復讐中毒者の宴
とんでもなくヘビー級の過去を持った主人公がその黒い炎をエンジンにとにかく相手を追い詰めるさなかで大切なものを見つけて成長……というより殻を割っていく話でしょうか.大好物でした.
キャラクターがとにかく魅力.今回のボスであるスマイリーの背景ももっと細かく知りたいと思ったくらいです.
お互いとんでもないものを過去に背負いつつ相対し鎬を削りあい殺し合い……世紀末で退廃的ですがどこかポジティブに感じられたこの世界の雰囲気とも最高にマッチしていまします.
復讐中毒者の宴
とんでもなくヘビー級の過去を持った主人公がその黒い炎をエンジンにとにかく相手を追い詰めるさなかで大切なものを見つけて成長……というより殻を割っていく話でしょうか.大好物でした.
キャラクターがとにかく魅力.今回のボスであるスマイリーの背景ももっと細かく知りたいと思ったくらいです.
お互いとんでもないものを過去に背負いつつ相対し鎬を削りあい殺し合い……世紀末で退廃的ですがどこかポジティブに感じられたこの世界の雰囲気とも最高にマッチしていまします.
リア充の静かな爆発
リア充がリア充足るためにどこまで太い芯をはるかという命題を突きつけられた感覚でした.
一つ一つはこれまでの同種の作品のエッセンスを丁寧に織り交ぜていきながら,この作品独自のテーマも魅力的に描かれていました.
同時代にこれほど学校生活の参考になる作品が出てきて今の中高生が羨ましいですね.
圧巻の景観にダイナミックな戦記
こういうの求めてたと言わんばかりに芳流のやうに浴びることのできる飛行戦艦バトルロマン.
キャラクターたちも生き生きと動いていて驚くほどの解像度で情景が迫ってくる感じです.
前作の良いエッセンスはふんだんに継承しつつまたドキドキな世界観で抒情詩が始まった!とそんな期待に溢れた作品でした.
魔王様の尊厳
よくある魔王が転生して能力隠して俺つえーみたいな展開と感じるところとそれでもイケメンというか統べるもののカリスマを感じさせる部分のバランスが素晴らしい作品でした.
ヒロインたちも最初はオーソドックスながらどんどん盛り上がってくるうちに魅力が増していって最終的にはうるっとくるくらい身近に感じることができました.
まだまだ世界に隠された謎があるのでそれをベースに敷きつつ,この魔王様なら大丈夫という安心感とともにこの作品は続いていくと,そんな確信がもてましたね.
掘り進められる既存観念
まさか最初から最後まで一辺倒でスコップで1本本を書くとは思いませんでした…….すごいです.
主人公の理不尽ともいえるとんでもスコップパワーで様々な問題をザクザク解決する中で,時折挟まれるヒロインのとんでも理論がなんとも言えない雑味となって渾然一体の料理になってます.すごいです(2回目)
スコップ1本でこの勢いで進むのですから続巻も全く心配せずスコップで掘り進められていくんでしょうね…….
ハイテンションギャグ故に読者を選びそうでしたが何を読まされたのかと放心するくらいの作品であることは間違いないです.
アイデア勝負の暗殺術
作者の作風をこれでもかと活かしきった作品でした.
典型的なスキル性俺つえーな作品なのにもかかわらず,アイデアだったり演出だったりが独特でそれが作品の魅力アップに大きな貢献をしています.
そして苦戦の演出がうますぎです.手に汗握る戦いが面白かったですね.
主人公は生まれ変わっても暗殺一家という立場を十全に解った上でうまく立ち回っているので,ここに勇者がキャラクターとして登場したときにどんな科学反応が起きるのか,次巻も楽しみです.
共闘ラブコメの良い文脈感
お互いの目標のためにドタバタ共闘するんだけど徐々に距離が近づいたり離れたりするのをやきもきしながら見るライトノベルにそろそろ名前がほしいですね.
序盤の展開でちょっとどうかなと思いましたが徐々にエンジンがかかっていつものノリで最高に清々しく読めました.
村上先生の本ってホント読みやすいんですよね.今回もいつもの二倍くらい早く読めました…….
二人の関係が今後どう進展するのか純粋に応援しながら見守りたい,とにかく気になりますね.
暗黒と神聖,そのバランス
聖なる属性に耐性のない主人公が苦しみながらも最強を目指し,誰かを守っていく物語.
主人公のバカ真っ直ぐなところが気持ち良い上にヒロインの気高いかっこよさもそそりますね.
全体的に面白かったのですが,途中に出てくる強さとは?という主人公とその父親の問答がとても興味深かったです.良いものを読みました.
ますます激化していく陰謀や主人公たちの成長.
バトルも激アツで進行しそうですね.
高校生は努力のコスパの夢を見るか?
うだつの上がらない状態で成人になった主人公.その背景にはとある同級生の事故死が絡んでいて……というどんより空気から始まるストーリーから想像もつかないほど鮮やかに展開される青春巨編でした.
イラストの雰囲気も話の展開とベストマッチしていてページをめくる手が止まりませんでした.
作品全体に流れる,夢(特に若いときにみるアレ)と努力(コスト)の考え方.
誰しもが妄想して決めて決めて決めてそれでも迷ってきたのが人生で,それに賛美歌を浴びせるような鮮烈な読書体験でした.
ヒロイン達もまたいいですね.天才だけど達観しすぎず等身大でくどすぎずでも真っすぐで……みたいな.
ただ,この作品の魅力が最大限になるためには今後はやはり主人公にかかってるんじゃないかなと思います.
彼がまだまだ助走段階にいる限り,やきもきしたり見守ったりハラハラしたりとそういう気持ちにさせるはずなのでそこでうまくストレスコントロールしてくれたらな切に願います.
読後感も良くてこれは自分が高校生のときに読みたかった一冊でしたね.
作品全体で見てもまだまだ助走段階の1巻目なので今後の展開を楽しみにしつつ早く次の巻を読みたいと思います.
人間とモンスターの関係
独特の世界観とハイファンタジーが織りなす軍師バトル.
逆転の一手と起点が心地よい頭脳戦もそうですが天才と憚れない能力と性格がいかんなく発揮されている主人公が本当に爽快に描かれている作品です.
男性陣が癖があって面白いんですが女性陣がヒロインとメイド,内務長官くらいしか目立っていないので少しテコ入れがほしいなと思っちゃうのは贅沢ですかね.
種族生存のこだわりもなくただ思うがままに理想へと突き進む主人公とポップで爽快なそれでいて残酷な描写がとても魅力的な作品でした.