「感想」カテゴリーアーカイブ

感想 『楽園への清く正しき道程(1番目はお嫁さんにしたい系薄幸)』


いじらしいハーレムコメディ

あらすじ・内容

野村美月のファンタジー・ハーレム(予定)コメディ、第2弾!!

「すごくいいことを考えちゃった!」王妃のひと言を発端に、 城内で”お嫁さんにしたい子番付レース”が大々的に開催される。優勝した娘は国王様の寵姫として迎えられるという噂が広がり、城中がヒートアップ! そん な中、ルドヴィークはいじめに遭っている内気な侍女と知り合い、王妃の協力も得つつ、地味な彼女を勇気づけるため魅力的に変身させることに。だが一方で、 レースに不正の疑惑が持ち上がり……!? ファンタジー・ハーレム(予定)コメディ第2弾!

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女の子で一喜一憂している主人公とそれを支えつつもいじらしく自分の気持ちを抱えて気づかないヒロインがたまりませんね.

ボンドガールのように次々に新しい女の子が出てくるのが特徴な今作ですが,今回は大人しい小動物系のメイドさん.その道のお兄さんにはたまらない感じじゃないでしょうか.

ただどんなキャラクターにも一本芯みたいなのが通っていて,過去だったりが背中に乗っていて……そこがキュートでした.

何人かすでに顔見せは終わっているので,次はどんな女の子が素敵な表情を魅せてくれるのかが楽しみですね.


感想 『ボディガードな彼女いわく、サディスティック日和にて。』


ドタバタボディーガードラブコメ.

あらすじ・内容

天下に並ぶ者がいないほど、破滅的に、神憑って、運が悪い高 校生・向希純(むかいきすみ)はある日の下校途中、暗殺者ファントムの犯行現場を目撃し、次のターゲットとされてしまう。 すぐさま助けを求めに警察に駆 け込むが、相手にされない希純。それでも食い下がる彼に刑事・室田万寿夫が紹介したのは、警備会社『SMG』(スクール・メイツ・ガーディアン)と呼ばれ る謎の事務所だった。そこを訪れた希純を待っていたのは――なんと美人女子高生!? お金もない、頼るあてもない希純は設立されたばかりのSMGのモニ ターとして、沙耶香とボディガードの契約を結ぶことに。これで一安心と思った矢先…… 「あれ……? 俺、前より危ない目に遭ってない……!?」 希純に 敢えて危険な橋を渡らせ、苦しむ姿をうっとりと眺める沙耶香。 実は彼女は真性のドSだった! 「護るべきか、虐めるべきか。それが問題ね」 不運な少年 の強制ドMスクールライフ、危険に開幕!!

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ドSになじられながら命を狙われ,それでも学園生活を過ごす主人公が見ものです.

ミステリーというか謎解き要素もあるんですが,どちらかというと個性豊かなキャラクターたちの掛け合いが合うか合わないかで印象が変わる作品です.

主人公はそれなりの熱いハートと信念,ヒロインはドSで完璧なんだけどどこか脆そうなところがある,そんなバランス感覚を楽しむ作品ではないでしょうか.


感想 『最強ゲーマー、異世界にて実況プレイ中 2』


ダンジョン登場

あらすじ・内容

大事なものを守るため、次に挑む試練は「女騎士の育成」!?

古今東西あらゆるゲームをやり込んだ俺、高坂葵は『ゲームが得意な方を優遇』という求人広告をきっかけに異世界で、ダンジョンの”管理人”をしていた。
そんなある日、俺は思わぬ難題を突きつけられる。
ダンジョン維持のため「迷宮にボス役を配置」しないといけないらしい。
しかも、そのボス役の適性があるのは、以前開拓村が襲われた時、捕虜になっていた人族の女騎士だけで――!?
苦労して準備した迷宮に歓迎できないお客もやってきてしまい、なかなかにハードモードな展開に。
とはいえ、ゲーマーとしてはこんな状況も楽しまなきゃな。
次なる試練『女騎士育成ゲーム』も真面目に、楽しんで、攻略していきますか。

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相変わらず実況してない実況人生ゲームのプレイを満喫している主人公.実にいきいきとしていました.

新キャラの女騎士もまっすぐでそこが可愛く描かれていて非常に愛着がわきました.

経済やご都合主義なところが濃くあるのもそうなのですが,作品の世界や価値観などが一貫してそこを重点的に書きたいという気持ちが伝わるので逆に納得しています.

攻略キャラが増えてますます異世界の人生ゲームが華やかに.
今後の実況も期待しています.


感想 『超飽和セカンドブレイヴズ』 超飽和する勇気と常識


超飽和する勇気と常識

あらすじ・内容

罪を背負った勇者失格の少年が、それでも真の勇者を目指すブレイヴパンク・ファンタジー!

始祖勇者と魔王の戦いから幾星霜。いまや、全人類に「勇者因 子」が行き渡り、人々が洩れなく勇者化して、職業的勇者──「セイヴズ」と呼ばれる「プロ」たちが世に溢れ返る、そんな勇者飽和時代。 にも拘わらず、自 らを「勇者因子を持たない例外」と嘯く少年、草壁ジョウは、ある夏の日、重い決意を胸に大都市スプリーヴィルの土を踏む。「セイヴズの聖地」と謳われるこ の街で、今度こそ「プロ勇者になる」という幼き日の夢に、諦めの踏ん切りをつけるために……。 しかし、そんなジョウの前に現れたのは、弱冠十四歳にして 現役のプロ勇者〈プリマステラ〉。「世界勇者協会」からジョウの世話役に任じられたという彼女は、なぜか事あるごとジョウを「お兄ちゃん」呼ばわりするワ ケありのチョロインで!? マギテク万能が隆盛を極め、有象も無象も勇者化した近未来的異世界で、互いに迷いを抱えた少年と少女は、それでも真の勇者を目 指す! 挫折と栄光のブレイヴパンク・ファンタジー!

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始終パンクな物語の運びで一本芯が通った展開という印象です.

主人公がいい感じにアツい感じで,ヒロインが綺麗にクールにアシストできる感じのバランスがいい塩梅です.

敵も一筋縄ではいかないというか,しっかり物事を考えて自分たちなりの正義をかざしてくるあたりもぶつかり合いをここまでかというくらい演出していますし,見事な飽和状態な雰囲気を作り出しています.

次はまさかの学園編ということでまたもやいろいろと面白いことが起こりそうで楽しみなんですが,主人公がバカっぽく見えるところも多々あるので成長に期待しています!


感想 『仮面魔女の解放戦記 2』 ただ一振りの剣となって


ただ一振りの剣となって.

あらすじ・内容

秋輔の元師匠が帝国の将に!?

「俺たちには、できるだけ多くの味方が必要だ。協力者を集めよう」
エティル王族が率いる抵抗勢力の噂を聞いた秋輔とカティアは、真偽を確かめ、共闘するためにサナレ村を離れる。
だがその時、解放軍殲滅のため帝国は大軍で再侵攻してくる。しかも敵将は秋輔の師、樹神亜梨朱だった。
「この状況なら秋輔と全力で殺し合うことができる。なんて素敵な再会」
秋輔は、抵抗勢力を巻き込んだ奇策をもって帝国軍に立ち向かう!!
「ここで私が負けると、師匠に失格の烙印が押されるのですね?」
そしてカティアは、己の誓約のため、秋輔と仲間を護るため、無謀にも亜梨朱との一騎撃ちに臨むが……。
弱小解放軍の進撃譚、第二弾!!

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いよいよ本格的なレジスタンス活動……と思いきやとんでもない障害が登場したものです.

前作とは比べものにならない強さの敵と障害,それによってそれぞれのキャラクターの信念や想いが浮き彫りになる構成が相変わらずニクいです.

魔術師たるものの矜持と尊いその誓いがより鮮明になってバトルにいい感じの重さや迫力を出しています.

枠外からの演出がとても心地よい作品ですね.あとキャラも可愛いカッコイイ.

青玉様があまりにもキャラとしてカッコイイので今後も是非ともめちゃくちゃ活躍してほしいです.

レジスタンス活動については後ろ盾も出来たことですし,いよいよ一歩踏み込んだ選択をしてくれそうです.

こうなってくると敵の陣営の描き方も気になってきます.楽しみ!


感想 『Re:ゼロから始める異世界生活 8』 継続する絶望と希望


継続する絶望と希望

あらすじ・内容

強敵『白鯨』との激戦を乗り越えて、再びメイザース領へ舞い戻るスバルはついに宿敵、大罪司教ペテルギウス・ロマネコンティ率いる魔女教徒と激突する。2016年4月TVアニメ放送開始の大人気Web小説、絆と決意の第八幕。

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前回の大合戦から続いての連続大合戦に興奮が収まりませんでした.

また徐々に明らかになっていく巨悪で邪悪な敵と謎にハラハラしっぱなしです.というよりしすぎました.

長くストレスフルな展開が続いたこの作品ですが,今回は非常にポジティブなストレス展開と大分前向きな印象.

とても絶妙なバランスの上に成り立っていると混じるので素直に素晴らしいと思います.

ヒロインや前回からのキャラ達と敵が縦横無尽にそれぞれの思惑で戦うのがなんとも爽快で,それがストレスな展開とうまく相殺しているのでは無いでしょうか.

そして相変わらずの気になるヒキなので是非ともグッとすっきりになる結末を期待したいと思います.


感想 『異世界料理道 6』 森辺の堕落、滅びと希望


森辺の堕落,滅びと希望

あらすじ・内容

スン家の長女の要望により、因縁の相手、スン家で行われる森 辺の民の有力家長が集まる家長会議の料理を作ることになったアスタ。その会議では、アスタが町で行っているギバ肉料理の商売も議題として取りざたされるこ とに。そしてこの会議は森辺の民の行く末と、アスタたちの運命を大きく動かす 事件へと発展する。ルウ家との因縁、ついに決着!!

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いろいろと不可解な謎や意味深な伏線を張り巡らせていたスン家編ですがついにおおよその全貌が明らかになりました.

その伏線の開陳もさることながら,料理という文化がもたらす恐ろしいほどなまでの“侵略”を軸に,異世界で息づく確かな生活と絆をありありと浮かび上がらせてとても面白かったです.

ヒロイン達の可愛さは今回は抑えめで,キャラクターの不気味さや考えている思考のわかりやすさご優先されて読みやすさも良かったです.

波乱の展開でドキドキですが,ページをめくる手は止まらず一気に読めました.解放感も素晴らしい.

今後の展開からも目が話せないので早く続きを所望したいです.


感想 『灰と幻想のグリムガル level.8 そして僕らは明日を待つ』 絆が試される、怒涛の展開


絆が試される,怒涛の展開!

あらすじ・内容

幾多の危機を越えグリムガルへの帰還を果たしたハルヒロた ち。しかし、戻ってきたとはいえ、出口の先は人間族の勢力圏から遠く離れた土地だった。偵察に出たハルヒロとユメは、幸運にもクラン「暁連隊 (DAYBREAKERS)」に所属する〝颱風(タイフーン)〟ロックスたちと出会う。だが彼らはある目的のため、オークや不死族の集団と戦っており、ハ ルヒロたちも、更には残っていたランタとメリイ、クザクとシホルの4人も別々に行動し、戦闘に巻き込まれてしまう。
ようやく戻ってきた世界でも、待っていたのは仲間と更なる出会いと戦いだった。灰が舞い、幻想を越えた先に何が待つのか、いまはまだ誰も知らない。

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前回も相当大変な困難がパーティを襲いましたが今回もハンパなかったです.

ハラハラとドキドキでページをめくる手が止まらず最後まで一気読みでした.

仲間のあり方,戦いの哲学,絆の多様性などただでさえ広がっていた世界がまたさらにグッと実感が増してものすごいところまで深まった気がします.

特にあるキャラクターの立ち振る舞いや考え方など,謎も多く考えさせられます.

異世界は平等で,当然自分たちだけでなく“相手”も存在するしその時を生きています.

数ある多くの選択から何かを選び,何かを捨てて,成長して戦って笑い合って悲しんで……どこまでも等身大な冒険がこの作品の最大の魅力なのかなとやはり強く感じますね.

当然このヒキでは続きが気になりすぎるので早急な供給を求めます.


感想 『折れた聖剣と帝冠の剣姫 1』 スペクタクル建国ファンタジー開幕


スペクタクル建国ファンタジー開幕

あらすじ・内容

英雄と勇者二人の旅が織りなす帝国創建への物語知略の英雄、 カーヴェル王国のルシード王子。勇猛な聖剣の姫、パルミア王国 ファルシェーラ王女。大陸に名を知られる二人が率いた軍は、リスティオンの野で激突し、か つての幼なじみである二人は死闘を繰り広げていた。ファルシェーラの軍勢は着々とカーヴェル軍の陣容を切り崩し、ルシードが首級を上げるべく剣姫ファル シェーラが突入、ついに互いを強敵と認めていた二人は戦場であいまみえる。時を同じくして二人の英雄不在のときを狙ったかのように両国で政変が発生。二人 は帰るべき祖国を失う。かくして同じ立場となった王子と王女の二人は居場所を求め世界を旅することになるのだが、その最初の行く手にはかつての勇者が封印 した巨大な竜が待ち受けていた。ルシードとファルシェーラ、二人に最初の試練が訪れる。

戦争から幼馴染から一騎打ちから兄妹,家族,陰謀……お腹いっぱい楽しめました.

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特に主人公とヒロインの過去と現在の立場の対比も面白いですし,その関係の変化しているところと,変わらないところがしっかり物語にいい味つけていました.

また後半部の怒涛の冒険と発見.
そして開放,自由!

ファンタジーの良い所を見事に活かして壮大な,でも何処か等身大な感覚が心地よかったです.

オーソドックスながらもしっかりまとまっているのも良かった.安心して読める作品ですね.


感想 『グリモアコートの乙女たち 2』 乙女たちに紛れ込む非日常


乙女たちに紛れ込む非日常

あらすじ・内容

学年トップの大和魔女である若宮となった織音は、あいかわら ず男子ということを隠しつつ、女生徒たちの中で暮らしていた。先輩たちとお茶会をしたり、うっかりお風呂を一緒に入ってしまったりと、気の抜けないながら も楽しい日々だ。だが、外の魔法使いの世界に起きた大変動の危機は、この学院にも及ぼうとしていた。そして、学院に新たな侵入者が現れる。織音は環やルカ といった仲間たちとともに、その危機に立ち向かうが……!?

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一難去ってまた一難.今日も乙女の花園は通常営業ですね.

1巻のハリーポッター的な雰囲気は抑えめにしてこの巻では学校の風習だったりを掘り下げて描写することで一層世界に深みがました感じがしました.

非日常に紛れ込むさらなる非日常のイベントの対比が面白く,ハラハラすることが出来ました.

というか主人公が可愛すぎます!卑怯!