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感想 『百神百年大戦』 昼行灯おっさんとツンデレ王女


昼行灯おっさんとツンデレ王女

一昔前の心地よいお約束ラブコメとど派手なバトル,スケールの大きい展開と作者の強みを活かした構成であると感じました.

ツンデレかわいいのと主人公のおっさん感が意外とマッチしていて名コンビな予感です.

キャラクターたちのクセがいい意味で強く魅力があり,行動原理も特徴あるので見せ場の印象も深くて面白かったです.

今後もいろいろな神が出てきては盛り上げてくれそうなので楽しく続きを読ませていただければと思います.


感想 『龍と狐のジャイアント・キリング  2.空飛ぶ機兵の大胆な墜とし方』


下克上ほっこりバトル

あらすじ・内容

龍一郎の指揮のもと、狐貂を筆頭とした神霊種たちの活躍により、敗戦寸前から一転、息を吹き返した日ノ本共和国。一方、この事態を重く見た帝国側は、これまで数々の戦果を上げてきた最強の切り札を関東戦線へと送り込む。これに対抗すべく龍一郎は、カラス天狗たちの隠れ里を訪ねるのだが、そこに居たのは峰葉心と名乗る美少女ただ一人だけで!?一騎当千の力を持つ神霊種たちを導き、大帝国の巨大鋼鉄機兵を撃滅する激熱必至のファンタジー戦記、第二幕!!

今回も強大な敵をいかに工夫して倒すか……という背景の骨子はそのままに新キャラのポジティブな感じと既存キャラのしっかりした掘り下げが丁寧に描写されていて満足です.

作品に出てくる神霊種のキャラクターたちは誰も彼も可愛く強くそして何処か不器用に表現されていて読んでいてほっこりする要素満載です.

新キャラのカラス天狗ちゃんも愛くるしくなかなかピーキーな動きをしますね.恋のバトルにも波乱を起こしてくれそうです.

関東の戦線が一旦落ち着いたので他の地方や帝国のさらなる動きが気になる続きです.

次巻にも爽快な下克上を期待です.


感想 『ソードアート・オンライン 17』 群雄割拠 乱闘乱舞


群雄割拠 乱闘乱舞

あらすじ・内容

ついに現実世界のプレイヤーたちがアンダーワールドに到達し……!

――≪光の巫女≫アリス。――≪闇の軍勢≫すべてを犠牲にしてでも、我が手中に収める。≪最終負荷実験≫二日目。整合騎士による命がけの奮闘により劣勢になった≪ダークテリトリー軍≫は、卑劣な手段で反抗を開始する。アンダーワールドを外部から観測していた米軍傭兵・クリッターが、現実世界の人間たちを最終決戦に投入する。全米のゲームコミュニティサイトで≪本格派VRMMOゲームのベータテスター募集≫と称し、騙してログインさせたプレイヤー数は、五万人を超えた。闇の軍勢の増援に、絶体絶命となる≪人界軍≫。スーパーアカウント・ステイシアでログインしたアスナ一人では到底太刀打ちできなかった。そこに、アンダーワールドで言い伝えられてきた創世の神々が舞い降りる。白く輝く太陽神ソルスと、優しく暖かい地母神テラリア。その二柱は、シノンとリーファの姿をしており……。

ライトノベル最高峰のこの作品.

ヒロインたちが続々と投下されてかなりの豪華な顔ぶれのサービス無双と思いきや,蓋を開けたらストレス展開の連発でなんともいえない展開に.

助走が長いほうが高く飛べますが続きはどんな感じになるのか,前巻と同じく混乱が続いているので全く予想がつきません.

賛否両論別れる中国と韓国の登場ですが個人的には非常にニュートラルな気持ちで読めました.逆にこの程度の煽りで心動かされるのもどうかなと.

ヒロインたちだけでなく今までの脇キャラクターたち誰もが信念のかたまりで,確かに息づいていて,そこであがき苦しみもがき掴み取ろうとするその空気感が相変わらずすごいですね.

きれいな着地を期待する次巻ではそれぞれ個々の物語もしっかりした決着を求ていきたいですね.


感想 『ゴブリンスレイヤー 4』 箸休めな十編


箸休めな十編

あらすじ・内容

「このライトノベルがすごい!2017」文庫新作ランキング1位! 文庫ランキング第5位!

「ゴブリンよりは、よほど危険だ。だが魔神どもとは比べるべくもない」
国王署名入りの依頼「悪魔の塔」の討伐に重戦士、槍使い、ゴブリンスレイヤーの三人が挑む――。
「ね、ぶらぶらしよっか」
ゴブリンスレイヤーのいない休日、牛飼娘は女神官と街を散策する――。
「見てなさい。私が世界の一つ二つ、救ってあげるから!」
妖精弓手は冒険のない日、受付嬢の提案で、聖騎士を演じる――。
「森人と一緒に冒険に行けぇ?」
種族を超えた共闘、これは彼と出会う前の三人の冒険――。
辺境の街で紡がれる、十の物語。
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第4弾!

名前も出てこないのにたしかに個性を放っているキャラクターたちが一人一人出てきては人生を垣間見させてくれるような,そんな気持ちになる巻でした.

どのキャラも癖があるので名前がなくてもしっかりと息遣いを感じてすごいです.

心の動きが鮮明なのでときに凄惨だしときにほっこりするしで読んでいて飽きない作りになってます.

ただナンバリングタイトルなのに時系列的には2.5巻とも言うべき感だったのが残念でした.

恋模様や主人公のブレなさの面白さは健在なので楽しく物語が進展することを期待しています.


感想 『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラムー2.不死の獣たち』


想いは死なず

あらすじ・内容

決闘都市ギデオンへと辿り着いたレイは、手に入れた特典防具の性能実験をしたり、ガチャを引いたりしながら自らの能力向上に努めていた。そんな中彼は、ギデオン周辺で最近子供を攫う非道な組織『ゴゥズメイズ山賊団』がはびこっていることを知る。偶然知り合ったプレイヤー・ユーゴー、キューコと共に、子供の救出と山賊団の討伐へと向かうレイ。そこにはまたしてもイレギュラーな事態が待ち受けていて――!! 超人気VRMMOファンタジー、待望の第2巻!!

子供を攫い,喰らい,身銭を稼ぐという極悪非道を絵に書いたような敵とふとしたきっかけで出来た友情の絆が印象的な巻でした.

世界の広がりを無限に感じるほか,制約やルールも多く工夫が楽しそうな世界ですね.

新キャラクターも個性的なのですが敵のいい感じの強敵感とアイテムのフレーバーの香ばしさがわくわくを増大させます.

次回からぐぐっと物語が加速しそうなので大混戦みたいなものも読みたいと期待しつつ待ちたいと思います.


感想 『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 9』


魔人の国にて過去との邂逅

あらすじ・内容

シェリルの秘密と血晶の謎――最後の戦いが始まる!

魔人の国「ネヴァケー」。『大血晶』の情報を求め、そして師の意思を継ぐため、この地を訪れたスラヴァ一行を待っていたのは……魔人との喧嘩の日々!? そんな彼らの前に現れたのはシェリルと縁の深い人物で――

最終章の幕開けといった展開.

魔人の国に辿り着いた一行は好戦的な住民に囲まれながらもいつも通りに過ごしていましたが,目的の調査のために色々と動いていくうちにどんどん雲行きが怪しくなっていき……と言った内容.

エルフ,魔人,そして武術家という枠によって覗ける人間模様や信念もさることながら,いい塩梅に肉付けされた戦闘シーンなどやはり見どころが多かったです.

伏線として貼られていたシェリルの秘密など少しあっさりめの味付けだったところもありますが,それぞれのキャラクターの矜持だったりがぶつかり合う展開はなかなか爽快でした.

いよいよラストバトルに向けて大きく舵をきった今作.
どのような終着点にたどり着くのかが楽しみです.


感想 『ゴブリンスレイヤー 3』 冒険だけが冒険じゃない


冒険だけが冒険じゃない

あらすじ・内容

コミック版も同時発売!

「ところで、ほら、えと、明後日、収穫祭が、あるじゃないですか――予定、空いてますか?」
「……ゴブリン」
「あ、ゴブリン以外です」

秋、辺境の街は収穫祭を間近に控えていた。
そんな中、神殿の仕事で忙しそうな女神官、ある出来事で拗ねる妖精弓手、祭の準備に参加する鉱人道士、蜥蜴僧侶と、それぞれの日常を過ごす冒険者たち。
そしてゴブリンスレイヤーもまた“日常”を過ごしていたのだが……。

依頼の減るゴブリン退治、現れる三人の来訪者、祭の裏で暗躍する計画とは!?
「素人め、教育してやる」
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第3弾!

祭りの喧騒とそれぞれの恋路がくっきり描かれていた今巻,とても満足しました.

1巻の頃と比べて主人公の気持ちの良いくらいの冷徹さは鳴りを潜めて,その本質はベースにあるもののより人間らしさが際立つストーリーだったと思います.

女性陣の生き生きとした表情が良い!

ゴブリンはやはり恐ろしいですが工夫と知恵で冷静に対処する楽しさはそのままに作品の魅力がキャラクターによって増していると言った印象です.

次も冒険や他のキャラクターにスポットライトが当たることを期待しつつ,次巻を待ちたいと思います.


感想 『終末なにしてますか?もう一度だけ、会えますか?(#02)』  次々と迫りくる終末の気配


次々と迫りくる終末の気配

あらすじ・内容

〈聖剣〉セニオリスに適合したラキシュは眠れぬ夜を過ごす――。

〈獣〉の浸食により死にかけた都市ライエル。その外れの森で新たに発生した妖精の子供2人は、リンゴ、マシュマロと名づけられた。
「ふぇどーるーっ!」「ふぇどるー」
「まったく、どうして僕なんかに懐いてるんだか」
ぼやくフェオドール四位武官に、ラキシュは悪戯っぽい笑顔を返す。
彼女らと過ごす日々の中、フェオドールは自らの想いを告げることを決めるが、そこに〈十一番目の獣〉(クロワイヤンス)の『小瓶』が落とされる……。
新シリーズ、第2弾。

少女たちの矜持と嘘つきだけど優しい少年の想いがぶつかるシーンがなんとも切ないですね.

主人公のフェオドールが奇跡みたいなバランス感覚で生きていて見ていてヒヤヒヤします.

ヒロインたちもとんでもない爆弾を抱え,その自己犠牲にも似た精神性も危うく,それが笑っていても幸せそうにしてもなおにじみ出る切なさにつながっていて素晴らしいです.儚い.

そして前作のキャラクターがどんどん出てきてとても嬉しいです.

ファンサービスもあっていい感じの雰囲気を楽しめるのでいい意味で世界観を満喫できてるといえます.
次巻の展開にも期待したいですね.


感想 『異世界料理道 7』 街の喧騒と狩人の誇り


街の喧騒と狩人の誇り

あらすじ・内容

スン家支配も崩壊し、新たな秩序と目標をもって道を歩み始めた森辺の民たち。新しく縁を結んだ森辺の民たちに『料理』を教えつつも、休んでいた町での商売を再開したアスタ。彼は新メニューを引っ提げ、ついに宿への料理の提供という、大きな第一歩を踏み出すのであった。

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一難去ってまた一難といった感じになりました.

大きな罪が暴かれて一時は落ち着くかと思った波乱が,更に大きな波乱としてキャラクターたちに降りかかりました.

いいなぁと思ったのが断罪の考え方.
今だけと正義では理想は叶えられず,罪が生じた原因と行って起こるこれからのことこそが本質の理解を助ける,そんな教えにしっくりときました.

種族の波乱もまた魅力の一つですが,着々と進む食からの侵攻もまたいい感じになってきましたね.

色恋や料理の可能性などまだまだ気になるところが多いのでいろいろなところにスポットを当てて欲しいところですね.


感想 『セブンスターズの印刻使い 3』 冒険の結末と陰謀


冒険の結末と陰謀

あらすじ・内容

バイトの為に訪れた迷宮で襲い掛かってきた《七曜教団》の 《木星》アルベルを退けたアスタは、離れていた仲間と合流して事態を把握すべく、迷宮のさらに奥へと進む。そして、そんな彼の前に立ちはだかったのは、先 ほどまで一緒に冒険していた同級生・ピトス=ウォーターハウスだった――。本格異世界ダンジョンファンタジー、激動の第3巻!!

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話としては伏線を張りまくって最後にドでかいヒキを作って終わったので少しモヤモヤです.

ただこの作品の醍醐味であるダンジョン戦が綺麗に終わったのが良かったですし,それぞれのキャラクターの思惑や思想がしっかり描かれていた点は満足です.

主人公が思ったよりも足手まといで周りがしっかりフォローする感じですが,今回は少しその特異なところが漏れ出ていたのでそこも良かったです.

また次の巻から新しいステージだと思いますが規格外の敵,一端もまだ見せていない陰謀……そしてロリと見どころがたくさんありそうでワクワクしますね.