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感想 『ラン・オーバー』 スクールカーストを瓶底から眺めて


表紙詐欺と普通に思いました.

あらすじ・内容

湊里香が転校してきてから、クラスは一変する。いじめのター ゲットにされても動じない彼女はあるとき伊園を呼び出した。湊に秘密を知られた伊園は、言われるがまま同棲生活をスタートさせる。不思議な彼女は伊園にあ ることを提案する。それはいじめのリーダーカップルに反撃すること。はじめは気乗りしなかった伊園も、次第に湊の意見に賛同するようになる。いじめのター ゲットの原を巻き込み、三人の過激な反逆が始まる。

 

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いじめ復讐モノって何冊か読みましたがラノベではほとんどガガガ文庫の領域だと思ってました……
スクールカーストを瓶底から眺めている気持ちにもれなくありつけますが,後味は当然良くないです.
ただ復讐される側が本当に救いようのないやつらなのでいろいろ飲み込めるという感じ.
ドス黒い思春期の感情を集めてそのままどこかに放置したような突き放し方もどこか哀愁漂ってます.
犠牲になった彼らにも救いは来るのでしょうか.


感想 『俺が魔族軍で出世して、魔王の娘の心を射止める話 2』


世界の根底に触れられそうな事実がどんどん出てきて満足な巻でした.

あらすじ・内容

レベル最低少年のはずが200名超の魔族軍を率いる!? お まけに敵は人間達??? 1巻発売即重版の最強の成り上がりファンタジー! おなじみ書き下ろし番外編も収録!!【あらすじ】突如異世界に飛ばされた元中 学生・ナオヤは、魔王の娘・マヤの直属軍での任務をこなしていた。魔王やら勇者やらの出現で日々は混沌を極めるが、どうにかこうにか魔界で出世していく。 一番の問題は、うっかり惚れたマヤに翻弄されていることだが……。今回の任務は人間たちの住む、ルクレシオン帝国との国境にある砦を再び攻略すること。指 揮官となったナオヤは総計200名の魔族軍勢を率いるが、砦がすっかり完成しており、任務達成は困難な模様。おまけに遠征にはマヤも同行するために不安は 尽きない。一方で、魔王の心配通り、魔界には動乱が近づいていた――。

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異世界召喚で他の異世界を積極的に仄めかす展開って意外に少ないので少し新鮮です.

ヒロインなどの女性キャラクターが魅力的なのはもちろんのこと,男性陣もクセのあるやつが多くて飽きないですね.

確かに無双とは違うギリギリ等身大な主人公が特徴的なので応援したくなりますね.


感想 『稲妻姫の怪獣王』 ド派手な設定と芯を持ってるキャラ


巨体主人公にちびっ子ヒロインコンビ萌えますね.

 

あらすじ・内容

「私の名前はアーニャ。稲妻姫の称号を持つ吸血鬼である!」 右も左もわからぬ異世界で稲妻姫の居候となった巨漢高校生、神楽。しかしアーニャのツッコミ稲妻を喰らうたびに彼の巨体は徐々に巨大化していき……!?  そんな中、彼らの前に巨大な怪鳥を操るテロ組織・大鷲隊が街道を封鎖し街を襲ってきた!

 

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作品のバックに流れる独特の空気感というか,雰囲気が良かったです.

異世界召喚として完成されているんですが,どこか懐かしい雰囲気とちゃんとファンタジーしている感じが作品テーマを底から支えている感じで,バランス感覚が良いですね.

ド派手な設定と芯を持ってるキャラクターも交換が持てます.

あとはもっとライバル同士シチュエーションなどの巨大バトルをもっと見たいですね.


感想 『デート・ア・ライブ 12』いつかやって欲しかった逆攻略路線


主人公ピン表紙が冴え渡る最新刊.

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恋愛攻略+バトルでガンガン進むのがこの作品のミソですが,いつかやって欲しかった逆攻略路線をこんなにガッツリやってくれたのが素晴らしいですね.

ハーレムの一つの到達点でしょうか.
色々な経緯を持って集まったメンツなので総集編のような豪華さがありますし,一人ひとりのヒロインの可愛さと個性が更に相対的に引き出されて満足です.

ストーリーの方は佳境の一歩手前と言った感じで中々の盛り上がりです.
この巻数にして新たな問題と明らかになる真実に今後も目が離せないと思います.


感想 『俺が魔族軍で出世して、魔王の娘の心を射止める話』


ヒロインがイキイキしていることが何よりですね.

あらすじ・内容

敵は魔族か、勇者か?レベル最低少年が出世街道をひた走る (予定) 最強の成り上がりファンタジー! 【あらすじ】気がつけば、目の前に鬼がいた。さっきまで下校途中だったはずなのに……。普通に学校生活を送っていた、松浦直也は突如異世界に召喚される。 そこに現れたのは魔王陛下の娘・マヤ様。漆黒の衣装に身を包む彼女は告げる。「おまえは、姫様の直属軍に配属する。一人前の兵士になれ」と。いきなりの無 茶ぶりに、ナオヤはたじろぐ――はずが、可憐なマヤの魅力にうっかり惚れてしまった。レベル最低の「肉の盾」(奴隷兵のこと)として、一年を生き延びたナ オヤは、本格的に魔界で頭角を現していく(予定)。

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主人公の出世道にスポットライトが当たると思ってたんですが,そこはメインにしつつ他のキャラクターがいろいろな魅力を出している点が良かったです.

文章も淡々と進む系なので読みやすいですね.

微エロな展開がまだまだすくないと思うのでそこは今後に期待しています.

あと,世界の謎とキャラクターの謎の伏線のバランスがよく,飽きさせない作りになっているのも好感が持てました.


感想 『フォルセス公国戦記 3』 戦争に次ぐ戦争で迫力満点


満腹度が高過ぎな戦記ファンタジーのド直球王道作品であることを再確認しました.

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今回も戦争に次ぐ戦争で迫力満点でしたが,改めて政治や策謀家たちにスポットライトが当たることで,一層物語に深みがましたように感じられました.

適材適所に加えて,全体を見通す鋭さとカリスマの物語なんでしょうね.

一難去ってまた一難,ということが次々に,それも大スケールで訪れるのが今作の見どころでもあるわけですが,果たして次回はどんな戦いとドラマを見せてくれるのか楽しみです.

新キャラもクセがあってかわいい.


感想 『葵くんとシュレーディンガーの彼女たち』 世界を変えるのは,いつだって世界を感じられる自分


世界を変えるのは,いつだって世界を感じられる自分.

あらすじ・内容

葵くんと並行世界の二人の幼なじみのひと夏の青春SFラブストーリー開幕!

睡眠こそ至上の喜びと豪語する少年、葵。彼には幼い頃から、 眠るたびに並行世界を行き来する、誰にも言えない大きな秘密があった。 そしてある朝、葵の何気ない一言から二人の幼なじみ真宝とほえむのいる世界は「重 なり合い」はじめて……ひと夏の騒動が重ねていく、二つの世界と幼なじみの心。最後に残るのは、真宝か、ほえむか、それとも――夏の終わりに贈るSF青春 ラブストーリー。

 

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読む前から自分好みの作品なんだろうなと思いながら読みました.
予想通りの素晴らしさです.

若い世代には少し難解なんですが,だからこそ若い世代に読んでほしい作品ですね.

セカイ系として押さえるべき所は押さえつつ,一つ一つ文字通り揺れ動く世界と心情が重ね合わせの状態になってストーリーがとてもしっくり来ました.

決してSFなだけでなく,そこは重要じゃないんだ,あくまで等身大の問題提起こそが主題なんだと私個人は感じました.

いろいろな感想が読みたくなる作品ですね.


感想 『エイルン・ラストコード 2』 こじ開け掴む,希望の未来の道標


燃えるアツさと情熱でこじ開け掴む,希望の未来の道標!

あらすじ・内容

とにかく熱くて、火傷する、新世代ロボットライトノベル第二弾!

ロボットアニメの世界から西暦2070年の世界へと召喚されたエイルン=バザッド。セレンにまつわる悲しい過去『機兵部初代部長・神無木緑の喪失』が呪縛のように多くの生徒を苦しめていることが判明して……!?

 

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いろいろ素晴らしい点がたくさんあるんですが,一番はやっぱりここぞというタイミングで求めていたシチュエーションが最も求められている状態で与えられるという感覚ですね.

ガチガチのロボットモノなのに,それを通してキャラクターたちの成長が丁寧に描かれているのが良かったです.

ジーンとくるシーンもたくさんあって本当に教科書みたいな作品だなぁとしみじみしました.

まだまだ明かされない謎が多く,またライバルキャラなどのお約束も期待されているので今後も目が離せない作品になりそうです.


感想 『ケイサル;ブレイズ』 謎解きやバトルがガンガン展開


呪いというものに真摯に向き合って丁寧にモチーフにしているところに好感が持てました.

あらすじ・内容

閉鎖された学園で巻き起こる剣と刃のアクションファンタジー!!

呪われた武具〈カースド・アームズ〉が降り注いだ街・大樹市は、〈生徒会〉の力によって統べられていた。やる気ゼロ〈生徒会長〉紫微羅十識の就任式に突如乱入した御前織華は“監査”と称してこれに干渉し始め――

 

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ただ舞台設定が色々と不自然な感じがしていて……社会とか政府とか……
でもまどろっこしいこと抜きで謎解きやバトルがガンガン展開する点はとても爽快です.
あとヒロインがなんて言うか抜け目ないようであるというか……不思議な魅力がありますね.
あと全体的におっぱいとか太ももとかが良かったです.


感想 『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 4』


極上の素材に極上のシチュエーション.やはり武術といえば武道会ですね!高鳴る!

あらすじ・内容

「最強」という名の称号を求めて――武術大会に強者集う!!

国中の強者が集まる武術大会の開催を聞きつけ出場を決めるスラヴァたち。出場者の中には国の英雄――アルマの姿も! 戦いに向け修行に励む一行であったが、シェリルは新技開発に苦戦を強いられているようで――!?

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時間経過とともにそれぞれのキャラクターが独自の色を持ち始めてそれを魅せてくれる最高の機会があるという感じ.

不穏な影がチラチラと見える中,最高の敵と相まみえていくキャラクターたちが本当に魅力的です.

やっぱり修行の成果というものが遺憾なく発揮されるという展開が気持ちいいんですよね!

今回は微妙なところで終わっている中で,次回もかなりボリュームを増やして届けてくれそうなので今から楽しみです.