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感想 『おことばですが、魔法医さま。 〜異世界の医療は問題が多すぎて、メスを入れざるを得ませんでした〜』


誇りを胸に相対する

魔法治療と現代治療の対比でエンターテイメントになっているのはありそうでなかった視点です.

ただ前半の世界観把握(異世界のレベルの低さ把握)が少し戸惑ったのとヒロインが思ったよりも生意気ロリかわ系だったことに少し違和感がありましたが,話を読むに連れて彼女の芯にある強い想いと患者に相対する真剣さが伝わってとても好きなキャラクターになりました.

主人公は今のところ少し無味無臭なのでこれから等身大な部分の活躍にも期待したいですね.

世界にはまだまだいろいろな病気がありますので今後も楽しめそうな展開がたくさんありそうでワクワクしますね.


感想 『セブンキャストのひきこもり魔術王』 在宅しながら無双


在宅しながら無双

あらすじ・内容

一人七役にして七体一役、世界最強の魔術師はひきこもり!?

魔術師ブランは、魔術学園に通う学生ながら、魔術で造った分身に出席を代行させ、自分は朝から二度寝を決め込む完全無欠のひきこもりである。しかしその正体は、世界最強の七魔術師――『セブンキャスト』だった!?

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本体が引きこもっている代わりに分身が色々な役割で大活躍!というコンセプトなんですが,思ったよりも引きこもり要素というか印象がなかったです.

ダラダラしたいという割にはいざというところでしっかり生身で出動する主人公はいいカッコ出来てはいるのですが悪く言えば芯がないような印象を受けました.

ヒロインはみんな可愛く,また敵役の娘も憎めない感じで良いですね.

1巻目で中々大規模な進行だった感じではあるもののしっかり伏線ははられていました.合う人と合わない人がはっきり出ないタイプの作品です.


感想 『0.2ルクスの魔法の下で』 薄暗い魔法のつぼみ


薄暗い魔法のつぼみ

あらすじ・内容

嘘吐き少年と不良少女が織りなす、学園ミステリックファンタジー。
GA文庫大賞≪奨励賞≫受賞作。

藤倉リザはこの世界でたった一人の“魔法使い”
僕は彼女を――不幸にする。
「どうやってその字を読んだの? この世界の文字じゃないのに」
ある日高校生の東圭輔は、校内で有名な不良娘、藤倉リザの前でうっかり異世界の文字を読んでしまう。
リザは誰もが美少女と認めるが、跳ねっ返りで友達がいない孤高の存在。
そして自称“あちら側の世界”の魔法使い……の孫娘。
“あちら側の世界”に憧れる彼女は、祖母の遺産を紐解き世界を渡る手伝いをしろと付きまとうが――。
「幽霊少女がユニコーンの角を盗んだに違いないわ。あなたも手伝いなさい!」
嘘吐き少年と不良少女が織りなす、学園ミステリックファンタジー。
GA文庫大賞≪奨励賞≫受賞作。

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イラストと本文が完全融合でも果たしてるのかと言わんばかりの相性の良さです.

ヒロインはうざいと可愛いのいい感じのバランスのところにいるうざ可愛いポジションでお得な感じです.

主人公は暗く,のらりくらりと出来るタイプなのにお腹に闇かかえてますと言った印象.こういうの好きな人は良いですね.

この作品の最大の特徴と言えばそのどんどん返しと学園ミステリー部分でしょうね.

何を書いてもネタバレになるので読んで確かめてみてはいかがでしょうか.


感想 『フェアリーテイル・クロニクル 1』 MMOモノづくり系


MMOモノづくり系

あらすじ・内容

ヘタレ男と美少女が綴る「モノづくり系」異世界ファンタジー!

《電子版限定オリジナルショートストーリー収録!》不慮の事 故で飛ばされた異世界は、人気VRMMO『フェアリーテイル・クロニクル』そっくりの世界だった。ゲーム内で生産職人として高いスキルを保持していた宏 は、そこで再会したクラスメイトの春菜と共に自給自足の生活を開始することになるのだが……!? 「モノづくり系」異世界ファンタジーの始まり始まり。

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MMOへの異世界召喚物では珍しく,主人公の戦闘能力ではなくクリエイティビティで勝負するタイプ.

この手の話で重要なのは1巻目でやるゲームのシステムや世界のルール,主人公の適正などの説明シーンなんですが,この作品ではストレスなく必要十分な量を適度な頻度のバランスで渡してくれる感じです.

そのバランス感覚が自分に合っていたのと,起こるイベントをのらりくらりとしながらも自分の考えでガンガン進むさまが心地よかったです.

キャラクターの個性としてはそこまで強烈じゃないのですが,これから掘り下げられると思いますので今後に期待です!


感想 『アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女』 可愛い生徒に腹黒教師


可愛い生徒に腹黒教師の合わせ技.

あらすじ・内容

暗殺教師の矜持にかけて――少女の存在価値を世界に示せ

貴族のみが化物と戦う力・マナを持つ世界。青年クーファは、公爵家に生まれながら無才の少女メリダの才能を見出すため、家庭教師として派遣される。彼女に才能がなければ、暗殺――という、裏の任務を負って……。

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ものすごくデジャブを感じましたが何のその.
すごくスカッとする展開で楽しめました.

ヒロインの落ちこぼれ設定は何かと腑に落ちませんでしたが,先天性のビハインドを打ち崩す過程が良かったですね.

ただ彼女の可能性の高さをもう少しうまく丁寧に見せて欲しかったのが正直なところです.

後は世界観の広がりがかなり壮大なのでそこがファンタジア文庫の色にマッチしている気がします.

次は脇役に焦点を当てて他のキャラがイキイキしているところも読んでみたいですね.


感想 『ゲーマーズ! 3 星ノ守千秋と初恋ニューゲーム』


こじらせ系ラブコメの金字塔!

あらすじ・内容

「探してみろ。エロスの全てをそこに置いてきた」by《変態王》

「ここまで探して、どうして無いのよ!」――《伝説のエロゲー》を探求する第三十七代生徒会長コノハ。生徒会室に眠る秘宝を求め、このエロゲーマニアが所属する楽園の名は――私立碧陽学園生徒会という。

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今回も勘違いと鋭い洞察が複雑に絡み合った見事なじれったい展開でめちゃくちゃドキハラでした.

チアキちゃんの動きの可愛さと切なさで張り裂けそうです.

また残念系リア充ラブコメのお約束も丁寧にたどっていて全くストレスなく進みます.

人生ゲームになぞられた彼・彼女達の恋が見事な着地を収めることを期待しつつ,続巻に思いをはせたいと思います.


感想 『ゲーマーズ! 2』 ありえないこじらせのありえないラブコメ


ありえないこじらせのありえないラブコメ第二弾.

あらすじ・内容

2巻で突然ハッピーエンド!? いいえ、まだまだこじらせます!

学園のアイドル天道花憐の気を引くためにゲーム同好会を発足した雨野たち。理想の青春ラブコメ開始! ……と思いきや、何故か雨野と亜玖璃、上原と星ノ守が付き合っているというややこしい疑惑が浮上し始め……!?

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コミカルで魅力的なキャラクターたちが本気で趣味(ゲーム)と向き合い真剣に恋に向き合った結果,コメディが生まれるという奇跡のようなバランスが素晴らしいですね.
前の巻と比べてもその噛み合わなさに拍車がかかっていてクールな展開を演出しています.
ゲーム好きのキャラクターの織りなすシリアスな恋愛.
みんな本気だからこちらも本気で読み込めるし,笑えるし,ジーンとくるのでしょうね.
最後も彼女と彼のささやかな勘違いが巻き起こすこの先の展開に目が離せないです.


感想 『異世界料理道 4』 大前提の“美味しそう”が詰まってる


まず今回も,グルメモノにおいて大前提の“美味しそう”が詰まっていて素晴らしい.

あらすじ・内容

ルティムの婚儀の宴も終了し、自身の森辺の民としての在り方 を見つめなおすアスタ。そんな彼の前に、またもや風体の怪しい男・カミュア=ヨシュが姿を現す。町では忌避されているギバ肉を食べてみたいというカミュア にギバ料理を振る舞ったアスタだが、料理を食べて感動したカミュアに町でギバ料理の屋台を出さないかという、驚くべき提案を受けるのだった。

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舞台はすっかり森辺から宿場町に移り,今度は屋台料理……というよりファーストフードが中心の展開へ.

しかしながら芯は変わらず肉料理,そしてそれをキーにして街と森との間の確執がしっかり浮き彫りになっています.

味覚と同じで人間性も主義主張も千差万別な人々の中で,料理の持つ素晴らしさ,その暴力的なまでの説得力が心地良いですね.

ビジネスがいよいよ本格化してきたので事態が急展開を迎えそうです.

かっこよく可愛いヒロイン達の動向も気になりますね.


感想 『ゲーマーズ!』 こじれにこじらせてそのまま爆走


このテンプレ展開を踏襲しつつも,こじれにこじらせてそのまま爆走する流れが心地良いです.

あらすじ・内容

ゲーム好きなぼっち少年と、ゲーマーたちの錯綜青春ラブコメ!!

ゲーム好きでぼっちな高校生、雨野景太。そんな彼が、「……私に付き合って、ゲーム部に、入ってみない?」美少女、天道花憐に声をかけられ――。ゲーム部の日常が始まると思いきや!? 勘違い錯綜青春ラブコメ!!

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ゲーマーたちは自らの矜持と信念があってそれが青春時代特有の甘酸っぱさで化学反応起こしている感じですね.

一つ一つの個性が面白いくらいに暴走してて見ていて飽きない作りになってます.

しかし彼らの青春時代はまだまだこれからといったところ.

これだけぐるぐるになってるので,何が起こるかわからないところを楽しみたいと思います.


『異世界料理道 2』 感想 風雲極まる前巻からさらにしかも堂々と話が進行して痛快


今回も珠玉の一品でした.

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シンプルながらも丁寧な料理と調理描写が心地よく,さらに世界観の独特な雰囲気が良く感じれた点が素晴らしい.
風雲極まる前巻からさらにしかも堂々と話が進行して痛快です.
ヒロイン始め,キャラが可愛いし個性的で目が離せないですね.
異世界における主人公の立ち位置とその精神性がうまーくマッチしてほとんどストレスがない展開でした.
早く次が読みたいです.