感想 『グリモアコートの乙女たち』 女装男子で女学院で魔法バトルで


おおよそ好みドンピシャの個人的に最高でした.

あらすじ・内容

グリモアコート――日本で誕生した、大和魔女のみが着用する ことができる最高峰の万能魔法具だ。常夜坂女学院は、大和魔女の素質がある少女が集まる学院である。眩星織音は、とある目的のため、この学院に男であるこ とを隠して入学することになった。しかし、クラスメートの少女・千輪環に、男であることがバレてしまう。幸い、環の協力を得られることになった織音は、学 年で一番の大和魔女・若宮の座を目指すが……!?

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女装男子で女学院で魔法バトルで過去の因縁と現在の陰謀で……ホント最高や.

世界観も独特でそれが見え隠れしつつ,表題の魔道具にもしっかり焦点を当てて,軸がぶれてないのが流石と言ったところです.
かわいい女の子やミステリアスな美人などバリエーション豊かなキャラクターは華やかだし,バトルもよく動いて作者の経験豊かなところを感じますね.

これからどんどん楽しそうなイベントが待ってそうなわくわく感もあるし,イチオシの新作になりそうです!


感想 『CtG 3』 親子の絆……というテーマに対して.


前回も驚きましたが今回もとんでもない波乱で幕を開けました.

あらすじ・内容

ネトゲ嫁×幼馴染×本当の嫁!? VRMMO子育てファンタジー最新刊!

「わたしの娘を引き取りに来たわ!」ハルハの“本当の”母親を名乗る少女・日下秋理。秋理の登場で、遊と美遙と冬風との関係が更に複雑に!! おまけに、秋理は人類全てを巻き込む壮大な秘密を遊に打ち明けて!?

 

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親子の絆……というテーマに対して安直なアプローチをせずにSF的なところ,肉体面・精神面と多様な方向から見事に描ききっていて大満足です!

子供がどんどん成長するのが楽しみでもあり,寂しさでもあり,誇りにもなる.1巻2巻と危機を乗り越えた彼と彼女らはもう無敵なのかもしれませんね.
完結ということで寂しいですが,蓋を開けたらこんなにも多様な楽しみ方ができる作品も珍しいと感服しています.
次回作も待ち遠しいですね.


感想 『廻る運命のポーラスター』 気の強いヒロインに気だる気な昼行灯主人公


まさに正統派の異能バトルモノと言った感じ.

あらすじ・内容

星撃武装を用いて星霊種と闘う存在――星撃士。北桜涼真は不 本意ながら星撃士訓練校に特待生として通わされていた。そんな訓練校にある日編入生がやってくる。それも、10代にして最強の星撃士――星撃騎士となった 少女が。彼女の名前は氷高彩無。涼真のクラスに編入した彩無は、星撃士訓練校の特待生でありながら、不真面目な態度をとる涼真に対し怒りを覚えるが、涼真 の秘めた力に気がついて――

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気の強いヒロインに気だる気な昼行灯主人公.

ラブラブコメコメからの激しいバトルからの陰謀からのーと言った感じ.
丁寧になぞられているので読んでいて全くストレスがなかったです.
キャラクターも可愛くて謎もいろいろで今後も期待大ですね.
学園モノから感じる安定感は良いですねー.


感想 『エンゲージ お嬢様と秘書契約』 ドキドキ美人秘書


途中中だるみしたけど,綺麗に着地して清々しい読了感.

あらすじ・内容

各界の金持ちの子弟が多数通う都盛学園は、在学中に女子生徒 と「秘書契約」を結ぶというルールがある、らしい(できなければ退学)。小村幸輝はそこに突然通うことになってしまった。というのも、突然現れた双子の弟 (顔はそっくり)に、自分の代わりにこの学園に通って契約をしてくれと頼み込まれたから。登校初日、校内を歩いていると、窓の外から猫の鳴き声がする。外 を見ると、目に入ったのは純白の下着に包まれた――!?

秘書という割と珍しいモチーフ選択が吉と出るか……と言った趣ですね. でも野望大きめの男子としては美人秘書って素晴らしいですよね. ドキドキのラブコメかと思いきや,ちゃんと人間模様にもどんどん焦点が当たって飽きさせない作りになっています. 少し気になったのはヒロインは可愛いけど二重人格というか,ダブルスタンダード気味ですね. 綺麗にオチているだけに続刊の展開が読めません!


感想 『ラン・オーバー』 スクールカーストを瓶底から眺めて


表紙詐欺と普通に思いました.

あらすじ・内容

湊里香が転校してきてから、クラスは一変する。いじめのター ゲットにされても動じない彼女はあるとき伊園を呼び出した。湊に秘密を知られた伊園は、言われるがまま同棲生活をスタートさせる。不思議な彼女は伊園にあ ることを提案する。それはいじめのリーダーカップルに反撃すること。はじめは気乗りしなかった伊園も、次第に湊の意見に賛同するようになる。いじめのター ゲットの原を巻き込み、三人の過激な反逆が始まる。

 

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いじめ復讐モノって何冊か読みましたがラノベではほとんどガガガ文庫の領域だと思ってました……
スクールカーストを瓶底から眺めている気持ちにもれなくありつけますが,後味は当然良くないです.
ただ復讐される側が本当に救いようのないやつらなのでいろいろ飲み込めるという感じ.
ドス黒い思春期の感情を集めてそのままどこかに放置したような突き放し方もどこか哀愁漂ってます.
犠牲になった彼らにも救いは来るのでしょうか.


感想 『俺が魔族軍で出世して、魔王の娘の心を射止める話 2』


世界の根底に触れられそうな事実がどんどん出てきて満足な巻でした.

あらすじ・内容

レベル最低少年のはずが200名超の魔族軍を率いる!? お まけに敵は人間達??? 1巻発売即重版の最強の成り上がりファンタジー! おなじみ書き下ろし番外編も収録!!【あらすじ】突如異世界に飛ばされた元中 学生・ナオヤは、魔王の娘・マヤの直属軍での任務をこなしていた。魔王やら勇者やらの出現で日々は混沌を極めるが、どうにかこうにか魔界で出世していく。 一番の問題は、うっかり惚れたマヤに翻弄されていることだが……。今回の任務は人間たちの住む、ルクレシオン帝国との国境にある砦を再び攻略すること。指 揮官となったナオヤは総計200名の魔族軍勢を率いるが、砦がすっかり完成しており、任務達成は困難な模様。おまけに遠征にはマヤも同行するために不安は 尽きない。一方で、魔王の心配通り、魔界には動乱が近づいていた――。

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異世界召喚で他の異世界を積極的に仄めかす展開って意外に少ないので少し新鮮です.

ヒロインなどの女性キャラクターが魅力的なのはもちろんのこと,男性陣もクセのあるやつが多くて飽きないですね.

確かに無双とは違うギリギリ等身大な主人公が特徴的なので応援したくなりますね.


感想 『稲妻姫の怪獣王』 ド派手な設定と芯を持ってるキャラ


巨体主人公にちびっ子ヒロインコンビ萌えますね.

 

あらすじ・内容

「私の名前はアーニャ。稲妻姫の称号を持つ吸血鬼である!」 右も左もわからぬ異世界で稲妻姫の居候となった巨漢高校生、神楽。しかしアーニャのツッコミ稲妻を喰らうたびに彼の巨体は徐々に巨大化していき……!?  そんな中、彼らの前に巨大な怪鳥を操るテロ組織・大鷲隊が街道を封鎖し街を襲ってきた!

 

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作品のバックに流れる独特の空気感というか,雰囲気が良かったです.

異世界召喚として完成されているんですが,どこか懐かしい雰囲気とちゃんとファンタジーしている感じが作品テーマを底から支えている感じで,バランス感覚が良いですね.

ド派手な設定と芯を持ってるキャラクターも交換が持てます.

あとはもっとライバル同士シチュエーションなどの巨大バトルをもっと見たいですね.


感想 『デート・ア・ライブ 12』いつかやって欲しかった逆攻略路線


主人公ピン表紙が冴え渡る最新刊.

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恋愛攻略+バトルでガンガン進むのがこの作品のミソですが,いつかやって欲しかった逆攻略路線をこんなにガッツリやってくれたのが素晴らしいですね.

ハーレムの一つの到達点でしょうか.
色々な経緯を持って集まったメンツなので総集編のような豪華さがありますし,一人ひとりのヒロインの可愛さと個性が更に相対的に引き出されて満足です.

ストーリーの方は佳境の一歩手前と言った感じで中々の盛り上がりです.
この巻数にして新たな問題と明らかになる真実に今後も目が離せないと思います.


感想 『俺が魔族軍で出世して、魔王の娘の心を射止める話』


ヒロインがイキイキしていることが何よりですね.

あらすじ・内容

敵は魔族か、勇者か?レベル最低少年が出世街道をひた走る (予定) 最強の成り上がりファンタジー! 【あらすじ】気がつけば、目の前に鬼がいた。さっきまで下校途中だったはずなのに……。普通に学校生活を送っていた、松浦直也は突如異世界に召喚される。 そこに現れたのは魔王陛下の娘・マヤ様。漆黒の衣装に身を包む彼女は告げる。「おまえは、姫様の直属軍に配属する。一人前の兵士になれ」と。いきなりの無 茶ぶりに、ナオヤはたじろぐ――はずが、可憐なマヤの魅力にうっかり惚れてしまった。レベル最低の「肉の盾」(奴隷兵のこと)として、一年を生き延びたナ オヤは、本格的に魔界で頭角を現していく(予定)。

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主人公の出世道にスポットライトが当たると思ってたんですが,そこはメインにしつつ他のキャラクターがいろいろな魅力を出している点が良かったです.

文章も淡々と進む系なので読みやすいですね.

微エロな展開がまだまだすくないと思うのでそこは今後に期待しています.

あと,世界の謎とキャラクターの謎の伏線のバランスがよく,飽きさせない作りになっているのも好感が持てました.


感想 『フォルセス公国戦記 3』 戦争に次ぐ戦争で迫力満点


満腹度が高過ぎな戦記ファンタジーのド直球王道作品であることを再確認しました.

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今回も戦争に次ぐ戦争で迫力満点でしたが,改めて政治や策謀家たちにスポットライトが当たることで,一層物語に深みがましたように感じられました.

適材適所に加えて,全体を見通す鋭さとカリスマの物語なんでしょうね.

一難去ってまた一難,ということが次々に,それも大スケールで訪れるのが今作の見どころでもあるわけですが,果たして次回はどんな戦いとドラマを見せてくれるのか楽しみです.

新キャラもクセがあってかわいい.


ライトノベルやら技術などの情報を提供!