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感想 『アルカナ・ナラティブ』 学園異能力ミステリー風


学園異能力ミステリー風.

あらすじ・内容

心に疵を抱えし子供達【アルカナ使い】は、救いの光を見つけだす――。

かつて天才詐欺師だった少年、翔馬。過去を悔いる彼は嘘を封 印し、これから始まる普通の高校生活に思いを馳せていた。ところが入学初日、額に【I】の痣が浮かび、他者に自分の姿を偽って見せる能力が発現してしま う。同じように【II】の痣を持つ少女氷華梨と出会った翔馬は、この学校に『アルカナ使い』と呼ばれる能力者達がいる事を知り、さらに学内で巻き起こる 様々な諍いへと巻き込まれてしまう――!? 過去に囚われた子供達の贖罪と救済の物語。

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タロットにちなんだ様々な能力を持った青春な方々がいろいろな問題に相対して自分を見つめ直して解決していくお話です.

NTRに近い展開が何回かあります.大好物です.

核になる謎解きや展開も結構面白かったですし,何よりテンポが良かったです.

一つ一つ地味な能力ですが,たまにあっと驚くすごいものや,使い方が出てくるので油断ならないです.

ヒロインが幸薄めの可愛さで気に入りました.

主人公のトラウマ乗り越えもひとつの見どころなので今後のしっかりとした展開に期待します.


感想 『偉大なる大元帥の転身』 苦労人元帥の苦労


苦労人元帥の苦労.

あらすじ・内容

超強大な魔力をひた隠し、目指すは平穏無事なスクールライフ!

平凡な中学生だったケータが、異世界ディルスマグナに召喚さ れて早三年。フレッドフォード召喚学院に通うケータには、ある秘密があった。それは彼が魔王の腹心、大元帥ヴェーレスとしてかつて名を馳せていたこと!  ヒトと魔族が和平を結んだ後、正体を隠し、強大な魔力を封じて元の世界に戻る方法を探すケータだったが……。ヒトの操る精霊召喚術はうまく発動せず、討伐 するべき魔物はこっそり逃がし、ついた渾名は、任務達成率ゼロパーセント。しかしそんなある日、優秀な生徒だけを集めた遠征調査隊のガイドに任命される。 その行き先はなんと、魔王軍の戦略拠点要塞ベルタ――元自分の城で!? 魔王の腹心が、落ちこぼれの戦術召喚士にジョブチェンジ!? 波乱尽くしの出直し 異世界転戦記、堂々開幕!

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テンプレな異世界召喚の作品ですが,主人公の苦労人感がいい味出してます.

人間ドラマや世界観のわくわくは良かったのですが,後半の怒涛の展開で少し疲れてしまいました.

赤髪誇り高い系とおとなしめの女の子のダブルヒロインな構成ですが,今後は魔族と人間側の確執なんかで盛り上がりそうな印象です.

主人公の個性ももう少しガンガン前の方に出して欲しかったですね.


感想 『アサシンズプライド 暗殺教師と無能才女』 可愛い生徒に腹黒教師


可愛い生徒に腹黒教師の合わせ技.

あらすじ・内容

暗殺教師の矜持にかけて――少女の存在価値を世界に示せ

貴族のみが化物と戦う力・マナを持つ世界。青年クーファは、公爵家に生まれながら無才の少女メリダの才能を見出すため、家庭教師として派遣される。彼女に才能がなければ、暗殺――という、裏の任務を負って……。

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ものすごくデジャブを感じましたが何のその.
すごくスカッとする展開で楽しめました.

ヒロインの落ちこぼれ設定は何かと腑に落ちませんでしたが,先天性のビハインドを打ち崩す過程が良かったですね.

ただ彼女の可能性の高さをもう少しうまく丁寧に見せて欲しかったのが正直なところです.

後は世界観の広がりがかなり壮大なのでそこがファンタジア文庫の色にマッチしている気がします.

次は脇役に焦点を当てて他のキャラがイキイキしているところも読んでみたいですね.


感想 『セブンスターズの印刻使い 2』 天災ロリ強襲!


天災ロリ強襲!

あらすじ・内容

学園迷宮の攻略後、アスタの下に、かつての仲間である《七星 旅団》の七番目《天災》メロ=メテオヴェルヌが来訪する。一流の冒険者として未だ活躍している彼女だが、家に転がり込んできた時には無一文。彼女がいるこ とでお金が心もとなくなったアスタは、高額のバイト料につられて郊外のダンジョンへ、メロと共に赴くことになったのだった――。

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あいもかわらずキャラよし設定よしテンポよしの好印象.

新キャラのロリやお姉さんや生意気ガールも素敵でした.

また前巻が前哨戦と言わんばかりの世界の広がりを感じましたのでわくわくが加速しました.

特に良かったのがダンジョンのシーン.この作品の醍醐味ですね.

パーティを組んで進み,不意打ちやアシストなど,どんどんこれからもダンジョンシーンを増やして欲しいところです.

世界の秘密の一端が見え隠れする中,どうやって主人公達が立ち向かうのか.楽しみですね.


感想 『緑陽のクエスタ・リリカ 魂の彫塑』 正統派シティアドベンチャー


学園モノかと思いきや,正統派なシティアドベンチャーが始まりました.

あらすじ・内容

英雄になれなくても、誰かのための勇者になれる。

魔術の才能がからっきしな少年、ジゼル。《識者達の学院》を自主退学した彼が目指すのは、冒険者だった。手始めに冒険者の集う酒場へと赴いたジゼルだったが、とある事件に巻き込まれ依頼を受けることに……。

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一つ一つの繊細かつ正道な謎解きと,ファンタジーバトル,駆け引き.

またガジェットもシンプルながらもこだわりも感じるし,キャラクターもいきいきとして芯が通っているのが良かったです.

落ちこぼれなのに,考えることをやめない主人公のあがきが応援したくなるし,また抱えた過去と向きあうキャラクターたちが魅力的に感じました.a

まだまだ展開が進められそうな要素が多いので楽しみです.


感想 『リーングラードの学び舎より 2』 必然、伏線もてんこ盛り


教師教官モノの面白さは残しつつ世界観,設定の開陳で物語がかなり広がりましたね.

あらすじ・内容

最強の新米教師、次なるミッションは「金稼ぎ」!?

「節制?」「はい。掲示板に節制の協力を求める告知がありました」
前代未聞の計画「義務教育」を進めるリーングラード学園で、意外な問題が浮上した。それはまさかの『予算不足』。
外部との取引に何者かの妨害工作が行われ、このままでは学園の経営も危ぶまれる事態に。
ヨシュアンは自分の生徒たちが独自に金儲けを企み始めるのを的確にオシオキしつつ、学園全体を巻き込んで対策を検討し始める。
それは「生徒たちの自主性も活かしつつ、学園の経済活動を活発化させる」という秘策で――!?
破天荒な教師と生徒たちがファンタジー学園物語、二時間目の授業スタート!

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生徒たちの可愛さもさることながら,教師陣の魅力がどんどん掘り下げられていくさまが面白かったです.

今回はバトルシーンも濃厚で頭に残るだけではなく,この先の展開を更に魅力的に描く予感も感じられて満足度が高いです.

必然,伏線もてんこ盛りだったので回収が待ち遠しいですね.

しかし毎回微妙に厚いのが地味に効いてます……


感想 『ゲーマーズ! 2』 ありえないこじらせのありえないラブコメ


ありえないこじらせのありえないラブコメ第二弾.

あらすじ・内容

2巻で突然ハッピーエンド!? いいえ、まだまだこじらせます!

学園のアイドル天道花憐の気を引くためにゲーム同好会を発足した雨野たち。理想の青春ラブコメ開始! ……と思いきや、何故か雨野と亜玖璃、上原と星ノ守が付き合っているというややこしい疑惑が浮上し始め……!?

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コミカルで魅力的なキャラクターたちが本気で趣味(ゲーム)と向き合い真剣に恋に向き合った結果,コメディが生まれるという奇跡のようなバランスが素晴らしいですね.
前の巻と比べてもその噛み合わなさに拍車がかかっていてクールな展開を演出しています.
ゲーム好きのキャラクターの織りなすシリアスな恋愛.
みんな本気だからこちらも本気で読み込めるし,笑えるし,ジーンとくるのでしょうね.
最後も彼女と彼のささやかな勘違いが巻き起こすこの先の展開に目が離せないです.


感想 『無職転生 8』 本格学園編が開幕


打って変わって本格学園編が開幕です.

あらすじ・内容

冒険者引退!? 舞台は学園に!

ある日、ルーデウスのもとに届けられた推薦状。その内容はラノア魔法大学への入学推薦だった。実技試験も難なく合格して入学した魔法大学。しかし、クラスメートになった特別生の先輩たちはみんな一癖あって……。

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世界観はそのままにがらっと雰囲気が変わりました.

いろいろな伏線とキャラクターの数奇なめぐり合わせを描きつつひとつひとつのピースが丁寧ですね.

ただ,シチュエーションがコア過ぎて若干引き気味になりました.

お話の風呂敷がどんどん広まっていくので展開が気になりますが,しっかり収束させて欲しいところです.


感想 『現代魔法のいらない魔術師』 隔離された孤島学園での魔術戦


現代……? と言うには隔離された孤島学園での魔術戦.

あらすじ・内容

魔術師ロウエン・カフ・エグゼンプリオは、人類で最初に魔術 を生みだした伝説の存在。魔王討伐の旅を終えて祖国に帰ろうとした彼は、科学の力を借りた《現代魔法》が主流の世界に召喚されてしまう。召喚主を名乗る少 女マリアがロウエンを下僕にするべく支配魔術をかけるが――手違いが発生。逆にマリアがロウエンの下僕となることに……! 最強の古代魔術師がマイペース に現代魔法学院を生きる第二の英雄譚、開幕!

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吸血鬼と魔術とタイムスリップと科学と魔道具とわりと盛り沢山なので設定好きの中でも軽めのノリが好きな方は馬が合うと思います.

ただ過去の因縁やシリアス路線が本調子に感じなかったので,それはこれからの巻で容量を増していくのでしょう.

あとヒロインの性格に賛否両論でしょうね.特に序盤.

正論吐きたくなるキャラというより理不尽なキャラという雰囲気が出ているので苦手な人は苦手なのではないでしょうか.


感想 『セブンスターズの印刻使い 1』 オサレ系ダンジョン踏破


オサレ系ダンジョン踏破型学園ファンタジーでした.

あらすじ・内容

伝説の冒険者集団《七星旅団》の六番目にして、魔力を制限す る呪いにより絶賛開店休業中の魔術師アスタ=セイエル。彼は解呪手段を求め入学した魔術学院で選抜者試験に巻き込まれたのを切っ掛けに、再び戦いの表舞台 に立つことを決意する。――最強の一角と謳われた印刻使い《紫煙の記述師》が紡ぐダンジョン系王道ファンタジー、ここに開幕!

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序盤全然異世界召喚っぽくなかったんですが,途中ちらりとエッセンスが出てきてニヤリとできる構成なのも良い.

バランスよくまとまっていますがもう少しとんがってるポイントがほしいところです.

ヒロインたちが魅力的なのですがまだまだ恋愛要素は薄めなのでそこにも今後は期待したいところですね.