感想 『やがて恋するヴィヴィ・レイン 7』 世界の変革は優しさとともに


世界の変革は優しさとともに

恋と冒険の世界変革物語,ついに完結ですね.

途中今まで読んできたシーンが走馬灯のように流れてずーーっとジーンと来てました.

作品のテーマとして差別や共存や異文化のコミュニケーションの難しさとかが敷かれているものの,最後はやっぱり少年少女たちの出会いと交流の物語に収斂するその展開が本当に素敵でした.

一人ひとりの想いや力は弱いけれど,重なり交わることで何倍もの力になってやがて運命の瞬間を迎えるような流れるような展開にドキドキが止まりませんでした.

主人公のバランス感覚とヒロインたちのあどけなさや意志の強さやその色とりどりの感情が最大限に純化されて読まされた気分です.

この物語は一つの終焉を迎えつつも,どこか暖かな気持ちと透き通るような空の下で彼らが息づいている,そんな気持ちになりました.とても面白かったです!


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