「ライトノベル」カテゴリーアーカイブ

感想 『ここは異世界コンビニ デモン・イレブン』 コンビニあるある×異世界×ほっこり


コンビニあるある×異世界×ほっこり.

あらすじ・内容

異世界ワーキングコメディ開店!

異世界に転移してしまったコンビニ、デモン・イレブン。店内で食べ物を奪い合う王たちや、立ち読みに執念を燃やす勇者、深夜に孤独なグルメを始める魔王などを相手に今日も、高校生アルバイトたちは奮闘する!

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一貫してギャグや突飛な展開で笑わせつつ,最後はほっこりで締める見事な手腕.

コンビニならではの要素と異世界のエッセンスが見事に化学反応して独特な雰囲気と明るさを演出しています.

またキャラクターが一クセも二クセもあって見ていて飽きないのと,前作から続くやるときはやる系ツッコミ主人公が小気味よいテンポでやり取りしているので気持ち良く読めました.

まだ掘り下げていないキャラも多いのでしっかり続いてくれると嬉しいですね.


感想 『明日、今日の君に逢えなくても』 淡いようで力強い。芯があるようで掴みどころがない。


淡いようで力強い.芯があるようで掴みどころがない.そんな作品でした.

あらすじ・内容

1/3のキス 夢から醒めてしまうなら、せめて幸福な結末を。

俺のたったひとりの妹は三人いる。女の子らしく可愛らしい藍里。明るく活発で走ることが大好きな茜。ロックを愛好し、確かな自分の世界を持つ蘭香。これは一つの身体を持つ三人の妹との日々、その最後の記憶の物語。

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四人(一人?)の少女とその周りが織りなすハートフル青春群像劇と言った感じです.

泣くまで行かないけどかすかに淡雪のような感覚を心に残す,不思議な作品です.

幸せについて考えたかったり,人に優しくなりたい方などに普通におすすめです.


感謝 『デート・ア・ライブ 13 二亜クリエイション』


オタクで頑固でハートフルヒロインをこのタイミングでの出してくるのは凄いです.

あらすじ・内容

第9の精霊、オタクで漫画家の二亜をデレさせろ!?

士道は道ばたで空腹により倒れていた第9の精霊、二亜と出会う。二亜をデレさせるため、オタクデートをすることになる士道だが……。「私――二次元にしか恋したことないんだ」衝撃の事実が発覚し――!?

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しかも壮絶な過去を持ち,真実に最も近い情報を持ち,攻略難易度が高いときましたか……素晴らしいですね.

そしてついに明かされようとしている精霊の秘密.

狂三や黒幕が暗躍する中,主人公達がどんな希望の光を見せてくれるのかが楽しみですね.

またどんどん華やかになっているメンバーのサービスシーの豊富さも楽しみです笑


感想 『愚者のジャンクション -side evil-』 復讐の哲学


光と闇の不安定さ,そして復讐の哲学.

あらすじ・内容

その事故は、起こるべくして起きた。すべての真相が明かされる『解決』編!

なぜ、十文字はエーミールになれなかったのか。事件のスター ト地点はいったいどこにあったのか。物語を解明する『役割』は――名探偵にはない。起こるべくして起きた事故を、真の探偵である彼は周回遅れで目撃する。 “事件”の全容を目撃せよ。

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ヘルマン・ヘッセやハンブラビを軸におきなから少年少女の葛藤と陰謀,想定外と工夫が描かれていて最高にクールな作品に仕上がっています.

前半巻で描かれていた事件が後半違う側面を持って全く違う表情になり,完成するさまのカタルシスが素晴らしい.

“周回遅れで目撃する”という表現が妙に腑に落ちてしまうのと気持ち悪さと青春の爽やかさが謎の融合と化学反応を見せていてとにかくすごいです!

彼と彼女が何に間に合って何に間に合わなかったのかは読んでみてほしいのと,前巻読んでこの巻読まないのはとにかくもったいないです.

完結っぽいのが残念ですが一クセも二クセもあるキャラクター,悪党たちが今日もどこかで笑いながら謳歌していると考えつつ,次の作品にも期待したいと思います.


感想 『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 6』


かつての因縁と敗北の土.

あらすじ・内容

新章突入! 人間の国サーフレストにて新たな戦いが始まる!!

さらなる強者を求めて人間の国へと武者修行にやって来たスラヴァ一行。転生前の出生の地であるサーフレストにて懐かしき思い出に浸るスラヴァであったが――自身の墓前で過去最強の敵と対峙することに……!!

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次から次へと過去から追いかけてくるように強敵が現れて,それとともに主人公達が挫折し,強くなる王道展開が心地良いです.
師弟の在り方や武術の哲学がまた色々凝縮されていて毎回大満足です.
新ヒロイン?の忍者少女もキュートだし,敵の絶望感もすごいしで今後の展開もかなり期待できそうです.


感想 『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 2』 無自覚世直し


無自覚世直し……なんという概念でしょう.

あらすじ・内容

最強の骸骨騎士様、次なる“世直し”は奴隷獣人解放!

目覚めると異世界で骸骨騎士になっていたアーク。見事エルフ族奪還作戦を成功させた彼は、
引き続き目立たず過ごすつもりであった。
しかし――大型魔獣を狩猟! 王女一行を(何者か知りもせずに)救出!? 城門を敵ごと粉砕!! と、いつも通り鎧袖一触の大活躍!
その後王都に移動したアークは、獣耳忍者少女チヨメと再会する。彼女は獣人[山野の民]であり、エルフ族同様多くの仲間が人族の奴隷にされているらしい。
「全員を救う事は出来ません。百を助ける事に十の犠牲を払わなければならないと言うのなら、ボクはそれをするだけです」
少女は少数の同胞と共に囮となり、奴隷の仲間達を助ける決死の作戦を遂行しようとしており……!?
「彼女の笑った顔が見たい、理由などただそれだけで充分だ!」
今度は獣人解放のため大奮闘! 最強の骸骨騎士による“無自覚”世直し異世界ファンタジー、第二弾も陰謀と人情満載で参上!!

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今回も破天荒な展開をマイペースで無自覚に突き進む俺つえーな感じです.

いろいろチートを見てきましたが普通にザオラルしちゃうのは流石といったところでしょうか…….

視点が幾つかに別れながらもしっかりまとまっている所に好感が持てますね.

エルフだけでなく獣耳娘達も本格参戦しそうな展開で続きが気になるところ.

またもや無自覚で歴史改変レベルの行動に期待しています.


感想 『おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! 13 大学生編』


テンポが良すぎる大学生リア充ラブコメディは今日も元気でした.

あらすじ・内容

学園祭で長谷川と柏田が急接近……!?

学祭で某S●S団的な映像を作ることになった俺は、脚本担当になった長谷川と二人一緒に過ごすことが多くなっていた。恋ヶ崎も応援してくれて、完成を楽しみにしていたのに、なんでこんな誤解が……?

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かわいい女の子たちがもちろん魅力なのですが,なんと言ってもこの恐ろしいまでのテンポと読みやすさです.

前回の方が全然修羅場でしたが,今回は今回でリア充満喫の影に見え隠れする切ない恋心がキュートです.

一周回って役者が出揃ったラブコメですが,この先どんな風雲急を告げるのか.

今から楽しみです.


感想 『愚者のジャンクション(side friendship)』 来たるべき復讐を描くスクールサスペンス


恐るべき筆致と来たるべき復讐を描くスクールサスペンス……

あらすじ・内容

『悪党』は誰か――その復讐は、伝染する。耳目口司、衝撃の問題作!

「この学園の悪党に復讐を」都内有数の進学校に書かれた”エーミール”による復讐声明。『飼育部』の十文字は、惨殺された後輩の無念を晴らすべく犯人=エーミールの謎を追うが!? 本当の悪党を知るとき、彼は――

 

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淡々と進む展開がどんどん加速していって最後のクライマックスではページをめくる手が止まりませんでした.

絶対の友情という新しい法が生んだ復讐の鬼.

どこか人間離れしたキャラクター達は,やっぱりどこか人間らしい気もします.

ぶっ飛んでる奴らをしっかり作品の枠にはめて見事に描ききっています.
素晴らしい!

しかしこの終わりは卑怯です.次の巻もすぐに読まねば……


感想 『異世界魔法は遅れてる! 5』 様々の思惑と新たな脅威


様々の思惑と新たな脅威がこだまする本格魔術戦ファンタジー!

あらすじ・内容

最強の現代魔術師 vs 最強の現代剣士!?

リリアナを救い、元の世界に戻る手がかりを探すため、サーディアス連合領に向かった水明一行。
そこで水明は、幼なじみの朽葉初美(くちば・はつみ)を発見する。なぜ彼女がこの世界に召喚されているのか。
声をかけるものの、彼女は水明のことをまったく覚えていないという。どうやら彼女は召喚時のショックで記憶を失っているらしい。水明は彼女の記憶を取り戻すため、接触の機会をうかがうことに。
一方、黎二たちもまた、勇者が使ったといわれる「伝説の武具」なるものを引き取りに帝国から旅立つことに。
その旅に同行しようと現れたのは、意外な人物で――!?
異世界魔法と現代魔術が交錯する異世界ファンタジー、第5巻!

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キャラクター一人ひとりの主義と生き様が芯が通ってて心地良いし,主人公がユーモアあってニヒルでかっこよくて強いのが素晴らしい.

ハーレム色が前巻からの流れで強まっているものの全然気にならずむしろ微笑ましかった.

そして投入された日本刀剣術従兄妹な幼馴染……無敵ですねこれは.

ただの俺つえーだけでなく敵や新たな謎や伏線が散りばめられてワクワクしました.

またバトルも迫力あるので,今回のヒキの続きが早く読みたいですね.


感想 『緑陽のクエスタ・リリカ 魂の彫塑』 正統派シティアドベンチャー


学園モノかと思いきや,正統派なシティアドベンチャーが始まりました.

あらすじ・内容

英雄になれなくても、誰かのための勇者になれる。

魔術の才能がからっきしな少年、ジゼル。《識者達の学院》を自主退学した彼が目指すのは、冒険者だった。手始めに冒険者の集う酒場へと赴いたジゼルだったが、とある事件に巻き込まれ依頼を受けることに……。

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一つ一つの繊細かつ正道な謎解きと,ファンタジーバトル,駆け引き.

またガジェットもシンプルながらもこだわりも感じるし,キャラクターもいきいきとして芯が通っているのが良かったです.

落ちこぼれなのに,考えることをやめない主人公のあがきが応援したくなるし,また抱えた過去と向きあうキャラクターたちが魅力的に感じました.a

まだまだ展開が進められそうな要素が多いので楽しみです.