「告白」タグアーカイブ

感想 『弱キャラ友崎くん Lv.8』 未来と現実の狭間で


未来と現実の狭間で

進路という多感な時期に適当に過ごすこともあれば真剣に考えることもあるテーマを軸に描きながら,それぞれのキャラクターの考えが等身大に描かれている様がとても興味深かったです.

一人ひとりのエピソードは決して長くないのですがどれも印象的で色彩を放っていましたね.

主人公も何かを掴みかけて手を伸ばしている様子なのですが,背伸びすることでまた見えなくなるものもあるという……そんなヒヤヒヤ感も楽しく読めました.

しかし……私はヒロインの悲しみなどに非常に敏感なので今巻のラストはとても心配になりました……頼むぞ主人公.


感想 『弱キャラ友崎くん Lv.6.5』 揺れ動く思春期の蠢動


揺れ動く思春期の蠢動

思春期特有の取るに足らないからこそ美しい葛藤,悩みが鮮明に色鮮やかに描かれている短編集.

本編では類推するしかないヒロインたち(一部男)の考えている内部を覗き込むことでより一層本編での想像が進みそうな最高のサポートとも言える巻でした.

みな順当に幼さがあってそれを何かで覆っててだからこそ愛しいそんな時期の輝きをきれいに,それも丁寧に切りとっているのはさすがですね.

本編の次の巻はまた波乱の展開が予想されるので良い助走ができました.


感想 『弱キャラ友崎くん Lv.6』 恋をすることの難しさ


恋をすることの難しさ

人生ハードモードを見事なロジックで攻略する青春活劇の第6弾.

前回とんでもない人間離れした動きを魅せたヒロインの凄さはそのままにどこまでも等身大の視点で人生の攻略法を進めていく手腕は流石です.

今回主人公は本気で自分の恋や想い,そして他人の想いをも踏み込んで向き合うことになりました.

キャラクターたちは誰しもが特別でキラキラした想いを持っていて,その輝きを文化祭という特大青春ドラマ装置が何倍にも増幅させています.

成長とか恋とか不器用さとかそんな不安定な要素を抱えながらもちゃんと前を向いて進んだり後退したりする主人公が応援したくなりますね.

最後にとんでもない爆弾を落としていったヒロインもいるのでそれを考えつつ次回はスッキリ魅せてくれることを大期待です.


感想 『ゲーマーズ!6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ』 チェインコンボによるハメ決まった


チェインコンボによるハメ決まった

あらすじ・内容

天道の決意――「雨野君……こんな関係は、終わりにしましょう」

《シュピール王国》の一件で――「このティッシュ美味しいですね」天道は心がクラッシュしていた。しかし、雨野を信じたい三角は「異議あり! これはいつもの勘違い的なアレです!」某裁判ゲームばりの逆転なるか?

ラブコメ地獄は続くよどこまでもといったところ.

前回のラブコメ的には完全にゲームオーバーなところから起死回生最高の形で見事に挽回した流れをつくり,読者もほっこり.

ラブラブ甘々で青春キュンキュンと楽しんでたところに壁際確定即死コンボ級の衝撃が入ってからの幕引きでした.

ある意味今までのもやもやの一部がきれいに回収されたわけですが,チアキ好きの私からみたら天道さん好きの皆さんとようやくフェアなフィールドに立たせていただけて大変楽しく感じております.

新キャラも含めてキャラクターは半端なく個性を発揮しているのですが,いよいよ諸々でがんじがらめになって動きが取りづらそうなキャラも多く絶妙な塩梅と言えるでしょう.

次はもろもろがしっくりきつつもまたもややきもき甘酸っぱい展開が待ってそうなので,余すところなく楽しもうと思います.


感想 『青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない』 甘酸っぱさと達観した芯の強さの化学反応


素晴らしい!甘酸っぱさと達観した芯の強さが最高の化学反応起こして魅力へと昇華しています.

あらすじ・内容

バニーガール先輩と恋人同士のはずが、プチデビル後輩と恋人ごっこ!?

タレント活動に復帰した麻衣先輩と、念願の彼氏彼女になり浮 かれる咲太。──のはずが、翌朝起きたら付き合う前に戻っていた!? これは僕がブタ野郎だからなのか? 青春のバカ野郎! 原因は“思春期症候群”だと 考えた咲太は、事象を起こしている人物を探すことに。 そんな咲太の前に、尻を蹴り合った仲の後輩・朋絵が現れる。彼女は友達の憧れの先輩からの告白を回 避すべく、逃げ回っているらしい。 その最中、ふとしたことで「咲太と朋絵がつきあっている」と周囲に誤解されてしまう。しかも朋絵はこれ幸いと、咲太に 「嘘の彼氏」になってほしいと頼んでくるのだった。 ち、違うんだ麻衣さ~ん! 咲太の心の声もむなしく、二人は「恋人のふり」をすることになり──!?  シリーズ第2弾登場!

 

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今回のヒロインの後輩ちゃんが理想の造形すぎてもうドキドキしました.
切ない気持ちと,世界の謎と,ブレない主人公と,変わりゆく状況が最高のバランスで配合されていてまさにラブコメとして完成されていました.
モチーフもいいんですよねぇ……かわいい後輩と先輩と良い感じの奴らに囲まれて主人公が羨ましくてしょうがないです.
これだけ等身大でかつ尊敬するほどブレない主人公は稀有ですよホント.