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感想 『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラムー2.不死の獣たち』


想いは死なず

あらすじ・内容

決闘都市ギデオンへと辿り着いたレイは、手に入れた特典防具の性能実験をしたり、ガチャを引いたりしながら自らの能力向上に努めていた。そんな中彼は、ギデオン周辺で最近子供を攫う非道な組織『ゴゥズメイズ山賊団』がはびこっていることを知る。偶然知り合ったプレイヤー・ユーゴー、キューコと共に、子供の救出と山賊団の討伐へと向かうレイ。そこにはまたしてもイレギュラーな事態が待ち受けていて――!! 超人気VRMMOファンタジー、待望の第2巻!!

子供を攫い,喰らい,身銭を稼ぐという極悪非道を絵に書いたような敵とふとしたきっかけで出来た友情の絆が印象的な巻でした.

世界の広がりを無限に感じるほか,制約やルールも多く工夫が楽しそうな世界ですね.

新キャラクターも個性的なのですが敵のいい感じの強敵感とアイテムのフレーバーの香ばしさがわくわくを増大させます.

次回からぐぐっと物語が加速しそうなので大混戦みたいなものも読みたいと期待しつつ待ちたいと思います.


感想 『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 9』


魔人の国にて過去との邂逅

あらすじ・内容

シェリルの秘密と血晶の謎――最後の戦いが始まる!

魔人の国「ネヴァケー」。『大血晶』の情報を求め、そして師の意思を継ぐため、この地を訪れたスラヴァ一行を待っていたのは……魔人との喧嘩の日々!? そんな彼らの前に現れたのはシェリルと縁の深い人物で――

最終章の幕開けといった展開.

魔人の国に辿り着いた一行は好戦的な住民に囲まれながらもいつも通りに過ごしていましたが,目的の調査のために色々と動いていくうちにどんどん雲行きが怪しくなっていき……と言った内容.

エルフ,魔人,そして武術家という枠によって覗ける人間模様や信念もさることながら,いい塩梅に肉付けされた戦闘シーンなどやはり見どころが多かったです.

伏線として貼られていたシェリルの秘密など少しあっさりめの味付けだったところもありますが,それぞれのキャラクターの矜持だったりがぶつかり合う展開はなかなか爽快でした.

いよいよラストバトルに向けて大きく舵をきった今作.
どのような終着点にたどり着くのかが楽しみです.


感想 『ゴブリンスレイヤー 3』 冒険だけが冒険じゃない


冒険だけが冒険じゃない

あらすじ・内容

コミック版も同時発売!

「ところで、ほら、えと、明後日、収穫祭が、あるじゃないですか――予定、空いてますか?」
「……ゴブリン」
「あ、ゴブリン以外です」

秋、辺境の街は収穫祭を間近に控えていた。
そんな中、神殿の仕事で忙しそうな女神官、ある出来事で拗ねる妖精弓手、祭の準備に参加する鉱人道士、蜥蜴僧侶と、それぞれの日常を過ごす冒険者たち。
そしてゴブリンスレイヤーもまた“日常”を過ごしていたのだが……。

依頼の減るゴブリン退治、現れる三人の来訪者、祭の裏で暗躍する計画とは!?
「素人め、教育してやる」
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第3弾!

祭りの喧騒とそれぞれの恋路がくっきり描かれていた今巻,とても満足しました.

1巻の頃と比べて主人公の気持ちの良いくらいの冷徹さは鳴りを潜めて,その本質はベースにあるもののより人間らしさが際立つストーリーだったと思います.

女性陣の生き生きとした表情が良い!

ゴブリンはやはり恐ろしいですが工夫と知恵で冷静に対処する楽しさはそのままに作品の魅力がキャラクターによって増していると言った印象です.

次も冒険や他のキャラクターにスポットライトが当たることを期待しつつ,次巻を待ちたいと思います.


感想 『終末なにしてますか?もう一度だけ、会えますか?(#02)』  次々と迫りくる終末の気配


次々と迫りくる終末の気配

あらすじ・内容

〈聖剣〉セニオリスに適合したラキシュは眠れぬ夜を過ごす――。

〈獣〉の浸食により死にかけた都市ライエル。その外れの森で新たに発生した妖精の子供2人は、リンゴ、マシュマロと名づけられた。
「ふぇどーるーっ!」「ふぇどるー」
「まったく、どうして僕なんかに懐いてるんだか」
ぼやくフェオドール四位武官に、ラキシュは悪戯っぽい笑顔を返す。
彼女らと過ごす日々の中、フェオドールは自らの想いを告げることを決めるが、そこに〈十一番目の獣〉(クロワイヤンス)の『小瓶』が落とされる……。
新シリーズ、第2弾。

少女たちの矜持と嘘つきだけど優しい少年の想いがぶつかるシーンがなんとも切ないですね.

主人公のフェオドールが奇跡みたいなバランス感覚で生きていて見ていてヒヤヒヤします.

ヒロインたちもとんでもない爆弾を抱え,その自己犠牲にも似た精神性も危うく,それが笑っていても幸せそうにしてもなおにじみ出る切なさにつながっていて素晴らしいです.儚い.

そして前作のキャラクターがどんどん出てきてとても嬉しいです.

ファンサービスもあっていい感じの雰囲気を楽しめるのでいい意味で世界観を満喫できてるといえます.
次巻の展開にも期待したいですね.


感想 『異世界料理道 7』 街の喧騒と狩人の誇り


街の喧騒と狩人の誇り

あらすじ・内容

スン家支配も崩壊し、新たな秩序と目標をもって道を歩み始めた森辺の民たち。新しく縁を結んだ森辺の民たちに『料理』を教えつつも、休んでいた町での商売を再開したアスタ。彼は新メニューを引っ提げ、ついに宿への料理の提供という、大きな第一歩を踏み出すのであった。

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一難去ってまた一難といった感じになりました.

大きな罪が暴かれて一時は落ち着くかと思った波乱が,更に大きな波乱としてキャラクターたちに降りかかりました.

いいなぁと思ったのが断罪の考え方.
今だけと正義では理想は叶えられず,罪が生じた原因と行って起こるこれからのことこそが本質の理解を助ける,そんな教えにしっくりときました.

種族の波乱もまた魅力の一つですが,着々と進む食からの侵攻もまたいい感じになってきましたね.

色恋や料理の可能性などまだまだ気になるところが多いのでいろいろなところにスポットを当てて欲しいところですね.


感想 『セブンスターズの印刻使い 3』 冒険の結末と陰謀


冒険の結末と陰謀

あらすじ・内容

バイトの為に訪れた迷宮で襲い掛かってきた《七曜教団》の 《木星》アルベルを退けたアスタは、離れていた仲間と合流して事態を把握すべく、迷宮のさらに奥へと進む。そして、そんな彼の前に立ちはだかったのは、先 ほどまで一緒に冒険していた同級生・ピトス=ウォーターハウスだった――。本格異世界ダンジョンファンタジー、激動の第3巻!!

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話としては伏線を張りまくって最後にドでかいヒキを作って終わったので少しモヤモヤです.

ただこの作品の醍醐味であるダンジョン戦が綺麗に終わったのが良かったですし,それぞれのキャラクターの思惑や思想がしっかり描かれていた点は満足です.

主人公が思ったよりも足手まといで周りがしっかりフォローする感じですが,今回は少しその特異なところが漏れ出ていたのでそこも良かったです.

また次の巻から新しいステージだと思いますが規格外の敵,一端もまだ見せていない陰謀……そしてロリと見どころがたくさんありそうでワクワクしますね.


感想 『フェアリーテイル・クロニクル 1』 MMOモノづくり系


MMOモノづくり系

あらすじ・内容

ヘタレ男と美少女が綴る「モノづくり系」異世界ファンタジー!

《電子版限定オリジナルショートストーリー収録!》不慮の事 故で飛ばされた異世界は、人気VRMMO『フェアリーテイル・クロニクル』そっくりの世界だった。ゲーム内で生産職人として高いスキルを保持していた宏 は、そこで再会したクラスメイトの春菜と共に自給自足の生活を開始することになるのだが……!? 「モノづくり系」異世界ファンタジーの始まり始まり。

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MMOへの異世界召喚物では珍しく,主人公の戦闘能力ではなくクリエイティビティで勝負するタイプ.

この手の話で重要なのは1巻目でやるゲームのシステムや世界のルール,主人公の適正などの説明シーンなんですが,この作品ではストレスなく必要十分な量を適度な頻度のバランスで渡してくれる感じです.

そのバランス感覚が自分に合っていたのと,起こるイベントをのらりくらりとしながらも自分の考えでガンガン進むさまが心地よかったです.

キャラクターの個性としてはそこまで強烈じゃないのですが,これから掘り下げられると思いますので今後に期待です!


感想 『強くてニューサーガ』 英雄に慈悲はない


英雄に慈悲はない

あらすじ・内容

インターネット上で話題沸騰の“強くてニューゲーム”ファン タジー、待望の書籍化!激戦の末、魔法剣士カイルはついに魔王討伐を果たした…と思いきや、目覚めたところはなんと既に滅んだはずの故郷。そこでカイル は、永遠に失ったはずの家族、友人、そして愛する人達と再会する――人類滅亡の悲劇を繰り返さないために、前世の記憶、実力を備えたカイルが、仲間達と共 に世界を救う2周目の冒険を始める!

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明るいセリフの文体と濃密なバトル描写,無慈悲な行動と新鮮な気持ちになれた作品です.

またそれらがかなりいいバランスで成り立っているのでストレスもありませんでした.

しかし緊迫感のある展開もしっかり起こるので,ドキドキしながら楽しむことができました.

登場人物たちも,パッと見の印象とは裏腹な一面が各自にあり,それが一クセも二クセもあるような感覚になるので物語の深みを増しています.

一山超えてのエピローグだったので,このまま最後までどう走っていくのかが楽しみです.