駆り立てられた少年少女
戦うことしか知らなかった少年少女たちがいくつもの峠を超えてようやく安寧と呼ばれるところにたどり着きましたが,そこで居場所が暖かいほどに戦場が彼らを駆り立てる……悲しさと明るさが見事にバランスした巻でした.
舞台が変わっても変わらないものと変わらなきゃいけない場所が明示されているので読んでいて常に背景として感じる重さが作品の雰囲気にとてもマッチしています.
キャラクターも達観しているようで,少しだけ未熟で,それが未来の何かを暗示しているようで切ないですね.
まだ前半戦でもう片方の舞台もチラ見せされていたのでとても気になりました.