復讐中毒者の宴
とんでもなくヘビー級の過去を持った主人公がその黒い炎をエンジンにとにかく相手を追い詰めるさなかで大切なものを見つけて成長……というより殻を割っていく話でしょうか.大好物でした.
キャラクターがとにかく魅力.今回のボスであるスマイリーの背景ももっと細かく知りたいと思ったくらいです.
お互いとんでもないものを過去に背負いつつ相対し鎬を削りあい殺し合い……世紀末で退廃的ですがどこかポジティブに感じられたこの世界の雰囲気とも最高にマッチしていまします.
復讐中毒者の宴
とんでもなくヘビー級の過去を持った主人公がその黒い炎をエンジンにとにかく相手を追い詰めるさなかで大切なものを見つけて成長……というより殻を割っていく話でしょうか.大好物でした.
キャラクターがとにかく魅力.今回のボスであるスマイリーの背景ももっと細かく知りたいと思ったくらいです.
お互いとんでもないものを過去に背負いつつ相対し鎬を削りあい殺し合い……世紀末で退廃的ですがどこかポジティブに感じられたこの世界の雰囲気とも最高にマッチしていまします.
わがままの代償
幼馴染たちの共演とそれぞれ押し通したいルールの押し付け合いバトルがほんとに楽しいです.
主人公たちがおかれた環境は複雑怪奇なのにもかかわらずそれを歯牙にまるでかけない飄々とした作戦建て,他人に遂行させる能力……どれをとってもポジティブにたちが悪くて最高です.
ヒロイン?の女性陣の気苦労やそれぞれの想いの発露も生々しかったりすっきりほんのり青春でいい塩梅です.
天才たちの流し流され思考バトルの楽しさと状況が魅せる不可解さと世界の謎……いろいろな話の軸があって最後まで全く飽きませんでした.
次巻はまた大きな伏線もあることなので早く読んでみたいですね.
鮮血の激闘!
あらすじ・内容
人類の存亡をかけた戦場で、若き英雄の銀刃が閃く――!!
かつて吸血鬼と呼ばれた種族〈至高の血族〉――彼らに対抗する部隊エクイテスに所属する十影は、圧倒的な戦闘力をもって至高の血族を畏怖させる若き英雄だった。だが、異端の少女との出会いが彼の運命を一転させる!
種族感の確執とロマンスとバトルが見事にバランス良く配合された物語でした.
キャラクターも女性陣は生き生きとしてますし,男性陣もひとクセもふたクセもありそうな塩梅でこれから先も波乱が起きそうです.
テーマ的にはもう少し敵陣営の背景を濃く描いてほしかったですね.
人間と吸血鬼の種族を超えた絡みと,そこで生まれる軋轢なんかも楽しめそうです.
そういう意味ではダブルヒロインみたいな構成はなかなかうまいですね.片方が弱過ぎるのが気になりますが……
今後もバランス良い展開を期待します.
学園異能力ミステリー風.
あらすじ・内容
心に疵を抱えし子供達【アルカナ使い】は、救いの光を見つけだす――。
かつて天才詐欺師だった少年、翔馬。過去を悔いる彼は嘘を封 印し、これから始まる普通の高校生活に思いを馳せていた。ところが入学初日、額に【I】の痣が浮かび、他者に自分の姿を偽って見せる能力が発現してしま う。同じように【II】の痣を持つ少女氷華梨と出会った翔馬は、この学校に『アルカナ使い』と呼ばれる能力者達がいる事を知り、さらに学内で巻き起こる 様々な諍いへと巻き込まれてしまう――!? 過去に囚われた子供達の贖罪と救済の物語。
タロットにちなんだ様々な能力を持った青春な方々がいろいろな問題に相対して自分を見つめ直して解決していくお話です.
NTRに近い展開が何回かあります.大好物です.
核になる謎解きや展開も結構面白かったですし,何よりテンポが良かったです.
一つ一つ地味な能力ですが,たまにあっと驚くすごいものや,使い方が出てくるので油断ならないです.
ヒロインが幸薄めの可愛さで気に入りました.
主人公のトラウマ乗り越えもひとつの見どころなので今後のしっかりとした展開に期待します.
大混乱な戦争の最中に紡ぎ出される,愛の物語.
あらすじ・内容
「二度とわたしを、姫なんて呼ばないで」 最後に水浴びをし たのは、いつだったか。五日前? もっとか。十日前……? ハイジ・バランは、まだ、生きています。 大王都カバラからなんとか脱出したものの、帝国の軍 勢は既にデスティニア公国へも進軍していた。大軍で押し寄せる帝国軍にサクラたちは少数精鋭で立ち向かう……! 血が滾(たぎ)って色々躍る大戦詩幻想交 響曲(ファンタジックウォーシンフォニー)、運命が軋む4巻!!
今巻は特に,今まで敵だった側の方にも焦点が大きくあたっているのでメリハリがついてとてもワクワクしました.
またサクラサイドにそれがガンガンとクロスしていくので読んでいて飽きませんね.
主人公が段々と精悍な側面も見せるようになったので成長を感じられて微笑ましいです.
後半にかけてまた大きな爆弾,陰謀,つまりは伏線がものすごい勢いで増えたので続きでしっかり回収してくれることを期待しています.
異能の売買をする不思議な職業の,かなり不思議な人たちが織りなすハートフルボッコなストーリー.
あらすじ・内容
もしかしてお姉さん、異能持ちですか? 僕――世杉見識は目を放すとすぐサボる、意識の低いアルバイトである。自慢することではない。 バイト開始当初は、「能転売業なんてうさんくさ過ぎる、すぐに逃げよう」なんて思っていたけど、異能関係者は変わっている人が多くて、ちょっと楽しいと感じている。 異能というのは――超能力とか秘蹟とか、そんな呼ばれ方をする、とにかく不思議な力のことだ。それは人の願いと共に現れ、いつのまにか消えていく、一時の奇跡である。 そう稀少なものでもないが、誰もが自由に手にできるわけではない。だから、持たない者は皆こう言う――自分も欲しい。欲しいと思う人がいるのなら、そこにビジネスチャンスは生まれる。異能を売りたい人と、異能が欲しい人を結ぶお仕事――異能転売業はこうして成立した。 僕の働く秘蹟商会もそんな異能転売業社の一つである。店舗は埼玉の片隅にある古い建物。働いているのは店長とアルバイトの僕二人だけ。まだまだ規模は小さいが、明日の成功を夢見て僕らは日夜奮闘している。「さてと・・・・・・ポンコツかわいい店長のために、異能力保有者を捜しに行きますか」第6回小学館ライトノベル大賞審査員賞受賞作。
異能はあくまでモチーフかついわゆる「マクガフィン」であって,本当に描きたいのは人間模様なんだということがすごく伝わってきたのでそこが一番良かったです.
みんな悩み,というか欲?を思春期でもいつでも持っていて,それが具現化した時の軋轢をまっすぐ描いてて好感持てます.
これからヤバめな話がどんどん展開されるんだけど,ボンドガールみたいにヒロインがどんどん出てくる予感しかしないのでそれが心配ですね.