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感想 『君死にたもう流星群 3』 理想と現実 貫く芯は?


理想と現実 貫く芯は?

時事ネタとSF風味な要素とクラスメートを巡る劇場型盛り上げはやっぱり見事でした.

後悔……という感情の持って生き方に工夫がされていて前回までと同様,短期的ではなく長いスパンでの夢や理想の捉え方が焦点だった気がします.

途方もなく確率が低い夢だけど,それをつかもうとあがくプロセスそのものが“未来の後悔”というリスクを解消するのかなぁと真正面に考えてしまいますね.

キャラクターたちが大きなうねりに翻弄される中で描かれているテーマがやけに等身大なのが不思議な読後感を生んでいます.

次回また怒涛の展開が待っていそうなヒキなので注視していきたいですね.


感想 『メロディ・リリック・アイドル・マジック』 新時代アイドルの幕開け


新時代アイドルの幕開け

あらすじ・内容

僕らの街に降りそそぐアイドルという魔法 東京都沖津区(とうきょうとおきつく)――国民的アイドルグループ・LEDに叛旗をひるがえした女子高生アイドルたちがしのぎを削る街。 高校入学に合わせて学生寮に入った「吉貞摩真(よしさだなずま)」はそこが沖津区アイドルたちの根拠地であることを知る。しかし彼にはアイドルを好きになれない理由があった。 一方、同じ寮で暮らす「尾張下火(おわりあこ)」は、学校一の美少女「飽浦(あくら)グンダリアーシャ明奈(はるな)」に誘われ、アイドルグループを結成する。しかし彼女にはアイドルにまつわる暗い過去があった。 言葉にできない二人の秘密が交錯するとき、アイドルの持つ真の力が明らかになる。メロディアスでリリカルなアイドル・熱血ラブコメディ、登場!

一人の女の子と男の子を中心に,それぞれが輝いたり色を失ったりするさまをそれぞれの居場所で描いている作品.

アイドルをキーにして人の孤独と後悔,希望や情念が強く前に押し出されているので,まるで強めの風に吹かれたような印象になりました.さすがですね.

それぞれが因縁や振り返りたくなる過去を持ちながらも目の前の舞台で懸命に輝こうとするその姿はまさしく熱血アイドルですが,後味はびっくりするくらいスッキリです.

彼女たちが描く軌跡がどのようなものになるかを見届きたいと思いつつ,少し不安と期待が入り混じった感じになりますね.


感想 『ノーゲーム・ノーライフ 9 ゲーマー兄妹は一ターン休むそうです』 


機械たちの重い愛

大人気異世界ファンタジー第九弾!

ついに神霊種を降した空と白たち。拡大を続けるエルキア連邦に全世界が警戒感を深め、国内外の緊張が高まる――が……それは置いといて城には『休業中』の札が吊るされていた。“最も新しき神話”は一ターン休み!?

メイドロボやメイドホモに迫られまくってさぁ大変という至って真面目な巻でした.

色々表現やイベントがコミカルでライトに描かれているものの,締めるシーンではさすがの勢いでとても深く唸れる作品ですね.

新キャラの機械たちも生き生きしていていい意味で壊れているのでそれが雰囲気づくりとして心地よかったです.

ロリアイドルのシーンも満足.もっとカラーで見たいです.

作者は他にも仕事を抱えまくっているみたいなので次がいつになるかわかりませんが,本編の続きが気になりますね.


感想 『東京侵域:クローズドエデン 2』 背中を預けた相棒から伝わる自分と同じ熱量


手探りで進む異界の廃墟で,背中を預けた相棒から伝わる自分と同じ熱量.

あらすじ・内容

希望と絶望のボーイミーツガール第2弾!

“臨界区域・東京”に戻ってきた蓮次たち。しかし、対立する救務庁の待ち伏せで叶方の命が危険に。更には“金色の糸”も出現する! 蓮次と叶方は“ハーメルン”を倒し、大切な人を取り戻せるか――!?

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バディモノのアツいところをここまでかとギュッと濃縮した素晴らしく満足度の高い作品でした.

パートナーがいることの心強さと二人で一つの目的へがむしゃらに,まっすぐ,脇目も振らずに突き進む力強さと哀愁が見事にマッチして,作品の魅力になってます.

2巻では次々と明らかになる新事実や,新たな敵,陰謀や苦悩など切り取られた側面が相互に化学反応してまたひとつの雰囲気を作っているのが印象的でした.

個人的には今回強敵として登場したあのキャラは大好きなのでまたガンガン登場させて欲しいですね.

ゼロからではなく,次は“イチ”からのやり直し.
未来へ繋ぐ彼らの挑戦からまだまだ目が話せません.


感想 『青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない』


家族という存在の希望と絶望,そして憧れのモチーフからのクライマックス進行が素晴らしい!

あらすじ・内容

麻衣さんの中身がシスコンなアイドル妹に? フツーな僕らのフシギ系青春ラブコメ、絶好調の第4弾!

二学期。麻衣先輩との久々の逢瀬に浮かれる咲太を待っていた のは、非情にも「あんた、誰?」という麻衣の言葉だった。 どうやら思春期症候群により、麻衣の中身が誰かと入れ替わってしまったらしい。その相手とは、 金髪ギャルメイクの新人アイドル豊浜のどか。彼女は麻衣の異母妹で、母親と喧嘩をして家出し、麻衣のマンションに転がり込んできたのだという。 元に戻れ ない二人は、お互いの振りをして生活を送ることに。麻衣は入れ替わってしまった原因に心当たりがあり、のどかも麻衣に言いたいことがあるようで――?  ちょっと待て、もしかして解決しないと麻衣さんとのいちゃいちゃはおあずけ!? けどまあ、中身が麻衣さんならアイドルと付き合うってのもありかもな あ……。 フツーな僕らのフシギ系青春ラブコメ、「お姉ちゃんの体をエロい目で見んな!」なシリーズ第4弾!

 

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キャラクターの活き活きしたところだけでなくその裏側に潜む昏い気持ちを浮き彫りにしながら,一つ一つの掘り下げがいっそ清々しい程ですね.

少女二人の側面から青春のひと時という窓を覗き,浮かんできた壮絶な切ない気持ち.
その上でより深く踏み込んだ切り口がなぜか爽快な気持ちになるのはこのシリーズ通しての不思議な感覚です.

またヒキが相変わらずズルいので早く続きを下さい.


感想 『青春ブタ野郎はロジカルウィッチの夢を見ない』 儚さと強さが若さの特権


ロジカルウィッチは可愛い寂しがり屋の普通の女の子でしたね……

あらすじ・内容

素直になれないロジカル女子・理央がふたりになっちゃった!? フツーな僕らのフシギ系青春ラブコメ第3弾!

夏休み直前、咲太の前に、初恋の牧之原翔子と同じ名前、同じ 顔をした女子中学生が現れる。でも本当なら翔子は女子大生のはず。混乱に陥る咲太に、またも不思議現象・思春期症候群が忍び寄る。 「この世界に私がふた りいるんだ」 なぜかふたりに増えてしまった科学部所属のクール女子・理央。咲太は片方の理央を自宅にかくまうことになり、まさかのプチ同棲生活が開始す る。さらに麻衣先輩まで泊まり込むと言い出したから、咲太の夏休みは大混乱に。「私は私が嫌いなんだよ」 そして、理央が抱える痛みとは――。空と海に囲 まれた町で起こる僕らの恋の物語『青春ブタ野郎』シリーズ第3弾。

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相変わらずの切なさと芯の強さが同居した最高のバランスで成り立っています.すごすぎです.
自傷や寂しさというのは若い世代から切っても切れないものなので正面からぶつかってくれて逆にとても清々しかったです.
彼も彼女も気付いた気持ちはやっぱり色褪せないものだろうし,そのうち風化することもあるだろうけどだからこそ愛おしい.
2つに分かれても,やっぱり一つに合流する.
そんな儚さと強さが若さの特権なんだなと再確認しました.