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感想 『やりなおし魔術機工師の再戦録』 歴史を“活かす”戦い


歴史を“活かす”戦い

あらすじ・内容

運命を、やりなおせ。 必敗の歴史を勝利へと更新する、リライト・ファンタジー!

それでも人類は、敗北した。 “魔術”と“機工”が両立する 世界に突然現れた人類の天敵“異海鬼獣(リヴァイアサン)”。未曾有の脅威を前に“魔術師”と“機工師”は初めて手を組み、文明は一気に加速し――それで も。歴史の歩みはあと一歩、決定的に遅かった。 だから、俺たちはやりなおす。 全てが滅びた絶望の赤い海から、過去へ。 逆行し、遡生し――技術の結晶 たる“魔術機工(デハイド)”を手に「あの日」へ向かって。この世界を再び走り抜け、かつて手が届かなかった何もかもへ、もういちど手を伸ばして。 歴史 を、運命を、書き変えてみせる。

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文字通り過去に戻ってやり直す魔法と機械が交差する世界の物語でした.

ヒロインも主人公も陣営に別れながら必死に歴史をトレースする前半部.
結構ストレスたまりましたがそれも未来のためかなと考えてたら一気に後半歴史が動いてメリハリが出てきて楽しかったです.

ヒロインの我慢の人なんだけどシーンによっては人間っぽくなるのが魅力的でした.

ただ主人公が少し猪突猛進でいい意味で熱い悪い意味で考えなしなところがあるのでそこは好みが分かれるところではないでしょうか.

なんにせよ一気に事態と歴史が動いた以上,この先は一筋縄では行かなそうです.


感想 『軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? 4』


キャラもツールもガンガンインフレする現代兵器異世界アクション第四弾.

あらすじ・内容

救いを求める王女の手を取り、ハイエルフ王国壊滅の予言を覆せ!

「勇者様! どうか祖国をお救いください!」そう言ってリュートの前に現れたのは、ハイエルフ王国の王女リースとメイドのシア。国を救うという大規模な戦闘の予感に、リュートは新たな“現代兵器”投入を決意する!

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ゲスキャラがちょくちょく出てきてくれてやられてくれるので程度なバランスのストレスで相変わらずさくさく読めてしまうのが良いですね.
テンポも個人的にはちょうど良かったです.

ただやはり全く軍オタ知識がない状態で読んでいるのでどんどん濃くなる描写に戸惑い気味でした.

いろいろな伏線も散りばめられてまだまだこれから盛り上がるといった感じなので,置いてかれないように頑張ろうと思います.


感想 『異世界ラ皇の探求者 01』 ラーメンマシマシラブコメディ


ラーメンマシマシラブコメディのゴロの良さがいいですね.

あらすじ・内容

第6回GA文庫大賞奨励賞受賞の、異世界ラーメンマシマシラブコメディ!

「ひゃう!? 兄上様、こ、これは」 メイがまるで死刑の宣告を受けた罪人のように震え、ドンブリを前に泣き出しそうな瞳でチャーを見た。「大丈夫だ。のびるから早く食え」 「本当に大丈夫なのでしょうか……」 現世でラーメン屋を26店開店し、そのすべてを半年以内に潰してきた主人公・チャー。そんな彼が記憶を残したままで生まれ変わったのは、なんとファンタジーの世界だった!? ライバル不在のこの世界で、一番美味と聞いたドラゴンの肉のチャーシューを作り、ラーメン道を極めようとするチャーの野望は叶うのか!? 第6回GA文庫大賞奨励賞受賞のラーメンよりヒロイン推しな異世界ラーメンマシマシラブコメディ!

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異世界グルメモノの中でも話が割と斜めに走っているのが印象的でした.

特にグルメ路線のシチュで別に特に食べたい気にもならないのが特徴でしょうか.

その分キャラクターのコミカルなやり取りとバトルが濃い目でした.

個人的には求めていたものとは少しズレていたのですが,まさにラーメンの好みと同じでこういう塩梅のバランスが合う人には波長が良い感じになるのではないでしょうか.


『ラスト・フェニックス』 感想 本格ファンタジーで王道路線


本格ファンタジーで王道路線なのに工夫も感じられる小気味良い作品でした.

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確かにドラゴンと比べてフェニックスって能力が特異でしかも強力なので敵でも味方でも扱いにくいことこの上ないですよね.
その点この作品はうまーく解釈というか,工夫で描いていて,それがうまくカッツリハマっているのが好印象です.
さらにヒロインが良い!
不幸可愛い……?うまく言えないのですがとにかく可愛いし主人公との関係性もいじらしくていいですね.


サクラ×サク 1 感想


特有の「余裕のない」筆致で描く,ファンタジー異能バトル.

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まさかの凡庸主人公と思いきや……?と言った展開が清々しくて気持ちよかったです.
キャラが生き生きとしていて活劇のような印象もありました.
軍略とか戦略面で奇をてらった作品が数多く出ている中で,ド直球に異能力,ワガママ公女,朴訥主人公で攻めてくるあたりにクールです.
珍しくCパートもあったのでスピード感のある刊行に期待です.


新米社長のパーフェクトゲーム 感想


幼馴染の姫君,天才のロリ妹,二つ名持ちの?天然巨乳に経済に逆転劇にパワードスーツに精霊に陰謀渦巻く政治劇とキたもんだ.

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しかもそれを見事にまとめ上げています.凄い!
盛り沢山なのに全然カオスな感じがなくて逆にスカッとするような展開で魅せてきました.
この後の展開も目が離せないだろうし,彼らの行く末,主人公の過去,世界を変えるさまを見届けたい!
純粋にワクワクする極上のエンタメでした.


断末のミレニヲン I 感想


過激て残虐で濃密で暗黒系.その煽りに恥じぬ一品でした.

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ファンタジーでゾンビモノって初めて読みましたがこんなに親和性高いとは.
とりあえず何人かは(どういうカタチかはわかりませんが笑)今回退場したとしてもまた出てきそうですし,ファンタジーの定番とゾンビモノの定番が今後も見事に調和してくれることを期待しています!