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感想 『弱キャラ友崎くん Lv.4』 本当に大事なことが目に見えるとは限らない


本当に大事なことが目に見えるとは限らない


新時代の青春バイブル第四弾はスクールカーストに一石を投じる激震の一冊になりました.

相変わらず学校の教室で起きることを理性的に観察しその法則性を納得のいく理屈が補強していますね.

キャラクター同士が息遣いを感じるほどにリアルに動き回っていてだからこそその混沌を説明する言葉が必要で……それが神業的にうまく噛み合っています.

前巻で完璧を演じたヒロインも太刀打ちできないような悪意の渦巻く空間で主人公が洞察力と行動力で挑むというかなり胸熱な展開でした.

この作品がこのデリケートなテーマにどの粒度でどれだけ踏み込んでいくかが気になりますが今までを読んでいれば安心して待てますね.

惜しむべきは次巻へ続くという展開に今回はなっていることです.新刊が待ち遠しい!


感想 『ゲーマーズ!7 ゲーマーズと口づけデッドエンド』 錯綜する青春


錯綜する青春

あらすじ・内容

ぼっちには生き地獄。リア充待望のイベント、修学旅行開始!

星ノ守の衝撃の告白によって、またもやめんどくさい勘違い案件が勃発! と思いきや、自称「察しの良さ」に定評のある天道には今回、解決の秘策があるらしく!? 一方、雨野は修学旅行に向け……バイトを始めた。

読めない展開に読めない妄想をかさねて行き着くところまで行き着いたシチュエーションでした.

身悶えするほどのじれったさとミスリードに一喜一憂しながら読んでいましたが,途中から心の何処かでこんな展開になりそうだとハラハラしながら進めることができました.

キャラクターは目の前のことにひたすらひたむきでだからこそ真っ直ぐではなく回り道することでキレイなストーリーが生まれていますね.

勘違いの起点からその風呂敷を広げるさまはこの作品の醍醐味ですがこの巻は特にすごかったですね.

彼らの青春の行き着く先を想像しつつ次のトンデモ展開に期待したいです.


感想 『弱キャラ友崎くん Lv.3』 カラフルに映る風景


カラフルに映る風景

あらすじ・内容

こんなの弱キャラの夏じゃねえ!

怒濤の一学期が終わり、夏休み。
薄々特訓漬けになる気はしていたが、日南葵というリア充モンスターは俺の予想のはるか先をいっていた。

「まあ簡単に説明するとね、優鈴と中村をくっつけようって合宿なのよ」

BBQからの川遊びからの男女お泊まり。まあ、リア充を絵に描いたようなイベントだなと思う。問題はただひとつ。そこに俺も参加するということである。なにこの圧倒的違和感。
男同士のトークも頑張れって日南の意図は分かるけど、中村となに話したらいいんだよ……。さらに、日南のスパルタは止まらない。

「この夏の目標は、『菊池さんと付き合うこと』ってところね」

いやいやいや、それもうほとんど最終目標だろ! 俺の夏休み、どうなっちゃうの!?
バイト、合宿、デート……弱キャラにあるまじき、充実した夏が始まる!!

『このライトノベルがすごい!2017』で新作部門3位にランクインした超話題作、待望の続刊!! 弱キャラが挑む人生攻略論第3弾!

超実用的青春バイブル第3巻

デートにバイトに合宿に花火大会と半端なく押し寄せるリア充の波にタジタジになる僕らが弱キャラ代表の友崎くんの命運やいかに.

とんでもなく納得感あるやり取りとともに繰り出される“リア充の理屈”が読者に圧倒的説得力を与えています.

キャラクターが抱えているそれぞれの想い……というより悩みが凝縮されて造形されたカタチと取り繕ったカタチのどれもが本物で,だからこそキラキラ輝いてるように見えます.

強敵揃いのラインナップの中で友崎が本当に等身大でまっすぐぶつかって行ってるのがジーンときましたし,そこが大きな魅力ですよね.

友崎と一緒に弱キャラからの成長を歩んでいけるし,だからこそ周りの魅力をひしひしと感じました.

モノクロがカラフルになる魔法……さらなる主人公の成長と活躍に期待です.


感想 『追伸 ソラゴトに微笑んだ君へ』 追憶を追う青春ミステリー


追憶を追う青春ミステリー

あらすじ・内容

俺のちっぽけな嘘が、キミとの日常を綴り出していた――

二学期初日。篠山マサキは“彼だけが記憶を持たない”美少女優等生・風間ハルカと出会った。正体を掴むべく彼女を探り始めるが、なぜかハルカの行動は、マサキが何気なく綴った葉書の内容と深く関わっていて――。

根底のギミックはありきたりに感じながらも確かな筆致で瑞々しく描かれている主人公達の青春がほんとに眩しいです.

教室に突如現れた記憶にない少女.

彼女の正体という大きなミステリーを軸に少年少女の葛藤や目の前の人生への向き合い方がまっすぐ展開されています.

ヒロインも主人公もいい意味で清々しくキャラクターとしてスッキリしている感じです.

この一冊で完結といえるものの,忘れていたあの爽やかさを感じたい人は手に取ると良いですね.


感想 『ゲーマーズ!6 ぼっちゲーマーと告白チェインコンボ』 チェインコンボによるハメ決まった


チェインコンボによるハメ決まった

あらすじ・内容

天道の決意――「雨野君……こんな関係は、終わりにしましょう」

《シュピール王国》の一件で――「このティッシュ美味しいですね」天道は心がクラッシュしていた。しかし、雨野を信じたい三角は「異議あり! これはいつもの勘違い的なアレです!」某裁判ゲームばりの逆転なるか?

ラブコメ地獄は続くよどこまでもといったところ.

前回のラブコメ的には完全にゲームオーバーなところから起死回生最高の形で見事に挽回した流れをつくり,読者もほっこり.

ラブラブ甘々で青春キュンキュンと楽しんでたところに壁際確定即死コンボ級の衝撃が入ってからの幕引きでした.

ある意味今までのもやもやの一部がきれいに回収されたわけですが,チアキ好きの私からみたら天道さん好きの皆さんとようやくフェアなフィールドに立たせていただけて大変楽しく感じております.

新キャラも含めてキャラクターは半端なく個性を発揮しているのですが,いよいよ諸々でがんじがらめになって動きが取りづらそうなキャラも多く絶妙な塩梅と言えるでしょう.

次はもろもろがしっくりきつつもまたもややきもき甘酸っぱい展開が待ってそうなので,余すところなく楽しもうと思います.


感想 『弱キャラ友崎くん Lv.2』 努力の化物は退治できない


努力の化物は退治できない

あらすじ・内容

弱キャラの第2ステージは生徒会選挙!?

人生はクソゲー……ではないのかもしれない。少なくとも良ゲーであることは認めてもいい。学園のパーフェクトヒロインこと日南葵と付き合う(そういう意味ではない)ようになって、俺、友崎文也の価値観は根底からひっくり返されることになった。まあまだ神ゲーとは認めてないんだが、このゲームの最強プレイヤーである日南の指導のもと、レベルアップに励む日々だ。

季節は初夏。生徒会選挙の時期。日南が会長に立候補するのは当然として……え、みみみも出るの!? みみみをサポートすることになった俺は、これまでの経験をもとに日南に挑むが――?

発売即重版の話題沸騰作!! ちょっぴりレベルアップした弱キャラが挑む人生攻略論第2弾!

超現実系リア充バイブルの第2巻.今回もかなり楽しめました.

相変わらず素で使えそうなノウハウもさることながら個人的には確かに成長した主人公を実感できたのが良かったです.

ただ,今回主人公は裏方的な役割を担うことが多く,実際は女の子達の青春の葛藤や苦悩を描いていました.

まだ若いからこそ終わりの見えない恐怖,そして隣との比較から生じる妬みに悩み,時には挫折し,時には仲間と傷を舐めあって前に進む.

この輪の中にもがきながら食らいつく主人公のひょうひょうとしたバランス感覚やヒロインの人外感も作品の魅力を増している気がします.

レベルがどんどん上がっていく僕らの主人公ですが,次回は恋愛方面にも盛り上がりを期待しています.


感想 『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』 命がそこに在る奇跡


命がそこに在る奇跡

あらすじ・内容

初恋相手「翔子」と中学生「翔子」。ついに明かされる「二人の翔子」の秘密とは――? シリーズ第6弾!

「ふ たりはいつから同棲してるの?」 こたつを囲んで左には初恋相手の翔子、右には現在進行形でおつきあい中の麻衣。クリスマスまで1ヶ月をきったその日、や むなく始まった翔子との同居生活が麻衣にばれ、咲太は人生最大の窮地に立たされていた。そんな中、中学生翔子が病状の悪化により入院していることが発覚す る。「おとなになることは、わたしにとっての夢でした」 そう語る翔子の運命は――。麻衣と咲太の仲に入った亀裂の行方、そしてついに解き明かされる「大 人翔子」と「中学生翔子」の秘密。空と海に囲まれた町で始まる僕らの恋の物語、緊迫のシリーズ第6弾がついに登場!

青春とはその言葉を知っていても本人たちが本当の意味で実感するのは青春じゃなくなってから……という残酷さと命の大切さが見事にテーマとして融合していました.

大切な時代だからこそ大切な想いや悩みやなによりも成長がそこにあります.

親友や恋人……そして初恋の人などとの関係が不思議な現象とからまってより強調されていて,その強烈な色鮮やかさの中でものすごいドラマが淡々と進行するすごい作品です.

キャラクターたちも今までにないような表情をそれぞれが見せていて,ようやく腹割ったといった印象です.それがグッと魅力を増してみせるんですよね!

そしてこの強烈なラストは健在です.

次の巻を読むまでは絶対に死ねませんね.


感想 『近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係』 同居から始まる淡い青春


同居から始まる淡い青春

あらすじ・内容

多感に揺らめく十七歳を映し出す、恋愛ストーリー登場。

母と二人で暮らす家で、遠い親戚の女子、和泉里奈と同居する ことになった坂本健一。里奈の控えめな性格や気遣い、女子校育ちの無防備さは、他人との距離に悩む健一に、初めて思春期の性を意識させる。同じ十七歳の女 子と一つ屋根の下で生活していることを友人達にも隠そうとしていた健一だが、幼い頃からの腐れ縁、森由梨子に知られてしまい、彼女との距離感にも微かな変 化がもたらされることに――。多感に揺らめく十七歳を映し出す、恋愛ストーリー。

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親戚だけど遠い親戚で,同居だけど遠い距離感.

なんていうか始終不思議な雰囲気であとがきで作者が言っているように“描写を読む”作品だと感じました.

ダブルヒロインなんですか幼馴染がイイ!
この強気なんだけど距離感つかめなくて暴走しちゃう感じが最高ですね.

淡いしかし梅雨特有のしっとりとした描写なんですか,どこか透明感を残したような読み応えでほんとに雰囲気作りが素晴らしい作品です.

キャラクターたちもいきいきとしているので彼らの青春がどんな着地を見せるのか今から楽しみですね.


感想 『されど僕らの幕は上がる。 Scene.2』


キラキラが見つかる青春活劇

あらすじ・内容

『台本』の謎が明かされるとき、すれ違った彼らの行く末は――?

リアリティ番組に隠された過去の事件を探るうちに、涼太は自らの不自然な記憶に気づく。事件の鍵が見え始めた矢先、ひなたが突然「卒業する」と言いだして――!? 「本当の自分」を探す少年少女のビターな青春譚。

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活劇型青春ドキュメンタリー,ここで閉幕.

読めば読むほど明かされる謎とそれに伴って揺れ動く少年少女達の生き生きとした様が印象的でした.

時には鬱々としながら,時には無理をしながら,それでも前を向いて明日をつかもうとする彼らにグイグイ引き寄せられました.

どこかひねくれながらも,なぜか身近にいそうなキャラクターの作る空気が独特で良い物を読みました.

物語の謎は読んでいくうちに予想出来るのですが,それでもなお色褪せない青春の輝きが確かに描かれていました.

今日もどこかで彼らは悩みながらもがいて明日を生きている,そんな後味の残る作品です.


感想 『されど僕らの幕は上がる。Scene.1』


ミステリアス青春活劇.

あらすじ・内容

人生に『台本』なんて存在しない。だから、俺たちの今を、××と呼ぶんだ。

憧れのアイドルひなたに会うため、リアリティーTV「シェアハウス」に参加した涼太。苛烈なひなたの素に戸惑いながら慣れ始めたのも束の間、サポートしてくれていた琴の卒業で『台本のない青春』は崩れていき…!?

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テレビ番組として集められた少年少女たちキャストがその生活を通して自分自身を見つめ直していく正道な路線と,番組そのものが抱えている不思議な雰囲気の謎がだんだん紐解かれていく裏の路線がすごくいい感じのバランスで良かったです.

キャラクターも一クセある造形で魅力的に感じました.

主人公力高いなぁなぁ主人公がキラキラしていく中で見つけた真実が気になっていくでしょう.