満腹度が高過ぎな戦記ファンタジーのド直球王道作品であることを再確認しました.
今回も戦争に次ぐ戦争で迫力満点でしたが,改めて政治や策謀家たちにスポットライトが当たることで,一層物語に深みがましたように感じられました.
適材適所に加えて,全体を見通す鋭さとカリスマの物語なんでしょうね.
一難去ってまた一難,ということが次々に,それも大スケールで訪れるのが今作の見どころでもあるわけですが,果たして次回はどんな戦いとドラマを見せてくれるのか楽しみです.
新キャラもクセがあってかわいい.
素晴らしかったです.
内容紹介
交わる戦火は、誰にも止められない。いよいよ魔王が確定する日、レンゾウは魔族の重鎮を殺めた。
冒険者と共存を望む魔族たちの声を無視し、
レンゾウは仲間を引き連れて街へ奇襲をかける。
その裏には、権威を持った魔族たちの陰謀が渦巻いているとも知らずに……イサギは暴走した彼らを止めるため、
たった一人で戦火へと飛び込むが――!?
男と男の闘い.拳と剣と,そして想いのぶつかり合いの果て.
過酷な運命に囚われたキャラクターたちがそれを反射してなお強烈に輝くさまに魅了されました.
一人の人間の夢や想いはとんでもない原動力を生み,世界を巻き込んでいく.
明らかになった黒幕,離れ離れになった友の行く先.
過去の因縁と愛情が追いかけてくる中,少年たちが何を見つけてどうやって前へ進んでいくのか.
まさに大王道にして最高のスペクタルの様相を呈してきました.
とにかく続きが楽しみなのですが,ここは我慢してネットではなく刊行を待ちたいと思います.
前巻の混戦のテイストが更に色濃くなってどんどん面白さを増しています!
内容紹介
帝国領ファウラス城市攻略!立ちはだかるは、サクラの妹ナズナ!「本日付で第八公軍第一連隊に着任いたしました、ハイジ・バラン少尉であります!」
サクラにひと目も会えないままハイジ・バランの日々は飛ぶように過ぎてゆく。
帝国の防衛網を切り裂きながら進む第八公軍が目指すは帝国領ファウラス城市。
サクラの下に増援として派遣されたのは、サクラの妹、ナズナ率いる七六旅団。
血が滾って心も躍る本格ファンタジー戦記、待望の二巻!
明らかにされた主人公の異能ですが,そうはいっても戦争なのでうまくことは運びません.
一騎当千の能力が出たり,キャラが出たりしているのに事態が色々と斜め方向に突き抜けたりして驚かされるし,飽きない作りになっています.
またヒロインの可愛さとその鋭さが更に際立って,その上ひと癖もふた癖もあるキャラがバンバン投下されるのでドキドキが続いて素晴らしいです.
心情描写だけでなく,セリフからも登場人物の息遣いが聞こえてくるようなそんな感覚も得ました.
どんでん返しに次ぐどんでん返し.
戦士たちの混戦の中で異能の力がどう活用され,攻略されていくのか.
続きが楽しみな作品です.