「ライバル」タグアーカイブ

感想 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 13』


バトル少なめでも十分楽しい


新妻登場で修羅場が起きるとおもいきや独特な雰囲気は健在.

他の作品ではカットしそうな日常の一コマをしっかり描写するスタイルはこの作品のウリでもありますね.

卒業式の描写も紙幅は少ないもののしんみりせずしっかり文化を感じました.

ハーレムのようには進まないで過去に出てきたキャラクターとかが縦横無尽に動いて登場するエコシステムが強いですね.

エリスの話が飛び道具のように挟まっているんですがこれがまた面白いです.これだけ読みたいくらいですね.


感想 『なれる!SE 15 疾風怒濤?社内競合』 人生の選択は苦い


人生の選択は苦い

あらすじ・内容

今度のミッションは立華&藤崎が相手の社内競合案件!? 萌えるSE残酷物語、波乱の展開!

目指せ!上場企業!? なんとスルガシステムが株式公開の準備に入るという。その体制づくりのため総務部への誘いを受けた工兵は、いずれは役員として経営陣に……という途方もない話を前に、自らのキャリアについて思い悩む。とはいえSEの仕事も待ったなし。アサインされたのは、総合商社二社のシステム統合という大きな案件。しかも提案作業のパートナーはかつてのライバル、アルマダ・イニシアティブの次郎丸で!? さらに、その案件は別ルートから立華&藤崎コンビも受注を狙う、社内競合案件だった! 果たして工兵は、最強の敵に勝てるのか!? 昨日の敵は今日の友、昨日の友は今日の敵!? 萌えるSE残酷物語、風雲急を告げる第15弾!

主人公が自分の行き先を葛藤し苦悩する一連の流れを描く今巻.

重い選択ほど両皿に載っているものは双方同じく重いんですよね.

職業ものの物語は時々ドキッとするような展開になって主人公と一緒に苦悩する気分を味わうことができるのが渋いです.

今回主人公は専門職に突き進むのかそれとも管理職への道に行くのかの選択を迫られていますが出てくる一つ一つのイベントがその尊い悩みをとてつもなく盛り上げている構成でした.

仕事がそれなりにできるようになって,周りが見え始めてそのギャップに驚いたり燃え上がったり……若いっていいなぁとしみじみ楽しめるところもポイントです.

専門用語のオンパレードもここまで付き合った読者にとってはファンタジーの呪文の応酬みたいなものでしょう.むしろ心地よいです.

巨大案件がまだまだ前哨戦みたいですし,いよいよ選択のときが近づいてきました.

悩みの先には何が待っているのか,一緒になって見届けたいと思います.


感想 『メロディ・リリック・アイドル・マジック』 新時代アイドルの幕開け


新時代アイドルの幕開け

あらすじ・内容

僕らの街に降りそそぐアイドルという魔法 東京都沖津区(とうきょうとおきつく)――国民的アイドルグループ・LEDに叛旗をひるがえした女子高生アイドルたちがしのぎを削る街。 高校入学に合わせて学生寮に入った「吉貞摩真(よしさだなずま)」はそこが沖津区アイドルたちの根拠地であることを知る。しかし彼にはアイドルを好きになれない理由があった。 一方、同じ寮で暮らす「尾張下火(おわりあこ)」は、学校一の美少女「飽浦(あくら)グンダリアーシャ明奈(はるな)」に誘われ、アイドルグループを結成する。しかし彼女にはアイドルにまつわる暗い過去があった。 言葉にできない二人の秘密が交錯するとき、アイドルの持つ真の力が明らかになる。メロディアスでリリカルなアイドル・熱血ラブコメディ、登場!

一人の女の子と男の子を中心に,それぞれが輝いたり色を失ったりするさまをそれぞれの居場所で描いている作品.

アイドルをキーにして人の孤独と後悔,希望や情念が強く前に押し出されているので,まるで強めの風に吹かれたような印象になりました.さすがですね.

それぞれが因縁や振り返りたくなる過去を持ちながらも目の前の舞台で懸命に輝こうとするその姿はまさしく熱血アイドルですが,後味はびっくりするくらいスッキリです.

彼女たちが描く軌跡がどのようなものになるかを見届きたいと思いつつ,少し不安と期待が入り混じった感じになりますね.


感想 『ストライクフォール』 兄弟の夢の軌道速度は


兄弟の夢の軌道速度は

あらすじ・内容

SF 界の俊英、ガガガ文庫に電撃参戦!近未来、人類は宇宙に進出し、惨禍のはてに戦争をやめた。……いや、正確には、形を変えた。代理戦争として発展した宇宙 競技、ストライクフォール。広大な宇宙をフィールドに、敵のリーダーを屠るべく戦うチーム闘技に人々は熱狂した。万能の泥、チル・ウエポンによって作られ たストライクシェルに身をつつみ、プレイヤーたちは宙を駆ける。故郷のため、栄誉のため、家族のため、あるいは己が夢のために……。鷹森雄星も、ストライ クフォールに魅せられたひとりだ。弟は、トップリーグでのプロデビューが決まった若き天才、鷹森英俊。幼なじみの環のやさしさに見守られながらも、雄星は 宇宙を目指すが――。「知ってるか、兄貴。宇宙では、あらゆるものが落ちている最中なんだ。――落ち続けるなら、オレはほしいものを手に入れる」なら、翔 ぶ。翔んで、宇宙に手を伸ばす。これは、宇宙を「掴む」兄弟の物語。SF界の俊英が放つ新たなライトSFエンタテイメント!

速度と挫折と矜持が織り成す宇宙スポーツエンターテイメント作品の金字塔になりそうな作品でした.

キャラクター同士の人間ドラマやスポーツ特有の力と駆け引きに支配されたあの感覚,更には重厚な描写に支えられたリアルな質感.
どれをとっても素晴らしかったです.

後半の怒涛の展開が何度読んでも胸が熱くなります.

引き合うように視線が自然と空に惹かれた二人の兄弟とそれを見つめる幼馴染の瞳……しかし運命が彼と彼女たちを待ってはくれない……といったような叙情的な展開もバランスが良く,またバトルの中にリアルで残虐的な暴力とスポーツ感あふれる爽やかさが内在化していて読んでいてとても気持ちよかったです.

続きが気になる!のもそうなんですが,主人公がこれからもどう無謀に突き進むのか,ヒロインたちの恋の行方といろいろ楽しみ要素満載なのでぜひ続いて欲しいですね.


感想 『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 7』


最強は未だ遠く,果てしない

あらすじ・内容

「最強」を目指す少年が体験する未知の闘い――拳VS銃!!

最凶の敵・ガルトに完全敗北を喫したスラヴァ一行。より一層の鍛錬のため、賞金首たちとの命をかけた実戦経験を積むことに。そんな彼らに舞い込んできたのは、未知の武器――銃を密売する組織壊滅の依頼だった……!

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人里の旅も大詰め.

出会ってきた様々な人たち,経験が結実して確かな実力として実感できます.

今巻はいつもより男女の関係やバリエーション豊かなイベントがたくさん起こっていたので読んでいて華を感じました.

この作品は戦闘描写に特徴があるのもそうですが,キャラクター達の思い切りが良いのも素晴らしいですね.

正気を保ちつつ死地へ容赦なく飛び込み,経験として糧を得る.武闘家の生き様に惚れ惚れしますね.

新しい技や新たな道標も示されたということなので,今後の展開が楽しみです.


感想 『りゅうおうのおしごと! 2』 ロリおかわり!


ロリおかわり!

あらすじ・内容

『のうりん』の白鳥士郎最新作! 監修に関西若手棋士ユニット『西遊棋』を迎え最強の布陣で贈るガチ将棋押しかけ内弟子コメディ第二弾!

「私はあなたを師匠だなんて呼ばないから」
『竜王』九頭竜八一の前に現れた黒衣の少女は高飛車にそう言い放った。
夜叉神天衣。小学4年生。
弟子と同じ『あい』という名を持つJSの教育を将棋連盟会長より依頼された八一は密かに特訓を施す。
だがそれが弟子にバレた時――かつてない修羅場が訪れた!
「ししょう……? だれですか? その子……?」
はじめてのライバル、はじめての修羅場、そしてはじめての家出……
幼い師弟に訪れた危機を乗り越え、二人のあいを救うことができるか!?
悲しみの雨に閉ざされた少女達の心に、若き竜王の角が虹を描く!!

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次々に現れるロリイベントの猛攻とそれが彩る熱い頭脳バトル!

相変わらずの半端ない取材に裏付けされた濃厚な描写が相まってどれも高いクオリティーでバランスされています.すごい.

新キャラクターの娘もかわいい.いやとにかくかわいい.ツンツンしている生意気系なんですがしいて言うならまぁ
かわいいですね.

成長にはライバルが必要.

理屈はわかるのですがそこでライバル側の視点も入れて切磋琢磨の演出が行われているのがミソですね.

一つ一つのやり方が正しいとは限らない.
しかしその最善をめぐって何人もの魂と記録,記憶が積み重なっているという感覚がありありと感じられました.

次も作者が最も書きたいものが出るということで今から楽しみです!


感想 『オレと彼女の萌えよペン 5』 創作ラブコメ、ついに完結


創作ラブコメ,ついに完結.

あらすじ・内容

勝負の漫画グランプリ! 泉が見つけた『世界一の萌え』とは――

人気雑誌連載をかけた、漫画グランプリへの挑戦が決定!? 今の俺と茉莉となら、今度こそ最高の漫画が描けるはずだ。そして気付いたんだ。俺にとっての「最高の萌え」は……一番身近なところにあったんだって。

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ここ近年で一番ドキドキしながら読めたラブコメだったので終わるのが寂しいです.(まだ短編集がありますが)

この作品の特徴として,“ひたむきさ”があると考えています.

魅力的な主人公達やヒロイン,脇役たちがひとりひとりひたむきに頑張る様とラブコメがしっかり融合してシナジー度が本当に高かったです.

そして相変わらず本当にブヒれるいい味のヒロインが最高でした.

作者の村上凛先生は少し気の強いツンデレの女の子を書かせたら最強の作家ですね.

まだ少し続くとはいえ,ここで一旦の完結を見せたので次のラブコメ爆弾がどう爆発するのか,楽しみです.


感想 『明日、今日の君に逢えなくても』 淡いようで力強い。芯があるようで掴みどころがない。


淡いようで力強い.芯があるようで掴みどころがない.そんな作品でした.

あらすじ・内容

1/3のキス 夢から醒めてしまうなら、せめて幸福な結末を。

俺のたったひとりの妹は三人いる。女の子らしく可愛らしい藍里。明るく活発で走ることが大好きな茜。ロックを愛好し、確かな自分の世界を持つ蘭香。これは一つの身体を持つ三人の妹との日々、その最後の記憶の物語。

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四人(一人?)の少女とその周りが織りなすハートフル青春群像劇と言った感じです.

泣くまで行かないけどかすかに淡雪のような感覚を心に残す,不思議な作品です.

幸せについて考えたかったり,人に優しくなりたい方などに普通におすすめです.


感想 『灰と幻想のグリムガル level.6 とるにたらない栄光に向かって』 一つ一つの選択がドキドキ


本格的な侵攻の先に落とし穴あり.

あらすじ・内容

最強&伝説の義勇兵たちとハルヒロが共闘!?

「目標はもう決まったわけだろ? それなのに、帰るってどういうこと?」
ハルヒロたちとトッキーズが発見した「黄昏世界」は新たな狩場として注目を集めていた。ハルヒロたちも、以前は逃げるしかできなかった白い巨人を撃退し、 安定した稼ぎを得られるまでになっていた。しかし、あるクランの行動がきっかけで「黄昏世界」の危険度が跳ね上がってしまう。そんななか、以前に加入した 「暁連隊」のリーダーであるソウマと再会したハルヒロたちは、なし崩しに複数のクランが参加する、大規模なミッションに加わることになる。
精強な義勇兵たちと共に戦うことで、ハルヒロは何を見て、何を思うのか――

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様々なことが矢継ぎ早に起きていてずっと手に汗握ってました.

ひょんなミスで普通に死んでしまうようなプレッシャーと緊張感の重さと等身大な表現がマッチして,なんとも言えない雰囲気が出ています.

才能と努力.勇猛と臆病さ.

境界の最中で主人公達が取る一つ一つの選択がドキドキしましたね.

先陣を切っているメンバーも勢揃いしていよいよ盛り上がってきた展開で強くない彼らがどんな軌跡をたどるのか.
今後も目が離せませんね.


感想 『オレと彼女の萌えよペン 4』 大人と若者、信条と遊び


人間関係のバランスとイベントのサックリさが見事に調和してます.

あらすじ・内容

エミリが辞めて、泉と茉莉の漫画もここで打ち止め!?

ラブコメイベントが目白押しだった修学旅行が終わりを告げ、俺の萌え理解もこれからだ!と、意気込んでいたのに……エミリちゃん辞めちゃうのか……。しかも最近仕事も、マズいムード……な、なんとかしないと!

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学校パートと創作パートの明るい雰囲気もいいんですが,やっぱりその驚異的な読みやすさがこの作品の特徴ですね.

大人と若者,信条と遊びの対比.

ドキドキするシーンとラブコメしてるシーンがキュンキュンきて何とも言えない雰囲気を醸し出しています.

でも恋にトラブルはつきものでしょう.

この先の波乱な展開に期待しています.