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感想 『異世界料理道 8』 親族の確執と美味しいご飯


親族の確執と美味しいご飯

あらすじ・内容

人生で最も熱い夏が今、始まる。

「わたし、もっともっと強くなって……絶対に勝ちますっ!!」
小学校が夏休みに入ったその日、あい達は東京を目指していた。
目的は――最大の女流棋戦『マイナビ女子オープン将棋トーナメント』。
女流棋士やアマチュア強豪がひしめくその大会を、あいと天衣は破格の才能を武器に駆け上がって行く。
一方、その師匠はというと……弟子に隠れて美人女流棋士と将棋番組でイチャイチャしたかと思えば、その翌日は別の女の子と原宿で手繋ぎデート!? しかもそのお相手は……銀子!?

将棋に全てを捧げた女性達が織りなす灼熱の祭典を描いた第四巻!
人生で最も熱い夏が今、始まる。

着々と森辺の食生活が向上してますね.

いろいろな食材が意外な方向性の調理で出てくるのでいつも飽きさせない工夫を感じます.

また主人公の独壇場かと思われた料理でもライバルっぽい伏線が出てきて面白そうな展開に……結構こういうの燃えますよね

お話の大筋はあまり動かなかったものの,キャラクターやそこに存在している背景がしっかり料理とともに掘り下げられたので,連作短編のような側面をもっている今巻もたいへん満足しました.

次は大きくお話が動きそうですが,料理も,そして恋のバトルも勃発してほしいところですね.


感想 『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 2』 無自覚世直し


無自覚世直し……なんという概念でしょう.

あらすじ・内容

最強の骸骨騎士様、次なる“世直し”は奴隷獣人解放!

目覚めると異世界で骸骨騎士になっていたアーク。見事エルフ族奪還作戦を成功させた彼は、
引き続き目立たず過ごすつもりであった。
しかし――大型魔獣を狩猟! 王女一行を(何者か知りもせずに)救出!? 城門を敵ごと粉砕!! と、いつも通り鎧袖一触の大活躍!
その後王都に移動したアークは、獣耳忍者少女チヨメと再会する。彼女は獣人[山野の民]であり、エルフ族同様多くの仲間が人族の奴隷にされているらしい。
「全員を救う事は出来ません。百を助ける事に十の犠牲を払わなければならないと言うのなら、ボクはそれをするだけです」
少女は少数の同胞と共に囮となり、奴隷の仲間達を助ける決死の作戦を遂行しようとしており……!?
「彼女の笑った顔が見たい、理由などただそれだけで充分だ!」
今度は獣人解放のため大奮闘! 最強の骸骨騎士による“無自覚”世直し異世界ファンタジー、第二弾も陰謀と人情満載で参上!!

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今回も破天荒な展開をマイペースで無自覚に突き進む俺つえーな感じです.

いろいろチートを見てきましたが普通にザオラルしちゃうのは流石といったところでしょうか…….

視点が幾つかに別れながらもしっかりまとまっている所に好感が持てますね.

エルフだけでなく獣耳娘達も本格参戦しそうな展開で続きが気になるところ.

またもや無自覚で歴史改変レベルの行動に期待しています.


感想 『異世界料理道 4』 大前提の“美味しそう”が詰まってる


まず今回も,グルメモノにおいて大前提の“美味しそう”が詰まっていて素晴らしい.

あらすじ・内容

ルティムの婚儀の宴も終了し、自身の森辺の民としての在り方 を見つめなおすアスタ。そんな彼の前に、またもや風体の怪しい男・カミュア=ヨシュが姿を現す。町では忌避されているギバ肉を食べてみたいというカミュア にギバ料理を振る舞ったアスタだが、料理を食べて感動したカミュアに町でギバ料理の屋台を出さないかという、驚くべき提案を受けるのだった。

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舞台はすっかり森辺から宿場町に移り,今度は屋台料理……というよりファーストフードが中心の展開へ.

しかしながら芯は変わらず肉料理,そしてそれをキーにして街と森との間の確執がしっかり浮き彫りになっています.

味覚と同じで人間性も主義主張も千差万別な人々の中で,料理の持つ素晴らしさ,その暴力的なまでの説得力が心地良いですね.

ビジネスがいよいよ本格化してきたので事態が急展開を迎えそうです.

かっこよく可愛いヒロイン達の動向も気になりますね.