「1巻目」タグアーカイブ

感想 『グリモアコートの乙女たち』 女装男子で女学院で魔法バトルで


おおよそ好みドンピシャの個人的に最高でした.

あらすじ・内容

グリモアコート――日本で誕生した、大和魔女のみが着用する ことができる最高峰の万能魔法具だ。常夜坂女学院は、大和魔女の素質がある少女が集まる学院である。眩星織音は、とある目的のため、この学院に男であるこ とを隠して入学することになった。しかし、クラスメートの少女・千輪環に、男であることがバレてしまう。幸い、環の協力を得られることになった織音は、学 年で一番の大和魔女・若宮の座を目指すが……!?

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女装男子で女学院で魔法バトルで過去の因縁と現在の陰謀で……ホント最高や.

世界観も独特でそれが見え隠れしつつ,表題の魔道具にもしっかり焦点を当てて,軸がぶれてないのが流石と言ったところです.
かわいい女の子やミステリアスな美人などバリエーション豊かなキャラクターは華やかだし,バトルもよく動いて作者の経験豊かなところを感じますね.

これからどんどん楽しそうなイベントが待ってそうなわくわく感もあるし,イチオシの新作になりそうです!


感想 『廻る運命のポーラスター』 気の強いヒロインに気だる気な昼行灯主人公


まさに正統派の異能バトルモノと言った感じ.

あらすじ・内容

星撃武装を用いて星霊種と闘う存在――星撃士。北桜涼真は不 本意ながら星撃士訓練校に特待生として通わされていた。そんな訓練校にある日編入生がやってくる。それも、10代にして最強の星撃士――星撃騎士となった 少女が。彼女の名前は氷高彩無。涼真のクラスに編入した彩無は、星撃士訓練校の特待生でありながら、不真面目な態度をとる涼真に対し怒りを覚えるが、涼真 の秘めた力に気がついて――

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気の強いヒロインに気だる気な昼行灯主人公.

ラブラブコメコメからの激しいバトルからの陰謀からのーと言った感じ.
丁寧になぞられているので読んでいて全くストレスがなかったです.
キャラクターも可愛くて謎もいろいろで今後も期待大ですね.
学園モノから感じる安定感は良いですねー.


感想 『エンゲージ お嬢様と秘書契約』 ドキドキ美人秘書


途中中だるみしたけど,綺麗に着地して清々しい読了感.

あらすじ・内容

各界の金持ちの子弟が多数通う都盛学園は、在学中に女子生徒 と「秘書契約」を結ぶというルールがある、らしい(できなければ退学)。小村幸輝はそこに突然通うことになってしまった。というのも、突然現れた双子の弟 (顔はそっくり)に、自分の代わりにこの学園に通って契約をしてくれと頼み込まれたから。登校初日、校内を歩いていると、窓の外から猫の鳴き声がする。外 を見ると、目に入ったのは純白の下着に包まれた――!?

秘書という割と珍しいモチーフ選択が吉と出るか……と言った趣ですね. でも野望大きめの男子としては美人秘書って素晴らしいですよね. ドキドキのラブコメかと思いきや,ちゃんと人間模様にもどんどん焦点が当たって飽きさせない作りになっています. 少し気になったのはヒロインは可愛いけど二重人格というか,ダブルスタンダード気味ですね. 綺麗にオチているだけに続刊の展開が読めません!


感想 『ラン・オーバー』 スクールカーストを瓶底から眺めて


表紙詐欺と普通に思いました.

あらすじ・内容

湊里香が転校してきてから、クラスは一変する。いじめのター ゲットにされても動じない彼女はあるとき伊園を呼び出した。湊に秘密を知られた伊園は、言われるがまま同棲生活をスタートさせる。不思議な彼女は伊園にあ ることを提案する。それはいじめのリーダーカップルに反撃すること。はじめは気乗りしなかった伊園も、次第に湊の意見に賛同するようになる。いじめのター ゲットの原を巻き込み、三人の過激な反逆が始まる。

 

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いじめ復讐モノって何冊か読みましたがラノベではほとんどガガガ文庫の領域だと思ってました……
スクールカーストを瓶底から眺めている気持ちにもれなくありつけますが,後味は当然良くないです.
ただ復讐される側が本当に救いようのないやつらなのでいろいろ飲み込めるという感じ.
ドス黒い思春期の感情を集めてそのままどこかに放置したような突き放し方もどこか哀愁漂ってます.
犠牲になった彼らにも救いは来るのでしょうか.


感想 『稲妻姫の怪獣王』 ド派手な設定と芯を持ってるキャラ


巨体主人公にちびっ子ヒロインコンビ萌えますね.

 

あらすじ・内容

「私の名前はアーニャ。稲妻姫の称号を持つ吸血鬼である!」 右も左もわからぬ異世界で稲妻姫の居候となった巨漢高校生、神楽。しかしアーニャのツッコミ稲妻を喰らうたびに彼の巨体は徐々に巨大化していき……!?  そんな中、彼らの前に巨大な怪鳥を操るテロ組織・大鷲隊が街道を封鎖し街を襲ってきた!

 

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作品のバックに流れる独特の空気感というか,雰囲気が良かったです.

異世界召喚として完成されているんですが,どこか懐かしい雰囲気とちゃんとファンタジーしている感じが作品テーマを底から支えている感じで,バランス感覚が良いですね.

ド派手な設定と芯を持ってるキャラクターも交換が持てます.

あとはもっとライバル同士シチュエーションなどの巨大バトルをもっと見たいですね.


感想 『俺が魔族軍で出世して、魔王の娘の心を射止める話』


ヒロインがイキイキしていることが何よりですね.

あらすじ・内容

敵は魔族か、勇者か?レベル最低少年が出世街道をひた走る (予定) 最強の成り上がりファンタジー! 【あらすじ】気がつけば、目の前に鬼がいた。さっきまで下校途中だったはずなのに……。普通に学校生活を送っていた、松浦直也は突如異世界に召喚される。 そこに現れたのは魔王陛下の娘・マヤ様。漆黒の衣装に身を包む彼女は告げる。「おまえは、姫様の直属軍に配属する。一人前の兵士になれ」と。いきなりの無 茶ぶりに、ナオヤはたじろぐ――はずが、可憐なマヤの魅力にうっかり惚れてしまった。レベル最低の「肉の盾」(奴隷兵のこと)として、一年を生き延びたナ オヤは、本格的に魔界で頭角を現していく(予定)。

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主人公の出世道にスポットライトが当たると思ってたんですが,そこはメインにしつつ他のキャラクターがいろいろな魅力を出している点が良かったです.

文章も淡々と進む系なので読みやすいですね.

微エロな展開がまだまだすくないと思うのでそこは今後に期待しています.

あと,世界の謎とキャラクターの謎の伏線のバランスがよく,飽きさせない作りになっているのも好感が持てました.


感想 『葵くんとシュレーディンガーの彼女たち』 世界を変えるのは,いつだって世界を感じられる自分


世界を変えるのは,いつだって世界を感じられる自分.

あらすじ・内容

葵くんと並行世界の二人の幼なじみのひと夏の青春SFラブストーリー開幕!

睡眠こそ至上の喜びと豪語する少年、葵。彼には幼い頃から、 眠るたびに並行世界を行き来する、誰にも言えない大きな秘密があった。 そしてある朝、葵の何気ない一言から二人の幼なじみ真宝とほえむのいる世界は「重 なり合い」はじめて……ひと夏の騒動が重ねていく、二つの世界と幼なじみの心。最後に残るのは、真宝か、ほえむか、それとも――夏の終わりに贈るSF青春 ラブストーリー。

 

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読む前から自分好みの作品なんだろうなと思いながら読みました.
予想通りの素晴らしさです.

若い世代には少し難解なんですが,だからこそ若い世代に読んでほしい作品ですね.

セカイ系として押さえるべき所は押さえつつ,一つ一つ文字通り揺れ動く世界と心情が重ね合わせの状態になってストーリーがとてもしっくり来ました.

決してSFなだけでなく,そこは重要じゃないんだ,あくまで等身大の問題提起こそが主題なんだと私個人は感じました.

いろいろな感想が読みたくなる作品ですね.


感想 『ケイサル;ブレイズ』 謎解きやバトルがガンガン展開


呪いというものに真摯に向き合って丁寧にモチーフにしているところに好感が持てました.

あらすじ・内容

閉鎖された学園で巻き起こる剣と刃のアクションファンタジー!!

呪われた武具〈カースド・アームズ〉が降り注いだ街・大樹市は、〈生徒会〉の力によって統べられていた。やる気ゼロ〈生徒会長〉紫微羅十識の就任式に突如乱入した御前織華は“監査”と称してこれに干渉し始め――

 

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ただ舞台設定が色々と不自然な感じがしていて……社会とか政府とか……
でもまどろっこしいこと抜きで謎解きやバトルがガンガン展開する点はとても爽快です.
あとヒロインがなんて言うか抜け目ないようであるというか……不思議な魅力がありますね.
あと全体的におっぱいとか太ももとかが良かったです.


感想 『イチから始める最強勇者育成』 へっぽこ勇者ヒロインズ


教官モノかつへっぽこ勇者モノでまったりギャグを楽しめる作品でした.

あらすじ・内容

伝説の勇者が挑む、お願いだから育成させてください系コメディ!

最強と謳われし勇者クロノスが授けられた使命は魔王討伐――ではなく、新米勇者3人娘に魔王を倒させること。スライム相手に全滅しかける上、奔放すぎる彼女らを導くために、クロノスはあの手この手を繰り出すが!?

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掛け合いのテンポはさすがの一言で毎回の定番ネタなどでフフッとなること請け合いです.
クライマックスでちょっと温かい気持ちになるのもこの作者の特徴でしょうか.
ヒロインズのへっぽこなところも変にストレスにならずスルッと読める作りになっていると思います.
ただやはりギャグ多めなのでかなり相性があると思います.


感想 『侵蝕レコンキスタ』 異界モノです


可もなく不可もなくな異界モノでした.

あらすじ・内容

少年少女たちの世界奪還(レコンキスタ)が始まる――

僕たちは、救いのない世界で今日も生きていた――
生物を異形の怪物へと変貌させる特殊領域『侵蝕世界』に地表全土を覆われ二十年。
わずかに生き残った人類は先の見えぬ未来に怯える日々を過ごしていた。
侵蝕世界の変異現象に耐性のある新世代『横断者』の誕生を見るも、そこに蔓延る不死身の存在『レグス』に行く手を阻まれ内部調査は難航する。
そんなある日、横断者の少年トール・カスガは侵蝕世界での活動中に一人の不思議な少女と邂逅を果たす。
彼女との出会いは停滞していた情勢に思わぬ形で波紋を投じてゆく。
命を懸ける価値がこの世界にあるのか――少年少女たちの世界奪還が始まる。

 

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セカイ系に近い構造なんですが周りが混在としているので随分印象が変わりました.
チームで危険な地に潜入するヒヤヒヤ感が良かったものの,後半からは敵が味方にもいる雰囲気で少しそれが弱まり,主人公とヒロインが強くなったのもあって結果的緊張感が弱まったのが少し残念です.