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感想 『トリア・ルーセントが人間になるまで』 まるで児童文学


まるで児童文学


悲しかったり嬉しかったり喜怒哀楽はあるけど,それを上手に優しさでラッピングしたようなお話でした.

王様を救うための薬は実は人間の女の子で主人公は彼女を父親のもとに送らなくてはならない王子という胸キュン設定.

ファンタジー要素もこってりさずに控えめで主にヒロインの可愛さと成長,主人公の考えを楽しむタイプ.

キャラクターも少ないので話が理解しやすくきちんと起承転結になってるのでとても読みやすかったです.

続きは出そうと思えば出せる伏線が幾つか登場しますが,この1巻単体でも十分楽しめます.


感想 『異世界料理道 6』 森辺の堕落、滅びと希望


森辺の堕落,滅びと希望

あらすじ・内容

スン家の長女の要望により、因縁の相手、スン家で行われる森 辺の民の有力家長が集まる家長会議の料理を作ることになったアスタ。その会議では、アスタが町で行っているギバ肉料理の商売も議題として取りざたされるこ とに。そしてこの会議は森辺の民の行く末と、アスタたちの運命を大きく動かす 事件へと発展する。ルウ家との因縁、ついに決着!!

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いろいろと不可解な謎や意味深な伏線を張り巡らせていたスン家編ですがついにおおよその全貌が明らかになりました.

その伏線の開陳もさることながら,料理という文化がもたらす恐ろしいほどなまでの“侵略”を軸に,異世界で息づく確かな生活と絆をありありと浮かび上がらせてとても面白かったです.

ヒロイン達の可愛さは今回は抑えめで,キャラクターの不気味さや考えている思考のわかりやすさご優先されて読みやすさも良かったです.

波乱の展開でドキドキですが,ページをめくる手は止まらず一気に読めました.解放感も素晴らしい.

今後の展開からも目が話せないので早く続きを所望したいです.


感想 『本好きの下剋上(第1部 〔1〕)』 ビブリアマニア恐るべし


ビブリアマニア恐るべし

あらすじ・内容

本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー! 「小説家になろう」で大人気長編がついに書籍化!書き下ろし短編を2本収録!【あらすじ】幼い頃から本が大好きな、ある女子大生が事故に巻き込まれ、見知 らぬ世界で生まれ変わった。貧しい兵士の家に、病気がちな5歳の女の子、マインとして……。おまけに、その世界では人々の識字率も低く、書物はほとんど存 在しない。いくら読みたくても高価で手に入らない。マインは決意する。ないなら、作ってしまえばいいじゃない!目指すは図書館司書。本に囲まれて生きるた め、本を作ることから始めよう!

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ただひたすらに本を作ることを目的として突き進む主人公……もはや恐怖.

ただ作品としてカタルシスも薄ければ,登場人物たちもそれほど等身大に感じませんでした.
そこはまだ一巻なのでおいおい高められていくところなのでしょう.

あと椎名先生のイラストは本当に素晴らしい.

ロリヒロインが始終暴走するさまをありありと見せつけられてスタートしましたが,今後は陰謀渦巻いたりファンタジーの裾野が広がっていくのでしょうか.それが楽しみですね.


感想 『精霊幻想記 3』 異世界の息づかいが聞こえる


異世界の息づかいが聞こえます

あらすじ・内容

精霊の里の民たちとの充実した生活に別れを告げ、遂に当初の 目的であった両親の故郷ヤグモに辿りついたリオ。ほどなく彼は小さな村カラスキで、父方の祖母であるユバと従姉のルリと邂逅を果たす。その後、時が来るま では明かせないという両親の過去を知るため、リオはしばらく村に逗留し、ついでにお世話になる村の生活水準向上を図ることに!

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舞台は変わって和風の里.

両親の秘密や世界の謎が少しずつ明らかになり,より一層深みがました感じがします.

特にキャラクター同士のバランスとそこで確かに生活しているという息づかいが感じられるところが素晴らしいですね.

次々に起こるイベントでそれぞれのキャラクターにそれぞれの見せ場が用意されていてハラハラドキドキしました.

ラストでとんでもない伏線をばら撒いてかなり強烈なヒキも作られているので次が楽しみです.


感想 『竜殺しの軍師 〜とある詐欺師の英雄譚〜』 軍略と知略とほんの少しの詐欺


軍略と知略とほんの少しの詐欺.

あらすじ・内容

少年は、いつしか稀代の軍師として大陸に名を馳せる――!

「俺が巷で噂になっている天秤評議会一の軍師、白銀のエシル である」少年カイルは、この戦乱の世を逞しく生きる詐欺師だ。今日もまんまと騙された田舎娘を獲物にしてご馳走にありついていた彼だったが、なりゆきから 彼女の村を盗賊から本当に救わねばならなくなってしまう。しかも実は、白銀のエシルその人がすぐ近くにいることもカイルは全く気づいておらず……。天才的 な軍略で稀代の軍師となったカイルの活躍を描くファンタジー戦記ここに開幕!

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凄い感じに完成された主人公だと感じました.

詐欺師として完全に寄るわけでもなく,かといって軍師として完璧かと言われればミスもする.

適度にスケベなんだけどキメるときはキメてくれそうな良いバランスの主人公が一番気に入りました.

もちろんそれだけでなく,巨乳で民バカなお姫様も芯がしっかりしていて,敵も強敵そうです.

伏線もいくつもはられていて今後の展開もまだまだこれからなので一つ一つの魅力が今後どうやって昇華していくのか楽しみですね.


感想 『異世界料理道 5』 文化の闘いをしている


一歩一歩着実に進む異世界の料理道!

あらすじ・内容

カミュア=ヨシュの提案から宿場町でギバ料理の屋台を出し、 様々な人とのかかわり合いも増えて順調に売り伸ばすアスタ。しかし、『ギババーガー』だけではより多くの人にギバ肉の味を知ってもらえないと知ったアスタ は、特にギバ独特の臭みが苦手だという南の民の為に新たに『ミャームー焼き』を開発する。そして、その料理はアスタにまた新たな出会いと事件をもたらすこ とに――。

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宿場町の商売が着々と軌道に乗る様がありありと描かれていて面白かったです.

またキャラクターへのスポットの当て方,魅せ方が心地よく見ていて飽きませんね.

しかし順調ながらも不穏な影が見え隠れしてきてそれご見事にアクセントになっています.

言ってしまえば文化の闘いをしているのでそれがどのような結果を見せるのかとわくわくしつつ,キャラクターたちの一喜一憂を眺めたいと思います.


感想 『異界神姫との再契約 2』 再構築ファンタジー


2姫目も一筋縄では行かない再構築ファンタジー.

あらすじ・内容

極上の武器≪ヒロイン≫を魅せてやるよ――

「お断りだ」 次なる神魔――ゼスカを求めて北方へと向かっ たトーイだったが、現在では商会当主として活動する彼女には取り付く島もなかった。やがてゼスカの商会と反乱軍の関係が判明し、トーイは神魔と帝国の間に 立たされるが――そんな折、かつての戦友との再会を果たす。「俺は一度、てめえと闘り合いたえと思ってたんだよ」 滅びた里の『勇者』であり、かつては戦 友として背中を預けた青年。英雄と勇者の邂逅は、果たして世界になにをもたらすのか。変わりゆくものへの愛を問う二周目異世界ファンタジー、第2弾も戦っ て口説いて惚れさせる!!

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これ完全に浮気したあとの夫の再構築話を壮大なファンタジーでラッピングに成功していますね.

英雄に並び立つ存在として勇者が出てきたり,別の異世界召喚のキャラクターが出てきたりと,対比が印象的な巻でした.

ヒロインが毎回別のタイプで可愛いのが素晴らしいのですが外堀の脇キャラもしっかりいい味出てて心地良いですね.

あとは読者がイラッとくる名悪役がいればいいのですが……それは次回以降に期待します.