「新作」カテゴリーアーカイブ

感想 『アクセル・ワールド23 -黒雪姫の告白ー』


明かされた出生の秘密

現実世界での絆が一層強化されて加速世界での戦いが更に引き締まる……この作品の醍醐味が詰まった展開になりましたね.

味方も敵もそれぞれの信念に従って動き,そして駆け引きしているのでシンプルな全体の流れと細かいところでの複雑な思惑の絡みがなんとも言えない絶妙なバランスで成り立っていると感じました.

今巻ではヒロインの黒雪姫と主人公の距離がグッと更に近づき一歩リードという感じですが,明かされた彼女の過去は決して軽くはなく,今後も色濃く付きまといそうな設定でドキドキしますね.

かなりの長期シリーズですが,作者の考える世界観の輪郭が徐々に明らかになるに連れて更に新しい一面も出てきました.続きが本当に楽しみです.


感想 『百神百年大戦』 昼行灯おっさんとツンデレ王女


昼行灯おっさんとツンデレ王女

一昔前の心地よいお約束ラブコメとど派手なバトル,スケールの大きい展開と作者の強みを活かした構成であると感じました.

ツンデレかわいいのと主人公のおっさん感が意外とマッチしていて名コンビな予感です.

キャラクターたちのクセがいい意味で強く魅力があり,行動原理も特徴あるので見せ場の印象も深くて面白かったです.

今後もいろいろな神が出てきては盛り上げてくれそうなので楽しく続きを読ませていただければと思います.


感想 『ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?〜好きになったJKは27でした〜』


大きいことはいいことです

ひと回り近く年の差カップルのラブコメ攻撃.

いま高校生の読者も,アラサーの読者も巻き込んでいきたいという作者の貪欲な姿勢が見えました.

ヒロインと主人公の尽きず離れずという距離感が絶妙でそこがいちゃいちゃへの説得力だったり臨場感だったりのベースになっています.

ヒロインは文句なしに可愛いのですがいざ三十超えてもこのテンションなのかなと想像したら負けな薄氷の上のヒロインでもあるので今後はそこのバランス感覚が大事になってくる気がしますね.

恋愛は波乱がスパイスだと思うので,今後どのような展開になっていくのか,性癖的な意味でも注視して行きたいと思います.


感想 『叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士』 流される裏側の真実


流される裏側の真実

英雄が救った世界はそこまできれいなものじゃなかった,物事には裏の側面があり光もあれば闇もある……そんなテーマをこれでもかと突き詰めた作品でした.

世界を救ってもそれはある世界に多大な負担をかけることを意味して,それに気付いた主人公流されるだけでなくしっかり考えて対応していくところも面白く読めました.まぁ結構いやだいぶ流されているんですが笑

キャラクター派ポップなデザインになっていてそれが本編の異様に重たいテーマを和らげてバランスをとっている印象です.

次回も主人公は自分の過去が起こした悲劇などを目の当たりにして相対するんでしょうけど,そこが大きな主題として描かれるほどに,この作品の魅力が増していく気がしますね.


感想 『おことばですが、魔法医さま。 〜異世界の医療は問題が多すぎて、メスを入れざるを得ませんでした〜』


誇りを胸に相対する

魔法治療と現代治療の対比でエンターテイメントになっているのはありそうでなかった視点です.

ただ前半の世界観把握(異世界のレベルの低さ把握)が少し戸惑ったのとヒロインが思ったよりも生意気ロリかわ系だったことに少し違和感がありましたが,話を読むに連れて彼女の芯にある強い想いと患者に相対する真剣さが伝わってとても好きなキャラクターになりました.

主人公は今のところ少し無味無臭なのでこれから等身大な部分の活躍にも期待したいですね.

世界にはまだまだいろいろな病気がありますので今後も楽しめそうな展開がたくさんありそうでワクワクしますね.


感想 『ウォーター&ビスケットのテーマ1 コンビニを巡る戦争』


生存競争エンタメ

限られたルールで少年少女がバトルロワイヤル,知略と策謀が入り乱れる中,主人公の規格外な頭脳が光ります.

殺し合いなのに独特なルール設定によって全く雰囲気が不思議でそこが最高にエンターテイメントを補強しています.

主人公は極度の臆病者で生きるためにはどんな石橋でもブルドーザーしていくタイプ.等身大なようで,ぶっ飛んでるバランスがいいですよね.

時間のループやポイントで獲得する能力,想像力を試されるアイテムの活用とオリジナル能力達……この先も何が起きるかわからないドキドキと幼馴染たちのやり取りが本当にワクワクします.

この何処か懐かしく緩やかで暖かな殺し合いの果てに少年少女が何を見出して行くのかにも注目ですね.


感想 『剣と炎のディアスフェルド』 国と国で展開される兄弟譚


国と国で展開される兄弟譚

剣と魔法の国とそれぞれの文明が織りなす正統派ハイファンタジー風味の作品でした.

それぞれの視点と世界そのものに相対したときの考え方みたいなところが本当に作り込んでいて飽きないですし,どんどんこの世界のことをもっと知りたくなりました.

キャラクターも独自の世界観をもったものばかりでいい意味で人間味のないキャラクターもかなり映えてます.

激動の時代の幕開け……といった感じなのでどのようにそれぞれの物語が交わっていくのかが今後のストーリーのポイントになりそうです.


感想 『クラウン・オブ・リザードマン 少年は人の身を捨て復讐を誓う』  過去を取り戻せ


過去を取り戻せ


MMORPGで無類の強さ(レベルというよりプレイヤースキルのほう)を誇った主人公のアカウントが突如不正通報により凍結され,しかもそれをやったのがずっと仲間だった少女の通報で……と冒頭から引き込むストーリーでした.

ゲームとしての仕組み上の楽しさというよりは主人公側の暗躍となぜアカウントが凍結されることになったのかのミステリーが両軸で進むことで読ませる作りになっています.

キャラクターが独特の雰囲気で面白く,ただ主人公が少し青臭いのが気になる感じでした.

物語的にはしっかり続きそうな終わり方でしたがヒロインとその周りが少し不完全燃焼ですね.

ゲームとしてはプレイヤースキルが重要なので今後も主人公がかなり活躍しそうです.


感想 『トリア・ルーセントが人間になるまで』 まるで児童文学


まるで児童文学


悲しかったり嬉しかったり喜怒哀楽はあるけど,それを上手に優しさでラッピングしたようなお話でした.

王様を救うための薬は実は人間の女の子で主人公は彼女を父親のもとに送らなくてはならない王子という胸キュン設定.

ファンタジー要素もこってりさずに控えめで主にヒロインの可愛さと成長,主人公の考えを楽しむタイプ.

キャラクターも少ないので話が理解しやすくきちんと起承転結になってるのでとても読みやすかったです.

続きは出そうと思えば出せる伏線が幾つか登場しますが,この1巻単体でも十分楽しめます.


感想 『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』


切ない恋の戦いの行方


対比的に語られる科学の国と魔法の国のそれぞれのポジションの主人公とヒロインが戦い合う運命なのにもかかわらずプライベートで意図せず距離が縮んでしまってドキドキワクワク……たまりませんこのシチュエーション!

主人公が強い上に適度な等身大感が残っていてそこが魅力ですしヒロインがとにかくかわいい.

それぞれが抱える背景と国の責任が二人の恋の邪魔であり根底でもあるところが切なくニクい演出をしています.

他のキャラクターも掘り下げがいのありそうなキャラばかりで楽しみですね.

いよいよ本格化しそうな戦争とそれぞれの内部の陰謀.

主人公とヒロインの関係にやきもきしつつ彼らがそれにどう立ち向かうかが楽しみでもありますね.