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感想 『龍と狐のジャイアント・キリング  2.空飛ぶ機兵の大胆な墜とし方』


下克上ほっこりバトル

あらすじ・内容

龍一郎の指揮のもと、狐貂を筆頭とした神霊種たちの活躍により、敗戦寸前から一転、息を吹き返した日ノ本共和国。一方、この事態を重く見た帝国側は、これまで数々の戦果を上げてきた最強の切り札を関東戦線へと送り込む。これに対抗すべく龍一郎は、カラス天狗たちの隠れ里を訪ねるのだが、そこに居たのは峰葉心と名乗る美少女ただ一人だけで!?一騎当千の力を持つ神霊種たちを導き、大帝国の巨大鋼鉄機兵を撃滅する激熱必至のファンタジー戦記、第二幕!!

今回も強大な敵をいかに工夫して倒すか……という背景の骨子はそのままに新キャラのポジティブな感じと既存キャラのしっかりした掘り下げが丁寧に描写されていて満足です.

作品に出てくる神霊種のキャラクターたちは誰も彼も可愛く強くそして何処か不器用に表現されていて読んでいてほっこりする要素満載です.

新キャラのカラス天狗ちゃんも愛くるしくなかなかピーキーな動きをしますね.恋のバトルにも波乱を起こしてくれそうです.

関東の戦線が一旦落ち着いたので他の地方や帝国のさらなる動きが気になる続きです.

次巻にも爽快な下克上を期待です.


感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 2』 恋の盛り上がりと二人の距離


恋の盛り上がりと二人の距離

あらすじ・内容

飛空士の犬村小六による超話題作、第2巻!

近衛連隊を追われたルカは放浪の末、リヴァノヴァ皇帝の侍女の子である旧友ジェミニとの再会を果たす。昔の借りを返すためジェミニの庇護下に入ったルカだが、ジェミニの思惑はルカの想像を遙かに超えて、ガルメンディア王国を揺るがす大事件が勃発する……。

「災厄の魔王」ルカと「褐色の皇帝」ジェミニ。
一千年にひとりと称される巨大な軍事的才能が、眩いばかりの才能と才能の相克を世界史に刻む。そして王女ファニアもまた、自らの意志により歴史の表舞台へ……。

「いつかこの国で革命を起こす。きみにもう一度、会うために」。

第1巻の発売直後から早くも話題沸騰の評判作品、加速する恋と会戦の物語、早くも第2巻が登場です!

どれだけひどい戦争や残虐さを描写しようともしっかり恋の気配を感じる今巻でした.素晴らしい.

機械兵と歩兵を組み合わせた独特の戦闘技術が発展しているので激しくもユニークな描写が生々しくも楽しくなっています.

戦略も独特なものと定番なものが出てくるのでハラハラドキドキして読めます.

そしてキャラクターが本当にいい……王女のファニアが本当にヒロイン力が高くて今回びっくりしました.

幸せになってほしい.というか幸せになってほしいキャラしかいないです笑

暗躍する大人たち,見え隠れする天上人達の影.

運命の出会いや再会を経て更に時代の奔流に飲み込まれていく主人公達から目が離せません.


感想 『龍と狐のジャイアント・キリング 1』 劣勢からの一点攻勢


劣勢からの一点攻勢

あらすじ・内容

日ノ本共和国は今、強大な軍事力を有する大帝国の侵攻を受け、滅亡の危機を迎えていた。帝国が誇る最新鋭の巨大鋼鉄機兵を前に、もはや反撃は不可能と思われる中、共和国軍に所属する少年・七舎龍一郎(ななやりゅういちろう)は単独で国内を巡り、帝国打倒の為の切り札を集めることに成功する。その切り札とは、神霊種と呼ばれる旧く尊きモノたちだった! 炎を操る狐の一族の姫・狐貂(こてん)を筆頭に、各々が一騎当千の実力を備える神霊種たち。龍一郎が指揮する彼らの介入で圧倒的劣勢から一転、共和国は勝利への道を進み始める!!

平和な国が突如戦火に見舞われる,圧倒的戦力差を覆すチームもののけの英雄譚といったところですね.

狐っ娘の元気一杯なところや怪しい美女雪女,脳筋おっさん,無自覚根暗巨乳と個性的なキャラクターが目白押しでみていて飽きなかったです.

愛する国を守るためにどんな手を使ってでも奮起して最低な劣勢を覆す流れが最高でした.

一つ一つ丁寧さを重ねた展開と確かな熱さを随所に入れてくれる気配りも印象的.

次の戦いが彼らに待っているのでしょうからどんな展開を目指して突き進むのかが楽しみですね.


感想 『アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女』 可愛い生徒に腹黒教師


可愛い生徒に腹黒教師の合わせ技.

あらすじ・内容

暗殺教師の矜持にかけて――少女の存在価値を世界に示せ

貴族のみが化物と戦う力・マナを持つ世界。青年クーファは、公爵家に生まれながら無才の少女メリダの才能を見出すため、家庭教師として派遣される。彼女に才能がなければ、暗殺――という、裏の任務を負って……。

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ものすごくデジャブを感じましたが何のその.
すごくスカッとする展開で楽しめました.

ヒロインの落ちこぼれ設定は何かと腑に落ちませんでしたが,先天性のビハインドを打ち崩す過程が良かったですね.

ただ彼女の可能性の高さをもう少しうまく丁寧に見せて欲しかったのが正直なところです.

後は世界観の広がりがかなり壮大なのでそこがファンタジア文庫の色にマッチしている気がします.

次は脇役に焦点を当てて他のキャラがイキイキしているところも読んでみたいですね.


できそこないの魔獣錬磨師 感想


主人公のやりたいことと物語の趣旨と世界観とがしっかり化学反応してて読み応えがありました.

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ただ一点あえていうなら最弱の下克上のカタルシスがちょっとだけ物足りなかった感じですね.

スライムが可愛くてマスコット力高いし,ドラゴンがおせっかい親父みたいになっててツボは見事に抑えていると思いました.