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感想 『この世界がゲームだと俺だけが知っている 2』


バグで育むこころ


とんでもない理不尽を乗り切るのが魅力のこの作品,今回も思わずほう経験が生きたなと言いたくなる展開が目白押しです.

新ヒロインは存在そのものがバグから生まれたというひどい感じですが無表情ながらもどこか魅力的で可愛く感じるから不思議です.

前巻のキャラもしっかり出てきてストーリーに絡むので満足感高いです.もっと活躍してほしい.

そして過去のストーリーの焼き直しのシナリオが素晴らしい.

ゲームは経験が命ですね……次回も波乱の展開を希望します.


感想 『この世界がゲームだと俺だけが知っている 1』 バグと困難の哲学


バグと困難の哲学

あらすじ・内容

迫りくるバグ! 襲いくる理不尽! そして、それを覆す圧倒的台無し策!!

“ぼっち”ゲーマーの相良操麻(さがらそうま)はある日、悪名高いバグ多発ゲームの世界に入り込んでしまう。
「理不尽」と「運営の悪意」を具現化したような通称<猫耳猫>の世界でバグ仕様を逆手にとったソーマの冒険がはじまる!

 

困難は困難であればあるほどひっくり返したときが最高……まさにそれ!

ゲームの世界に転生というたまにあるシチュエーションですがそこは悪意の塊のようなとんでもないイベント,キャラクター,アイテム……そしてバグのオンパレード.

そんな中でも主人公は芯を持って行動し既知であってもちゃんと慌てたりわいわいやる様子が本当にこのゲームが大好きだということが伝わってきてかなり好感が持てました.

他のキャラクターも生き生きとしていながらも“ゲームのキャラクター”であるという個性を残している点に注目ですね.役割をこなしてしっかり物語を回していく役目といいますか,そのバランス感覚が良いです.

舞台を変えてまだまだ波乱が待ってそうです.

バグ使いの今後の素晴らしい冒険を祈っていこうと思います.


感想 『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 6』 天騎士の畏怖


天騎士の畏怖

あらすじ・内容

スキル発動――天騎士の本領が王国を揺るがす!

圧倒的な力を人助けに役立ててきた骸骨騎士のアーク。拠点の社からエルフ族の里に戻ったアークは、精霊獣のポンタ、ダークエルフの美女戦士アリアン、獣耳忍者少女チヨメに、疾駆騎竜(ドリフトプス)の紫電を加え、チヨメの兄弟子サスケの真意を探るべく「ヒルク教国」へお出掛けすることになる。
同じ方面に向かうエルフ族の船に便乗したアークであったが――無愛想なエルフと一触即発! 船室で仲間の着替えシーンに遭遇!! 海岸では上陸拒否――!? と、波乱含みの船旅に。
なんとか上陸できたアークは、道中で蜘蛛の化け物に襲われる馬車に遭遇。人外じみた力で化け物を倒し、ノーザン王国第一王女・リィルを助け出す。
そしてアークは、不死者(アンデッド)の軍勢から王都を救ってほしいとリィルに依頼され……!?
「天騎士の本領を見せてやろうぞ!!」
ついにアークの秘められたスキルが発動する――!

天騎士の畏怖
始終とんでもなバタバタに巻き込まれながらの旅道中で,国がとんでもない目にあっているのにドタバタ部分が深刻さを和らげて読みやすくなっていますね.

新キャラクターの王女様もロリで凛々しい良い感じの造形になっているので純粋に応援する気になれます.

主人公の見せ場が後半あるんですがヤバすぎて俺つえーのテンプレとして気持ちがいいですね.

ただ見せ場のところで急にこの巻が終わるので全体として不完全燃焼な印象に.

敵はまだまだ秘密裏に隠し玉がありそうですし,主人公の強さもそこしれないので一層バトルが熾烈化していきそうですね.


感想 『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラムー 3.超級激突』


怒涛の強者大激突

あらすじ・内容

決闘都市ギデオンの闘技場で開催されるイベント『超級激突』。人知を超えた能力を持つ<超級>同士のバトルを間近で見ることができるこの大祭に向けて、町中がお祭り騒ぎとなっていた。アルター王国決闘ランキング1位“無限連鎖”フィガロVS.黄河帝国決闘ランキング2位“応龍”迅羽。知り合いであるフィガロの応援もあり、闘技場へと足を運んでいたレイたちだが、この大祭の水面下ではある企みが進行していて――。超人気VRMMOファンタジー、大興奮の第3巻!

数十万人がプレイするオンラインゲームで陰謀やらなにやらが入り乱れるとそれはこうなるだろうという密度の物語ですね.

表の派手なイベントを中心に盛り上がる感じとは対比的に,裏の水面下の陰謀やら工作やらも同時に描かれていて楽しいです.

前回の戦闘で得られたアイテムや経験が確かに主人公の成長につながっているのもポイントですね.

後半についている別視点のサイドストーリーもグッと深く物語を理解する手助けになりました.

次巻はさらなる状況の混乱と今回地味だった主人公の活躍が描かれそうなのでそこが楽しみです.


感想 『ソードアート・オンライン18 アリシゼーション・ラスティング』


集結し決着することの意味

あらすじ・内容

ついに≪アリシゼーション≫、完結!

「――キリトくんだ。わたしのキリトくんが、帰ってきた……」  ≪アンダーワールド≫全土が混沌と化す、≪最終負荷実験≫の二日目。≪人界軍≫最強の整合騎士ベルクーリ、スーパーアカウント・太陽神ソルスを持つシノンを打ち破ったガブリエルは、≪ワールドエンド・オールター≫を目指すアリスを追う。一方、圧倒的な数の≪暗黒騎士≫に包囲された≪人界軍≫囮部隊の戦場では、アスナの奮闘、リズベットやシリカらの助力虚しく、ついに自失状態のキリトが、ラフィン・コフィンの残党≪PoH≫につかまってしまう。積年の恨みを晴らさんと、PoHの毒牙がキリトに迫り―― 瞬間。キリトのこころの中に、声が響いた。それは、共に暮らし、戦い、笑いあった彼の親友の声。たった一人の、最高の相棒の声――。ついに、キリトは復活する。アンダーワールドに生きる≪すべて≫を、救うために。

長大な章の一つの終焉を見ました.

リアルと仮想世界,目まぐるしく変わる状況と戦いの最中にふと訪れる人間味の深さ.

すべてが合流して流れていく大きなうねりの展開できれいに着地してエンターテイメントを感じる幸せな時間を過ごせました.

キャラクターも新旧勢揃いでとても嬉しかったですし,敵側もとにかく濃くて飽きなかったです.

アリシゼーションの1巻目のシーンが最後にはありありと思い浮かべることができたのでジーンとなりました.

願わくば新たな希望と永久に続く冒険に乾杯を……キリトくんには安らかなお休みを……


感想 『ソードアート・オンライン 17』 群雄割拠 乱闘乱舞


群雄割拠 乱闘乱舞

あらすじ・内容

ついに現実世界のプレイヤーたちがアンダーワールドに到達し……!

――≪光の巫女≫アリス。――≪闇の軍勢≫すべてを犠牲にしてでも、我が手中に収める。≪最終負荷実験≫二日目。整合騎士による命がけの奮闘により劣勢になった≪ダークテリトリー軍≫は、卑劣な手段で反抗を開始する。アンダーワールドを外部から観測していた米軍傭兵・クリッターが、現実世界の人間たちを最終決戦に投入する。全米のゲームコミュニティサイトで≪本格派VRMMOゲームのベータテスター募集≫と称し、騙してログインさせたプレイヤー数は、五万人を超えた。闇の軍勢の増援に、絶体絶命となる≪人界軍≫。スーパーアカウント・ステイシアでログインしたアスナ一人では到底太刀打ちできなかった。そこに、アンダーワールドで言い伝えられてきた創世の神々が舞い降りる。白く輝く太陽神ソルスと、優しく暖かい地母神テラリア。その二柱は、シノンとリーファの姿をしており……。

ライトノベル最高峰のこの作品.

ヒロインたちが続々と投下されてかなりの豪華な顔ぶれのサービス無双と思いきや,蓋を開けたらストレス展開の連発でなんともいえない展開に.

助走が長いほうが高く飛べますが続きはどんな感じになるのか,前巻と同じく混乱が続いているので全く予想がつきません.

賛否両論別れる中国と韓国の登場ですが個人的には非常にニュートラルな気持ちで読めました.逆にこの程度の煽りで心動かされるのもどうかなと.

ヒロインたちだけでなく今までの脇キャラクターたち誰もが信念のかたまりで,確かに息づいていて,そこであがき苦しみもがき掴み取ろうとするその空気感が相変わらずすごいですね.

きれいな着地を期待する次巻ではそれぞれ個々の物語もしっかりした決着を求ていきたいですね.


感想 『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラムー2.不死の獣たち』


想いは死なず

あらすじ・内容

決闘都市ギデオンへと辿り着いたレイは、手に入れた特典防具の性能実験をしたり、ガチャを引いたりしながら自らの能力向上に努めていた。そんな中彼は、ギデオン周辺で最近子供を攫う非道な組織『ゴゥズメイズ山賊団』がはびこっていることを知る。偶然知り合ったプレイヤー・ユーゴー、キューコと共に、子供の救出と山賊団の討伐へと向かうレイ。そこにはまたしてもイレギュラーな事態が待ち受けていて――!! 超人気VRMMOファンタジー、待望の第2巻!!

子供を攫い,喰らい,身銭を稼ぐという極悪非道を絵に書いたような敵とふとしたきっかけで出来た友情の絆が印象的な巻でした.

世界の広がりを無限に感じるほか,制約やルールも多く工夫が楽しそうな世界ですね.

新キャラクターも個性的なのですが敵のいい感じの強敵感とアイテムのフレーバーの香ばしさがわくわくを増大させます.

次回からぐぐっと物語が加速しそうなので大混戦みたいなものも読みたいと期待しつつ待ちたいと思います.


感想 『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラムー 1.可能性の始まり』 


可能性への道標

あらすじ・内容

各プレイヤーの行動や性格、プレイスタイルによって独自に能力が進化するシステム<エンブリオ>。人と間違うような、確かにその世界に息づくNPCたち<ティアン>。そんな夢のようなシステムを備えたダイブ型VRMMO<Infinite Dendrogram>は、瞬く間に一大ムーブメントとなって世界を席巻し、数多くのユーザーがこのゲームを楽しんでいた。大学受験を終えて東京で一人暮らしを始めた青年・椋鳥玲二もまた、受験勉強の終了を記念して、かねてより兄に誘われていた<Infinite Dendrogram>を起動する――。

レベル,スキル,アイテムボックスにアイテムドロップ……オーソドックスなスキル性システムに理解のし易いシンプルな説明ですっと世界に入りやすかったです.

自分の可能性を目に見える形で示してくれるVRMMOの世界で待ち受ける利己的な,どこまでも人間らしい陰謀や無邪気なイベントの数々.

裏側にある設定がしっかりしているので特に違和感も感じずに読むことができました.

キャラクターは1巻にしては多いと感じたものの,一人一人の個性が面白いので見ていて気持ち良いです.

まだまだ戦闘シーンも見足りないので次巻からはどんどん事態が深刻化していくことを求めます.


感想 『フェアリーテイル・クロニクル 4』 エルフの里でえろえるふ


エルフの里でえろえるふ

あらすじ・内容

待望の新章突入。エルフの森へ向かう宏達を待つものは!?

異世界に飛ばされてすでに半年以上が経過していた。宏達は元の世界に帰る手段を探るべくウルスを離れることに。目指すは森の神・アランウェンの神殿があるエルフの森。そこで待つのは波乱の物語? お宝素材!?

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うってかわって本格冒険本格ダンジョン!な巻でした.

それっぽいお色気担当のエルフちゃんが投入されたおかげで恋のバトルにもいろいろと波紋があったのが微笑ましいです.

また本格的なダンジョン攻略とあって,バトルよりもどちらかというと進行上の工夫みたいなところに焦点があたっていたのが嬉しかったです.

かなり気になるヒキかなと思いますがしっかりとした着地点を熱望です.


感想 『フェアリーテイル・クロニクル 3』 ひとつの終わりと新たな出会い


ひとつの終わりと新たな出会い

あらすじ・内容

大ヒット御礼。今をときめく「生産系」ファンタジー、第三弾!

VRMMO『フェアリーテイル・クロニクル』によく似た異世界に飛ばされてきた東宏(あずまひろし)と藤堂春菜(とうどう・はるな)。至高の職人・宏の空気読まない異世界ライフは今日も続く!

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大トリのボスもマイペースに撃破して,ゆるゆる生産異世界ライフは変わらずといったところ.

ファンタジー要素とそれをぶち壊す生産要素がマッチすると解説も楽しい要素が生まれるところに個性があって素敵です.

主人公の女嫌いが思った以上に恐ろしいほど足を引っ張るのでびっくり.

綺麗な着地を期待しつつ,またゆるゆるな進行を見せて欲しいですね.