感想 『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 5』


極甘エピソードにとんでもないラスト(あとがきのこと)

あらすじ・内容

演劇×吸血鬼のドラマティック青春ノベル、第5弾!!

「交際は――認められないわ」心を通わせ、恋人同士になった 綾音と詩也に、いち子からまさかのNG宣言! 交際を隠すため、「つきあってない」と言い張る羽目になる二人。だが次のバレンタイン公演は『ロミオとジュ リエット』。舞台の上でなら甘い関係を演じられると思う詩也だったが、そこには別の問題が――!? 初詣にバレンタイン、ホワイトデー、そしてカレナたち の卒業式。冬から春へ。つきあい始めた二人と周囲の人々が織りなす、極甘なエピソード!

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次々と現れるラブコメイベントに読者が胃もたれすると思いきや,甘酸っぱさと切なさでキュンキュンするのがすごいところです.

永遠の愛という哲学的なテーマをほのかに活かしつつ,青春の輝きを淡く描かれているのが素晴らしい.

また恋模様もこれからいよいよ!というところで続きが読めなくなるのは本当に残念です.

読者は正直に.
作品は裏切らない.

ということでこの点数にしました.


感想 『無職転生 7』 気持ち良いくらいに広がる世界


まさかの展開!(主に下半身的な意味で)
キャラがほぼ総入れ替えで新鮮な気持ちで読めました.

あらすじ・内容

ウェブでは触れられなかった数年間の物語がここに描かれる!?

エリス不在の虚しさと共に、母・ゼニスを探すためローゼンバーグへと辿り着いたルーデウス。やるべき事をやるだけと単独でAランク依頼を受けようとするルーデウス。その心は予想外にエリスとの別れに蝕まれていた。

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前巻の急展開からまさに一転.

気持ち良いくらいに広がる世界を感じれたのが素晴らしいです.

フックが随所に散りばめられたのでまたずんずん展開しそうで,ページめくりが止まらなかったです.


感想 『現代魔法のいらない魔術師』 隔離された孤島学園での魔術戦


現代……? と言うには隔離された孤島学園での魔術戦.

あらすじ・内容

魔術師ロウエン・カフ・エグゼンプリオは、人類で最初に魔術 を生みだした伝説の存在。魔王討伐の旅を終えて祖国に帰ろうとした彼は、科学の力を借りた《現代魔法》が主流の世界に召喚されてしまう。召喚主を名乗る少 女マリアがロウエンを下僕にするべく支配魔術をかけるが――手違いが発生。逆にマリアがロウエンの下僕となることに……! 最強の古代魔術師がマイペース に現代魔法学院を生きる第二の英雄譚、開幕!

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吸血鬼と魔術とタイムスリップと科学と魔道具とわりと盛り沢山なので設定好きの中でも軽めのノリが好きな方は馬が合うと思います.

ただ過去の因縁やシリアス路線が本調子に感じなかったので,それはこれからの巻で容量を増していくのでしょう.

あとヒロインの性格に賛否両論でしょうね.特に序盤.

正論吐きたくなるキャラというより理不尽なキャラという雰囲気が出ているので苦手な人は苦手なのではないでしょうか.


感想 『無職転生 6』 上回る超理不尽


起承転結の転の巻という印象です.

あらすじ・内容

徐々に明らかになる家族の行方。やがて近づく仲間との別れ!?

ルーデウスの前に現れた人神によると、侍女リーリャと妹アイシャがシーローン王国に抑留されているらしい。真偽を確かめに王国を訪れたルーデウスが見たのは、リーリャの面影を持つ少女の泣き叫ぶ姿だった……!?

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理不尽さとそれを上回る超理不尽で世界は形作られてる様をありありと突き付けてくれました.

また旅の終わりがしっとり描かれているのが良い.

諸々の謎と悲しみとを残して新しい冒険が始まりました.


感想 『無職転生 5』 世界は意志が形作っている


世界は意志が形作っていることをありありと感じた第五巻でした.

あらすじ・内容

新たな大地で待っていたのは……まさかの親子喧嘩!?

ミリス神聖国の首都ミリシオンで再び誘拐事件に巻き込まれるルーデウス一行。誘拐犯たちのボスの口から漏れた言葉は、「ルディ」という懐かしい言葉だった!? 憧れの「人生やり直し型」異世界ファンタジー第5弾!

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視点の転換が以前と比べて頻度が上がって物事が多面的に展開していることがよくわかる構成になってて面白いです.

待ちに待った感動の再開なのにわりと残念な感じでこれもキャラのアジだなぁとしみじみです.

ひとつひとつのピースが丁寧に描かれているので,その伏線が綺麗に回収されるのを期待しています.


感想 『無職転生 4』 陰謀の匂いと運命の交差


次第に状況は移ろい,陰謀の匂いと運命の交差が描かれました.

あらすじ・内容

魔界大帝キリシカから授けられた力、「魔眼」とは!?

ルーデウス、エリス、ルイジェルドの3人は、道中の港町ウェンポートで「魔界大帝キリシカ」を助ける。彼女から授けられたのは、「魔眼」なる新たな力!? “人生やり直し型”異世界ファンタジー、第四弾登場!

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獣耳っ娘に囲まれて羨ましい限りですが,内容は割とシリアスでしたね.

冒険に多様性はつきものと言わんばかりにいろいろなことが巻き起こっていて飽きませんでした.

離れたところでいろいろ進行しているイベントの予感を残しつつ次の巻へ.

キャラクターが魅力的なので群像劇みたいになるかもしれませんね.


感想 『オレと彼女の萌えよペン 4』 大人と若者、信条と遊び


人間関係のバランスとイベントのサックリさが見事に調和してます.

あらすじ・内容

エミリが辞めて、泉と茉莉の漫画もここで打ち止め!?

ラブコメイベントが目白押しだった修学旅行が終わりを告げ、俺の萌え理解もこれからだ!と、意気込んでいたのに……エミリちゃん辞めちゃうのか……。しかも最近仕事も、マズいムード……な、なんとかしないと!

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学校パートと創作パートの明るい雰囲気もいいんですが,やっぱりその驚異的な読みやすさがこの作品の特徴ですね.

大人と若者,信条と遊びの対比.

ドキドキするシーンとラブコメしてるシーンがキュンキュンきて何とも言えない雰囲気を醸し出しています.

でも恋にトラブルはつきものでしょう.

この先の波乱な展開に期待しています.


感想 『セブンスターズの印刻使い 1』 オサレ系ダンジョン踏破


オサレ系ダンジョン踏破型学園ファンタジーでした.

あらすじ・内容

伝説の冒険者集団《七星旅団》の六番目にして、魔力を制限す る呪いにより絶賛開店休業中の魔術師アスタ=セイエル。彼は解呪手段を求め入学した魔術学院で選抜者試験に巻き込まれたのを切っ掛けに、再び戦いの表舞台 に立つことを決意する。――最強の一角と謳われた印刻使い《紫煙の記述師》が紡ぐダンジョン系王道ファンタジー、ここに開幕!

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序盤全然異世界召喚っぽくなかったんですが,途中ちらりとエッセンスが出てきてニヤリとできる構成なのも良い.

バランスよくまとまっていますがもう少しとんがってるポイントがほしいところです.

ヒロインたちが魅力的なのですがまだまだ恋愛要素は薄めなのでそこにも今後は期待したいところですね.


感想 『無職転生 3』 世界は広く、醜くも美しい


世界は広く,醜くも美しい.そんな広がりを感じました.

あらすじ・内容

愛する家族を取り戻せ。“人生やり直し型”ファンタジー第三弾!

魔力災害に巻き込まれたルーデウスは、エリスと共に見知らぬ場所へ転移していた。不安が募るルーデウスの側に怪しい人影が……。それは師匠ロキシーに「絶対に近づくな」と警告されていたスペルド族だった!!

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とんでも展開から空けてこの巻,舞台をガラッと変えてサバイバルだったり街クエストだったりと盛りだくさんでした.

また時系列もあっという間にどんどん進んでテンポが良いです.

モンスターや魔族の人々を使って差別の哲学を語りつつ,それぞれの世界の住民がたしかにこの世で生きていることがしっかり浮き彫りになっていました.

まだまだ旅の終わりが見えない駆け出しの巻です.

いつカタルシスを味わえるのかを期待しています.


感想 『無職転生 2』 ピリリと辛い人間味


温かい雰囲気の中にピリリと辛い人間味.

あらすじ・内容

憧れの人生やり直し型転生ファンタジー、第二弾早くも登場!

生前34歳無職ニートだった男は、異世界で生まれ変わり、新 たな人生を歩み出していた。そんな男ルーデウスは、フィットア領で一番大きなロアという都市に住むお嬢様の家庭教師の仕事を授かる。家庭教師ぐらい何とか なるだろうと思っていたルーデウスだが、生徒であるお嬢様――エリスは彼の想像を絶する乱暴者だった……!? 言うことを聞きそうにないエリスを何とか従 わせるため、ルーデウスはある作戦を決行することに! ルーデウスの人生始まって以来の重大任務が始まる――。憧れの人生やり直し型転生ファンタジー、第 二弾! 大反響により早くも登場!

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異世界召喚特有の全能感は抑えめに,異世界で生きるキャラクターに商店があたった巻でした.

また魔術や剣術に対する設定も開陳されたので,一層物語に厚みが出たのではないでしょうか.

新キャラはたしかに可愛いんだけどまだまだ掘り下げはこれからという感じでもあります.

とんでもない展開で終わったのでハラハラしながら続きを楽しもうと思います.