感想 『コップクラフト 6』  捜査とアクションの攻防自在!


捜査とアクションの攻防自在!

怒涛の展開の連続で息をつく暇もない話の展開でした.

次々に巻き起こる事件と民族対立が争点の選挙,男と女,暴力と知略.

ありとあらゆるものが神がかったバランスで押し寄せてそれを乗り越えていく爽快さも担保されています.

どのキャラクターも本当に愛おしくて,時折見せるヒロインの凛々しさもスパイス.

マトバの精悍さの中にあるハードボイルドも光ります.

今回もかなりの大規模な事件ですがこんなことが日常茶飯事に起きているサンテレサシティは今日も陰謀渦巻く中,高級スーツのおっさんとロリが暗躍しています.

づいていますね.


感想 『ゲーマーズ! 5』 まさしく全滅エンド


まさしく全滅エンド

あらすじ・内容

『ビバッ! 《シュピール王国》!』既成事実を作るのは誰だ!?

ゲームよりも亜玖璃を優先させた雨野。そんな二人の急接近に焦る天道&上原の秘策とは……「既成事実を作るっきゃないだろう」ゲーム中盤の地味な街感溢れる王国(遊園地)で悪魔的知略戦(ダブルデート)が始まる!

毎回最後のヒキで驚かせてくれる今作ですが今回も特大級の爆弾が落ちて粉微塵になって次回へといったところ.

キャラクターたちは脇役に至るまで細かな動きをしていた印象ですね.

そしてメイン陣のからまわることからまわること……人生はゲームのようにリセットできないとは言えもどかしさが積もりますね.

それぞれの想いをすれ違わせ,絡ませた上で昇華させています.

そしてゲームオーバーに近いこの状況.
ここからどうやって,いやどこに着地させていくのかの期待が高まります.


感想 『いつかの空、君との魔法』 空翔ける少年の軌跡


空翔ける少年の軌跡

あらすじ・内容

第21回[春]スニーカー大賞《優秀賞》受賞作。

「あの雲が、本当のことを全部隠してるんだ」
常に上空を覆う雲によって、空の青さを知らない世界。
雲を払えるのは《ヘクセ》と呼ばれる魔法使いの少年少女だけ。
並外れた飛行技術を持つ少年カリムは、幼馴染みで当代随一の《ヘクセ》揺月と再会する。
しかし彼女はある病により、昔とはまるで別人で……?
「高く飛べない」少年と「空でしか生きられない」少女の邂逅が、世界の色を変えていく。
第21回スニーカー大賞《優秀賞》受賞作。

病の描き方や世界観の雰囲気作りが本当に丁寧でそれがイラストとベストマッチしたと言っても過言ではないですね.

イラストは本当にどれも素敵で基本的にキャラクター一人の一枚絵なのに引き込まれる魅力があります.泣き顔フェチになりそう!

ストーリーとしては独特の世界観の一つの儀式を巡って過去のトラウマにを克服する話.

青春時代の輝きとそれに伴う影の部分がまっすぐ描かれているので,スッキリとした読後感を楽しめました.
ただそれぞれのキャラクターにもう少し踏み込んで見てほしかったというのも正直なところです.


感想 『我が驍勇にふるえよ天地』 武勇と采配とぶつかり合い


武勇と采配とぶつかり合い

あらすじ・内容

「さあ、あなた様の帝国を創りましょう」

天下無双――アレクシス大帝、レオナート一世の驍勇は真実そう評される。
しかし、後に大陸統一を果たす彼も、若き日には“吸血皇子”の汚名を着せられ、故郷を奪われた、武骨で不器用な青年でしかなかった。
これは、大反撃の物語である。
再起を誓ったレオナートはまさに一騎当千!
そして一本気な彼に惹かれて集うは、神とも魔物とも例えられる数多の名将、賢者、才媛、奇才。
やがて彼らは腐敗した祖国を呑みこむ一大勢力となり、群雄する大国全てと渡り合っていく!
痛快にして本格――多士済々の英雄女傑、武勇と軍略が熱く胸を焦がすファンタジー戦記、堂々開幕!!

各地域の才能たちが互いに切磋琢磨してぶつかり合う群雄割拠のスペクタクル.

割とリアル志向な展開でしかしどんでん返しや意外な展開もあるので目が離せないストーリーになってます.

この第1巻は恋愛要素が少なめになっていますが,とあるカップルのとあるシーンがかなり衝撃的でした.何それヤバイ.

キャラクターひとりひとりがそれぞれの野心をもって相対するので手に汗握りますし,それでいて清々しいほどの真っ直ぐさを兼ね備えている作品なので読後感が本当にスッキリです.

次回は少し日常パートも読みたいなと思いつつ,覇道の行く末を見守りたいですね.


感想 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 12』 悲願の達成とその代償


悲願の達成とその代償

あらすじ・内容

父と息子は迷宮へ!! 母の救出は成るか!?

母を救出するため、父パウロと共に迷宮に挑むことになったルーデウス。かつてない脅威を前にした時、父が息子に伝えた予想外の言葉とは!? 異世界で親子の絆を知る、人生やり直し型転生ファンタジー第十二弾!

家族の絆と思い通りに行かないもどかしさで四苦八苦する巻でした.

どんな理由にせよ,落ち込んだ人に差し伸ばされる手は尊いものです.

大転移に関しての話は一旦の帰結を見せたわけですが,正直どうにもしっくりこない終わり方でもやもやしますね.

キャラクターも淡々としているので余計に状況のもどかしさが際立ちます.

次は剣の修行をしているエリスにそろそろ焦点を当ててほしいところです.


感想 『弱キャラ友崎くん Lv.2』 努力の化物は退治できない


努力の化物は退治できない

あらすじ・内容

弱キャラの第2ステージは生徒会選挙!?

人生はクソゲー……ではないのかもしれない。少なくとも良ゲーであることは認めてもいい。学園のパーフェクトヒロインこと日南葵と付き合う(そういう意味ではない)ようになって、俺、友崎文也の価値観は根底からひっくり返されることになった。まあまだ神ゲーとは認めてないんだが、このゲームの最強プレイヤーである日南の指導のもと、レベルアップに励む日々だ。

季節は初夏。生徒会選挙の時期。日南が会長に立候補するのは当然として……え、みみみも出るの!? みみみをサポートすることになった俺は、これまでの経験をもとに日南に挑むが――?

発売即重版の話題沸騰作!! ちょっぴりレベルアップした弱キャラが挑む人生攻略論第2弾!

超現実系リア充バイブルの第2巻.今回もかなり楽しめました.

相変わらず素で使えそうなノウハウもさることながら個人的には確かに成長した主人公を実感できたのが良かったです.

ただ,今回主人公は裏方的な役割を担うことが多く,実際は女の子達の青春の葛藤や苦悩を描いていました.

まだ若いからこそ終わりの見えない恐怖,そして隣との比較から生じる妬みに悩み,時には挫折し,時には仲間と傷を舐めあって前に進む.

この輪の中にもがきながら食らいつく主人公のひょうひょうとしたバランス感覚やヒロインの人外感も作品の魅力を増している気がします.

レベルがどんどん上がっていく僕らの主人公ですが,次回は恋愛方面にも盛り上がりを期待しています.


感想 『メロディ・リリック・アイドル・マジック』 新時代アイドルの幕開け


新時代アイドルの幕開け

あらすじ・内容

僕らの街に降りそそぐアイドルという魔法 東京都沖津区(とうきょうとおきつく)――国民的アイドルグループ・LEDに叛旗をひるがえした女子高生アイドルたちがしのぎを削る街。 高校入学に合わせて学生寮に入った「吉貞摩真(よしさだなずま)」はそこが沖津区アイドルたちの根拠地であることを知る。しかし彼にはアイドルを好きになれない理由があった。 一方、同じ寮で暮らす「尾張下火(おわりあこ)」は、学校一の美少女「飽浦(あくら)グンダリアーシャ明奈(はるな)」に誘われ、アイドルグループを結成する。しかし彼女にはアイドルにまつわる暗い過去があった。 言葉にできない二人の秘密が交錯するとき、アイドルの持つ真の力が明らかになる。メロディアスでリリカルなアイドル・熱血ラブコメディ、登場!

一人の女の子と男の子を中心に,それぞれが輝いたり色を失ったりするさまをそれぞれの居場所で描いている作品.

アイドルをキーにして人の孤独と後悔,希望や情念が強く前に押し出されているので,まるで強めの風に吹かれたような印象になりました.さすがですね.

それぞれが因縁や振り返りたくなる過去を持ちながらも目の前の舞台で懸命に輝こうとするその姿はまさしく熱血アイドルですが,後味はびっくりするくらいスッキリです.

彼女たちが描く軌跡がどのようなものになるかを見届きたいと思いつつ,少し不安と期待が入り混じった感じになりますね.


感想 『Re:ゼロから始める異世界生活 9』 絶望は続くよどこまでも


絶望は続くよどこまでも.

あらすじ・内容

衝撃と怒濤の文庫9、10巻2ヶ月連続刊行&2017年3月ゲーム化!

ペテルギウスとの死闘に敗れ、再び時を遡ったナツキ・スバル。他者の肉体を乗っ取る邪悪、ペテルギウスの目論みを打ち砕くために! 一方、ロズワール邸に残るエミリアも、屋敷周辺の異変に気付いていて――!?

激動に次ぐ激動.そして絶望に次ぐ絶望.

絶妙なテンポでガンガン進む事態に圧倒されながら確かに掴んだ“最善”が嬉しい作品ですね.

助走が長いので物語として高く飛べるんですが,また落ちる速度もすごい……という感覚でしょうか.

そしてキャラクターがいいですよね.慌てずブレずにただそこにある造形を感じる動きでとても魅力的でした.

一難去ってまた一難.これぞリゼロという展開なので早く続きが読みたいですね.


感想 『異世界料理道 8』 親族の確執と美味しいご飯


親族の確執と美味しいご飯

あらすじ・内容

人生で最も熱い夏が今、始まる。

「わたし、もっともっと強くなって……絶対に勝ちますっ!!」
小学校が夏休みに入ったその日、あい達は東京を目指していた。
目的は――最大の女流棋戦『マイナビ女子オープン将棋トーナメント』。
女流棋士やアマチュア強豪がひしめくその大会を、あいと天衣は破格の才能を武器に駆け上がって行く。
一方、その師匠はというと……弟子に隠れて美人女流棋士と将棋番組でイチャイチャしたかと思えば、その翌日は別の女の子と原宿で手繋ぎデート!? しかもそのお相手は……銀子!?

将棋に全てを捧げた女性達が織りなす灼熱の祭典を描いた第四巻!
人生で最も熱い夏が今、始まる。

着々と森辺の食生活が向上してますね.

いろいろな食材が意外な方向性の調理で出てくるのでいつも飽きさせない工夫を感じます.

また主人公の独壇場かと思われた料理でもライバルっぽい伏線が出てきて面白そうな展開に……結構こういうの燃えますよね

お話の大筋はあまり動かなかったものの,キャラクターやそこに存在している背景がしっかり料理とともに掘り下げられたので,連作短編のような側面をもっている今巻もたいへん満足しました.

次は大きくお話が動きそうですが,料理も,そして恋のバトルも勃発してほしいところですね.


感想 『りゅうおうのおしごと! 4』  魔物が潜む夏の陣


魔物が潜む夏の陣

あらすじ・内容

人生で最も熱い夏が今、始まる。

「わたし、もっともっと強くなって……絶対に勝ちますっ!!」
小学校が夏休みに入ったその日、あい達は東京を目指していた。
目的は――最大の女流棋戦『マイナビ女子オープン将棋トーナメント』。
女流棋士やアマチュア強豪がひしめくその大会を、あいと天衣は破格の才能を武器に駆け上がって行く。
一方、その師匠はというと……弟子に隠れて美人女流棋士と将棋番組でイチャイチャしたかと思えば、その翌日は別の女の子と原宿で手繋ぎデート!? しかもそのお相手は……銀子!?

将棋に全てを捧げた女性達が織りなす灼熱の祭典を描いた第四巻!
人生で最も熱い夏が今、始まる。

将棋盤に向かい合う棋士たちの息遣いまでもが伝わってきそうな濃密な巻でした.

場面や勝負どころが複数出てくるのに,どれもが濃くそして後味がしっかりした構成で驚きます.

それぞれの魂を削りながら相対し,命をすり減らして対局する様がありありと伝わってきて読んでいるこっちも一緒になって一喜一憂してしまいました.

姉弟子や前回のヒロインとも呼べる桂香さんがさらに生き生きと表情を晒していたのでこれから楽しみなキャラです.

もちろん小学生の二人もすごいんですけどね!可愛すぎです.

さて,主人公の状況はまさにこれからが山場.
恋も将棋もクライマックスな展開になることを期待しています!


ライトノベルやら技術などの情報を提供!