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感想 『精霊幻想記 4』 流転する異世界


流転する異世界

あらすじ・内容

両親の故郷カラスキを出立したその足で、ラティーファたちの待つ精霊の里を訪れたリオ。里の民たちから熱烈な歓待を受けた後、情報収集目的でシュトラール地方へと向かったリオは、その道中に見かけた巨大な光の柱に導かれ、奴隷にされかけていた三人の男女を助けるのだが――なんとその中の一人は、リオの前世である天川春人の初恋の少女で!?

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すでに何人か現世からの異世界召喚者がいることが明かされていましたが,この巻で一気に事態が進んだ感がありますね.

戦闘がどれもサクッと終わっているのがあっさりしていたのは残念でしたが,その分今後の大きな伏線だったりキャラクターの機微だったりが細かく描かれているのでそこは良かったです.

ようやく強敵っぽい人が現れたり,え,あの人が!?といったキャラクターがチラッと出てきたりと今後が楽しみになる要素が満載でした.

ただ,せっかくの異世界なのでより世界観が広がっていくような展開を今後も期待したいと思います.


感想 『NO FATIGUE 〜24時間戦える男の転生譚〜 3』


精神と信仰の関係性

あらすじ・内容

0歳からの24時間無双ファンタジー、第三弾!

女神アトラゼネクより“24時間疲れない”能力【不易不労(ふえきふろう)】を授かった加木智紀(かぎとものり)。悪神の力で転生した通り魔を倒すため、彼は子爵家の四男エドガーとして、異世界で第二の人生を歩み出した。
悪神の息が掛かった暗殺教団<八咫烏(ヤタガラス)>。わずか1歳足らずにしてその首領ガゼインに見込まれたエドガーは、教団への潜入を果たす。
そこで出会ったのは、ダークエルフの少女エレミアをはじめ、暗殺任務をこなさせるために洗脳され、労働と戦闘訓練を課せられている子どもたちだった。
彼女たちを助け出すことを心に誓ったエドガーは、次々と明らかになる教団の真実を前に、ついに反撃の狼煙を上げるが……!?
「俺はサンタマナを潰し、俺のための王国を打ち立てる。――一緒に来ねーか?」
逆転に次ぐ逆転、先行き予測一切不能! 激動のクライマックスを迎える暗殺教団編の他、書き下ろしエピソード満載の第3巻登場!!

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今回は何故か各キャラクターの内面の深堀とその信仰するものの不安定さにかなり踏み込んでいました.

大きな区切りのクライマックスだったのですが,バトルがかなり盛り上がって迫力がありましたね.

スキル性の醍醐味でもある豊富な選択肢のどれで裏をかくか……といったところも見どころでした.

ヒロインだけでなく,各女性キャラクターの強かったり怖かったりするところが強調されていて,また深く読み応えがありました.

いよいよ現世とライバルの動きが徐々に明らかになり,陰謀感が増したので,次回はぜひそこら辺のハラハラドキドキを楽しみたいと思います.


感想 『本好きの下剋上(第1部 〔1〕)』 ビブリアマニア恐るべし


ビブリアマニア恐るべし

あらすじ・内容

本好きのための、本好きに捧ぐ、ビブリア・ファンタジー! 「小説家になろう」で大人気長編がついに書籍化!書き下ろし短編を2本収録!【あらすじ】幼い頃から本が大好きな、ある女子大生が事故に巻き込まれ、見知 らぬ世界で生まれ変わった。貧しい兵士の家に、病気がちな5歳の女の子、マインとして……。おまけに、その世界では人々の識字率も低く、書物はほとんど存 在しない。いくら読みたくても高価で手に入らない。マインは決意する。ないなら、作ってしまえばいいじゃない!目指すは図書館司書。本に囲まれて生きるた め、本を作ることから始めよう!

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ただひたすらに本を作ることを目的として突き進む主人公……もはや恐怖.

ただ作品としてカタルシスも薄ければ,登場人物たちもそれほど等身大に感じませんでした.
そこはまだ一巻なのでおいおい高められていくところなのでしょう.

あと椎名先生のイラストは本当に素晴らしい.

ロリヒロインが始終暴走するさまをありありと見せつけられてスタートしましたが,今後は陰謀渦巻いたりファンタジーの裾野が広がっていくのでしょうか.それが楽しみですね.


感想 『精霊幻想記 3』 異世界の息づかいが聞こえる


異世界の息づかいが聞こえます

あらすじ・内容

精霊の里の民たちとの充実した生活に別れを告げ、遂に当初の 目的であった両親の故郷ヤグモに辿りついたリオ。ほどなく彼は小さな村カラスキで、父方の祖母であるユバと従姉のルリと邂逅を果たす。その後、時が来るま では明かせないという両親の過去を知るため、リオはしばらく村に逗留し、ついでにお世話になる村の生活水準向上を図ることに!

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舞台は変わって和風の里.

両親の秘密や世界の謎が少しずつ明らかになり,より一層深みがました感じがします.

特にキャラクター同士のバランスとそこで確かに生活しているという息づかいが感じられるところが素晴らしいですね.

次々に起こるイベントでそれぞれのキャラクターにそれぞれの見せ場が用意されていてハラハラドキドキしました.

ラストでとんでもない伏線をばら撒いてかなり強烈なヒキも作られているので次が楽しみです.


感想 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 9』


不能復活!

あらすじ・内容

謎多きフィッツの正体がついに明かされる!?

魔法大学で充実した生活を送るルーデウスは、ある日些細なことからフィッツ先輩の秘密を知ってしまう。事情もあろうと知らんぷりをしていたのだが、なんと先輩本人に呼び出されてしまった!? 学園パート完結編!!

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全体的に綺麗な伏線がいくつもいくつも繋がって結実したイメージが強いですね.

個性豊かなキャラクターたちがいきいきと動き回ってかき乱していて愉快です.

また大分引っ張った大きな問題と,密かな秘密の終わりが非常に綺麗にまとまっていて最高でした.エルフ娘可愛いです.

少しずつ開陳される世界の秘密と,他の転移者の登場…….

一波乱も二波乱もしそうな展開にこれからも目が離せなさそうです.


感想 『NO FATIGUE 〜24時間戦える男の転生譚〜 2』


テンプレなスキルアップの心地よさ.

あらすじ・内容

エドガー、暗殺教団<八咫烏(ヤタガラス)>に潜入――!

悪神の力で転生した通り魔を追い、異世界にて再び生を受けたエドガー。女神アトラゼネクより“24時間疲れない”能力【不易不老(ふえきふろう)】を授かった彼は、不眠不休でスキルを磨き、襲い来る悪神の使徒を次々に打ち倒す。
ようやく訪れた、両親と過ごす安息のひと時――と思ったのも束の間、何者かにより屋敷が襲撃されてしまう!
「エドガー・キュレベル。お前を誘拐する!」
襲撃してきたのは、悪神を崇める暗殺教団<八咫烏(ヤタガラス)>の首領ガゼインと、その子飼いの暗殺者たちだった。エドガーはあえて誘拐されることを選 択し、教団への潜入を果たす。そこにはダークエルフの少女エレミアを始め、多くの少年少女が集められていた。さらに彼らは、労働や聖務と称した暗殺を強い られており――!?
闇の中に一筋の光を放て! 暗殺教団編、開幕!!

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相変わらずの王道スキル制異世界召喚モノなんですが小気味よい感じで進むので限りなくノーストレス.

また新キャラが一気に追加され,かつそれぞれに魅せ場があるのでそれが程よいテンポにつながっています.

最後のショートエピソードで世界がグッと広がり,さらに陰謀渦巻くさまでドキドキワクワクしました.

主人公の企みと敵の陰謀がガチでぶつかり合う様が早く読みたいですね.


感想 『NO FATIGUE 1』 果てる疲労と飽くなき精神


果てる疲労と飽くなき精神

あらすじ・内容

異世界で得た能力(ちから)は“24時間疲れない”!?

「……たしかに、これはあんまりね」
通り魔から女子高生を庇い、不慮の事故で殺され、加木智紀(かぎとものり)の人生は幕を閉じた……はずだったのだが、気がつくと目の前には女神と名乗る美女が。
彼女は智紀を異世界に転生させてくれると言う。
「――その代わり、あなたがこれから行く異世界に例の通り魔も転生しているから、この力を使って彼を倒してほしいの」
そう、事の発端の通り魔――杵崎亨(きざきとおる)は悪神の力によって異世界で再び生を受けていたのだ。
智紀は心身共に“24時間疲れない”能力(ちから)を得て、通り魔を追い異世界へ。
子爵家の四男エドガーとしての第二の人生が幕を開けた。
【不易不労(ふえきふろう)】の力を活かし、四六時中修行に励む0歳児、赤ん坊のエドガーは常人ではあり得ない速度で次々にスキルを磨き上げていった。
そんなある日、父親が司令官を務める軍の砦が敵組織<黒狼の牙>に襲撃され、エドガーも敵に遭遇してしまう。
その特徴は智紀の仇敵である通り魔のそれと酷似していて……!?

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個人的にスキル制,レベル制はかなり苦手なのですがこれはさっくり読めました.面白かったです.

疲れないし飽きないということがうまくチートに盛り込まれているんですが,どちらかというとメインはその土台でどれだけスキルを習得できるかというところが焦点なのであまり他と変わらない印象です.

キャラクターもバランスのいい塩梅だったので読みやすかったです.

あまりエロイベントが起きないのもメリハリのある展開に活かせている気がします.

こうなるとダークサイド側の視点も気になりますね.楽しみです.


感想 『精霊幻想記 2』 旅は道連れ、ロリ獣耳


旅は道連れ,ロリ獣耳.

あらすじ・内容

ベルトラム王国を出奔し、両親の故郷である東の地を目指して 一人旅をするリオ。その道中、彼は貴族が差し向けてきた暗殺者である狐獣人の奴隷少女ラティーファと戦闘し、これを返り討ちにする。さらにリオは、ラ ティーファを縛る隷属魔術を解呪するのだが――自由の身になった彼女はひとりぼっちは嫌だと主張し、リオの旅への同行を申し出て!?

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ここで核弾頭級の可愛いキャラ持ってこられました.

東へ東へと街を順繰りして旅をしているわくわく感はそのままに,また里での生活や忍び寄る陰謀の影などがスパイスになってました.

キャラクターが一気に増えましたがちゃんとそれぞれが立っていて,今後の活躍に期待できそうです.

どんどん強くなる主人公がどんな魅力的な存在へと成長していくのかも楽しみですね.


感想 『イノセントレッド 1』 主人公嫌いになれない


思ったよりも異世界転生の設定が濃くて,思ったよりもバトルよりも日常パートが充実してました.

あらすじ・内容

かつて『紅の破壊神』と呼ばれた者が一人の転生者によって敗 れ去り、破壊神は「転生」した。日本という国の、普通の高校生として--。人々を恐怖に陥れたあの絶対神はどこへやら。動物愛護精神にあふれた青年に育っ た真田辰季は、「不死」や「変異」の能力を備えたまま学校に向かう。が。転生した辰季の復活を恐れて異世界からの勇者・狐塚日花里が辰季を襲う!!

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主人公嫌いになれないんだけど何よりも幼馴染が良かったです.

ただしキャラクターの価値観が個人的に全くしっくり来なくて戸惑いました.

なので本格的にバトルパートに入ってもしこりが残って入り込めませんでした.

かなり相性が悪かったんでしょうね…….


感想 『ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 1』


教官かつ異世界転生のいいとこ取り.

あらすじ・内容

異世界転生した最強のエージェントによる異世界で最も受けたい”授業”が始まる!!

シリウス――かつて世界最強のエージェントだったが、仲間のために命を落とし、異世界に転生をしてしまった少年。
彼は、前世で果たせなかった『後継者育成』を目標とし、引き継がれた知識と経験をもとに、出逢った人々の生き方に大きな影響を与えていく。
“師匠”として――そして、時に“憧れの男”として。
「失うものがないなら、俺についてこい。この世界での生き方を教えてやる」
最強のエージェントだった少年が、弟子と共に歩む異世界式育成ミッション、いまここに始動!!
第2回オーバーラップWEB小説大賞”金賞”受賞作。

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未熟で荒削りだけど真っ直ぐな存在にいろいろと手ほどきする気持ちよさと,異世界転生特有の知識からのスムーズな解決がマッチして独特な雰囲気が出ています.

ただバランスが少し気になりました.

どちらかというとまだまだ異世界転生のよくある展開によっている気がしますのでどちらかの要素に振り切った展開に期待したいですね.

あといろいろとジーンと来るシーンが用意されているのも良いなと感じました.

獣耳分も足りないです.
もっと獣耳分を下さい!