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感想 『ゲーマーズ!7 ゲーマーズと口づけデッドエンド』 錯綜する青春


錯綜する青春

読めない展開に読めない妄想をかさねて行き着くところまで行き着いたシチュエーションでした.

身悶えするほどのじれったさとミスリードに一喜一憂しながら読んでいましたが,途中から心の何処かでこんな展開になりそうだとハラハラしながら進めることができました.

キャラクターは目の前のことにひたすらひたむきでだからこそ真っ直ぐではなく回り道することでキレイなストーリーが生まれていますね.

勘違いの起点からその風呂敷を広げるさまはこの作品の醍醐味ですがこの巻は特にすごかったですね.

彼らの青春の行き着く先を想像しつつ次のトンデモ展開に期待したいです.


感想 『精霊幻想記 7.夜明けの輪舞曲』 復讐の邂逅


復讐の邂逅

一難去ってまた一難.森の魔物を退けたあとは街での休息と思いきや,やはりそうそう平穏は訪れないですね.

過去に登場した人物が前巻で再登場して今巻でもしっかり活躍するということがサービスっぽく感じて嬉しかったですし,勇者のウザさや女性キャラクターたちの可愛さなどがますます増してパワーアップを感じました.

思惑がたくさんある以上大人の考え方はたくさんあるもの.この作品は謝罪や貸し借りなどの機微が丁寧に描かれているのでそれがしっかり異世界での生活や文化の魅力を増しています.

因縁の敵との邂逅でますます深みが増した物語の行方も気になりますね.

あくまで冷静にそれでいて愛らしいキャラクターたちの行く末を見守りたいと思います.


感想 『Re:ゼロから始める異世界生活 12』 悪意の意義


悪意の意義

いくつもの死に戻りを経て最善を探していくのが本作の醍醐味なんですが,今回はその死に戻りループそのものがそのままテーマになったかのような流れでしたね.

実に様々な場所・時・人が複雑に絡み合った今回のシチュエーションの解決は非常に興味深いのですが,主人公の能力の根底と世界の有り様の広げ方の方向性のような提示もなされていたのでワクワクしますよね.

様々な思惑によって移り変わるシチュエーションもハラハラドキドキな展開ですし何よりも良い意味でキャラクターがしっかり暴れているので読んでいて楽しかったです.

そしていよいよ集合する悪意の塊のような魔女集団……バケモノ達に囲まれた主人公の命運が気になりますね.


感想 『異世界料理道 10』 思惑交差する街と森


思惑交差する街と森

新メニュー開発や許せない悲劇の発生など見どころたっぷりの今巻.

人間関係もググっと進んでそこも読み応えがありますね.

主人公は自分の料理道をただひたすらに突き進むだけですがそれに付随する富や数奇な運命で出会った人々に翻弄されている図.

陰謀の種や過去の事実が積み重ねられて現在のいろいろな思惑の真意に繋がっている感触がスッキリする構成になっていますね.

新素材の開拓や新たな販路など料理側でも伏線がたくさんあるので今後はそこにも期待したいところです.


感想 『リア充になれない俺は革命家の同志になりました 1』


スクールカーストという残酷で美しい題材

スクールカーストを体制側の一つの問題として扱いながらもそれによって翻弄される少年少女の一喜一憂をコミカルに描いた作品でした.

特殊な単語がたくさん出てきますが主人公のツッコミスキルが優秀なのでとくに引っかからずにスラスラ読めました.

この頃の時代って小さなほころびでも人間関係や生活に大きな傷を負いやすい……だから愛しいと感じるまさに黄金時代なんですよね.

ヒロインがピーキーなんですが宇宙人に感じることなくあくまでこの時代をもがき苦しんで進んでいる一人の女の子に見えたのでそこの造形も良かったです.


感想 『俺たちは異世界に行ったらまず真っ先に物理法則を確認する』


高専生のドヤ顔

オタクなどのマイノリティーに属している側の人間はたまに周りに発散してもらいたくなるものです.

持っている知識を思う存分に開陳したい,そして自分に最大限注目して理解して認めてほしい……こんな欲求です.
この作品はそうした欲望が合致した人にとってはかなりの精度で満たされるようにできていますね.

それぞれのキャラクターの苦悩もそれに即した内容になっていてシンパシーを感じやすくなっていて丁寧な作りです.

次の展開でどんな知識が披露されるのか,そんな楽しみ方が出来そうですね.


感想 『ソードアート・オンライン 19 ムーン・クレイドル』 悲劇と希望は続いていく


悲劇と希望は続いていく

結末のさらにその後にはまだまだ問題があって……という感じの巻.

キャラクターのその後が描かれるのが純粋に嬉しかったですし,またミステリー風になっているのでトリックを想像して楽しめる点も良かったです.

主人公はとんでもない力を持っていますが一人の力ではなんともならないことを皆で考え,苦悩しながら進むさまが見ていてハラハラドキドキを生んでいて素晴らしいですね.

陰謀を暴き新たな謎が次々に現れ,そして次なる陰謀が見え隠れしています.

彼らがどのようにそれに挑み,失敗し,それでも何かをつかむのかを楽しもうと思います.


感想 『ソードアート・オンライン18 アリシゼーション・ラスティング』


集結し決着することの意味

長大な章の一つの終焉を見ました.

リアルと仮想世界,目まぐるしく変わる状況と戦いの最中にふと訪れる人間味の深さ.

すべてが合流して流れていく大きなうねりの展開できれいに着地してエンターテイメントを感じる幸せな時間を過ごせました.

キャラクターも新旧勢揃いでとても嬉しかったですし,敵側もとにかく濃くて飽きなかったです.

アリシゼーションの1巻目のシーンが最後にはありありと思い浮かべることができたのでジーンとなりました.

願わくば新たな希望と永久に続く冒険に乾杯を……キリトくんには安らかなお休みを……


感想 『アクセル・ワールド 21 -雪の妖精ー』 壮絶な戦い,白黒決着す


壮絶な戦い,白黒決着す

どんでんにつぐどんでん返しと伏線のオンパレード.

伏線も追加されては回収されて目まぐるしく変わる状況にハラハラしっぱなしです.

とんでもなく綿密に練られた罠を知恵と勇気で突破する快感とまだまだ底を見せない敵の計り知れなさが見事に調和する構成も素晴らしい.

どんな状況でも前に進んでいこうとするキャラクター達見てるとアツくなりますし少し等身大で人間臭いキャラからビクともしない超人じみたキャラまでいて実にいろいろな楽しみがあります.

そして最後のオチもなんともワクワクする終わり方.今から楽しみでしょうがありませんよ!


感想 『アクセル・ワールド 20』  時代のうねりが加速する


時代のうねりが加速する

大きな流れ同士が合流し,更に巨大な流れとなって怒涛の展開を見せた巻でした.

前巻が謎の開示と過去の集約だとしたら今巻は確かな一歩で謎に迫り,激動の流れで前に進んだ巻ですね.

無数のキャラクターたちがそれぞれのアイデンティティーをぶつけるところも魅力的なのですが,やはり成長した主人公とその仲間の頼もしさから見る“前に進んでいる“感じがいいんですよね.

いよいよ敵の本拠地にたどり着いたわけですがやはり一筋縄では行かなそうです.

提示された新たな謎とともに風雲急を告げそうな次巻に期待です.