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感想 『異世界料理道 17』 新世界での新体験


新世界での新体験

怒涛の展開から新章までのつなぎといった風情の巻でした.

異世界だけでも新鮮な出会いの連続ですが,その中でまたさらに新しい見識を広めるシーンを描くのは難しいなかで,この作品は真っ直ぐ描いてくれた印象です.

ここに来て株と魅力が急上昇するキャラクターもいて伸びしろが楽しみですね.

次回は料理だけではない大きな展開もありそうなのでそれにも期待です.


感想 『異世界料理道 16』 同じレベルで見える視点


同じレベルで見える視点

食料庫の開陳でまだまだこの世界には底力があると感じられたこの巻.

特に相手料理人との宴での直接対決がザ・料理モノ!って感じでとても盛り上がりましたね.

美味しいにもいろいろ種類があって,その一つを極めている相手と相対することで主人公も成長していく.いいサイクルですよね.

毎度恒例の書き下ろし短編も女性陣のそれぞれの個性が出ていてとても良かったです.

次回はついに街を離れた遠征話ということでまた世界の広がりに期待したいと思います.


感想 『異世界料理道 15』 香辛料の匂いにつられて


香辛料の匂いにつられて

ついに庶民食の王様,カレーの気配が見え隠れする中で,街のキャラクターと森部のキャラクターたちにも次々に新しい関係が生まれています.

前回のマイムというキャラクターは主人公といい塩梅の対比的な構造を生みましたが,今回のレム=ドムはヒロインとの対比になっています.

また半分くらいは掌編になっていて本編の補足に使うという珍しい構成でした.

ただ本編の続きが読みたい気持ちも強くジレンマがありますね.
貴族のロリちゃんにまた登場してほしい今日この頃です.

これだけ一定して面白さが持続している作品もないと思うのでずっと楽しめそうな作品だなと再確認しました.


感想 『レジェンド・オブ・イシュリーン 6』 未来との邂逅


未来との邂逅

半端ない密度と筆致で描きとられた戦記ファンタジーついに簡潔です.

どれほど見せ場があるのかと思わんばかりの怒涛の展開と各所で巻き起こる戦闘と陰謀.

騙し騙されを繰り返しながら展開するメインストーリーとどれをとっても大満足な最終巻でした.

主人公の等身大感は紙一重で残しながらも周りの魅力的なキャラクターたちの活躍やヒロイン陣の可愛くも切ない葛藤など,キャラクターエンタメとして楽しめるところが本当に多かったです.

エピローグもいい……戦記モノの一番理想の終わり方なのではないでしょうか.

主人公とヒロインの選択と責任のとり方……とてもバランスが良くて最後までしっかりと満足して楽しめる作品でした.


感想 『おことばですが、魔法医さま。(2) 〜異世界の魔法は強力すぎて、現代医療に取り入れざるを得ませんでした〜』


立場の違いの利点と問題点

医療と魔法の合わせ技で異世界切り開く活劇第二弾.

前回お互いの立場の違いを理解しつつも反発をしていた主人公とヒロインの距離がグッと近づいた上で波乱あり策謀ありの展開でハラハラ感が増してました.

考え方の芯が一緒なので反発しながらも同じ方向を向いて突っ走れる関係ってフィクションだと妙に映えますよね.

あとヒロインが自分の問題点を自覚しながら主人公が初めて経験する挫折への向き合い方を共有する場面が良かったです.

様々な立場がありそこに多くの違う視点が盛り込まれるのが異世界モノの醍醐味でもあるのでそこが活かせていたのがとても面白かったです.


感想 『おことばですが、魔法医さま。 〜異世界の医療は問題が多すぎて、メスを入れざるを得ませんでした〜』


誇りを胸に相対する

魔法治療と現代治療の対比でエンターテイメントになっているのはありそうでなかった視点です.

ただ前半の世界観把握(異世界のレベルの低さ把握)が少し戸惑ったのとヒロインが思ったよりも生意気ロリかわ系だったことに少し違和感がありましたが,話を読むに連れて彼女の芯にある強い想いと患者に相対する真剣さが伝わってとても好きなキャラクターになりました.

主人公は今のところ少し無味無臭なのでこれから等身大な部分の活躍にも期待したいですね.

世界にはまだまだいろいろな病気がありますので今後も楽しめそうな展開がたくさんありそうでワクワクしますね.


『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 8』 無自覚世直しの到達点


無自覚世直しの到達点

種族が種族同士の軋轢や過去を超えて共闘して盛り上がっていく展開はまさにクライマックス……と思いきやとんでもない広域殲滅戦で想像よりもド派手でした.

キャラクターたちはここぞとばかりに出番で魅せましたが,やはりここは主人公に軍配が上がりそうです.

最後のバトルのトリックもストンと胸に落ちる読後感で良かったです.

まさかの完結ということで世界はまだまだ広がっている気もしますが,謎の開陳はある程度は蛇足ということで総じて満足な作品でした.


感想 『異世界料理道 14』 一難去って


一難去って

前回の大イベントから一点,また新しい起承転結がスタートです.

それぞれの関係値も前回からを踏襲しつつ,新しい一歩を踏み出している様子も描かれていてホクホクです.

キャラクターの関係だけでなく料理道にも新しい展開が.

新しいキャラクターのおかげで従来のところにも新鮮さが生まれてますし,そのおかげで早く続きが読みたいという気持ちも生まれました.

章中に本編に関係のある短編を入れるのも面白い試みです.
今後の展開にも期待したいですね.


『Re:ゼロから始める異世界生活 16』 新たな舞台と絆


新たな舞台と絆

過去のキャラクター大集合にして大波乱.明かされる過去の因縁と悪意の一端.
舞台がガラッと変って心機一転する部分と久々に登場する面々がコントラストとしてすごく新鮮でした.
全力で駆け抜けた主人公が今までつないできた確かな絆も感じられましたし,それぞれの確執も浮き彫りになったことで新しい舞台でどうやって厄介なことを解決していこうかという今作のメインストリームにいち早くノっていけました.
女性陣の可愛さとカリスマ,男性陣の苦悩もいいですね.
それぞれの思惑と彼岸がまたもぶつかり合うこと間違いないのでそこを楽しみにしてます.
あと作中で前巻から一年立ってるのでこの間の期間でいろいろ短編が出そうですね.


感想 『異世界料理道 13』 宿命との邂逅 妄執の終わり


宿命との邂逅 妄執の終わり

料理で織りなす異世界生活もここに来て大きな区切りを迎えました.
様々な思惑とそれぞれの立場が堂々と際立ち,またようやく読めた“料理対決“のアツさ.

料理とは相手への思いやりもあるんだと考えてしまう展開に思わず頷きました.

久々登場のキャラクターもいて華やかだし大団円だしでかなり満足度の高いお腹いっぱいの1巻でした.

次は一区切り後ということでまた新しい話が始まるので,今から楽しみですね.