「ライバル」タグアーカイブ

感想 『りゅうおうのおしごと! 2』 ロリおかわり!


ロリおかわり!

あらすじ・内容

『のうりん』の白鳥士郎最新作! 監修に関西若手棋士ユニット『西遊棋』を迎え最強の布陣で贈るガチ将棋押しかけ内弟子コメディ第二弾!

「私はあなたを師匠だなんて呼ばないから」
『竜王』九頭竜八一の前に現れた黒衣の少女は高飛車にそう言い放った。
夜叉神天衣。小学4年生。
弟子と同じ『あい』という名を持つJSの教育を将棋連盟会長より依頼された八一は密かに特訓を施す。
だがそれが弟子にバレた時――かつてない修羅場が訪れた!
「ししょう……? だれですか? その子……?」
はじめてのライバル、はじめての修羅場、そしてはじめての家出……
幼い師弟に訪れた危機を乗り越え、二人のあいを救うことができるか!?
悲しみの雨に閉ざされた少女達の心に、若き竜王の角が虹を描く!!

image

次々に現れるロリイベントの猛攻とそれが彩る熱い頭脳バトル!

相変わらずの半端ない取材に裏付けされた濃厚な描写が相まってどれも高いクオリティーでバランスされています.すごい.

新キャラクターの娘もかわいい.いやとにかくかわいい.ツンツンしている生意気系なんですがしいて言うならまぁ
かわいいですね.

成長にはライバルが必要.

理屈はわかるのですがそこでライバル側の視点も入れて切磋琢磨の演出が行われているのがミソですね.

一つ一つのやり方が正しいとは限らない.
しかしその最善をめぐって何人もの魂と記録,記憶が積み重なっているという感覚がありありと感じられました.

次も作者が最も書きたいものが出るということで今から楽しみです!


感想 『オレと彼女の萌えよペン 5』 創作ラブコメ、ついに完結


創作ラブコメ,ついに完結.

あらすじ・内容

勝負の漫画グランプリ! 泉が見つけた『世界一の萌え』とは――

人気雑誌連載をかけた、漫画グランプリへの挑戦が決定!? 今の俺と茉莉となら、今度こそ最高の漫画が描けるはずだ。そして気付いたんだ。俺にとっての「最高の萌え」は……一番身近なところにあったんだって。

image

ここ近年で一番ドキドキしながら読めたラブコメだったので終わるのが寂しいです.(まだ短編集がありますが)

この作品の特徴として,“ひたむきさ”があると考えています.

魅力的な主人公達やヒロイン,脇役たちがひとりひとりひたむきに頑張る様とラブコメがしっかり融合してシナジー度が本当に高かったです.

そして相変わらず本当にブヒれるいい味のヒロインが最高でした.

作者の村上凛先生は少し気の強いツンデレの女の子を書かせたら最強の作家ですね.

まだ少し続くとはいえ,ここで一旦の完結を見せたので次のラブコメ爆弾がどう爆発するのか,楽しみです.


感想 『明日、今日の君に逢えなくても』 淡いようで力強い。芯があるようで掴みどころがない。


淡いようで力強い.芯があるようで掴みどころがない.そんな作品でした.

あらすじ・内容

1/3のキス 夢から醒めてしまうなら、せめて幸福な結末を。

俺のたったひとりの妹は三人いる。女の子らしく可愛らしい藍里。明るく活発で走ることが大好きな茜。ロックを愛好し、確かな自分の世界を持つ蘭香。これは一つの身体を持つ三人の妹との日々、その最後の記憶の物語。

image

四人(一人?)の少女とその周りが織りなすハートフル青春群像劇と言った感じです.

泣くまで行かないけどかすかに淡雪のような感覚を心に残す,不思議な作品です.

幸せについて考えたかったり,人に優しくなりたい方などに普通におすすめです.


感想 『灰と幻想のグリムガル level.6 とるにたらない栄光に向かって』 一つ一つの選択がドキドキ


本格的な侵攻の先に落とし穴あり.

あらすじ・内容

最強&伝説の義勇兵たちとハルヒロが共闘!?

「目標はもう決まったわけだろ? それなのに、帰るってどういうこと?」
ハルヒロたちとトッキーズが発見した「黄昏世界」は新たな狩場として注目を集めていた。ハルヒロたちも、以前は逃げるしかできなかった白い巨人を撃退し、 安定した稼ぎを得られるまでになっていた。しかし、あるクランの行動がきっかけで「黄昏世界」の危険度が跳ね上がってしまう。そんななか、以前に加入した 「暁連隊」のリーダーであるソウマと再会したハルヒロたちは、なし崩しに複数のクランが参加する、大規模なミッションに加わることになる。
精強な義勇兵たちと共に戦うことで、ハルヒロは何を見て、何を思うのか――

image

様々なことが矢継ぎ早に起きていてずっと手に汗握ってました.

ひょんなミスで普通に死んでしまうようなプレッシャーと緊張感の重さと等身大な表現がマッチして,なんとも言えない雰囲気が出ています.

才能と努力.勇猛と臆病さ.

境界の最中で主人公達が取る一つ一つの選択がドキドキしましたね.

先陣を切っているメンバーも勢揃いしていよいよ盛り上がってきた展開で強くない彼らがどんな軌跡をたどるのか.
今後も目が離せませんね.


感想 『オレと彼女の萌えよペン 4』 大人と若者、信条と遊び


人間関係のバランスとイベントのサックリさが見事に調和してます.

あらすじ・内容

エミリが辞めて、泉と茉莉の漫画もここで打ち止め!?

ラブコメイベントが目白押しだった修学旅行が終わりを告げ、俺の萌え理解もこれからだ!と、意気込んでいたのに……エミリちゃん辞めちゃうのか……。しかも最近仕事も、マズいムード……な、なんとかしないと!

image

学校パートと創作パートの明るい雰囲気もいいんですが,やっぱりその驚異的な読みやすさがこの作品の特徴ですね.

大人と若者,信条と遊びの対比.

ドキドキするシーンとラブコメしてるシーンがキュンキュンきて何とも言えない雰囲気を醸し出しています.

でも恋にトラブルはつきものでしょう.

この先の波乱な展開に期待しています.


感想 『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 5』


1巻からの待望の親子シーンでした.感動です.

あらすじ・内容

最高潮の武術大会! 父と娘――実現する師弟対決の結末は!?

順調に大会を勝ち進み、ついに激突するスラヴァとアルマ! エルフの英雄であり、かつての弟子でもある彼女の成長にスラヴァは心躍らせる。一方、大会の裏では「昏い色の結晶」を利用した企みが暗躍しており……!?

image

前巻からの引き続きでのこの巻.
濃密な戦闘描写もさることながら,スピード感の表現も素晴らしいものがありますね.

キャラクターが崩壊しているのが約一名いますが,気にしないことにします.

特に良かったのがライバルとの再戦の話.
バトルモノで同じ相手との戦闘はどうしても難しくなりがちですが,息遣いすら聞こえてきそうなテンポの良い筆致で大興奮です!というよりお腹いっぱいです.

山場をひとつ超え,また色々な謎と伏線を残しているので,このドップリな空気を残しつつ,主人公の目指す最強の二文字をこれからも追いかけたいですね.


感想 『獣娘小隊にやる気なし司令官が着任しました。』 昼行灯主人公×獣耳少女な戦記モノ


昼行灯主人公×獣耳少女な戦記モノ.

あらすじ・内容

砦は山奥。部下はケモミミな娘たち――最高の左遷先を守るため、怠け者は采配を振るう!

暇すぎて出世ができない最悪の左遷先『アリ地獄基地』。そこ こそが怠惰を愛する男・リオンにとって最高の勤務地だった! しかし意気揚々と着任するも獣人種の兵を束ねる人狼族の少女ルガルが彼のやる気のない態度に 猛反発。さらに獣人と人間が対立し、砦には不穏な空気が漂っていた。そんなある日、リオンがルガル達と外出している間に、砦が敵国によって占拠されてしま う! 嘆くルガルのためリオンが打ち出した秘策とは!? 獣娘ファンタジー軍記、開幕!

 

image

非常にオーソドックスないい感じの琴線を攻めてきていて全くストレスのない展開.
クセはあるけど可愛いヒロインたち.
バランスが良くてサラッと読めました.

ただ不満を言うならもう少しヒロインたちにガンガンスポットを当ててくれたほうが好みですね.

これから過去などを素材にして展開していくのでしょうが,キャラクターの魅力を最大限楽しみたいと思います.


吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる 4 感想


ため息しか出ないですね.甘酸っぱくてほろ苦い,青春のきらめきをひしひしと感じる作品です.

内容紹介

綾音と距離をおくことを選んだ詩也。
“素直な後輩”を演じる彼に綾音が動揺を隠しきれずにいるところへ、
さらにいち子が、クリスマス公演は「チーム・デネブ」を脱退したカレナを客演に迎え、
ダブルヒロインで行うと発表!
演目は『エロスとプシケー』、神と人間の恋物語。謎を秘めた詩也と正体を隠す愛の神エロスが重なり、
綾音は演技が出来なくなってしまい――!?
互いを想いながらすれ違う二人、それを見つめる赤い瞳の少女。
彼らの想いが交錯する第4弾!!

 

image

主人公とヒロインのじれったい恋模様の裏ではしっかり今回の演劇の題材がモチーフ化されていて終盤見事にシナジーというか,シンクロするのがとても気持ちよかったです.

また脇役がとっても良い味出してます!
今回特に良かったのはカレナ様の取り巻きです.グッと身近に感じれました.

ずっと焦がれたシーンがようやくお披露目になった今,主人公とヒロインがどんな選択をこれからとっていくのか.
次回は短編集らしいですが,またどんないちゃいちゃを見せてくれるのか.楽しみですね.


オレと彼女の萌えよペン 2 感想


今回あも大満足.キャラも生き生きしてて,行動もシチュエーションも全く違和感がない.

image

しかもそれでいて怒涛のラブコメ爆撃が縦横無尽に襲いかかってきて最高にしびれました.

これはもはや新ジャンルと言ってもいいですね.

1巻とは違ってそれぞれのキャラに違った魅力が発揮できる見せ場があって掘り下げが心地よかったです.

次も人間関係にいろいろな波乱がありそうで今からとても楽しみです.