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感想 『回復術士のやり直し7 〜即死魔法とスキルコピーの超越ヒール〜』


最強の敵との頭脳戦

裏と裏の裏の読み合いが基本のマクロとミクロの頭脳戦が見どころですね.

強大な力を持った主人公とヒロインたちですが敵も常軌を逸した力と頭脳を持っていて手に汗握る演出がニクいですね.

力と力のぶつかり合い,あとはクライマックスまで一直線でしょう.


感想 『骸骨 騎士様、只今異世界へお出掛け中 9』


世は広い 美しい

主人公が運搬係として磨きがかかりすぎている……たしかに激レアスキルとしてワープ系能力出してしまうと自然の帰結としてこうってしまうかもしれませんね…….

魔獣討伐や偉い人の会議,拠点の木材集めに労働力の確保……すべてにワープが大活躍です.


感想 『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する 2』


判断と意志の力

チートはチートでもただではなくそこに判断に乗せる確かな意志が走っている点がとても興味深いですね.

今回は新ヒロイン?の勇者が本格的に登場.改めて規格外の能力に主人公も苦戦すると思いきや思わぬ展開に.

ハラハラドキドキはそのままに様々なシチュエーションに主人公の尋常ではない能力と工夫を楽しむことができるので全く飽きずに読めました.

次は学園を離れまた新たな展開があるとのことなので世界の広がりを見守りつつこの主人公の行く先を楽しみにしたいと思います.


感想 『異世界料理道 16』 同じレベルで見える視点


同じレベルで見える視点

食料庫の開陳でまだまだこの世界には底力があると感じられたこの巻.

特に相手料理人との宴での直接対決がザ・料理モノ!って感じでとても盛り上がりましたね.

美味しいにもいろいろ種類があって,その一つを極めている相手と相対することで主人公も成長していく.いいサイクルですよね.

毎度恒例の書き下ろし短編も女性陣のそれぞれの個性が出ていてとても良かったです.

次回はついに街を離れた遠征話ということでまた世界の広がりに期待したいと思います.


感想 『精霊幻想記 12.戦場の交響曲』 少女の淡い後悔


少女の淡い後悔

展開がゆっくりな前半と打って変わって後半の怒涛の盛り上がり.気持ち良いですね.

ストーリーの展開が進む中でたまに挿入される少女の後悔と強い憧れの念がなんともいじらしく描かれていてこの巻全体のコントラストになっていました.

ヒロインたちも今回は個性的なところは抑えられていて,だけど活躍はしていてとバランスがよかったです.

そして主人公の強さが爽快!敵もいい具合に小賢しくてページめくるのが進む進む.

少女の後悔と憧れがどんな結末に着地するのかとても楽しみでありながらも,いろいろなキャラクターの心の揺れ動きに着目しつつ続きを早く読みたいです.


感想 『異世界料理道 15』 香辛料の匂いにつられて


香辛料の匂いにつられて

ついに庶民食の王様,カレーの気配が見え隠れする中で,街のキャラクターと森部のキャラクターたちにも次々に新しい関係が生まれています.

前回のマイムというキャラクターは主人公といい塩梅の対比的な構造を生みましたが,今回のレム=ドムはヒロインとの対比になっています.

また半分くらいは掌編になっていて本編の補足に使うという珍しい構成でした.

ただ本編の続きが読みたい気持ちも強くジレンマがありますね.
貴族のロリちゃんにまた登場してほしい今日この頃です.

これだけ一定して面白さが持続している作品もないと思うのでずっと楽しめそうな作品だなと再確認しました.


感想 『精霊幻想記 11』 贖罪の意味とは


贖罪の意味とは

とんでもプランからの阻止からの後始末.様々な思惑と嫉妬とすれ違いからそれぞれのキャラクターの立場での悩みが描かれました.

個人的には相変わらずバトルシーンが少なめで物足りなさを感じました.しかしながらキャラクターたちの心情はどれも共感できて,かつ相変わらず主人公のかっこよさや賢さをうまく魅力に昇華させていましたね.

ヒロインたちのそれぞれの身の振り方や敵の狡猾な動きなど次巻でうまく作用しそうなことも多いのでそれがとても楽しみです.


感想 『レジェンド・オブ・イシュリーン 6』 未来との邂逅


未来との邂逅

半端ない密度と筆致で描きとられた戦記ファンタジーついに簡潔です.

どれほど見せ場があるのかと思わんばかりの怒涛の展開と各所で巻き起こる戦闘と陰謀.

騙し騙されを繰り返しながら展開するメインストーリーとどれをとっても大満足な最終巻でした.

主人公の等身大感は紙一重で残しながらも周りの魅力的なキャラクターたちの活躍やヒロイン陣の可愛くも切ない葛藤など,キャラクターエンタメとして楽しめるところが本当に多かったです.

エピローグもいい……戦記モノの一番理想の終わり方なのではないでしょうか.

主人公とヒロインの選択と責任のとり方……とてもバランスが良くて最後までしっかりと満足して楽しめる作品でした.


『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 8』 無自覚世直しの到達点


無自覚世直しの到達点

種族が種族同士の軋轢や過去を超えて共闘して盛り上がっていく展開はまさにクライマックス……と思いきやとんでもない広域殲滅戦で想像よりもド派手でした.

キャラクターたちはここぞとばかりに出番で魅せましたが,やはりここは主人公に軍配が上がりそうです.

最後のバトルのトリックもストンと胸に落ちる読後感で良かったです.

まさかの完結ということで世界はまだまだ広がっている気もしますが,謎の開陳はある程度は蛇足ということで総じて満足な作品でした.


感想 『異世界料理道 14』 一難去って


一難去って

前回の大イベントから一点,また新しい起承転結がスタートです.

それぞれの関係値も前回からを踏襲しつつ,新しい一歩を踏み出している様子も描かれていてホクホクです.

キャラクターの関係だけでなく料理道にも新しい展開が.

新しいキャラクターのおかげで従来のところにも新鮮さが生まれてますし,そのおかげで早く続きが読みたいという気持ちも生まれました.

章中に本編に関係のある短編を入れるのも面白い試みです.
今後の展開にも期待したいですね.