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感想 『スコップ無双 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ』


掘り進められる既存観念

まさか最初から最後まで一辺倒でスコップで1本本を書くとは思いませんでした…….すごいです.

主人公の理不尽ともいえるとんでもスコップパワーで様々な問題をザクザク解決する中で,時折挟まれるヒロインのとんでも理論がなんとも言えない雑味となって渾然一体の料理になってます.すごいです(2回目)

スコップ1本でこの勢いで進むのですから続巻も全く心配せずスコップで掘り進められていくんでしょうね…….

ハイテンションギャグ故に読者を選びそうでしたが何を読まされたのかと放心するくらいの作品であることは間違いないです.


感想 『暗黒騎士の俺ですが最強の聖騎士をめざします』暗黒と神聖,そのバランス


暗黒と神聖,そのバランス

聖なる属性に耐性のない主人公が苦しみながらも最強を目指し,誰かを守っていく物語.

主人公のバカ真っ直ぐなところが気持ち良い上にヒロインの気高いかっこよさもそそりますね.

全体的に面白かったのですが,途中に出てくる強さとは?という主人公とその父親の問答がとても興味深かったです.良いものを読みました.

ますます激化していく陰謀や主人公たちの成長.

バトルも激アツで進行しそうですね.


感想 『剣と炎のディアスフェルド』 国と国で展開される兄弟譚


国と国で展開される兄弟譚

剣と魔法の国とそれぞれの文明が織りなす正統派ハイファンタジー風味の作品でした.

それぞれの視点と世界そのものに相対したときの考え方みたいなところが本当に作り込んでいて飽きないですし,どんどんこの世界のことをもっと知りたくなりました.

キャラクターも独自の世界観をもったものばかりでいい意味で人間味のないキャラクターもかなり映えてます.

激動の時代の幕開け……といった感じなのでどのようにそれぞれの物語が交わっていくのかが今後のストーリーのポイントになりそうです.


感想 『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 4』 取り戻した身体の行方


取り戻した身体の行方……

あらすじ・内容

最強の骸骨騎士様、ついに肉体を取り戻す――!!?

類稀なる強さを誇るが、些か天然な骸骨騎士・アーク。精霊獣のポンタ、ダークエルフの美女戦士アリアン、獣耳忍者少女チヨメの3人+1匹で異世界を“無自覚”に“世直し”してきた彼は、ついに己の肉体を取り戻そうと、解呪の泉への旅を始める。
てっきり楽な道のりになると思いきや――初のダメージを経験! 幽霊船で同族(?)を討伐!? 全長30m超の龍王(ドラゴンロード)と対決――!! と、空前絶後の大冒険!
そして、アークはついに目的地に到着するも、なんとそこは……温泉!? まずは骨休めと、早速ポンタと共に嬉々としてダイブするが――その直後、予想だにしない事態に!!?
一方、エルフ族との交易を目論むローデン王国第二王女・ユリアーナは、策謀を張り巡らせ覇権を狙う第一王子・セクトに相対するーー!
最強の骸骨騎士による“無自覚”世直し異世界ファンタジー第四弾、疾風怒濤の勢いで参上!!

転移魔法のせいで目まぐるしく舞台が変わるので毎回が新鮮です.

森や洞窟を抜け,ドラゴンや不死者と戦い,温泉に浸かる……冒険とはこういうものですね.

また“居場所”というのもキーワードだった気がします.

それぞれの居場所,そしてその移り変わり.
いろいろな人が生活を営んでいてまたその息づかいが感じられる展開でした.

女性たちもそれぞれ違った想いが軽めに描かれていて少し物足りなかったので,そこを深堀してもらいたいなと思います.


感想 『折れた聖剣と帝冠の剣姫 1』 スペクタクル建国ファンタジー開幕


スペクタクル建国ファンタジー開幕

あらすじ・内容

英雄と勇者二人の旅が織りなす帝国創建への物語知略の英雄、 カーヴェル王国のルシード王子。勇猛な聖剣の姫、パルミア王国 ファルシェーラ王女。大陸に名を知られる二人が率いた軍は、リスティオンの野で激突し、か つての幼なじみである二人は死闘を繰り広げていた。ファルシェーラの軍勢は着々とカーヴェル軍の陣容を切り崩し、ルシードが首級を上げるべく剣姫ファル シェーラが突入、ついに互いを強敵と認めていた二人は戦場であいまみえる。時を同じくして二人の英雄不在のときを狙ったかのように両国で政変が発生。二人 は帰るべき祖国を失う。かくして同じ立場となった王子と王女の二人は居場所を求め世界を旅することになるのだが、その最初の行く手にはかつての勇者が封印 した巨大な竜が待ち受けていた。ルシードとファルシェーラ、二人に最初の試練が訪れる。

戦争から幼馴染から一騎打ちから兄妹,家族,陰謀……お腹いっぱい楽しめました.

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特に主人公とヒロインの過去と現在の立場の対比も面白いですし,その関係の変化しているところと,変わらないところがしっかり物語にいい味つけていました.

また後半部の怒涛の冒険と発見.
そして開放,自由!

ファンタジーの良い所を見事に活かして壮大な,でも何処か等身大な感覚が心地よかったです.

オーソドックスながらもしっかりまとまっているのも良かった.安心して読める作品ですね.


感想 『NO FATIGUE 〜24時間戦える男の転生譚〜 2』


テンプレなスキルアップの心地よさ.

あらすじ・内容

エドガー、暗殺教団<八咫烏(ヤタガラス)>に潜入――!

悪神の力で転生した通り魔を追い、異世界にて再び生を受けたエドガー。女神アトラゼネクより“24時間疲れない”能力【不易不老(ふえきふろう)】を授かった彼は、不眠不休でスキルを磨き、襲い来る悪神の使徒を次々に打ち倒す。
ようやく訪れた、両親と過ごす安息のひと時――と思ったのも束の間、何者かにより屋敷が襲撃されてしまう!
「エドガー・キュレベル。お前を誘拐する!」
襲撃してきたのは、悪神を崇める暗殺教団<八咫烏(ヤタガラス)>の首領ガゼインと、その子飼いの暗殺者たちだった。エドガーはあえて誘拐されることを選 択し、教団への潜入を果たす。そこにはダークエルフの少女エレミアを始め、多くの少年少女が集められていた。さらに彼らは、労働や聖務と称した暗殺を強い られており――!?
闇の中に一筋の光を放て! 暗殺教団編、開幕!!

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相変わらずの王道スキル制異世界召喚モノなんですが小気味よい感じで進むので限りなくノーストレス.

また新キャラが一気に追加され,かつそれぞれに魅せ場があるのでそれが程よいテンポにつながっています.

最後のショートエピソードで世界がグッと広がり,さらに陰謀渦巻くさまでドキドキワクワクしました.

主人公の企みと敵の陰謀がガチでぶつかり合う様が早く読みたいですね.


感想 『紅炎のクロスマギア』 覇道系ファンタジーの系譜


覇道系ファンタジーの系譜です.

あらすじ・内容

借金返済のため日々依頼をこなす、勤労魔術師の少年ヨアキム は、巨額の報酬に釣られて《竜に閉ざされし牢獄都市》へと向かった。依頼の内容は、都市中央の廃城で時を止められているという《災厄の魔女》を解放するこ と。喋る猫ラウナシカと共に、竜の咆哮が轟く都市に潜入した彼は、そこで自らの運命を変える三人の少女と出会うのだった――

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見た目は普通なのに一クセも二クセもあるキャラクターが次々に出てきて,更に頑固.

主人公も割りと王道な設定なのに何故かかなりひねくれてます.

舞台が閉鎖された城下町の,竜と騎士が守っていて,魔女が幽体でうろつくような魅力的な場所なので次巻以降どんな展開になるのか少し不安ですがわくわくもしますね.

厨二くさい武器と敵も魅力の1つなので,そこも期待したいと思います.


感想 『灰と幻想のグリムガル level.7 彼方の虹』 新しい世界 それぞれの居場所


新しい世界.それぞれの居場所.

あらすじ・内容

異界をさまようチームハルヒロ、過去最大のピンチ!?

『黄昏世界』から脱出したハルヒロたちは、グリムガルとも異 なる『太陽の昇らない世界』にへと足を踏み入れた。なんの情報もないまま、それでも仲間を率いるハルヒロ。幸いなことに、異界の住民たちが住み着く村を発 見し、ひとまずの安全を確保できたものの、過酷な環境に問題は山積みだった。更に最も必要とする「グリムガルに帰る方法」はまだ手がかりさえも見つからな い。
自分たちは帰ることができるのか、そして時たま頭をよぎる本当に『帰る』場所は違うところなのでは、という感覚。様々な想いを胸に抱きつつ、ハルヒロたちは、異界の探索を進めていく。灰の中をさまよい、行き着く先には――

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手探りで進んでいく冒険と仲間とのリアルなやり取りが今回も最高にキマってました.

また世界の広がりとそこに確かにある存在たちがしっかりと自分を主張している様がありありと畫かれているので,緊張感が途切れないのも大きな魅力になっています.

危機に次ぐ危機を主人公達が一つ一つ知恵と魂を絞りながら駆け抜ける様は自然とこちらも手に汗握ってしまいましたね.

一冊に詰めた濃い話に大満足しながらも,更に更にと渇望してしまう,そんな魅力が詰まった巻だと思います.


感想 『りゅうおうのおしごと!』 ロリ力と棋力が咬み合わさり最強に見える


ロリヒロインこそが世界の真理や……
ボードゲームが題材になると途端に超スポ根になりますね.

あらすじ・内容

『のうりん』の白鳥士郎最新作! 監修に関西若手棋士ユニット『西遊棋』を迎え、最強の布陣で贈るガチ将棋押しかけ内弟子コメディ、今世紀最強の熱さでこれより対局開始!!

玄関を開けると、JSがいた――
「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」
16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に
押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。きゅうさい。
「え? ……弟子? え?」
「……おぼえてません?」
憶えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。ストレートなあいの情熱に、
八一も失いかけていた熱いモノを取り戻していく――

『のうりん』の白鳥士郎最新作! 監修に関西若手棋士ユニット『西遊棋』を迎え、
最強の布陣で贈るガチ将棋押しかけ内弟子コメディ、今世紀最強の熱さでこれより対局開始!!

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歴史もあって魅力的な文化としての下地もあるので全く素人でも結構違和感なく題材に浸れました.

また恐ろしいほどのヒロインの可愛さ.

キャラクターが気持ちの良いほどの真っ直ぐな気持ちで将棋に向き合っているので,こちらも素直な気持ちで応援したり等身大に感じたりできるのが良かったです.

ロリ力と棋力が咬み合わさり最強に見える今作.

堂々とした展開にこれからも期待したいです.


感想 『魔境戦区のナイチンゲール』 医療バトルファンタジーポロリもあるよ


なんちゃって派手な医療バトルファンタジーポロリもあるよ.

あらすじ・内容

黒衣の医術師と武器商人の少女――二人の目的はすべての種族を救うこと!

“神”が医術を禁じた世界――《魔境大陸》。お尋ね者の少年 カルマは、ある日、武器商人の少女サレナと出会う。サレナのキャラバンに同行するカルマだったが……。「胸も触診したいんだが」「ちょ、そこは…… あっ……」実はカルマは、この世界で珍しい“医術師”だった! サレナの頼みで、“天の杯”が支配する“西の大監獄”を襲撃することになったカルマ。そこ には、“戦闘執刀医”と呼ばれる異種族の少女たちが捕らわれていて!?

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すごくまとまってはいたんですがキャラクターの押しが微妙に噛み合わなかったのと割りとカオス目の世界観に没入できませんでした.

ヒロインの謎の能力が世界のカギなんですか思ったよりも直球勝負でたじろいでしまったからかもしれません.

SFのようなファンタジーのようなそんな雰囲気が合う人ならいいかもしれませんね.