感想 『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラムー2.不死の獣たち』


想いは死なず

子供を攫い,喰らい,身銭を稼ぐという極悪非道を絵に書いたような敵とふとしたきっかけで出来た友情の絆が印象的な巻でした.

世界の広がりを無限に感じるほか,制約やルールも多く工夫が楽しそうな世界ですね.

新キャラクターも個性的なのですが敵のいい感じの強敵感とアイテムのフレーバーの香ばしさがわくわくを増大させます.

次回からぐぐっと物語が加速しそうなので大混戦みたいなものも読みたいと期待しつつ待ちたいと思います.


感想 『精霊幻想記 6.逢魔の前奏曲』  逃避行の先に英雄道


逃避行の先に英雄道

見事な花嫁強奪からあけて今度は本筋の冒険へ.

情報収集とともに世界の広がりを見せるやいなやかつてのキャラクターたちや新キャラクターのオンパレードと豪華な巻になりました.

各キャラクターにしっかり見せ場を作ることもさることながら,見せ場のときの他のキャラクターの動きがしっくりくるのでそれがまた魅力を引き出しています.

展開がどれもテンションが上がるものが多く,またお約束の中にもこの作品らしい仕掛けやユーモアがあるので飽きさせませんね.

陰謀や様々なキャラクターの思惑がうごめく中,ものすごく楽しみな要素もたくさんあったので,早く読みたくて待ち遠しいです.


感想 『異世界魔法は遅れてる! 7』 開陳の次は提示


開陳の次は提示

もとの世界が異世界を静かに侵食しているジリジリ感ご示された今巻でした.

立場も違えば信念も違う組織及び個人がそれぞれの想いをガソリンにしてこれよとばかりに活躍する色々動いた展開でしたね.

殴り合いの肉弾戦もいいんですがこの理屈のこねりあいというか,わがままな方が勝つみたいな戦闘描写のアイデンティティーが強くてかなり読んでて楽しいです.

過去の因縁も追いかけてきていよいよ混迷が極まってきた世界を主人公達がどうやって工夫しながら突き進んでいくのかこれからも楽しみですね.


感想 『異世界料理道 9』 別れと出会い……


別れと出会い……

お得意様だった賑やかなキャラクターたちが離れ,それぞれの想いを胸に秘めながらまた新たなステージに進んでいく.

どうしようもない陰謀や巨悪は潜んでいるものの,確かに前を向いて進んでいける道がある.

そんな光明が示された巻でしたね.

あらゆる出来事の裏側では確かな息遣いがしっかりとベースにあって,想いをしっかりと育んでる様がバランス良く描かれていてそれがなんとも心地よい.

話の盛り上がりは激しくないもののきれいにまとまっているおかげで読後感が爽やかでした.

それでいて続きがとても気になる終わり方なのではやく読みたいです.


感想 『サークルクラッシャーのあの娘、ぼくが既読スルー決めたらどんな顔するだろう』


見事な破壊っぷり

人間関係をことごとくしかも全自動で破壊する危険な女性の極地のようなキャラクター造形に脱帽です.

それなりの時間をかけて絆を育んだ関係良好な熟練冒険者たちがある少女と出会うことで完全に関係が崩壊していくさまをファンタジーが舞台でありながら何処か現代にも通じる筆致で描いています.

どのキャラクターも濃い味付けで一緒になって一喜一憂できますし,それぞれに等身大なところが少しあるのでそこもバランスがいいですね.

続きが出るかどうかは微妙な終わり方ですが,もしあるとしたら今作以上のサークルクラッシャーぶりを発揮してもらいたいですね.


感想 『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 9』


魔人の国にて過去との邂逅

最終章の幕開けといった展開.

魔人の国に辿り着いた一行は好戦的な住民に囲まれながらもいつも通りに過ごしていましたが,目的の調査のために色々と動いていくうちにどんどん雲行きが怪しくなっていき……と言った内容.

エルフ,魔人,そして武術家という枠によって覗ける人間模様や信念もさることながら,いい塩梅に肉付けされた戦闘シーンなどやはり見どころが多かったです.

伏線として貼られていたシェリルの秘密など少しあっさりめの味付けだったところもありますが,それぞれのキャラクターの矜持だったりがぶつかり合う展開はなかなか爽快でした.

いよいよラストバトルに向けて大きく舵をきった今作.
どのような終着点にたどり着くのかが楽しみです.


感想 『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 5』 お気楽道中ピリリと辛い


お気楽道中ピリリと辛い

旅路がサクサク進むこととは裏腹に様々な思惑ががんじがらめになっていろいろなキャラクターに魔の手を伸ばす様が描かれた巻でした.
何でもない目的で旅を続けるんですが,行く先々でとんでもない展開があるノリは嫌いではないので満足です.

過去の因縁が現在のキャラクターを苦しめていく中で,キラリと光る人間模様が良いです.

主人公が相変わらずお気楽でタンタンとしている感じなのが気になりますがそれでいるからこそ終盤の盛り上がりに華を添えていると思うのでこの作品の味なのでしょう.

色々と新しい要素も出てきているのでそれがうまく回収されることを願いつつ次の巻を待ちたいと思います.


感想 『コップクラフト 6』  捜査とアクションの攻防自在!


捜査とアクションの攻防自在!

怒涛の展開の連続で息をつく暇もない話の展開でした.

次々に巻き起こる事件と民族対立が争点の選挙,男と女,暴力と知略.

ありとあらゆるものが神がかったバランスで押し寄せてそれを乗り越えていく爽快さも担保されています.

どのキャラクターも本当に愛おしくて,時折見せるヒロインの凛々しさもスパイス.

マトバの精悍さの中にあるハードボイルドも光ります.

今回もかなりの大規模な事件ですがこんなことが日常茶飯事に起きているサンテレサシティは今日も陰謀渦巻く中,高級スーツのおっさんとロリが暗躍しています.

づいていますね.


感想 『ゲーマーズ! 5』 まさしく全滅エンド


まさしく全滅エンド

あらすじ・内容

『ビバッ! 《シュピール王国》!』既成事実を作るのは誰だ!?

ゲームよりも亜玖璃を優先させた雨野。そんな二人の急接近に焦る天道&上原の秘策とは……「既成事実を作るっきゃないだろう」ゲーム中盤の地味な街感溢れる王国(遊園地)で悪魔的知略戦(ダブルデート)が始まる!

毎回最後のヒキで驚かせてくれる今作ですが今回も特大級の爆弾が落ちて粉微塵になって次回へといったところ.

キャラクターたちは脇役に至るまで細かな動きをしていた印象ですね.

そしてメイン陣のからまわることからまわること……人生はゲームのようにリセットできないとは言えもどかしさが積もりますね.

それぞれの想いをすれ違わせ,絡ませた上で昇華させています.

そしてゲームオーバーに近いこの状況.
ここからどうやって,いやどこに着地させていくのかの期待が高まります.


感想 『いつかの空、君との魔法』 空翔ける少年の軌跡


空翔ける少年の軌跡

あらすじ・内容

第21回[春]スニーカー大賞《優秀賞》受賞作。

「あの雲が、本当のことを全部隠してるんだ」
常に上空を覆う雲によって、空の青さを知らない世界。
雲を払えるのは《ヘクセ》と呼ばれる魔法使いの少年少女だけ。
並外れた飛行技術を持つ少年カリムは、幼馴染みで当代随一の《ヘクセ》揺月と再会する。
しかし彼女はある病により、昔とはまるで別人で……?
「高く飛べない」少年と「空でしか生きられない」少女の邂逅が、世界の色を変えていく。
第21回スニーカー大賞《優秀賞》受賞作。

病の描き方や世界観の雰囲気作りが本当に丁寧でそれがイラストとベストマッチしたと言っても過言ではないですね.

イラストは本当にどれも素敵で基本的にキャラクター一人の一枚絵なのに引き込まれる魅力があります.泣き顔フェチになりそう!

ストーリーとしては独特の世界観の一つの儀式を巡って過去のトラウマにを克服する話.

青春時代の輝きとそれに伴う影の部分がまっすぐ描かれているので,スッキリとした読後感を楽しめました.
ただそれぞれのキャラクターにもう少し踏み込んで見てほしかったというのも正直なところです.


ライトノベルやら技術などの情報を提供!