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感想 『されど僕らの幕は上がる。 Scene.2』


キラキラが見つかる青春活劇

あらすじ・内容

『台本』の謎が明かされるとき、すれ違った彼らの行く末は――?

リアリティ番組に隠された過去の事件を探るうちに、涼太は自らの不自然な記憶に気づく。事件の鍵が見え始めた矢先、ひなたが突然「卒業する」と言いだして――!? 「本当の自分」を探す少年少女のビターな青春譚。

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活劇型青春ドキュメンタリー,ここで閉幕.

読めば読むほど明かされる謎とそれに伴って揺れ動く少年少女達の生き生きとした様が印象的でした.

時には鬱々としながら,時には無理をしながら,それでも前を向いて明日をつかもうとする彼らにグイグイ引き寄せられました.

どこかひねくれながらも,なぜか身近にいそうなキャラクターの作る空気が独特で良い物を読みました.

物語の謎は読んでいくうちに予想出来るのですが,それでもなお色褪せない青春の輝きが確かに描かれていました.

今日もどこかで彼らは悩みながらもがいて明日を生きている,そんな後味の残る作品です.


感想 『青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない』 儚さと強さが若さの特権


ロジカルウィッチは可愛い寂しがり屋の普通の女の子でしたね……

あらすじ・内容

素直になれないロジカル女子・理央がふたりになっちゃった!? フツーな僕らのフシギ系青春ラブコメ第3弾!

夏休み直前、咲太の前に、初恋の牧之原翔子と同じ名前、同じ 顔をした女子中学生が現れる。でも本当なら翔子は女子大生のはず。混乱に陥る咲太に、またも不思議現象・思春期症候群が忍び寄る。 「この世界に私がふた りいるんだ」 なぜかふたりに増えてしまった科学部所属のクール女子・理央。咲太は片方の理央を自宅にかくまうことになり、まさかのプチ同棲生活が開始す る。さらに麻衣先輩まで泊まり込むと言い出したから、咲太の夏休みは大混乱に。「私は私が嫌いなんだよ」 そして、理央が抱える痛みとは――。空と海に囲 まれた町で起こる僕らの恋の物語『青春ブタ野郎』シリーズ第3弾。

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相変わらずの切なさと芯の強さが同居した最高のバランスで成り立っています.すごすぎです.
自傷や寂しさというのは若い世代から切っても切れないものなので正面からぶつかってくれて逆にとても清々しかったです.
彼も彼女も気付いた気持ちはやっぱり色褪せないものだろうし,そのうち風化することもあるだろうけどだからこそ愛おしい.
2つに分かれても,やっぱり一つに合流する.
そんな儚さと強さが若さの特権なんだなと再確認しました.