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感想 『精霊幻想記 12.戦場の交響曲』 少女の淡い後悔


少女の淡い後悔

展開がゆっくりな前半と打って変わって後半の怒涛の盛り上がり.気持ち良いですね.

ストーリーの展開が進む中でたまに挿入される少女の後悔と強い憧れの念がなんともいじらしく描かれていてこの巻全体のコントラストになっていました.

ヒロインたちも今回は個性的なところは抑えられていて,だけど活躍はしていてとバランスがよかったです.

そして主人公の強さが爽快!敵もいい具合に小賢しくてページめくるのが進む進む.

少女の後悔と憧れがどんな結末に着地するのかとても楽しみでありながらも,いろいろなキャラクターの心の揺れ動きに着目しつつ続きを早く読みたいです.


感想 『異世界魔法は遅れてる! 8』 解釈の戦い


解釈の戦い


とんでも技術ととんでも魔法の応酬でまれに見るど派手な展開になりました.

未知の技術や神秘が出てきたときに解明して解釈して対抗する独特の戦闘スタイルが見せ場でしょうか.

あと水着回なのですがこの作品において色恋要素がほとんどないというか強く出してないので純粋なサービスといった印象.

次回から異世界から飛び出して現代編ということで裾野がグッと広がります.

どんな展開を見せるのか予想がつきませんね.


感想 『最果てのパラディン 1』 家族の愛と輪廻の絆


家族の愛と輪廻の絆

あらすじ・内容

灯火の神に誓いを立て、少年は聖騎士への道を歩みだす――。

かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子 供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教 えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果て の街に秘められた不死者たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死 の……、そして、お前がここで育った話でもある」――その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩みだす。

思ったよりも硬派でそれでいて不思議な世界の広がりを感じる作品でした.

主人公の朴訥とした中にも純粋な気持ちがしっかり入っているところも感じ取れましたし,登場キャラクターたちがイキイキとしているので読んでいていい感じに没入することができました.

神々も奥深い威厳を保っているので雰囲気作りに一役買っていますし,敵もいい感じのバランス感覚があるので最後まで飽きさせません.

ひとつ言うなら世界観ごまだまだ閉じた中での話に収束しているので,もう少し広い視点も欲しかったというのは残念でした.

しかしまさにこれから親元を離れた冒険がまっているのでそこでのドキドキワクワクな展開にとても期待しています.


感想 『堕落の王』 ホント主人公仕事しない!


ホント主人公仕事しない!

あらすじ・内容

堕落と放棄、逃避と劣化、停止と衰退、惰性と憂鬱……俺は怠惰の魔王である

男の名はレイジィ・スロータードールズ。かつてしがないサラ リーマンだった彼は死後、異世界に転生し悪魔のクラスを得るが、自堕落に過ごし続けいつしか怠惰を司る魔王になっていた。その彼に「反旗を翻した暴食の王 ゼブル・グラコスを討滅せよ」と大魔王の勅命が下る。だがベッドからピクリとも動かない怠惰の王レイジィ。そんな魔王の代わりに臣下である強欲のデジ、色 欲のミディアが暴食の王の討伐へと向かうが――!? 欲望渦巻く堕落転生ファンタジー!!

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と言ってもそこは魔王,畏怖とカリスマは感じました.

個性的なキャラクターがずっと寝ている主人公の周りでちょこまかとは言えて妙な作品です.

バトルは熱くなかなか読み応えがあったのですが結局この主人公と合うかどうかな気もします.

むしろ主人公……なのか?と首を傾げる感じ.

視点が何回か入れ替わるのでそこも気になる人は注意です.


感想 『英雄教室』 ほのぼの俺つえーハートフル


可もなく不可もない,ほのぼの俺つえーハートフルストーリーといったテイストです.

内容紹介

「GJ部」の新木伸が贈る、”超生物”ファンタジーコメディ開幕! !

とある”元”勇者の独りゴト

おっす。俺。勇者。魔王を倒した俺は、同時に勇者の力もすべて失ってしまった。
代わりに生まれてからずっと欲しかった「戦いとも冒険とも無縁な安息の日々」を得られたはずだった。
だが国王のやつが、なんと「勇者学校」なんてものを作っちまいやがった。 魔王もいないっつーのに、勇者作ってどーすんだよ。
俺はそんな学校で普通に過ごしたいのに、俺の常識はどうやら普通レベルから大きくかけ離れているようなのだ。

知らんかった。木の棒で神鉄切っちゃ、あかんかったのね。
知らんかった。素手でベビードラゴンをボコることが、そんなエラいことだったとは。だってあれ赤ん坊だよ? 成体でも古種でもないんだぜ?
知らんかった。魔法結界って破っちゃいかんかったのね。てゆうか。あれ魔法結界だったのね。張ってあったことさえ気づいてなかった。
堪忍してくれ。堪忍してくれ。俺は「普通」を知らなかっただけなんだ。俺は普通に生きたいんだ。
だから、俺を、そんな「超生物」を見るような目で見るなーー!

 

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あえて不満を言うならバトルがもう少し濃いほうが好みではありますが,それはそれでこの作品のいいところが死んでします気がするので勝手にジレンマです笑
ヒロインズでは青クール担当のソフィちゃんがお気に入りですがクーちゃんも愛でたいですね.
ヘリウムみたいに軽いノリの主人公が肌に合う人ならかなりハマりそうです.


『魔剣の軍師と虹の兵団』 感想 正統派な下克上戦記ものなのに掛け合いが完全にギャグ


やってる大筋は正統派な下克上戦記ものなんですが,掛け合いが完全にギャグラノベのそれで不思議な作品でした.

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そういう感じなので,コメディシーンのツボがクリーンヒットする人はかなりハマる作品なのではないでしょうか.
個人的にはガチガチのものが好みなので少し合わなかった印象です.
人もバンバン死ぬんですがやり取りのコミカルさで大分印象が変わりますね.