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感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 7』 世界の変革は優しさとともに


世界の変革は優しさとともに

恋と冒険の世界変革物語,ついに完結ですね.

途中今まで読んできたシーンが走馬灯のように流れてずーーっとジーンと来てました.

作品のテーマとして差別や共存や異文化のコミュニケーションの難しさとかが敷かれているものの,最後はやっぱり少年少女たちの出会いと交流の物語に収斂するその展開が本当に素敵でした.

一人ひとりの想いや力は弱いけれど,重なり交わることで何倍もの力になってやがて運命の瞬間を迎えるような流れるような展開にドキドキが止まりませんでした.

主人公のバランス感覚とヒロインたちのあどけなさや意志の強さやその色とりどりの感情が最大限に純化されて読まされた気分です.

この物語は一つの終焉を迎えつつも,どこか暖かな気持ちと透き通るような空の下で彼らが息づいている,そんな気持ちになりました.とても面白かったです!


感想 『百神百年大戦』 昼行灯おっさんとツンデレ王女


昼行灯おっさんとツンデレ王女

一昔前の心地よいお約束ラブコメとど派手なバトル,スケールの大きい展開と作者の強みを活かした構成であると感じました.

ツンデレかわいいのと主人公のおっさん感が意外とマッチしていて名コンビな予感です.

キャラクターたちのクセがいい意味で強く魅力があり,行動原理も特徴あるので見せ場の印象も深くて面白かったです.

今後もいろいろな神が出てきては盛り上げてくれそうなので楽しく続きを読ませていただければと思います.


感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 6』 世界の引き金を引く手は何本?


世界の引き金を引く手は何本?

壮絶な最後で幕を閉じた前巻から一転.

とんでもないスピードで世界が広がってい来ましたね.

世界観が文字通り地に足ついているのでどんな風呂敷の広げ方でも全てワクワクに変換できるのがこの作品の本当に素晴らしいところだと再確認しました.

主人公とヒロイン,他のキャラクター全てが絶妙な立場での立ち回りを強いられていてそこがハラハラするし,世界の細かい様々なガジェットたち一つ一つがとんでもなく広がりを見せてくれてどこまでも広くて深い懐が垣間見えました.

ど派手なバトルあり,世界規模の謎解きがあり,キャラクターたちの一喜一憂が見ていて本当に楽しいです.

次が最終巻ということで大変寂しいですが,あまり待たずに読めるということで今から本当に待ち遠しいですね.


感想 『レジェンド・オブ・イシュリーン 6』 未来との邂逅


未来との邂逅

半端ない密度と筆致で描きとられた戦記ファンタジーついに簡潔です.

どれほど見せ場があるのかと思わんばかりの怒涛の展開と各所で巻き起こる戦闘と陰謀.

騙し騙されを繰り返しながら展開するメインストーリーとどれをとっても大満足な最終巻でした.

主人公の等身大感は紙一重で残しながらも周りの魅力的なキャラクターたちの活躍やヒロイン陣の可愛くも切ない葛藤など,キャラクターエンタメとして楽しめるところが本当に多かったです.

エピローグもいい……戦記モノの一番理想の終わり方なのではないでしょうか.

主人公とヒロインの選択と責任のとり方……とてもバランスが良くて最後までしっかりと満足して楽しめる作品でした.


感想 『叛逆せよ! 英雄、転じて邪神騎士 2』 真に邪悪はなんだろう


真に邪悪はなんだろう

荒廃した敗戦国での人間同士の策謀のバカバカしさをシリアスな展開で浮き彫りにしながら目まぐるしく変わる主人公の立場の複雑さに一喜一憂するのがとても楽しかったです.

周辺国を牽制しながら国内の驚異に以下に対応するかというミッションインポッシブル的な視点と,立場や視点が変わるだけでこんなにも美しく感じたり醜くなったりどうしようもなくなったりという人間模様がハッとさせられる軸が素晴らしい作品です.

女性陣のいざというときの気高さや男性陣の芯のある立ち振る舞いも魅力に感じました.

作品としてはまだまだ料理できる場所が多いと思うので主人公の行く末を見守っていきたいのと,残された者たちのそれぞれの末路に思いを馳せながら続刊を待ちたいと思います.


感想 『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 7』 一転攻勢の準備


一転攻勢の準備


いよいよ頭角が現れた敵とのバトル.

仲間や他の立場の人物たちを説得しながら着々と戦争の準備をしています.

主人公の強大な力に圧倒されがちな今作ですが,今回はこの世界にはまだまだ底が見えない何かがあるという雰囲気が残っていて素晴らしい演出です.

こういった作品の俗に言う転移魔法は賛否両論あるかと思いますが,個人的には場面とキャラクターが瞬時に切り替わることで幅が出ているのでこういったガジェットのように使うのは割りと賛成です.

敵の正体が続々と明かされることで味方になったり難色を示したりと色々な立場のキャラクターがそれぞれの意思で動いているので,今後はそれがどうまとまって戦いへなだれ込むのかを楽しみにしたいと思います.


感想 『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 6』 天騎士の畏怖


天騎士の畏怖

あらすじ・内容

スキル発動――天騎士の本領が王国を揺るがす!

圧倒的な力を人助けに役立ててきた骸骨騎士のアーク。拠点の社からエルフ族の里に戻ったアークは、精霊獣のポンタ、ダークエルフの美女戦士アリアン、獣耳忍者少女チヨメに、疾駆騎竜(ドリフトプス)の紫電を加え、チヨメの兄弟子サスケの真意を探るべく「ヒルク教国」へお出掛けすることになる。
同じ方面に向かうエルフ族の船に便乗したアークであったが――無愛想なエルフと一触即発! 船室で仲間の着替えシーンに遭遇!! 海岸では上陸拒否――!? と、波乱含みの船旅に。
なんとか上陸できたアークは、道中で蜘蛛の化け物に襲われる馬車に遭遇。人外じみた力で化け物を倒し、ノーザン王国第一王女・リィルを助け出す。
そしてアークは、不死者(アンデッド)の軍勢から王都を救ってほしいとリィルに依頼され……!?
「天騎士の本領を見せてやろうぞ!!」
ついにアークの秘められたスキルが発動する――!

天騎士の畏怖
始終とんでもなバタバタに巻き込まれながらの旅道中で,国がとんでもない目にあっているのにドタバタ部分が深刻さを和らげて読みやすくなっていますね.

新キャラクターの王女様もロリで凛々しい良い感じの造形になっているので純粋に応援する気になれます.

主人公の見せ場が後半あるんですがヤバすぎて俺つえーのテンプレとして気持ちがいいですね.

ただ見せ場のところで急にこの巻が終わるので全体として不完全燃焼な印象に.

敵はまだまだ秘密裏に隠し玉がありそうですし,主人公の強さもそこしれないので一層バトルが熾烈化していきそうですね.


感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 3』 裏切りと恋の夜


裏切りと恋の夜

あらすじ・内容

ルカは皇位継承を巡る闘争へと巻き込まれ…。

ウルキオラ暴動から三年……。神聖リヴァノヴァ帝国においてルカはジェミニらと共に帝国最強の独立混成連隊として勇名を馳せていた。ルカの編み出した新戦術は三次に及ぶ「ドル・ドラム戦役」においてその威力を発揮し、帝国軍総司令官ヴラドレン皇太子はルカに作戦会議への参加を許可する。
だが皇帝の血を引くジェミニも皇太子を排除すべく暗躍を開始、ルカは皇位継承を巡る闘争へと巻き込まれる……。

「子どもだった。見た夢が幼すぎた。あの約束は世界を破壊してしまう」

「飛空士シリーズ以上!」との声も上がってきた、魅力的なキャラクター設定で圧倒的話題の一大軍事戦記。さらにさらに加速する恋と会戦の物語、第三巻。

戦術は兵力を凌駕するのが常ですね.快進撃が止まりません.

戦争で活躍することで中央に入り込めたルカとジェミニですがそこはとんでもなくクセの強いキャラクターたちがひしめく魑魅魍魎の巣です.

再開の約束,現場にいるキャラクターたちの想い,そして裏切り……大胆な構図と駆け引きが見事な演出になっていて大きな大局のうねりとしても素晴らしいです.

主人公のルカは優秀なのですが決定的に運命に翻弄される宿命にあるので周りがほっとかずこれからも激動の人生を歩みそうですね.

そして王女との約束.

次巻も時代の大きな転換点で少年少女たちがどんな波乱を巻き起こして相対するのか見届けたいと思います.


感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 2』 恋の盛り上がりと二人の距離


恋の盛り上がりと二人の距離

あらすじ・内容

飛空士の犬村小六による超話題作、第2巻!

近衛連隊を追われたルカは放浪の末、リヴァノヴァ皇帝の侍女の子である旧友ジェミニとの再会を果たす。昔の借りを返すためジェミニの庇護下に入ったルカだが、ジェミニの思惑はルカの想像を遙かに超えて、ガルメンディア王国を揺るがす大事件が勃発する……。

「災厄の魔王」ルカと「褐色の皇帝」ジェミニ。
一千年にひとりと称される巨大な軍事的才能が、眩いばかりの才能と才能の相克を世界史に刻む。そして王女ファニアもまた、自らの意志により歴史の表舞台へ……。

「いつかこの国で革命を起こす。きみにもう一度、会うために」。

第1巻の発売直後から早くも話題沸騰の評判作品、加速する恋と会戦の物語、早くも第2巻が登場です!

どれだけひどい戦争や残虐さを描写しようともしっかり恋の気配を感じる今巻でした.素晴らしい.

機械兵と歩兵を組み合わせた独特の戦闘技術が発展しているので激しくもユニークな描写が生々しくも楽しくなっています.

戦略も独特なものと定番なものが出てくるのでハラハラドキドキして読めます.

そしてキャラクターが本当にいい……王女のファニアが本当にヒロイン力が高くて今回びっくりしました.

幸せになってほしい.というか幸せになってほしいキャラしかいないです笑

暗躍する大人たち,見え隠れする天上人達の影.

運命の出会いや再会を経て更に時代の奔流に飲み込まれていく主人公達から目が離せません.


感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 1』 戦争に咲く恋の香り


戦争に咲く恋の香り

あらすじ・内容

飛空士シリーズの犬村小六、最新シリーズ!

「ヴィヴィ・レインを見つけて」

彼女の願いを叶えるため、スラム街の少年は旅に出る。限られた命を生きる人造の少女と、意志を持つ機械兵。滅びゆく王国の姫、性別不詳の天才操縦士、皇帝に捨てられた子ども……。
旅の途中、それぞれの傷を抱えた仲間たちと出会い、やがて少年は「災厄の魔王」と称され、楽園に支配された世界へ反逆の旗を翻す。
ヴィヴィ・レインを探す、ただそれだけだった小さな旅はいつしか時代のうねりとなり、世界を変革する戦いへ――。

傷だらけの少年少女が織りなす恋と会戦の物語、開幕。

大切な人との出逢いと別れ……そこから諦めずに少年が追い求めるものの先に何があるんでしょうか.

空から落ちてきた少女と少年が出会うところから繋がる運命の残酷さと人の縁と一生懸命にもがく意思がなんとも素晴らしい雰囲気を作っています.

世界観設定も見事.なんでこんな世の中なんだろう,誰が裏で糸引いてるんだろう,どうやって世界は回ってるんだろうと想像が止まりません……ジブリ的な楽しさがありますよね.

王女が本当にお気に入りで,こんないじらしくそれでいて凛とした姿勢を保つキャラもなかなかいませんよね.久々に萌えでした.

戦争は終わらず数々の展開を残しつつ,世界の謎とキャラクター達の心の持って行き方など気になる見どころが今後も多そうですが何と言っても最後の伏線ですよね.
すべてが楽しみです.