感想 『レジェンド・オブ・イシュリーン 3』


目まぐるしく変わる戦場


緻密な策略とそれぞれの思惑が組み合わさることでとんでもない化学反応になります.

細かい機微や人を手のひらの上でいかに踊らせるかみたいなところを地で行くような描写の細かさにスケール感が合わさってものすごい豪快かつ繊細な作品になっています.すごい.

1巻の頃の主人公の頼りない感じはなりを潜めていて軍師として恐ろしいレベルになってます.

戦場も目まぐるしく変化していますが,そこでうごめいている人に注目したいですね.誰も彼もときに利己的でときに信心深く,敵やときに味方まで出し抜こうとします.そこがいいんですよね.

ヒロインがやけに乙女になったり,対抗馬はイジイジしていたりと恋愛面も気になります.

今後もまだまだ物語がスケールアップしそうなのでそこを考えつつ,物語を構成する人物たちそれぞれの思惑による掻き乱しにも期待したいと思います.


感想 『精霊幻想記 8.追憶の彼方』 激闘その後、それぞれの思い出


激闘その後、それぞれの思い出


ググっと進行した前巻とは対象的にそれぞれの過去の精算を行った巻になりました.

かつての学院組もそれぞれの過去に縛られていて,他のヒロインたちの過去もしっかりフォーカスが当たってそれぞれが悩みながらも進んでいる様子が描かれていましたね.

バトル控えめでそれぞれの心情にスポットライトが当たった展開なので少し物足りないですが箸休み回としてはかなり満足です.

敵も次の巻からは動き出しそうですし,また大物の新キャラが登場しそうなので色々事態が動いていきそうです.

後半の展開も怒涛でいいところで毎回終わってますね.続きが気になります.