感想 『アサシンズプライド 2』 才能は未だ枯れず


才能は未だ枯れず

あらすじ・内容

名門校との交流戦に、暗殺教師の背任を疑う侵入者の影が躍る――

能力者養成校交流戦の開催期間中、学生は学園内に泊まるのが習わし。メリダもクーファやエリーゼとのお泊まりに胸躍らせるが、上級生しか選ばれないはずの交流戦の代表に選抜されてしまう。これは何者かの罠!?

様々な思惑が見事な交差をしながら閉鎖された学校で行われるお祭りバトル.

ゲーム的な設定がしっかりとシンプルな理解に役立っているところが相変わらず好印象です.

ヒロインが少し印象薄めですが,その分新キャラ達がとてもキラキラしていて読んでいて飽きませんでした.

シーン毎にこだわりが感じられたのでそこが今後もぐんぐん伸びてきそうなので楽しみです.


感想 『キミもまた、偽恋だとしても。 1 上』 偽の恋と秘匿な気持ち


偽の恋と秘匿な気持ち

あらすじ・内容

「理想のヒモ生活」渡辺恒彦が描く、次なる理想のヒロインとは……。
「ねぇ。わたしの秘密、バレてないよねっ!?」「俺の秘密、バレてないよな!?」

関 東圏のとある田舎町。岩下学園に越境入学して間もなく、村上政樹は学級委員の長島薫子に「偽装恋人」になって欲しいと頼まれる。薫子の家は地元では知らな い人のいない旧家。お見合いを回避するための手段として偽装恋人の役を頼んだのだ。しかし、政樹が薫子の親に紹介されると思わぬ事実が発覚! それは村上 家こそが長島家の主筋の直系だったこと。そして、あれよあれよという間に、婚約まで話が進んでしまい、2人は引くに引けない状態になってしまって……!?
そんな二人にはそれぞれ相手に対して、一つだけ大きな秘密を抱いていた。それは「隠れオタク」「隠れ腐女子」という秘密であった。

オタクと非オタクで揺れるオープンマインドな少年少女の青春を描きつつ,奇妙なシチュエーションがまさに王道なニセコイラブコメがガツッときた作品.

正直クリーンヒットです.

ヒロインのテンパり腐女子お嬢様な面が可愛いのと主人公の冷静に世渡り上手そうなのにどこか詰めが甘いところがいい感じにハーモニーとなって展開に魅力を足してます.

サブキャラクターもなかなか魅力的なので次回はどんどん活躍して引っ掻き回して欲しいところです.

コテコテのラブコメの胸やけするようなところは薄めて,ドタバタ勘違いラブコメの側面を強調したような展開もなかなか好印象です.


感想 『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 8』 ロリババァと温泉


修行とロリババァと温泉と

あらすじ・内容

明鏡止水の境地に至る方法を握るのは――スラヴァの元恋人!?

スラヴァが垣間見た異質な力――明鏡止水。この境地の秘密を握るのは獣人の国のヤナギという人物らしいが、スラヴァとは前世からの因縁があるらしく……「恋人を100年も待たせおって! さあ、一緒になろうぞ!」

新キャラが最高に可愛い巻でした.

千年を超えて生きている武術の達人なのに恋に積極的で妙に少女的なのに確かにロリババァとか最高過ぎます.

全体的に修行の展開でしたがそれだけに“成長”や“気付き”が多く,物語としてはかなり充実していたのではないでしょうか.

武術のひとつの境地に触れてまた一歩進んだ主人公達ですが,チラチラと伏線が散りばめられつつ,全体的には非常に心温まる流れでした.

そんな中でも迫力のあるバトルシーンは健在です.

ただ新必殺技の扱いづらさが凄い……


感想 『29とJK 〜業務命令で女子高生と付き合うハメになった〜』 純度の高い社畜の魂の叫び


純度の高い社畜の魂の叫び

あらすじ・内容

29歳とJK、“禁断の”年の差ラブコメ、はじまる!

目つきは怖いが会社では一目置かれている29歳社畜・槍羽鋭二。
ゲームや漫画が好きで、休日のネカフェを癒やしに日々を生き抜いている。

ある日、槍羽は《あること》で説教した女子高生・南里花恋からコクられてしまう。
14も年下とは付き合えないとキッパリ振るが、後日社長から呼び出され――「業務命令。孫の花恋との交際を命ずる」。

なんなんだこの会社!? 絶対に辞めてやる!(入社以来17回目)
だが始まってしまうJKとの交際。妹が、元カノが、会社の部下が、世間の目が槍羽の前に立ちはだかる!

29歳とJK、“禁断の”年の差ラブコメ、はじまる!

タイトルとは裏腹にきっちりと真っ直ぐな社会人ラノベとして物語が仕上がっている印象です.

主人公が私の同世代……というより完全に同い年なだけあって半端ないシンパシーを感じました.

それだけでなく次々と巻起こる困難にぶつかり,諦めずにひたむきに向き合っていく主人公は,読み手として揺さぶられました.意地と意志が本当にすごい.

私個人としては何度も涙腺に来たり喉元が熱くなりました.素晴らしいものを読ませていただきましたね.

キャラクターもいい.
主人公の魅力もさることながらヒロイン(達)のいきいきとした表情と何よりその信念がいい.

作品として大人の汚い部分と若さの純粋な部分が理想や夢といったテーマで綺麗に対比されていてとても高いクオリティーを感じました.

経験や年齢で雁字搦めになった大人たちにエールをおくるような,送られたような.そんな力強い作品でした.

懐かしい思い出やネタもクリーンヒットしましたし(同年代どころか同い年だから当たり前かもしれませんが……)久々にこんなにカッチリ琴線に触れた作品に出会いましたね.

願わくばすべてのサラリーマン,夢を諦めもがいている人や,掴もうともがいている人に届いてほしい.そんな素晴らしい作品でした.


感想 『無職転生 11』  兄妹不仲 雨降って地固まる


兄妹不仲 雨降って地固まる

あらすじ・内容

兄、妹2人に翻弄される!?

パウロからノルンとアイシャを任されたルーデウス。年頃の妹二人との生活は、問題の連続だった。接し方に悩む中、彼が思い出したのは前世の自分と兄のことで……。人生やり直し型転生ファンタジー第十一弾、開幕!

学園編のある意味最後を飾ったのは再開した肉親たち.

ドタバタでもなくコメディでもなく,淡々と暗めに進む日常編も独特なんですが,その後の冒険パートがまた世界観がどんどん広がってそのギャップがメリハリとして凄くいい味出してます.

人生山あり谷あり,選択の連続ですが,不安な二人旅ルートは果たして吉と出るか凶とでるか.

そしてあらたな出会いも.

全体的にワクワクパートが多くて嬉しかったです.次回もぜひ!


感想 『弱キャラ友崎くん(Lv.1)』 人生ハードモード、だから攻略しがいがある


人生ハードモード だから攻略しがいがある

あらすじ・内容

こ れが人生(クソゲー)攻略の最前線!人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。だって、人生には美しくシンプルなルールがない。ある のは理不尽と不平等だけ。自由度が高いなんてのは強者の言い分で、弱者には圧倒的に不利な仕様でしかない。だから、クソゲー。あまたのゲームに触れ、それ らを極めてきた日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。――だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、「人生は神ゲー」と言い きった。生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。しかも、「この人生(ゲーム)のルールを教えてあげる」だって? ……普通は、 そんなの信じない。だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ! 第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む 人生攻略論ただし美少女指南つき!

キャラクターは誰もが魅力的で吸い込まれるし,展開も凄くバランス感覚が良くて,さらに描写の説得力感が心地良いレベルまで洗練されています.

小説としての完成度が高いと感じることもさることながら,荒削りで粗野なところも残しているような,そんな感覚になれる作品です.

自分が学生時代なら明日からの登校する気持ちが変わっちゃいそうなそんなパワーが秘められていること感じました.素晴らしいですね.

人生をゲームに見立てるだけでここまで理論武装できるポイントがあるのかと単純に感心しましたし,一つ一つの点が密度高く再現性があるのでそれが線に繋がる状態になっています.

文脈作りがしっかりしているので気になる伏線も多く,これからが楽しみな作品でもあります.

これからのライトノベルを引っ張る作品にぜひ成長して欲しいですね.おにただ!


感想 『クロニクル・レギオン 5』 大陰謀とそれぞれの思惑


大陰謀とそれぞれの思惑

あらすじ・内容

災 厄の英雄、平将門(たいらのまさかど)復活!! 征継(まさつぐ)の記憶を取り戻すため、皇都東京への訪問を決意した志緒理(しおり)。だが、時を同じく して皇都東京では女皇照姫(じょおうてるひめ)が災厄の英雄・平将門を復活させてしまう!! 将門の率いる二千騎ものレギオン“零式(れいしき)”によ り、武力で実権を握る照姫だが、将門にはさらにおそるべき秘密が隠されていた……!! 志緒理と共に皇都入りした征継は、ついに記憶を取り戻す鍵となる人 物、神君徳川家康(しんくんとくがわいえやす)と邂逅を果たす。だが家康の放つ意外な言葉に迷いを感じて……!? いっぽう虎視眈々と巻き返しを狙うエド ワード率いる大英帝国も、ある密約をもとに次なる計画を立てていた……。 幻想と歴史がクロスする覇道戦記、混沌と激突の第五巻!!

ありとあらゆるキャラクターの思惑が交差し,反発し,同調しと盛りだくさんでお届けされた大スペクタクルなストーリー.

適度に挟まれるキャラクター同士の掛け合いという名のご褒美シーンの数々.

どれをとってみてもサービス精神が感じられて最高ですね.

ヒロインに関しても,真っ直ぐなだけじゃない,女の子の怖くて黒いところがいいバランスで描かれていて一層の魅力に感じました.

男たちの世界の表現もイイ!
豪快な奴もいれば,静かに燃えるタイプもいる……それぞれが混乱する中でチャンスをもぎ取ろうと活躍する,まさに英雄譚にふさわしい展開だったのでは無いでしょうか.

次回更に事態が加速して大戦争になるとのことで戦々恐々で楽しみにしたいと思います.


ライトノベル雑談のタネ -紀伊國屋の文芸、異世界転生禁止デマ拡散など-


不定期でお届けする最近ライトノベル界隈を騒がせているニュースを斬っていくコーナー.
週次を目指していますが、しばらくは不定期ということにさせてください.

その名も……

ラノベの雑談のタネ

張り切っていきまっしょい.

 


■紀伊國屋書店 – ラノベと文学の狭間の住人に向けた「ラノベと文芸の深淵(アビス)~虚無の中のWeiβ&Schwarz」フェア 開催

ラノベは卒業したけど少年少女の心は忘れていない全年齢……という単語が微妙にキンキン触れましたが,どうやらそういった方々にむけて「ライト文芸」といったものを広めていこうという心意気のようです.

個人的には各出版社が協力したアンケートも結構見どころがたくさんあって面白いです.(画像を拡大すると普通に読めます)

少し気になったのは講談社タイガ編集部さんのコメントにあるように,ライト文芸のライトは「軽い」という意味のライトと捉えている人が多いのではないかという仮説の点と,
その問いに使われている「ライトノベル(中略)一度ヒットが出ると似た系統の書籍が乱立し、またこれか!と思われてしまう傾向」という言葉に現れているように,そうとうライトノベルって同じようなものが堂々巡りしていると思われているんだなぁというところに寂寥感を感じました.

このブログのエントリーにたどり着くような方々には当然な情報だとは思いますが,ライトノベルも本当に多種多様な作品が出ていて一概にそういった傾向はないと考えています.
(とはいうものの「一度ヒットが出ると」という前置きがあるのでデータとしては検証しやすくはしてくれているみたいなので,主観的に調べてみるのも面白そうですが……)

結局メディアワークス文芸編集部さんの言うように,”ドキドキワクワク”する物語を読者が求めていることは間違いが無いでしょう.

ちなみに私個人は”ライト文芸”と呼ばれるジャンル郡とライトノベルで刊行されたことがある数々の作品の間に違いをあまり感じることができていない派閥の者です……同じような人いませんか?
でもまぁ,もしかしたら俗にいう”文芸的な”作品を毎月百冊以上も刊行されている中から好みのものを見つけること自体が難しくなっている昨今においては,傾向が明示的になっていく事自体は喜ばしいことだと思います.
こちらの企画,是非足を運んでラインナップを確認したいなと思います.
(ただ名前が厨二クサすぎやしませんかね……)

 

 


■なぜか『小説家になろう』およびライトノベルの新人賞で異世界転生と異世界転移が禁止された!というデマが広まる

この流れ謎すぎやしませんかね.

発端はこのツイートみたいです.

それをみた人たちが次々に,「小説家になろう』短編小説賞、異世界転生・異世界転移が禁止される」というデマになり,それが広がりまとめサイト等で歪んだまま転載され……という悪夢を見るような流れを辿ったようです.

togetter  「『小説家になろう』で異世界転生が禁止された」「ラノベ新人賞で異世界転生が禁止された」というデマが広がる まとめました。

実際どういうことなのかはコメント欄含めてここでよくまとまってます.

人の伝聞は怖いとは言いますが,どうしてこういう解釈になったのか.
少し考えればおかしいことに気づくレベルの荒唐無稽な話なのにもかかわらずです.

ただこの件について私は思うところがあって,
それは

「Webのライトノベルひいては異世界転生モノに対する偏見とドヤ顔でしたり顔で語りたい欲求」

についてです.

今回こういったデマが広がったのは私は単純なことだと思っていて,ひとえにこのツイートがネット住民が考える

「こういう感じに異世界転生モノのライトノベルや作品について雑に叩いたら気持ちいし,したり顔で語れるんだろうな」

という暗い欲求に見事に合致した一つの事実だったからです.

日頃から「あーあ。やっぱり異世界転生や召喚モノって増えすぎたよな。だから新人賞でも明確に禁止されちゃったよ。ウケる」って言いたくてウズウズしている自称「物書き」もしくは「文学好き」が大量に釣れたという側面もあったのではないでしょうか?

(もちろん,多種多様な好みがあるこの世界でそういったレギュレーションが組まれる新人賞が出てきてもおかしくないですが,それにしたって特に違和感も感じずに飛びつくほどのことでしょうか……)

そのようなケモノのような欲望に身を委ね,真偽や実際のところを確認せずに「ついになろうが異世界禁止したwwwww」という芝を生やすアカウントが大量に発生したところをみていい感じに天狗のお供えされちゃうんだろうなぁという感想が湧いてしまいました.

自分への戒めも含めて,このようなケモノにならないように日々精進したいともいます.

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■ストーンエッジ代表三木一馬氏がいろいろ語ってる

いろいろ語ってます

変わりつつあるエンタメ業界を生き抜くその術とは──ストレートエッジ代表・三木一馬さんインタビュー

編集者という枠の拡張というより革新でしょうか.

エージェントいう概念を出版社にもたらしていくチャレンジングなスタイルをぜひ応援したいです.

新規IPも考えているみたいですが,現在は契約している作家で手一杯みたいです.
しばらくは得意な小説やマンガでガシガシやっていくみたいですね.

特に注目する点として,エンタメ業界の高齢化やライトノベル業界のレーベル数の増加について言及している点です.うーん非常にクールなコメントではないでしょうか.

我々読者としては常に「選択する側」である権利があるわけですが,それはつまり選択する(あるいは選ばなかった選択をきり捨てる)ストレスを享受することでもあるわけです.

Web媒体が開拓されたことで広がった裾野は大まか読者側も作者側も編集側にも好意的に迎えられていますが,そこから無思考でランキング上位からポンポン選んでいくことにはいろいろな危険がはらんでいることは覚えておきたいことですね.
(そうなるとプラットフォームの権力・勢力が本当に強くなるので.)

三木一馬さんはこのインタビューも面白かったです.

『とある』『シャナ』を生み出した打ち合わせに学べ!“6000万部編集者”が語る 部下への「ポジ出し」術

”ダメ出しの反対の『ポジ出し』”という考え方が面白いですね.

そして”対案を出す”ことの重要さを説いています.

批判ではなく”対案”であることの大事さ.

我々読者だけでなく,作家側の在り方,そして編集者の在り方にも変化が訪れようとする時代なのではないでしょうか.
いろいろと深く考えていきたいところです.

 


いかがでしょうか.

いつもTwitterで徒然なるままにライトノベルについてつぶやいていましたが,たまにはガッツリエントリーを書こうかなと思い立ってバババッと書いてみました.

定期的にライトノベルの雑談のタネになる話をお届けしたいと思います.

それでは次のタネまでおさらばです.

リココ


感想 『最果てのパラディン 1』 家族の愛と輪廻の絆


家族の愛と輪廻の絆

あらすじ・内容

灯火の神に誓いを立て、少年は聖騎士への道を歩みだす――。

かつて滅びた死者の街――人里離れたこの地に一人の生きた子 供、ウィルがいた。少年を育てるのは三人の不死者。豪快な骸骨の剣士のブラッド。淑やかな神官ミイラのマリー。偏屈な魔法使いの幽霊のガス。彼ら三人に教 えを受け、愛を注がれ少年は育てられる。そしていつしか少年は一つの疑念を抱く。「……この『僕』って、何者なんだ?」ウィルにより解き明かされる最果て の街に秘められた不死者たちの抱える謎。善なる神々の愛と慈悲。悪なる神々の偏執と狂気。「約束だ。ちょいと長いが、語ってやる。多くの英雄と俺たちの死 の……、そして、お前がここで育った話でもある」――その全てを知る時、少年は聖騎士への道を歩みだす。

思ったよりも硬派でそれでいて不思議な世界の広がりを感じる作品でした.

主人公の朴訥とした中にも純粋な気持ちがしっかり入っているところも感じ取れましたし,登場キャラクターたちがイキイキとしているので読んでいていい感じに没入することができました.

神々も奥深い威厳を保っているので雰囲気作りに一役買っていますし,敵もいい感じのバランス感覚があるので最後まで飽きさせません.

ひとつ言うなら世界観ごまだまだ閉じた中での話に収束しているので,もう少し広い視点も欲しかったというのは残念でした.

しかしまさにこれから親元を離れた冒険がまっているのでそこでのドキドキワクワクな展開にとても期待しています.


感想 『ゲーマーズ! 4』 混線に次ぐ混線 まさに混戦


混線に次ぐ混線 まさに混戦

あらすじ・内容

星ノ守千秋の「本当の初恋」によって錯綜ラブコメは急展開へ!?

星ノ守千秋にとって家族以上に大切なネットの恩人――《ヤマさん》。彼の正体が宿敵、雨野だと気づいた千秋は心ここにあらずで……「ぬーん……ぬーん……うぬーーーん」「お姉ちゃん、その悶え方、全然可愛くない」

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勘違いラブコメの極地がここにありました.

すべての発言,行動に気がおけませんね.

ここまでキャラクター同士の勘違いが起きてしまうと筋を通すことすら難しくなってしまいそうです.

それでいて悪いやつが誰もいない世界……素晴らしい仕組み作りだなぁと思わず感心してしまいました.

大波乱の今巻ですが決して軸はブレずにしっかりきっかりと暴走するキャラクターのラブコメが楽しめるのがまたにくいです.

みんな幸せになってほしいのですがどうやってもぎりぎりの戦いになりそうです.

ヒヤヒヤの着地点に期待しています.


ライトノベルやら技術などの情報を提供!