アイデア勝負の暗殺術
作者の作風をこれでもかと活かしきった作品でした.
典型的なスキル性俺つえーな作品なのにもかかわらず,アイデアだったり演出だったりが独特でそれが作品の魅力アップに大きな貢献をしています.
そして苦戦の演出がうますぎです.手に汗握る戦いが面白かったですね.
主人公は生まれ変わっても暗殺一家という立場を十全に解った上でうまく立ち回っているので,ここに勇者がキャラクターとして登場したときにどんな科学反応が起きるのか,次巻も楽しみです.
アイデア勝負の暗殺術
作者の作風をこれでもかと活かしきった作品でした.
典型的なスキル性俺つえーな作品なのにもかかわらず,アイデアだったり演出だったりが独特でそれが作品の魅力アップに大きな貢献をしています.
そして苦戦の演出がうますぎです.手に汗握る戦いが面白かったですね.
主人公は生まれ変わっても暗殺一家という立場を十全に解った上でうまく立ち回っているので,ここに勇者がキャラクターとして登場したときにどんな科学反応が起きるのか,次巻も楽しみです.
理想と現実 貫く芯は?
時事ネタとSF風味な要素とクラスメートを巡る劇場型盛り上げはやっぱり見事でした.
後悔……という感情の持って生き方に工夫がされていて前回までと同様,短期的ではなく長いスパンでの夢や理想の捉え方が焦点だった気がします.
途方もなく確率が低い夢だけど,それをつかもうとあがくプロセスそのものが“未来の後悔”というリスクを解消するのかなぁと真正面に考えてしまいますね.
キャラクターたちが大きなうねりに翻弄される中で描かれているテーマがやけに等身大なのが不思議な読後感を生んでいます.
次回また怒涛の展開が待っていそうなヒキなので注視していきたいですね.
同じレベルで見える視点
食料庫の開陳でまだまだこの世界には底力があると感じられたこの巻.
特に相手料理人との宴での直接対決がザ・料理モノ!って感じでとても盛り上がりましたね.
美味しいにもいろいろ種類があって,その一つを極めている相手と相対することで主人公も成長していく.いいサイクルですよね.
毎度恒例の書き下ろし短編も女性陣のそれぞれの個性が出ていてとても良かったです.
次回はついに街を離れた遠征話ということでまた世界の広がりに期待したいと思います.
共闘ラブコメの良い文脈感
お互いの目標のためにドタバタ共闘するんだけど徐々に距離が近づいたり離れたりするのをやきもきしながら見るライトノベルにそろそろ名前がほしいですね.
序盤の展開でちょっとどうかなと思いましたが徐々にエンジンがかかっていつものノリで最高に清々しく読めました.
村上先生の本ってホント読みやすいんですよね.今回もいつもの二倍くらい早く読めました…….
二人の関係が今後どう進展するのか純粋に応援しながら見守りたい,とにかく気になりますね.
いきなりサバイバル伝説
大掛かりな仕掛けが終わって一段落すると思いきやまたとんでもない仕掛けの引き出しが披露されて脱帽しました.
典型的なMMORPGの文脈から一気にサバイバルオンラインゲーへのスイッチでキャラクターたちと読者の“混乱”とも呼べる戸惑いが共有されてとても新鮮な読書体験でした.
ヒロインたち含めて長い間かけて成長した彼らの軌跡が見事に結実して物語が進んでいる感覚と,各キャラクター平等に展開が進む中で知恵と勇気と機転で突き進む冒険感が言いしれぬハラハラドキドキ感となって心地よかったですね.
まだまだ物語は序章とのことなので超人気作ですがしっかり追いかけたいと思います.
故郷の穢れと別れ
冒険と冒険の間に揺れるルールと真理がひかる1巻でした.
抜け道や裏技はたくさんあれど,真っ直ぐなのはいつも気持ちだけで身体や想いはついてこれないやきもきと,それでも前に進むヒロインズが印象的でした.
エルフという長命の種族の死生観など確かなベースを感じるそのずっしりとした雰囲気が相変わらず魅力的な作品ですね.
過去から遅い来る未来の敵
衝撃の幕開けだった1巻から打って変わって平和な日々が続いていきます.
ただ少年少女たちが抱える葛藤がそう簡単に解消されるはずもなく,徐々に複雑に混乱を極めてそれでもなおもがいて進むさまが妙に焦れったくて楽しいです.
そして次第に頭角が現れる大人たちの陰謀や怪しい伏線の数々……ミステリーです.
ヒロインたちのイキイキとした表情とそれを裏付ける行動力の芯の強さが凄いですね.
努力,友情……そして夢が思春期の彼らにもたらすのは福音か破滅か…….
最後の展開も見事に次巻への期待をもたせつつ終わっているので,行く末を追いかけたいと思います.QT #maburi
少女の淡い後悔
展開がゆっくりな前半と打って変わって後半の怒涛の盛り上がり.気持ち良いですね.
ストーリーの展開が進む中でたまに挿入される少女の後悔と強い憧れの念がなんともいじらしく描かれていてこの巻全体のコントラストになっていました.
ヒロインたちも今回は個性的なところは抑えられていて,だけど活躍はしていてとバランスがよかったです.
そして主人公の強さが爽快!敵もいい具合に小賢しくてページめくるのが進む進む.
少女の後悔と憧れがどんな結末に着地するのかとても楽しみでありながらも,いろいろなキャラクターの心の揺れ動きに着目しつつ続きを早く読みたいです.
暗黒と神聖,そのバランス
聖なる属性に耐性のない主人公が苦しみながらも最強を目指し,誰かを守っていく物語.
主人公のバカ真っ直ぐなところが気持ち良い上にヒロインの気高いかっこよさもそそりますね.
全体的に面白かったのですが,途中に出てくる強さとは?という主人公とその父親の問答がとても興味深かったです.良いものを読みました.
ますます激化していく陰謀や主人公たちの成長.
バトルも激アツで進行しそうですね.
進路と未来は違う意味
おるすばんないもうとが前とか後ろとか見ながらそれでも一歩踏みだすさまをこれでもかって筆致で描いた一冊でしたね.
言ってしまえば当たり前なんですが,自分の進路を自分で決めることすら縛られている現代の社会が変わろうとする中で,特殊な事情を抱える思春期の兄妹が出した結論は,ほんの少し後ろ向きで,ほんの少しあたたかいものです.それもいい.それがいい.
あと,いろいろな困難を乗り越えていちゃいちゃレベルが上がった主人公カップルにも注目です.
相変わらずヒキが気になる終わり方なのでいろいろいい方向に行くことに期待しつつハラハラドキドキで次の巻に向かいたいと思います.