「感想」カテゴリーアーカイブ

『アクセル・ワールド24 -青華の剣仙ー』 修行に次ぐ鍛錬


修行に次ぐ鍛錬

ライトノベルは修行せずにあっという間に強くなって無双してウンタラと叩いてきた人たちにこれでもかと言わんばかりに修行にフォーカスした話を持ってきましたね.

修行だけでもこんなにワクワクするのは作品全体に流れているある種の重たい空気感と合間に描かれる彼らのポジティブでコミカルな対比がいいからなんだと思います.

次々に訪れる困難を乗り越えて強くなってそれでも上から覆いかぶさってくる巨悪と更にどう戦うのか,そういうの飽きさせない作りに浸るのが心地よいんですよね.

とにかく続きが読みたいです.


感想 『29とJK7 〜さらば、憧憬〜』 仕事って苦しい


仕事って苦しい

違和感が膨れ上がってどんどん形になってようやく気づいたときにこそ本気を出す……みたいなテンプレートが心地よい巻でした.

キャラクターたちは誰もが主人公の隣を歩くべく,それぞれの歩幅で前へ進みそれぞれの足で背伸びしてましたね.

その背伸びこそが成長……の呼び水なのですが本人にはなかなか気づけないものです.

幼き日の憧憬を捨ててそれでも足掻く若人とそれを見てサポートしたり悩んだりする大人とのコントラストがなんともいえぬドラマになってます.

また続きが本当に楽しみな作品です.


感想 『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』 大人たちへのアンチテーゼ


大人たちへのアンチテーゼ

自分は欲というものを,いつしか大人になってコントロールするようになったなぁとしみじみと感じることになった作品でした.

家出した女子高生を拾って家に泊めて同居するというファンタジーの中に垣間見る確かなキャラクターたちの矜持を楽しめる作品です.

どんな背景かを詳細に説明することなく彼ら彼女らの一本気で進む物語にハラハラ・ドキドキほっこりしながらその本気の想いに胸キュンでした.

まだまだ語られていないことが多い作品なので続きに期待しつつ自分を重ねて考えると,主人公の理性モンスターっぷりに惚れますね.


感想 『魔王学院の不適合者 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜』


魔王様の尊厳

よくある魔王が転生して能力隠して俺つえーみたいな展開と感じるところとそれでもイケメンというか統べるもののカリスマを感じさせる部分のバランスが素晴らしい作品でした.

ヒロインたちも最初はオーソドックスながらどんどん盛り上がってくるうちに魅力が増していって最終的にはうるっとくるくらい身近に感じることができました.

まだまだ世界に隠された謎があるのでそれをベースに敷きつつ,この魔王様なら大丈夫という安心感とともにこの作品は続いていくと,そんな確信がもてましたね.


感想 『異世界料理道 17』 新世界での新体験


新世界での新体験

怒涛の展開から新章までのつなぎといった風情の巻でした.

異世界だけでも新鮮な出会いの連続ですが,その中でまたさらに新しい見識を広めるシーンを描くのは難しいなかで,この作品は真っ直ぐ描いてくれた印象です.

ここに来て株と魅力が急上昇するキャラクターもいて伸びしろが楽しみですね.

次回は料理だけではない大きな展開もありそうなのでそれにも期待です.


感想 『我が驍勇にふるえよ天地 9 〜アレクシス帝国興隆記〜』


痛快蠢動そして騒乱

安心して読める戦記モノな作品でしたがここに来て主人公陣営だけでなく敵側の役者も続々と揃ってきました.
英雄に次ぐ英雄がバシバシ出てきてとにかくやばい雰囲気になってきました.

女性キャラクターたちのたくましさと豪胆さ,そして魅力がいいんですよね.戦場は決して男たちだけでなく女の戦いもある,と.

激突に次ぐ激突必至の次巻も見逃せなさそうです.


感想 『スコップ無双 「スコップ波動砲!」( `・ω・´)♂〓〓〓〓★(゜Д ゜ ;;;).:∴ドゴォォ』


掘り進められる既存観念

まさか最初から最後まで一辺倒でスコップで1本本を書くとは思いませんでした…….すごいです.

主人公の理不尽ともいえるとんでもスコップパワーで様々な問題をザクザク解決する中で,時折挟まれるヒロインのとんでも理論がなんとも言えない雑味となって渾然一体の料理になってます.すごいです(2回目)

スコップ1本でこの勢いで進むのですから続巻も全く心配せずスコップで掘り進められていくんでしょうね…….

ハイテンションギャグ故に読者を選びそうでしたが何を読まされたのかと放心するくらいの作品であることは間違いないです.


感想 『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』 アイデア勝負の暗殺術


アイデア勝負の暗殺術

作者の作風をこれでもかと活かしきった作品でした.

典型的なスキル性俺つえーな作品なのにもかかわらず,アイデアだったり演出だったりが独特でそれが作品の魅力アップに大きな貢献をしています.

そして苦戦の演出がうますぎです.手に汗握る戦いが面白かったですね.

主人公は生まれ変わっても暗殺一家という立場を十全に解った上でうまく立ち回っているので,ここに勇者がキャラクターとして登場したときにどんな科学反応が起きるのか,次巻も楽しみです.


感想 『君死にたもう流星群 3』 理想と現実 貫く芯は?


理想と現実 貫く芯は?

時事ネタとSF風味な要素とクラスメートを巡る劇場型盛り上げはやっぱり見事でした.

後悔……という感情の持って生き方に工夫がされていて前回までと同様,短期的ではなく長いスパンでの夢や理想の捉え方が焦点だった気がします.

途方もなく確率が低い夢だけど,それをつかもうとあがくプロセスそのものが“未来の後悔”というリスクを解消するのかなぁと真正面に考えてしまいますね.

キャラクターたちが大きなうねりに翻弄される中で描かれているテーマがやけに等身大なのが不思議な読後感を生んでいます.

次回また怒涛の展開が待っていそうなヒキなので注視していきたいですね.


感想 『異世界料理道 16』 同じレベルで見える視点


同じレベルで見える視点

食料庫の開陳でまだまだこの世界には底力があると感じられたこの巻.

特に相手料理人との宴での直接対決がザ・料理モノ!って感じでとても盛り上がりましたね.

美味しいにもいろいろ種類があって,その一つを極めている相手と相対することで主人公も成長していく.いいサイクルですよね.

毎度恒例の書き下ろし短編も女性陣のそれぞれの個性が出ていてとても良かったです.

次回はついに街を離れた遠征話ということでまた世界の広がりに期待したいと思います.