魔王軍の軍師はじめました 2 感想


前半疲れたけど,後半の持ち直しがすごい.

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テーマは裏切り者に対するリーダー,メンバーの役割って感じなんだけど,受け入れシーンがやっぱり感動する.あと,こいつ裏切りやがった!って驚きよりも,こいつ裏切り者っぽいけどどうする?に主眼が置かれている点はすごく新鮮.そういう意味でも後半の持ち直しがすごい.


IEイマジナリーエフェクト1 感想


久々に超王道な異能力バトルを読んだ気がする.

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キャラというよりも展開,と胸を張って言える内容.

特に彼らが抱える背景などが世界観と見事にシナジーしてて,また映画のような飽きさせない複数の盛り上がりの設定.

原理主義の復興って感じだね!


ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた4 感想


ようやく一気読み終わり.

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いいんだけどねちっこく性癖なところを書いていながらしっぽりシーン全カットは違和感あるね.
最終的に何を楽しんだらいいのかわからなくなってきたんだけど,変に強敵出さずに状況的苦難で攻めたほうがいいのかなというケースかも.


モーテ ―水葬の少女― 感想


なんだよこれ!

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恐ろしい表紙力にひれ伏しながらも一気に読んだ.
起承転結を崩したありえないレベルの読みにくいスタートから,どんどんいろいろなことが腑に落ちて最後まで疾走する系.
面倒くさい.
ストレスを受けたあとの発散に難があるのが,逆に持ち味になってる良い例だと思う.
あと悪女萌えな人は期待していい.


アオイハルノスベテ 感想


青春きてんなー.

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ココロコネクトの頃から全く変わらないこの色.
あくまで等身大の高校生たちの輝きを失わさせず,異能力モノにした手腕がすごい.

結局人が生きると書いて人生なわけで,何かの選択が自分の選択である確信こそが,
実感なのかなと唸る内容.


集英社ダッシュエックス文庫の創刊ラインナップ新作4つをまとめてみた記事


集英社といえばスーパーダッシュ文庫だったのですが,この夏にダッシュエックス文庫として生まれ変わるというニュースは皆さんの記憶にも新しいニュースだったのではないでしょうか.

集英社 : 新たなラノベレーベル「ダッシュエックス文庫」創刊 ライトユーザー開拓目指す

そんな中今週創刊ラインナップが続々と正式発表されているので色々紹介記事みて考えたことをつらつらとまとめます.(ついでに好きなラノベの宣伝もする徹底ぶりよォ!)

 

 


 

■「はてな☆イリュージョン」 【著:松智洋/絵:矢吹健太朗】

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【あらすじ】

奇術師に憧れて、「星里術」に弟子入りするために「不知火真」は上京した。
「星里術」は世界に名を轟かせる天才奇術師で、果菜の母「星里メイヴ」と公演のために世界を回っている。
果菜と真は幼馴染で、「美貌の女怪盗」が巷を騒がせていたため不安はなかった。
道に迷いながらも、幽霊屋敷と呼ばれる「星里家」にたどり着き、真とはてなは再会を果たすが…!?

神風怪盗ジャンヌとか,怪盗セイント・テールとか大好きだったんで相当気になるこの作品,

怪盗が出てくるライトノベルなんていくらでもあるんですが,個人的に印象深いのはやはり電撃文庫「ライアー・ライセンス」とファミ通文庫の「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」でしょうか.

 

しかもこの「アーティファクト」という設定……上記の二作品にも似たようなものがわんさか出てきます.

やはりライトノベルで怪盗やらせると,どうしても普通に価値のあるモノ,値段の張るものよりは特殊能力の物品になってしまうのでしょうか.

しかしヒロインの特殊能力使用の代償が「発熱」で,それによる副作用を封じるために薄着になるっていう設定の整合性の合わせ方がすごい.

矢吹先生の真骨頂が試されていますね.松智洋先生は「そんなにエッチじゃない……はずですよ?」とおっしゃってますが,そうはいっても読者が期待しているものはねぇ……笑?

 

 


 

ファングオブアンダードッグ  【著:アサウラ/絵:晩杯あきら】

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 【あらすじ】

『陣』とは、この世のすべてを操る命令{コマンド}である。
それは、かつて存在した日本という国が作り出し、世界を破壊し尽くした技術。
「漢字」を体に入れ、組み合わせることで様々な力を発揮するのだ。
しかしながら、人々は一度世界を滅ぼした技術である陣を警戒し、それを利用する者達――陣士を敵視し、暗殺の対象としていた。

それらを理解してもなお、陣士を目指す少年アルク。
最強の剣士たる兄との決別のため、そして相方と共に勝利をつかむため、若きアンダードッグ{負け犬}が牙を剥く!!

なんかすっごい主人公の見た目に見覚えがあるんですがそれは…….

 

アクション描写に定評のあるアサウラ先生がジャパニーズパンクをやるっていうこの組み合わせ自体がワクワクです.

設定だけ読むとCROWを彷彿とさせますね.あっちはあっちでバトルが濃密すぎて胸焼けするレベルなんですが.

 

ニンジャスレイヤーもこの分野は開拓に一役買ってるんですが、○○流とか一文字の二つ名とかが独特の雰囲気出してていいですよね~.現代の若者はこういう陶酔できそうな沢山の選択肢にありふれてて羨ましいです.滅!

それはそうとイラストの晩杯あきら先生といえばやっぱりこの作品ですよ!

読み終わったあとに,ふと表紙を覗くと「ゾクゾクゾクッ」と背中にクる最高にクールな表紙です.そういう意味でもすごく期待の作品ですね.

 

 


■クロニクル・レギオン 【著:丈月城/絵:BUNBUN】

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 【あらすじ】

時は20世紀末。極東の島国『皇国日本』は古代ローマの世より蘇った英雄カエサルの手で攻略され、隣国『東方ローマ帝国』によって事実上支配されていた!
カエサルを最強の征服者たらしめる力の名は『レギオン』
それは列強諸国がこぞって主力兵器とする神秘の軍団、有翼巨人兵の軍勢である。
皇国日本の皇女・藤宮志緒理は日本の覇者になるという野心を胸に秘め、ついに行動を起こす。
皇女が腹心の将として選ぶのは何の変哲も無い高校生、橘征嗣。
彼もまたいにしえの世より蘇った武人、
大英雄カエサルと同じ復活者だった……!
復活せし英雄たちと美少女が奏でる極大幻想戦記、開幕!!

カンピオーネ!から一気にロボットモノに手を出しますかとまず驚きましたが,設定を見る限りまた色々と詰め込んだなという印象.

昔の英雄が次々に復活(転生?とか)していって現代っぽい世界で大暴れという設定自体はFateが一気に有名にしましたが,ライトノベルにもたくさんあります.

個人的にはやっぱり大樹連司先生のこの作品でしょうか.大好きな作品である一迅社文庫の「星灼のイサナトリ」と同じタッグを組んだことで当時一部で話題にもなりましたね.

話は戻って、 Fateって気軽に書きましたがこの丈月城先生の作品も金髪清楚風?ヒロインですね.可愛い.

藤宮志緒理

主人公が朴訥とした武人武人しているので苦手な印象が個人的にはありますが,ヒロインとどうやって化学反応させて料理するのかが楽しみです.

またそこにロボットモノという要素をプラスさせていくのはさすが新レーベルといったところ.ロボットモノはいろいろとライトノベル業界でもいじられるくらいジンクスあるジャンルなので,それにあえて切り込んでいくのはさすがのステキさです.

(ん……? 集英社でライトノベルでロボットモノ……? ウッ 頭が……! ”物理”の攻撃を受けている……!?)

 

 


■神鎧猟機ブリガンド 【著:榊一郎/絵:柴乃櫂人】

burigando

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 【あらすじ】

近未来――二十一世紀半ば。

日本は正体不明の奇病の存在に悩まされていた。
若槻紫織(わかつき しおり)はその奇病「悪魔憑き症候群」患者の女子高生。

ある日、紫織の暮らす収容所に『悪魔憑き』が外部から侵入し、「悪魔」が実体化する。
その影響を受けた紫織の「悪魔」も成長をはじめた中、突如、鋼鉄の巨人が出現した。

鎧を帯びたその姿は騎士のようでもあり、
ロボットのようでもあった。
鋼鉄の巨人は「悪魔」を叩き伏せ、
最終的にはこれを屠ってしまう。
本来は実体なき力の塊であるはずの「悪魔」を殺したのだ。

事件後、紫織は「悪魔憑き症候群」の兆候が見られなくなり、
特例として保護観察付きながら退院を許される。

新しい高校に通い始めた紫織はそこで、
巨人の中にいた少年と再会する。
紫織は巨人が収容所から去る瞬間、巨大な鎧が分解し、
中に在った玉座のような椅子に座っていた
少年の姿が見えていた。

彼の名は斯波連志郎(しば れんしろう)。
駄目オタで変わり者ではあるが、
普通の少年のように見える連志郎。
しかし彼は紫織と同じ「悪魔憑き症候群」の患者であり
同時に《悪魔喰い》の特殊能力を持っていた。
そして彼は「悪魔」の力を御する
巨大な鎧「ブリガンド」を駆り「悪魔」を狩っているのだ。

巨大な鎧を駆り戦う少年は英雄なのか?
それとも復讐に燃える悪魔なのか?

あのさぁ,このあらすじ書いた人誰よ……長いよ!しかも画像だからこっちは手打ちなんだよ!20分位かかったぞ!(逆ギレ)

それはおいといてやけに重苦しい設定が出てくるロボットモノです.と言っても榊先生のロボットモノといえばそうあの作品ですよね.

当時MF文庫Jなのに主人公が一般市民を殺してしまったり,ヒロインを○○プしたりと中々ハードな内容で高校生~大学生だった私はかなりショッキングな作品でしたが…….その重苦しい雰囲気が遺憾なく受け継がれてそうでとても嬉しいですよ!

というかこれ設定がイコノクラストから受け継がれているでしょ!ってくらい懐かしいワードがちらほら.

そしてキャラクターも一曲も二癖もありそうな感じですね.

相原 綾

なんですかこの今どきのJKなんだけど表面上は軽いノリなのに実は裏でしっかり傷つくようなキャラは.いいぞもっとやれ!

そしてメカデザがカッコイイですね.悪魔がモチーフなだけにどこか洋風なのがそそります.

何にしろ,榊先生のメカモノってことはもう、何が起きてもおかしくない展開ですよ.それに集英社だし,「代償のギルタオン」のような残酷な展開もバッチ来い!ってことでしょう?

ここは一つ,ベリーハイパーハードな展開をおねがいしますよ!

 

 

 


 

いかがだったでしょうか?

他にも,「放課後アポカリプス 【著:杉井光/絵:るろお】」の「花咲けるエリアルフォース」タッグの作品とか,

 

あの超高品質ラブコメをものすごいスピードで量産している野村美月先生と,「いちご100%」「初恋限定。」などで我々の世代の男性諸君での認知度がハンパない河下水希先生の超強力タッグの「親友の彼女を好きになった 向井弘凪の、罪と罰。」や、

待ちに待った新刊,「六花の勇者 5 【著:山形石雄/絵:宮城】」など

もりもり沢山でお送りしている感じですね.

新作の発売前だったりにある,ワクワクドキドキ感も通してライトノベル業界を盛り上げよう!っていう気持ちで立ち上げたサイトでもあるんで,今後もどんどんこのサイトで紹介していきたいと考えています.

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

(う,うぅ……? 集英社でライトノベルでロボットモノ……? アア……頭が割れるッ!! どこから攻撃を受けている!? ふ,”普通の人間には視えない”敵……!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最高のエンディングをあなたに.

Rest in peace.

リココ


魔王軍の軍師はじめました1 感想


舞台が現代と聞いて身構えてしまったが,バトルもさることながら,より精神性とか考え方に重きをおいているのがかなり好印象.

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サクッとしたほんのり俺つえー要素が心地よい.
ヒロインたちも皆かわいいのでドロドロしたのも今後期待したい.


【MF文庫J】 ライフアライヴ! 感想


嘘デレと劇場型恋愛モノの真骨頂,とくと堪能しました.

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過去からのつながりが美しく着地するさまが最高のしっくりくる感を生んでいますね.
生き生きとした行動と言葉達がしっかり青春を演出していました.
途中まではラスボス生徒会長が全然ピンとこないなぁと思ってたんですが、だんだんヤバイ感じを演出してきて実に良いキャラでしたね.

今後は恋愛者ということでドンドンドロドロした展開を見せてほしい.主人公を取り合うのもいいけど,もっと他の男キャラがほしいところですね.


新潮社が「ラノベじゃない×2、本当のことさ~♪」と言ったらラノベクラスタの話題にされたお話


新潮社が新文庫レーベルを創設したことはライトノベル好きの間ではにわかに話題になりましたが,どういうことか「ライトノベルと呼ぶな!」と呼びかけているらしいです.

新潮社、ラノベ作家の新文庫レーベル創設も「ラノベと呼ぶな」! 謎のこだわりでファン混乱

そんなこんなで今日もラノベクラスタの議論の種となったわけです.

確かに私としても「ラノベじゃないよ!」って言われても混乱というよりは違和感を覚えてしまいます.

記事にある通り,ライトノベルの一線級の作家陣を揃え,二次元の美少女を始めとする美麗なイラストを表紙にこしらえてなお叫ばれるのは「ライトノベルではない」という主張.

別にいいじゃんとは思うかもしれないですが,そもそもライトノベルであると主張することや,そういったことがどういう影響を業界に与えるのかということを考えることが楽しくなったのです.

※私としたことが「このライトノベルがすごい!文庫」を忘れていたのですがそれはご愛嬌です.

こういう面白い派生を見せたこの議論ですが,そこで重い腰を上げたのがid:mizunotoriさんです.

そのまとめが以下のリンクになります.

ライトノベルは自称するもの?

それはさておき(おいちゃうんだ)

例えば本屋の本棚の問題がありますよね.

レーベルが放つ「コレはライトノベルではない」という主張はすなわち,本の売り手である書店員さんたちの本に対するゾーニングへ強いメッセージ性を与えることになります.

もちろんいやいやこれだけ豪華な作家がいて,この表紙で……って書店員が思ったらラノベの隣に置かれるし,そもそも一般の書籍棚がない書店(とらのあなとかアニメイトとか)は普通に隣においてますしね.

私はどちらかというとメディアワークス文庫の例がありますし,どれだけ主張をしてもライトノベルの隣に置かれることが多い気もするし,ネット書店の利用が大幅に増えた今じゃあんまり意味のない主張かなという立場だったのですが,この件についてはいろいろな意見があるようですね.

なるほど確かにと思いますね.

それと興味深かったのでご紹介したいのですが,世の中のライトノベルクラスタにはこういう病気があるんですよ.

こういう人,私の周りにかなりの数がいます.同じ作家,同じ絵師,同じ話(一般レーベルに活躍の場を移ったライトノベルがちらほらあります.有名どころで言うと桜庭一樹の「GOSICKシリーズ」とか.)

……どれだけ共通項を持っていてもライトノベルでないという匂いを敏感に嗅ぎ分けて離脱するわけです.

実は私もこの病気のキャリアで,かなりの重度です.なんでなんですかね笑

敵にまわるというのはまた過度な煽り文句なんですが,事実ラノベじゃなくなった(ような匂いがする)だけで買わなくなる人は確かに周りに大勢います.

まぁ私は根っからのライトノベル大好き人間なので,「ラノベだから買う」「ラノベじゃないから買わない」は理解できても,「ラノベだから買わない」と「ラノベじゃないから買う」は根本的には理解できないのかもしれません.

私が共感できないからといって「ラノベと言われるととても恥ずかしくて買うことは出来ないけど,ライトノベルじゃないなら買おうかな」と考える人がいる可能性はゼロではありません,むしろ結構多いのではないかなと思います.

となるとなぜ美麗な二次元イラストを表紙につけたのか……そういうセンスィティブな人は二次元美少女の表紙を持って笑顔の女性書店員レジ係という最強の壁を超える必要があるわけですね.

まったくたまらないシチュエーションですな!ぜひとも今後新潮社さんにはおっぱいとかバーン!と出ているようなものを出して欲しいです.

 

とにかく今日も,ライトノベルクラスタは平和にわいわい議論をしております.

 

 

 

 

ん?「ライトノベルの定義は何?」だって?

 

 

 

 

 

 

てめぇ決着をつけてやる屋上へこい.