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感想 『プロペラオペラ』 圧巻の景観にダイナミックな戦記


圧巻の景観にダイナミックな戦記

こういうの求めてたと言わんばかりに芳流のやうに浴びることのできる飛行戦艦バトルロマン.

キャラクターたちも生き生きと動いていて驚くほどの解像度で情景が迫ってくる感じです.

前作の良いエッセンスはふんだんに継承しつつまたドキドキな世界観で抒情詩が始まった!とそんな期待に溢れた作品でした.


感想 『我が驍勇にふるえよ天地 9 〜アレクシス帝国興隆記〜』


痛快蠢動そして騒乱

安心して読める戦記モノな作品でしたがここに来て主人公陣営だけでなく敵側の役者も続々と揃ってきました.
英雄に次ぐ英雄がバシバシ出てきてとにかくやばい雰囲気になってきました.

女性キャラクターたちのたくましさと豪胆さ,そして魅力がいいんですよね.戦場は決して男たちだけでなく女の戦いもある,と.

激突に次ぐ激突必至の次巻も見逃せなさそうです.


感想 『ヒトよ、最弱なる牙を以て世界を灯す剣となれ グラファリア叙事詩』


人間とモンスターの関係

独特の世界観とハイファンタジーが織りなす軍師バトル.

逆転の一手と起点が心地よい頭脳戦もそうですが天才と憚れない能力と性格がいかんなく発揮されている主人公が本当に爽快に描かれている作品です.

男性陣が癖があって面白いんですが女性陣がヒロインとメイド,内務長官くらいしか目立っていないので少しテコ入れがほしいなと思っちゃうのは贅沢ですかね.

種族生存のこだわりもなくただ思うがままに理想へと突き進む主人公とポップで爽快なそれでいて残酷な描写がとても魅力的な作品でした.


感想 『我が驍勇にふるえよ天地 8 ~アレクシス帝国興隆記~』


大戦は続く 否応なしに

帝国を陥落させた主人達が国内安定のため政治に神経を注いでいる裏で遠く離れた場所では因縁と陰謀が渦巻いていました.

前回メインのキャラクター達は過去の因縁含めた精算は済ませたという終わり方なのに,この一冊でここまで話が広がったのは驚くべき演出ですね.

河を挟んでのど派手な三つ巴バトルも激アツですが,相手の裏をかき騙し騙され出し抜かれの軍師バトルも,要チェックですね.
ラスト数ページの衝撃もあり早く続刊が読みたいですね.


感想 『百神百年大戦』 昼行灯おっさんとツンデレ王女


昼行灯おっさんとツンデレ王女

一昔前の心地よいお約束ラブコメとど派手なバトル,スケールの大きい展開と作者の強みを活かした構成であると感じました.

ツンデレかわいいのと主人公のおっさん感が意外とマッチしていて名コンビな予感です.

キャラクターたちのクセがいい意味で強く魅力があり,行動原理も特徴あるので見せ場の印象も深くて面白かったです.

今後もいろいろな神が出てきては盛り上げてくれそうなので楽しく続きを読ませていただければと思います.


感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 6』 世界の引き金を引く手は何本?


世界の引き金を引く手は何本?

壮絶な最後で幕を閉じた前巻から一転.

とんでもないスピードで世界が広がってい来ましたね.

世界観が文字通り地に足ついているのでどんな風呂敷の広げ方でも全てワクワクに変換できるのがこの作品の本当に素晴らしいところだと再確認しました.

主人公とヒロイン,他のキャラクター全てが絶妙な立場での立ち回りを強いられていてそこがハラハラするし,世界の細かい様々なガジェットたち一つ一つがとんでもなく広がりを見せてくれてどこまでも広くて深い懐が垣間見えました.

ど派手なバトルあり,世界規模の謎解きがあり,キャラクターたちの一喜一憂が見ていて本当に楽しいです.

次が最終巻ということで大変寂しいですが,あまり待たずに読めるということで今から本当に待ち遠しいですね.


感想 『レジェンド・オブ・イシュリーン 6』 未来との邂逅


未来との邂逅

半端ない密度と筆致で描きとられた戦記ファンタジーついに簡潔です.

どれほど見せ場があるのかと思わんばかりの怒涛の展開と各所で巻き起こる戦闘と陰謀.

騙し騙されを繰り返しながら展開するメインストーリーとどれをとっても大満足な最終巻でした.

主人公の等身大感は紙一重で残しながらも周りの魅力的なキャラクターたちの活躍やヒロイン陣の可愛くも切ない葛藤など,キャラクターエンタメとして楽しめるところが本当に多かったです.

エピローグもいい……戦記モノの一番理想の終わり方なのではないでしょうか.

主人公とヒロインの選択と責任のとり方……とてもバランスが良くて最後までしっかりと満足して楽しめる作品でした.


感想 『86-エイティシックスーEp.2 -ラン・スルー・ザ・バトルフロントー〈上〉』


駆り立てられた少年少女

戦うことしか知らなかった少年少女たちがいくつもの峠を超えてようやく安寧と呼ばれるところにたどり着きましたが,そこで居場所が暖かいほどに戦場が彼らを駆り立てる……悲しさと明るさが見事にバランスした巻でした.

舞台が変わっても変わらないものと変わらなきゃいけない場所が明示されているので読んでいて常に背景として感じる重さが作品の雰囲気にとてもマッチしています.

キャラクターも達観しているようで,少しだけ未熟で,それが未来の何かを暗示しているようで切ないですね.

まだ前半戦でもう片方の舞台もチラ見せされていたのでとても気になりました.


感想 『剣と炎のディアスフェルド』 国と国で展開される兄弟譚


国と国で展開される兄弟譚

剣と魔法の国とそれぞれの文明が織りなす正統派ハイファンタジー風味の作品でした.

それぞれの視点と世界そのものに相対したときの考え方みたいなところが本当に作り込んでいて飽きないですし,どんどんこの世界のことをもっと知りたくなりました.

キャラクターも独自の世界観をもったものばかりでいい意味で人間味のないキャラクターもかなり映えてます.

激動の時代の幕開け……といった感じなのでどのようにそれぞれの物語が交わっていくのかが今後のストーリーのポイントになりそうです.


感想 『我が驍勇にふるえよ天地6 〜アレクシス帝国興隆記〜』


敵の敵は味方

因縁も冷めやらぬ間に味方となって反転,同じ敵を見据えて進むという驚くべき展開を見せました.

政局が絡んだ戦争は背景の説得力がますのでいろいろ浮き彫りにしやすくていいですね.

世界一の軍事大国が相手なので新しい役者が出るわ出るわで目まぐるしかったです.

女性陣もカラッとしているタイプやそうじゃないのやらいろいろいて可愛いです.どの娘も気持ちの良い,気風が良いので楽しいですね.

まだまだ序盤戦,これから勢いが増していきそうなので新キャラの姫傭兵との絡みも楽しみです.