世は広い 美しい
主人公が運搬係として磨きがかかりすぎている……たしかに激レアスキルとしてワープ系能力出してしまうと自然の帰結としてこうってしまうかもしれませんね…….
魔獣討伐や偉い人の会議,拠点の木材集めに労働力の確保……すべてにワープが大活躍です.
世は広い 美しい
主人公が運搬係として磨きがかかりすぎている……たしかに激レアスキルとしてワープ系能力出してしまうと自然の帰結としてこうってしまうかもしれませんね…….
魔獣討伐や偉い人の会議,拠点の木材集めに労働力の確保……すべてにワープが大活躍です.
故郷の穢れと別れ
冒険と冒険の間に揺れるルールと真理がひかる1巻でした.
抜け道や裏技はたくさんあれど,真っ直ぐなのはいつも気持ちだけで身体や想いはついてこれないやきもきと,それでも前に進むヒロインズが印象的でした.
エルフという長命の種族の死生観など確かなベースを感じるそのずっしりとした雰囲気が相変わらず魅力的な作品ですね.
少女の淡い後悔
展開がゆっくりな前半と打って変わって後半の怒涛の盛り上がり.気持ち良いですね.
ストーリーの展開が進む中でたまに挿入される少女の後悔と強い憧れの念がなんともいじらしく描かれていてこの巻全体のコントラストになっていました.
ヒロインたちも今回は個性的なところは抑えられていて,だけど活躍はしていてとバランスがよかったです.
そして主人公の強さが爽快!敵もいい具合に小賢しくてページめくるのが進む進む.
少女の後悔と憧れがどんな結末に着地するのかとても楽しみでありながらも,いろいろなキャラクターの心の揺れ動きに着目しつつ続きを早く読みたいです.
無自覚世直しの到達点
種族が種族同士の軋轢や過去を超えて共闘して盛り上がっていく展開はまさにクライマックス……と思いきやとんでもない広域殲滅戦で想像よりもド派手でした.
キャラクターたちはここぞとばかりに出番で魅せましたが,やはりここは主人公に軍配が上がりそうです.
最後のバトルのトリックもストンと胸に落ちる読後感で良かったです.
まさかの完結ということで世界はまだまだ広がっている気もしますが,謎の開陳はある程度は蛇足ということで総じて満足な作品でした.
一転攻勢の準備
仲間や他の立場の人物たちを説得しながら着々と戦争の準備をしています.
主人公の強大な力に圧倒されがちな今作ですが,今回はこの世界にはまだまだ底が見えない何かがあるという雰囲気が残っていて素晴らしい演出です.
こういった作品の俗に言う転移魔法は賛否両論あるかと思いますが,個人的には場面とキャラクターが瞬時に切り替わることで幅が出ているのでこういったガジェットのように使うのは割りと賛成です.
敵の正体が続々と明かされることで味方になったり難色を示したりと色々な立場のキャラクターがそれぞれの意思で動いているので,今後はそれがどうまとまって戦いへなだれ込むのかを楽しみにしたいと思います.
天騎士の畏怖
あらすじ・内容
スキル発動――天騎士の本領が王国を揺るがす!
圧倒的な力を人助けに役立ててきた骸骨騎士のアーク。拠点の社からエルフ族の里に戻ったアークは、精霊獣のポンタ、ダークエルフの美女戦士アリアン、獣耳忍者少女チヨメに、疾駆騎竜(ドリフトプス)の紫電を加え、チヨメの兄弟子サスケの真意を探るべく「ヒルク教国」へお出掛けすることになる。
同じ方面に向かうエルフ族の船に便乗したアークであったが――無愛想なエルフと一触即発! 船室で仲間の着替えシーンに遭遇!! 海岸では上陸拒否――!? と、波乱含みの船旅に。
なんとか上陸できたアークは、道中で蜘蛛の化け物に襲われる馬車に遭遇。人外じみた力で化け物を倒し、ノーザン王国第一王女・リィルを助け出す。
そしてアークは、不死者(アンデッド)の軍勢から王都を救ってほしいとリィルに依頼され……!?
「天騎士の本領を見せてやろうぞ!!」
ついにアークの秘められたスキルが発動する――!
始終とんでもなバタバタに巻き込まれながらの旅道中で,国がとんでもない目にあっているのにドタバタ部分が深刻さを和らげて読みやすくなっていますね.
新キャラクターの王女様もロリで凛々しい良い感じの造形になっているので純粋に応援する気になれます.
主人公の見せ場が後半あるんですがヤバすぎて俺つえーのテンプレとして気持ちがいいですね.
ただ見せ場のところで急にこの巻が終わるので全体として不完全燃焼な印象に.
敵はまだまだ秘密裏に隠し玉がありそうですし,主人公の強さもそこしれないので一層バトルが熾烈化していきそうですね.
魔人の国にて過去との邂逅
あらすじ・内容
シェリルの秘密と血晶の謎――最後の戦いが始まる!
魔人の国「ネヴァケー」。『大血晶』の情報を求め、そして師の意思を継ぐため、この地を訪れたスラヴァ一行を待っていたのは……魔人との喧嘩の日々!? そんな彼らの前に現れたのはシェリルと縁の深い人物で――
最終章の幕開けといった展開.
魔人の国に辿り着いた一行は好戦的な住民に囲まれながらもいつも通りに過ごしていましたが,目的の調査のために色々と動いていくうちにどんどん雲行きが怪しくなっていき……と言った内容.
エルフ,魔人,そして武術家という枠によって覗ける人間模様や信念もさることながら,いい塩梅に肉付けされた戦闘シーンなどやはり見どころが多かったです.
伏線として貼られていたシェリルの秘密など少しあっさりめの味付けだったところもありますが,それぞれのキャラクターの矜持だったりがぶつかり合う展開はなかなか爽快でした.
いよいよラストバトルに向けて大きく舵をきった今作.
どのような終着点にたどり着くのかが楽しみです.