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感想 『無職転生 11』  兄妹不仲 雨降って地固まる


兄妹不仲 雨降って地固まる

あらすじ・内容

兄、妹2人に翻弄される!?

パウロからノルンとアイシャを任されたルーデウス。年頃の妹二人との生活は、問題の連続だった。接し方に悩む中、彼が思い出したのは前世の自分と兄のことで……。人生やり直し型転生ファンタジー第十一弾、開幕!

学園編のある意味最後を飾ったのは再開した肉親たち.

ドタバタでもなくコメディでもなく,淡々と暗めに進む日常編も独特なんですが,その後の冒険パートがまた世界観がどんどん広がってそのギャップがメリハリとして凄くいい味出してます.

人生山あり谷あり,選択の連続ですが,不安な二人旅ルートは果たして吉と出るか凶とでるか.

そしてあらたな出会いも.

全体的にワクワクパートが多くて嬉しかったです.次回もぜひ!


感想 『弱キャラ友崎くん(Lv.1)』 人生ハードモード、だから攻略しがいがある


人生ハードモード だから攻略しがいがある

あらすじ・内容

こ れが人生(クソゲー)攻略の最前線!人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。だって、人生には美しくシンプルなルールがない。ある のは理不尽と不平等だけ。自由度が高いなんてのは強者の言い分で、弱者には圧倒的に不利な仕様でしかない。だから、クソゲー。あまたのゲームに触れ、それ らを極めてきた日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。――だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、「人生は神ゲー」と言い きった。生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。しかも、「この人生(ゲーム)のルールを教えてあげる」だって? ……普通は、 そんなの信じない。だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ! 第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む 人生攻略論ただし美少女指南つき!

キャラクターは誰もが魅力的で吸い込まれるし,展開も凄くバランス感覚が良くて,さらに描写の説得力感が心地良いレベルまで洗練されています.

小説としての完成度が高いと感じることもさることながら,荒削りで粗野なところも残しているような,そんな感覚になれる作品です.

自分が学生時代なら明日からの登校する気持ちが変わっちゃいそうなそんなパワーが秘められていること感じました.素晴らしいですね.

人生をゲームに見立てるだけでここまで理論武装できるポイントがあるのかと単純に感心しましたし,一つ一つの点が密度高く再現性があるのでそれが線に繋がる状態になっています.

文脈作りがしっかりしているので気になる伏線も多く,これからが楽しみな作品でもあります.

これからのライトノベルを引っ張る作品にぜひ成長して欲しいですね.おにただ!


感想 『クロニクル・レギオン 5』 大陰謀とそれぞれの思惑


大陰謀とそれぞれの思惑

あらすじ・内容

災 厄の英雄、平将門(たいらのまさかど)復活!! 征継(まさつぐ)の記憶を取り戻すため、皇都東京への訪問を決意した志緒理(しおり)。だが、時を同じく して皇都東京では女皇照姫(じょおうてるひめ)が災厄の英雄・平将門を復活させてしまう!! 将門の率いる二千騎ものレギオン“零式(れいしき)”によ り、武力で実権を握る照姫だが、将門にはさらにおそるべき秘密が隠されていた……!! 志緒理と共に皇都入りした征継は、ついに記憶を取り戻す鍵となる人 物、神君徳川家康(しんくんとくがわいえやす)と邂逅を果たす。だが家康の放つ意外な言葉に迷いを感じて……!? いっぽう虎視眈々と巻き返しを狙うエド ワード率いる大英帝国も、ある密約をもとに次なる計画を立てていた……。 幻想と歴史がクロスする覇道戦記、混沌と激突の第五巻!!

ありとあらゆるキャラクターの思惑が交差し,反発し,同調しと盛りだくさんでお届けされた大スペクタクルなストーリー.

適度に挟まれるキャラクター同士の掛け合いという名のご褒美シーンの数々.

どれをとってみてもサービス精神が感じられて最高ですね.

ヒロインに関しても,真っ直ぐなだけじゃない,女の子の怖くて黒いところがいいバランスで描かれていて一層の魅力に感じました.

男たちの世界の表現もイイ!
豪快な奴もいれば,静かに燃えるタイプもいる……それぞれが混乱する中でチャンスをもぎ取ろうと活躍する,まさに英雄譚にふさわしい展開だったのでは無いでしょうか.

次回更に事態が加速して大戦争になるとのことで戦々恐々で楽しみにしたいと思います.


ライトノベル雑談のタネ -紀伊國屋の文芸、異世界転生禁止デマ拡散など-


不定期でお届けする最近ライトノベル界隈を騒がせているニュースを斬っていくコーナー.
週次を目指していますが、しばらくは不定期ということにさせてください.

その名も……

ラノベの雑談のタネ

張り切っていきまっしょい.

 


■紀伊國屋書店 – ラノベと文学の狭間の住人に向けた「ラノベと文芸の深淵(アビス)~虚無の中のWeiβ&Schwarz」フェア 開催

ラノベは卒業したけど少年少女の心は忘れていない全年齢……という単語が微妙にキンキン触れましたが,どうやらそういった方々にむけて「ライト文芸」といったものを広めていこうという心意気のようです.

個人的には各出版社が協力したアンケートも結構見どころがたくさんあって面白いです.(画像を拡大すると普通に読めます)

少し気になったのは講談社タイガ編集部さんのコメントにあるように,ライト文芸のライトは「軽い」という意味のライトと捉えている人が多いのではないかという仮説の点と,
その問いに使われている「ライトノベル(中略)一度ヒットが出ると似た系統の書籍が乱立し、またこれか!と思われてしまう傾向」という言葉に現れているように,そうとうライトノベルって同じようなものが堂々巡りしていると思われているんだなぁというところに寂寥感を感じました.

このブログのエントリーにたどり着くような方々には当然な情報だとは思いますが,ライトノベルも本当に多種多様な作品が出ていて一概にそういった傾向はないと考えています.
(とはいうものの「一度ヒットが出ると」という前置きがあるのでデータとしては検証しやすくはしてくれているみたいなので,主観的に調べてみるのも面白そうですが……)

結局メディアワークス文芸編集部さんの言うように,”ドキドキワクワク”する物語を読者が求めていることは間違いが無いでしょう.

ちなみに私個人は”ライト文芸”と呼ばれるジャンル郡とライトノベルで刊行されたことがある数々の作品の間に違いをあまり感じることができていない派閥の者です……同じような人いませんか?
でもまぁ,もしかしたら俗にいう”文芸的な”作品を毎月百冊以上も刊行されている中から好みのものを見つけること自体が難しくなっている昨今においては,傾向が明示的になっていく事自体は喜ばしいことだと思います.
こちらの企画,是非足を運んでラインナップを確認したいなと思います.
(ただ名前が厨二クサすぎやしませんかね……)

 

 


■なぜか『小説家になろう』およびライトノベルの新人賞で異世界転生と異世界転移が禁止された!というデマが広まる

この流れ謎すぎやしませんかね.

発端はこのツイートみたいです.

それをみた人たちが次々に,「小説家になろう』短編小説賞、異世界転生・異世界転移が禁止される」というデマになり,それが広がりまとめサイト等で歪んだまま転載され……という悪夢を見るような流れを辿ったようです.

togetter  「『小説家になろう』で異世界転生が禁止された」「ラノベ新人賞で異世界転生が禁止された」というデマが広がる まとめました。

実際どういうことなのかはコメント欄含めてここでよくまとまってます.

人の伝聞は怖いとは言いますが,どうしてこういう解釈になったのか.
少し考えればおかしいことに気づくレベルの荒唐無稽な話なのにもかかわらずです.

ただこの件について私は思うところがあって,
それは

「Webのライトノベルひいては異世界転生モノに対する偏見とドヤ顔でしたり顔で語りたい欲求」

についてです.

今回こういったデマが広がったのは私は単純なことだと思っていて,ひとえにこのツイートがネット住民が考える

「こういう感じに異世界転生モノのライトノベルや作品について雑に叩いたら気持ちいし,したり顔で語れるんだろうな」

という暗い欲求に見事に合致した一つの事実だったからです.

日頃から「あーあ。やっぱり異世界転生や召喚モノって増えすぎたよな。だから新人賞でも明確に禁止されちゃったよ。ウケる」って言いたくてウズウズしている自称「物書き」もしくは「文学好き」が大量に釣れたという側面もあったのではないでしょうか?

(もちろん,多種多様な好みがあるこの世界でそういったレギュレーションが組まれる新人賞が出てきてもおかしくないですが,それにしたって特に違和感も感じずに飛びつくほどのことでしょうか……)

そのようなケモノのような欲望に身を委ね,真偽や実際のところを確認せずに「ついになろうが異世界禁止したwwwww」という芝を生やすアカウントが大量に発生したところをみていい感じに天狗のお供えされちゃうんだろうなぁという感想が湧いてしまいました.

自分への戒めも含めて,このようなケモノにならないように日々精進したいともいます.

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■ストーンエッジ代表三木一馬氏がいろいろ語ってる

いろいろ語ってます

変わりつつあるエンタメ業界を生き抜くその術とは──ストレートエッジ代表・三木一馬さんインタビュー

編集者という枠の拡張というより革新でしょうか.

エージェントいう概念を出版社にもたらしていくチャレンジングなスタイルをぜひ応援したいです.

新規IPも考えているみたいですが,現在は契約している作家で手一杯みたいです.
しばらくは得意な小説やマンガでガシガシやっていくみたいですね.

特に注目する点として,エンタメ業界の高齢化やライトノベル業界のレーベル数の増加について言及している点です.うーん非常にクールなコメントではないでしょうか.

我々読者としては常に「選択する側」である権利があるわけですが,それはつまり選択する(あるいは選ばなかった選択をきり捨てる)ストレスを享受することでもあるわけです.

Web媒体が開拓されたことで広がった裾野は大まか読者側も作者側も編集側にも好意的に迎えられていますが,そこから無思考でランキング上位からポンポン選んでいくことにはいろいろな危険がはらんでいることは覚えておきたいことですね.
(そうなるとプラットフォームの権力・勢力が本当に強くなるので.)

三木一馬さんはこのインタビューも面白かったです.

『とある』『シャナ』を生み出した打ち合わせに学べ!“6000万部編集者”が語る 部下への「ポジ出し」術

”ダメ出しの反対の『ポジ出し』”という考え方が面白いですね.

そして”対案を出す”ことの重要さを説いています.

批判ではなく”対案”であることの大事さ.

我々読者だけでなく,作家側の在り方,そして編集者の在り方にも変化が訪れようとする時代なのではないでしょうか.
いろいろと深く考えていきたいところです.

 


いかがでしょうか.

いつもTwitterで徒然なるままにライトノベルについてつぶやいていましたが,たまにはガッツリエントリーを書こうかなと思い立ってバババッと書いてみました.

定期的にライトノベルの雑談のタネになる話をお届けしたいと思います.

それでは次のタネまでおさらばです.

リココ


感想 『最果てのパラディン 1』 家族の愛と輪廻の絆


家族の愛と輪廻の絆

あらすじ・内容

灯火の神に誓いを立て、少年は聖騎士への道を歩みだす――。

かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子 供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教 えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果て の街に秘められた不死者たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死 の……、そして、お前がここで育った話でもある」――その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩みだす。

思ったよりも硬派でそれでいて不思議な世界の広がりを感じる作品でした.

主人公の朴訥とした中にも純粋な気持ちがしっかり入っているところも感じ取れましたし,登場キャラクターたちがイキイキとしているので読んでいていい感じに没入することができました.

神々も奥深い威厳を保っているので雰囲気作りに一役買っていますし,敵もいい感じのバランス感覚があるので最後まで飽きさせません.

ひとつ言うなら世界観ごまだまだ閉じた中での話に収束しているので,もう少し広い視点も欲しかったというのは残念でした.

しかしまさにこれから親元を離れた冒険がまっているのでそこでのドキドキワクワクな展開にとても期待しています.


感想 『ゲーマーズ! 4』 混線に次ぐ混線 まさに混戦


混線に次ぐ混線 まさに混戦

あらすじ・内容

星ノ守千秋の「本当の初恋」によって錯綜ラブコメは急展開へ!?

星ノ守千秋にとって家族以上に大切なネットの恩人――《ヤマさん》。彼の正体が宿敵、雨野だと気づいた千秋は心ここにあらずで……「ぬーん……ぬーん……うぬーーーん」「お姉ちゃん、その悶え方、全然可愛くない」

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勘違いラブコメの極地がここにありました.

すべての発言,行動に気がおけませんね.

ここまでキャラクター同士の勘違いが起きてしまうと筋を通すことすら難しくなってしまいそうです.

それでいて悪いやつが誰もいない世界……素晴らしい仕組み作りだなぁと思わず感心してしまいました.

大波乱の今巻ですが決して軸はブレずにしっかりきっかりと暴走するキャラクターのラブコメが楽しめるのがまたにくいです.

みんな幸せになってほしいのですがどうやってもぎりぎりの戦いになりそうです.

ヒヤヒヤの着地点に期待しています.


感想 『近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係』 同居から始まる淡い青春


同居から始まる淡い青春

あらすじ・内容

多感に揺らめく十七歳を映し出す、恋愛ストーリー登場。

母と二人で暮らす家で、遠い親戚の女子、和泉里奈と同居する ことになった坂本健一。里奈の控えめな性格や気遣い、女子校育ちの無防備さは、他人との距離に悩む健一に、初めて思春期の性を意識させる。同じ十七歳の女 子と一つ屋根の下で生活していることを友人達にも隠そうとしていた健一だが、幼い頃からの腐れ縁、森由梨子に知られてしまい、彼女との距離感にも微かな変 化がもたらされることに――。多感に揺らめく十七歳を映し出す、恋愛ストーリー。

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親戚だけど遠い親戚で,同居だけど遠い距離感.

なんていうか始終不思議な雰囲気であとがきで作者が言っているように“描写を読む”作品だと感じました.

ダブルヒロインなんですか幼馴染がイイ!
この強気なんだけど距離感つかめなくて暴走しちゃう感じが最高ですね.

淡いしかし梅雨特有のしっとりとした描写なんですか,どこか透明感を残したような読み応えでほんとに雰囲気作りが素晴らしい作品です.

キャラクターたちもいきいきとしているので彼らの青春がどんな着地を見せるのか今から楽しみですね.


感想 『異世界料理道 7』 街の喧騒と狩人の誇り


街の喧騒と狩人の誇り

あらすじ・内容

スン家支配も崩壊し、新たな秩序と目標をもって道を歩み始めた森辺の民たち。新しく縁を結んだ森辺の民たちに『料理』を教えつつも、休んでいた町での商売を再開したアスタ。彼は新メニューを引っ提げ、ついに宿への料理の提供という、大きな第一歩を踏み出すのであった。

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一難去ってまた一難といった感じになりました.

大きな罪が暴かれて一時は落ち着くかと思った波乱が,更に大きな波乱としてキャラクターたちに降りかかりました.

いいなぁと思ったのが断罪の考え方.
今だけと正義では理想は叶えられず,罪が生じた原因と行って起こるこれからのことこそが本質の理解を助ける,そんな教えにしっくりときました.

種族の波乱もまた魅力の一つですが,着々と進む食からの侵攻もまたいい感じになってきましたね.

色恋や料理の可能性などまだまだ気になるところが多いのでいろいろなところにスポットを当てて欲しいところですね.


感想 『我がヒーローのための絶対悪 3』絶対悪の証明


絶対悪の証明.

あらすじ・内容

悪が身を賭して救おうとした正義のゆくえ。 沖名武尊が二代 目ヘルヴェノム卿となり、半年が経過していた。 家族同然の水町佐和子を手にかけ、悪に堕ち続けた事件。月杜MATビルで繰り広げたガイムーンとの激しき 闘争。そして旧リヴァイアサンの元幹部である第一種の怪人ビートリガたちとの殺し合い。 それらの苛烈な闘争を経てもなお、争いは終わることなく、さらに 激しさを増していく。それらを殲滅し取り込んでいく二代目ヘルヴェノム卿は、名実ともに怪人(オルタ)たちを束ねる絶対悪(アルケマルス)となっていた。  すべてはガイムーンを倒すため。幼なじみである天羽ミアをガイムーンの呪縛から解き放つため、武尊は果てなき闘争を続けている。 一方で、正義の化身と して覚醒を続けるミアは本来自身が持ち合わせているヒーローとしての感覚と「正義を行使する」というマインドセットのズレの影響で頭痛に悩まされていた。  そんな止まらない進化を不安に感じているミアの前に、フクロウを模った仮面した怪人が現れ事態を急変させる――。 絶対悪になった少年は果たして最愛の 少女を救うことができるのか。そして悪に堕ち続けた武尊の運命は――。青春ヒーローピカレスクロマン、最終巻!!

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壮大な叙情詩が終わりを迎えたような読後感が清々しい気持ちです.

一人の英雄と一人の悪が交差することによって綺麗なシンクロをはたしていてまるで決められたパズルのピースのような心地よさにつながっています.

キャラクター一人ひとりの“芯”がそれぞれの領域で輝いていて連鎖反応して魅力を増しているイメージです.

ラストバトルも勧善懲悪を見事に皮肉ったジーンとくるシーンになっていてそれでいてしっかりと心に爪痕残すような読み応えを演出していて素晴らしかったです.

彼と彼女の物語は続いて行くでしょうけどこれ以上の描写は無粋でしょう.

安らかなる絶対悪に祝福あれ.


感想 『はみ出し妖精旅団征戦記』 気ままな妖精のロンド


気ままな妖精のロンド

あらすじ・内容

七人の軍団が世界を滅ぼす兵器を持つ国々相手に戦場を翔る――!

かつて世界を支配し滅びた超文明。その兵器「世界装置」を巡り国々が争う戦場を、たった六人で無双する集団があった。妖精旅団と仇名される彼らと、戦争を止めたい王女レッチが出会った時、一大戦記が幕を開ける!

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妖精達のキャラクターがいいバランスでバトルあり駆け引きありの正統派戦記ストーリーといった印象です.

ただそのキャラクター自体はすこし等身大感が足りないなと個人的に思った点と,ヒロインのヒロイン力にもう一声欲しかったのは正直なところです.

国を巻き込んだ大規模な話が1巻からバンバン進んでいる点は良かったです.スカッとするスケール感.

またドタバタな彼らが風土を見出しつつもろもろ奪っていく物語が続いていきそうです.