圧巻の景観にダイナミックな戦記
こういうの求めてたと言わんばかりに芳流のやうに浴びることのできる飛行戦艦バトルロマン.
キャラクターたちも生き生きと動いていて驚くほどの解像度で情景が迫ってくる感じです.
前作の良いエッセンスはふんだんに継承しつつまたドキドキな世界観で抒情詩が始まった!とそんな期待に溢れた作品でした.
圧巻の景観にダイナミックな戦記
こういうの求めてたと言わんばかりに芳流のやうに浴びることのできる飛行戦艦バトルロマン.
キャラクターたちも生き生きと動いていて驚くほどの解像度で情景が迫ってくる感じです.
前作の良いエッセンスはふんだんに継承しつつまたドキドキな世界観で抒情詩が始まった!とそんな期待に溢れた作品でした.
明かされた出生の秘密
現実世界での絆が一層強化されて加速世界での戦いが更に引き締まる……この作品の醍醐味が詰まった展開になりましたね.
味方も敵もそれぞれの信念に従って動き,そして駆け引きしているのでシンプルな全体の流れと細かいところでの複雑な思惑の絡みがなんとも言えない絶妙なバランスで成り立っていると感じました.
今巻ではヒロインの黒雪姫と主人公の距離がグッと更に近づき一歩リードという感じですが,明かされた彼女の過去は決して軽くはなく,今後も色濃く付きまといそうな設定でドキドキしますね.
かなりの長期シリーズですが,作者の考える世界観の輪郭が徐々に明らかになるに連れて更に新しい一面も出てきました.続きが本当に楽しみです.
宇宙の広さと狭さの饗宴
大スペクタクル架空スポーツの祭りがここに開演と思わんばかりの盛り上がりが何回も出てきてとても興奮した巻になりました.
主人公が等身大通り越してとても子供っぽい猪突猛進なところが気になる人もいるでしょうけど,そのまっすぐさを垂直線として他のキャラクターたちの魅力が対比的に描かれているのでとてもいきいきと感じました.
女性陣も,大人っぽいところと少女なところが共存していたので前回と比べて彼女たちの魅力の輪郭がはっきりした気がしますね.
そして……ようやく全貌が描かれたストライクフォールという名のスポーツ.
読者としては初めて通しで読むわけですが,試合中こんなにドラママティックで盛り上がるシーンが何回も出てくると圧倒されます.
ジーンとくるシーンが何度もありました.
しかもスピード感のある競技で何度も交差するキャラクター達の戦いは読んでて本当に爽快です.
時代が変わったばかりを描いた今巻ですが,本当の意味での戦いはこれからでしょう.期待したいですね.
わがままの代償
幼馴染たちの共演とそれぞれ押し通したいルールの押し付け合いバトルがほんとに楽しいです.
主人公たちがおかれた環境は複雑怪奇なのにもかかわらずそれを歯牙にまるでかけない飄々とした作戦建て,他人に遂行させる能力……どれをとってもポジティブにたちが悪くて最高です.
ヒロイン?の女性陣の気苦労やそれぞれの想いの発露も生々しかったりすっきりほんのり青春でいい塩梅です.
天才たちの流し流され思考バトルの楽しさと状況が魅せる不可解さと世界の謎……いろいろな話の軸があって最後まで全く飽きませんでした.
次巻はまた大きな伏線もあることなので早く読んでみたいですね.