「感想」カテゴリーアーカイブ

感想 『アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女』 可愛い生徒に腹黒教師


可愛い生徒に腹黒教師の合わせ技.

あらすじ・内容

暗殺教師の矜持にかけて――少女の存在価値を世界に示せ

貴族のみが化物と戦う力・マナを持つ世界。青年クーファは、公爵家に生まれながら無才の少女メリダの才能を見出すため、家庭教師として派遣される。彼女に才能がなければ、暗殺――という、裏の任務を負って……。

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ものすごくデジャブを感じましたが何のその.
すごくスカッとする展開で楽しめました.

ヒロインの落ちこぼれ設定は何かと腑に落ちませんでしたが,先天性のビハインドを打ち崩す過程が良かったですね.

ただ彼女の可能性の高さをもう少しうまく丁寧に見せて欲しかったのが正直なところです.

後は世界観の広がりがかなり壮大なのでそこがファンタジア文庫の色にマッチしている気がします.

次は脇役に焦点を当てて他のキャラがイキイキしているところも読んでみたいですね.


感想 『オレと彼女の萌えよペン 5』 創作ラブコメ、ついに完結


創作ラブコメ,ついに完結.

あらすじ・内容

勝負の漫画グランプリ! 泉が見つけた『世界一の萌え』とは――

人気雑誌連載をかけた、漫画グランプリへの挑戦が決定!? 今の俺と茉莉となら、今度こそ最高の漫画が描けるはずだ。そして気付いたんだ。俺にとっての「最高の萌え」は……一番身近なところにあったんだって。

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ここ近年で一番ドキドキしながら読めたラブコメだったので終わるのが寂しいです.(まだ短編集がありますが)

この作品の特徴として,“ひたむきさ”があると考えています.

魅力的な主人公達やヒロイン,脇役たちがひとりひとりひたむきに頑張る様とラブコメがしっかり融合してシナジー度が本当に高かったです.

そして相変わらず本当にブヒれるいい味のヒロインが最高でした.

作者の村上凛先生は少し気の強いツンデレの女の子を書かせたら最強の作家ですね.

まだ少し続くとはいえ,ここで一旦の完結を見せたので次のラブコメ爆弾がどう爆発するのか,楽しみです.


感想 『セブンスターズの印刻使い 2』 天災ロリ強襲!


天災ロリ強襲!

あらすじ・内容

学園迷宮の攻略後、アスタの下に、かつての仲間である《七星 旅団》の七番目《天災》メロ=メテオヴェルヌが来訪する。一流の冒険者として未だ活躍している彼女だが、家に転がり込んできた時には無一文。彼女がいるこ とでお金が心もとなくなったアスタは、高額のバイト料につられて郊外のダンジョンへ、メロと共に赴くことになったのだった――。

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あいもかわらずキャラよし設定よしテンポよしの好印象.

新キャラのロリやお姉さんや生意気ガールも素敵でした.

また前巻が前哨戦と言わんばかりの世界の広がりを感じましたのでわくわくが加速しました.

特に良かったのがダンジョンのシーン.この作品の醍醐味ですね.

パーティを組んで進み,不意打ちやアシストなど,どんどんこれからもダンジョンシーンを増やして欲しいところです.

世界の秘密の一端が見え隠れする中,どうやって主人公達が立ち向かうのか.楽しみですね.


感想 『楽園への清く正しき道程(0番目は北国産のツンドラ王妃?)』


本当に求めていたハーレムもの来てしまいました.

あらすじ・内容

野村美月のファンタジー・ハーレム(予定)コメディ、開幕!!

庶民から一転、玉座を継ぐことになってしまったルドヴィー ク。さっそく「国王の一番大切なお仕事」として告げられたのは、「大陸で一番高貴な血筋のお妃様を迎えること」! ところが現れた美しい花嫁は、彼の顔を 見るなり呟いた。「キモイ……」そのまま王妃となった彼女と冷戦状態に突入するルドヴィークだったが、実は王妃にはある秘密があり、それを知った彼は、彼 女とひとつの契約を交わすことに……。ファンタジー・ハーレム(予定)コメディ、開幕!!

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最強タッグがハーレムものの金字塔になりそうな新シリーズを始めたという印象です.

主人公が素敵で頭も回るし,ヒロインは正統派なツンドラで,二人のやきもきするやり取りが微笑ましくもドキドキしました.

いい人,と言われることの男子の切なさも詰まってます.

これから陰謀だったりほれたはれたが次々に待っている予感を考えるとかなりわくわくします!

願わくば長く続くシリーズになりますように……


感想 『竜殺しの軍師 〜とある詐欺師の英雄譚〜』 軍略と知略とほんの少しの詐欺


軍略と知略とほんの少しの詐欺.

あらすじ・内容

少年は、いつしか稀代の軍師として大陸に名を馳せる――!

「俺が巷で噂になっている天秤評議会一の軍師、白銀のエシル である」少年カイルは、この戦乱の世を逞しく生きる詐欺師だ。今日もまんまと騙された田舎娘を獲物にしてご馳走にありついていた彼だったが、なりゆきから 彼女の村を盗賊から本当に救わねばならなくなってしまう。しかも実は、白銀のエシルその人がすぐ近くにいることもカイルは全く気づいておらず……。天才的 な軍略で稀代の軍師となったカイルの活躍を描くファンタジー戦記ここに開幕!

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凄い感じに完成された主人公だと感じました.

詐欺師として完全に寄るわけでもなく,かといって軍師として完璧かと言われればミスもする.

適度にスケベなんだけどキメるときはキメてくれそうな良いバランスの主人公が一番気に入りました.

もちろんそれだけでなく,巨乳で民バカなお姫様も芯がしっかりしていて,敵も強敵そうです.

伏線もいくつもはられていて今後の展開もまだまだこれからなので一つ一つの魅力が今後どうやって昇華していくのか楽しみですね.


感想 『紅炎のクロスマギア』 覇道系ファンタジーの系譜


覇道系ファンタジーの系譜です.

あらすじ・内容

借金返済のため日々依頼をこなす、勤労魔術師の少年ヨアキム は、巨額の報酬に釣られて《竜に閉ざされし牢獄都市》へと向かった。依頼の内容は、都市中央の廃城で時を止められているという《災厄の魔女》を解放するこ と。喋る猫ラウナシカと共に、竜の咆哮が轟く都市に潜入した彼は、そこで自らの運命を変える三人の少女と出会うのだった――

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見た目は普通なのに一クセも二クセもあるキャラクターが次々に出てきて,更に頑固.

主人公も割りと王道な設定なのに何故かかなりひねくれてます.

舞台が閉鎖された城下町の,竜と騎士が守っていて,魔女が幽体でうろつくような魅力的な場所なので次巻以降どんな展開になるのか少し不安ですがわくわくもしますね.

厨二くさい武器と敵も魅力の1つなので,そこも期待したいと思います.


感想 『ノーゲーム・ノーライフ 8』 定石と布石。そして全ては反転する


定石と布石,そして全ては反転しました!

あらすじ・内容

VS神霊種戦 ついに決着!

神霊種との双六も終盤戦。だがゴール直前、ジブリールが古の『大戦』を再現した”戦略シミュレーションゲーム”の対戦を要求。かつて大戦を終結に導いたものたちが犯したミスを継ぐアナザーアンサーが示される!?

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いつにもまして曖昧で雰囲気な描写が多く読むのに苦労しましたが,読了後のカタルシスが凄いです.

少女が問うた懐疑こそが信頼だったということに気づく流れがしっかりしていましたね.

かつての敵や仲間,登場人物が入り乱れて挑むゲームの迫力とその重さと楽しい感じがこの作品の最大の魅力で,最後の最後までしっかりと徹底されていたのが良かったです.

一段落しましたが,この作品はまだまだ底が見えていないので一つ一つ理解を深めながら行く末を見守りたいと思います.


感想 『堕落の王』 ホント主人公仕事しない!


ホント主人公仕事しない!

あらすじ・内容

堕落と放棄、逃避と劣化、停止と衰退、惰性と憂鬱……俺は怠惰の魔王である

男の名はレイジィ・スロータードールズ。かつてしがないサラ リーマンだった彼は死後、異世界に転生し悪魔のクラスを得るが、自堕落に過ごし続けいつしか怠惰を司る魔王になっていた。その彼に「反旗を翻した暴食の王 ゼブル・グラコスを討滅せよ」と大魔王の勅命が下る。だがベッドからピクリとも動かない怠惰の王レイジィ。そんな魔王の代わりに臣下である強欲のデジ、色 欲のミディアが暴食の王の討伐へと向かうが――!? 欲望渦巻く堕落転生ファンタジー!!

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と言ってもそこは魔王,畏怖とカリスマは感じました.

個性的なキャラクターがずっと寝ている主人公の周りでちょこまかとは言えて妙な作品です.

バトルは熱くなかなか読み応えがあったのですが結局この主人公と合うかどうかな気もします.

むしろ主人公……なのか?と首を傾げる感じ.

視点が何回か入れ替わるのでそこも気になる人は注意です.


感想 『サクラ×サク 04』 紡ぎ出される、愛の物語


大混乱な戦争の最中に紡ぎ出される,愛の物語.

あらすじ・内容

「二度とわたしを、姫なんて呼ばないで」 最後に水浴びをし たのは、いつだったか。五日前? もっとか。十日前……? ハイジ・バランは、まだ、生きています。 大王都カバラからなんとか脱出したものの、帝国の軍 勢は既にデスティニア公国へも進軍していた。大軍で押し寄せる帝国軍にサクラたちは少数精鋭で立ち向かう……! 血が滾(たぎ)って色々躍る大戦詩幻想交 響曲(ファンタジックウォーシンフォニー)、運命が軋む4巻!!

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今巻は特に,今まで敵だった側の方にも焦点が大きくあたっているのでメリハリがついてとてもワクワクしました.

またサクラサイドにそれがガンガンとクロスしていくので読んでいて飽きませんね.

主人公が段々と精悍な側面も見せるようになったので成長を感じられて微笑ましいです.

後半にかけてまた大きな爆弾,陰謀,つまりは伏線がものすごい勢いで増えたので続きでしっかり回収してくれることを期待しています.


感想 『異世界料理道 5』 文化の闘いをしている


一歩一歩着実に進む異世界の料理道!

あらすじ・内容

カミュア=ヨシュの提案から宿場町でギバ料理の屋台を出し、 様々な人とのかかわり合いも増えて順調に売り伸ばすアスタ。しかし、『ギババーガー』だけではより多くの人にギバ肉の味を知ってもらえないと知ったアスタ は、特にギバ独特の臭みが苦手だという南の民の為に新たに『ミャームー焼き』を開発する。そして、その料理はアスタにまた新たな出会いと事件をもたらすこ とに――。

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宿場町の商売が着々と軌道に乗る様がありありと描かれていて面白かったです.

またキャラクターへのスポットの当て方,魅せ方が心地よく見ていて飽きませんね.

しかし順調ながらも不穏な影が見え隠れしてきてそれご見事にアクセントになっています.

言ってしまえば文化の闘いをしているのでそれがどのような結果を見せるのかとわくわくしつつ,キャラクターたちの一喜一憂を眺めたいと思います.