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感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 6』 世界の引き金を引く手は何本?


世界の引き金を引く手は何本?

壮絶な最後で幕を閉じた前巻から一転.

とんでもないスピードで世界が広がってい来ましたね.

世界観が文字通り地に足ついているのでどんな風呂敷の広げ方でも全てワクワクに変換できるのがこの作品の本当に素晴らしいところだと再確認しました.

主人公とヒロイン,他のキャラクター全てが絶妙な立場での立ち回りを強いられていてそこがハラハラするし,世界の細かい様々なガジェットたち一つ一つがとんでもなく広がりを見せてくれてどこまでも広くて深い懐が垣間見えました.

ど派手なバトルあり,世界規模の謎解きがあり,キャラクターたちの一喜一憂が見ていて本当に楽しいです.

次が最終巻ということで大変寂しいですが,あまり待たずに読めるということで今から本当に待ち遠しいですね.


感想 『葵くんとシュレーディンガーの彼女たち』 世界を変えるのは,いつだって世界を感じられる自分


世界を変えるのは,いつだって世界を感じられる自分.

あらすじ・内容

葵くんと並行世界の二人の幼なじみのひと夏の青春SFラブストーリー開幕!

睡眠こそ至上の喜びと豪語する少年、葵。彼には幼い頃から、 眠るたびに並行世界を行き来する、誰にも言えない大きな秘密があった。 そしてある朝、葵の何気ない一言から二人の幼なじみ真宝とほえむのいる世界は「重 なり合い」はじめて……ひと夏の騒動が重ねていく、二つの世界と幼なじみの心。最後に残るのは、真宝か、ほえむか、それとも――夏の終わりに贈るSF青春 ラブストーリー。

 

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読む前から自分好みの作品なんだろうなと思いながら読みました.
予想通りの素晴らしさです.

若い世代には少し難解なんですが,だからこそ若い世代に読んでほしい作品ですね.

セカイ系として押さえるべき所は押さえつつ,一つ一つ文字通り揺れ動く世界と心情が重ね合わせの状態になってストーリーがとてもしっくり来ました.

決してSFなだけでなく,そこは重要じゃないんだ,あくまで等身大の問題提起こそが主題なんだと私個人は感じました.

いろいろな感想が読みたくなる作品ですね.


感想 『侵蝕レコンキスタ』 異界モノです


可もなく不可もなくな異界モノでした.

あらすじ・内容

少年少女たちの世界奪還(レコンキスタ)が始まる――

僕たちは、救いのない世界で今日も生きていた――
生物を異形の怪物へと変貌させる特殊領域『侵蝕世界』に地表全土を覆われ二十年。
わずかに生き残った人類は先の見えぬ未来に怯える日々を過ごしていた。
侵蝕世界の変異現象に耐性のある新世代『横断者』の誕生を見るも、そこに蔓延る不死身の存在『レグス』に行く手を阻まれ内部調査は難航する。
そんなある日、横断者の少年トール・カスガは侵蝕世界での活動中に一人の不思議な少女と邂逅を果たす。
彼女との出会いは停滞していた情勢に思わぬ形で波紋を投じてゆく。
命を懸ける価値がこの世界にあるのか――少年少女たちの世界奪還が始まる。

 

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セカイ系に近い構造なんですが周りが混在としているので随分印象が変わりました.
チームで危険な地に潜入するヒヤヒヤ感が良かったものの,後半からは敵が味方にもいる雰囲気で少しそれが弱まり,主人公とヒロインが強くなったのもあって結果的緊張感が弱まったのが少し残念です.