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感想 『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラムー2.不死の獣たち』


想いは死なず

あらすじ・内容

決闘都市ギデオンへと辿り着いたレイは、手に入れた特典防具の性能実験をしたり、ガチャを引いたりしながら自らの能力向上に努めていた。そんな中彼は、ギデオン周辺で最近子供を攫う非道な組織『ゴゥズメイズ山賊団』がはびこっていることを知る。偶然知り合ったプレイヤー・ユーゴー、キューコと共に、子供の救出と山賊団の討伐へと向かうレイ。そこにはまたしてもイレギュラーな事態が待ち受けていて――!! 超人気VRMMOファンタジー、待望の第2巻!!

子供を攫い,喰らい,身銭を稼ぐという極悪非道を絵に書いたような敵とふとしたきっかけで出来た友情の絆が印象的な巻でした.

世界の広がりを無限に感じるほか,制約やルールも多く工夫が楽しそうな世界ですね.

新キャラクターも個性的なのですが敵のいい感じの強敵感とアイテムのフレーバーの香ばしさがわくわくを増大させます.

次回からぐぐっと物語が加速しそうなので大混戦みたいなものも読みたいと期待しつつ待ちたいと思います.


感想 『精霊幻想記 6.逢魔の前奏曲』  逃避行の先に英雄道


逃避行の先に英雄道

あらすじ・内容

大貴族との望まぬ政略結婚から無事にセリアを救出したリオは、物資の補給と当初の目的であった【勇者召喚】についての情報を集めるべく、大都市アマンドを訪れる。その最中「父親に自分の無事を伝えたい」というセリアの願いを叶えるため、リオはクレール伯爵邸への潜入を試みることに! 一方、セリアの結婚式に出席していた貴族令嬢リーゼロッテは、拠点であるアマンドへ戻る途中、ベルトラム王国の勇者・坂田や王女フローラらと予期せぬトラブルに巻き込まれてしまい!?

見事な花嫁強奪からあけて今度は本筋の冒険へ.

情報収集とともに世界の広がりを見せるやいなやかつてのキャラクターたちや新キャラクターのオンパレードと豪華な巻になりました.

各キャラクターにしっかり見せ場を作ることもさることながら,見せ場のときの他のキャラクターの動きがしっくりくるのでそれがまた魅力を引き出しています.

展開がどれもテンションが上がるものが多く,またお約束の中にもこの作品らしい仕掛けやユーモアがあるので飽きさせませんね.

陰謀や様々なキャラクターの思惑がうごめく中,ものすごく楽しみな要素もたくさんあったので,早く読みたくて待ち遠しいです.


感想 『異世界料理道 9』 別れと出会い……


別れと出会い……

あらすじ・内容

ついに領主サイクレウスと森辺の民の会合が開始され、過去の事件とスン家の因縁が白日の者となる日も近づいていた。一方、ようやく屋台を通常営業することが出来るようになったアスタは、友人・シュミラルの所属する銀の壺が、次なる商談の旅に出ることを知る――。

お得意様だった賑やかなキャラクターたちが離れ,それぞれの想いを胸に秘めながらまた新たなステージに進んでいく.

どうしようもない陰謀や巨悪は潜んでいるものの,確かに前を向いて進んでいける道がある.

そんな光明が示された巻でしたね.

あらゆる出来事の裏側では確かな息遣いがしっかりとベースにあって,想いをしっかりと育んでる様がバランス良く描かれていてそれがなんとも心地よい.

話の盛り上がりは激しくないもののきれいにまとまっているおかげで読後感が爽やかでした.

それでいて続きがとても気になる終わり方なのではやく読みたいです.


感想 『武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行 9』


魔人の国にて過去との邂逅

あらすじ・内容

シェリルの秘密と血晶の謎――最後の戦いが始まる!

魔人の国「ネヴァケー」。『大血晶』の情報を求め、そして師の意思を継ぐため、この地を訪れたスラヴァ一行を待っていたのは……魔人との喧嘩の日々!? そんな彼らの前に現れたのはシェリルと縁の深い人物で――

最終章の幕開けといった展開.

魔人の国に辿り着いた一行は好戦的な住民に囲まれながらもいつも通りに過ごしていましたが,目的の調査のために色々と動いていくうちにどんどん雲行きが怪しくなっていき……と言った内容.

エルフ,魔人,そして武術家という枠によって覗ける人間模様や信念もさることながら,いい塩梅に肉付けされた戦闘シーンなどやはり見どころが多かったです.

伏線として貼られていたシェリルの秘密など少しあっさりめの味付けだったところもありますが,それぞれのキャラクターの矜持だったりがぶつかり合う展開はなかなか爽快でした.

いよいよラストバトルに向けて大きく舵をきった今作.
どのような終着点にたどり着くのかが楽しみです.


感想 『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 5』 お気楽道中ピリリと辛い


お気楽道中ピリリと辛い

あらすじ・内容

頼れる仲間と海を越え――いざ、新天地へ!

まだ見ぬ食材を求め、新天地へお出掛けすることになった骸骨騎士のアーク。
精霊獣のポンタ、ダークエルフの美女戦士アリアン、獣耳忍者少女チヨメのお馴染みのメンバーに、さらに筋骨隆々の獣人の戦士ゴエモンも加わり、安穏無事な旅になるはずだった。
しかし――船上で巨大イカを討伐! 恐竜モドキと素手で対決!? 新食材でパスタ作りに挑戦――!! と、今まで以上に、何でもありの珍道中!
希少品のトウガラシを求め、虎人族の里に辿り着いたアーク達。しかしそこは黒い巨人に襲撃され、多くの虎人が命を落とす戦場と化していた。虎人族に助太刀するアークだが、突如謎の影による奇襲が!?
「……サ、スケ……兄さん……っ!?」
その正体は、なんとチヨメの兄弟子サスケのようで――。
最強の骸骨騎士による“無自覚”世直し異世界ファンタジー第五弾、書き下ろし番外編『チヨメとサスケ』も収録し、希望と絶望と共に参上!!

旅路がサクサク進むこととは裏腹に様々な思惑ががんじがらめになっていろいろなキャラクターに魔の手を伸ばす様が描かれた巻でした.
何でもない目的で旅を続けるんですが,行く先々でとんでもない展開があるノリは嫌いではないので満足です.

過去の因縁が現在のキャラクターを苦しめていく中で,キラリと光る人間模様が良いです.

主人公が相変わらずお気楽でタンタンとしている感じなのが気になりますがそれでいるからこそ終盤の盛り上がりに華を添えていると思うのでこの作品の味なのでしょう.

色々と新しい要素も出てきているのでそれがうまく回収されることを願いつつ次の巻を待ちたいと思います.


感想 『<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラムー 1.可能性の始まり』 


可能性への道標

あらすじ・内容

各プレイヤーの行動や性格、プレイスタイルによって独自に能力が進化するシステム<エンブリオ>。人と間違うような、確かにその世界に息づくNPCたち<ティアン>。そんな夢のようなシステムを備えたダイブ型VRMMO<Infinite Dendrogram>は、瞬く間に一大ムーブメントとなって世界を席巻し、数多くのユーザーがこのゲームを楽しんでいた。大学受験を終えて東京で一人暮らしを始めた青年・椋鳥玲二もまた、受験勉強の終了を記念して、かねてより兄に誘われていた<Infinite Dendrogram>を起動する――。

レベル,スキル,アイテムボックスにアイテムドロップ……オーソドックスなスキル性システムに理解のし易いシンプルな説明ですっと世界に入りやすかったです.

自分の可能性を目に見える形で示してくれるVRMMOの世界で待ち受ける利己的な,どこまでも人間らしい陰謀や無邪気なイベントの数々.

裏側にある設定がしっかりしているので特に違和感も感じずに読むことができました.

キャラクターは1巻にしては多いと感じたものの,一人一人の個性が面白いので見ていて気持ち良いです.

まだまだ戦闘シーンも見足りないので次巻からはどんどん事態が深刻化していくことを求めます.


感想 『ゴブリンスレイヤー 3』 冒険だけが冒険じゃない


冒険だけが冒険じゃない

あらすじ・内容

コミック版も同時発売!

「ところで、ほら、えと、明後日、収穫祭が、あるじゃないですか――予定、空いてますか?」
「……ゴブリン」
「あ、ゴブリン以外です」

秋、辺境の街は収穫祭を間近に控えていた。
そんな中、神殿の仕事で忙しそうな女神官、ある出来事で拗ねる妖精弓手、祭の準備に参加する鉱人道士、蜥蜴僧侶と、それぞれの日常を過ごす冒険者たち。
そしてゴブリンスレイヤーもまた“日常”を過ごしていたのだが……。

依頼の減るゴブリン退治、現れる三人の来訪者、祭の裏で暗躍する計画とは!?
「素人め、教育してやる」
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第3弾!

祭りの喧騒とそれぞれの恋路がくっきり描かれていた今巻,とても満足しました.

1巻の頃と比べて主人公の気持ちの良いくらいの冷徹さは鳴りを潜めて,その本質はベースにあるもののより人間らしさが際立つストーリーだったと思います.

女性陣の生き生きとした表情が良い!

ゴブリンはやはり恐ろしいですが工夫と知恵で冷静に対処する楽しさはそのままに作品の魅力がキャラクターによって増していると言った印象です.

次も冒険や他のキャラクターにスポットライトが当たることを期待しつつ,次巻を待ちたいと思います.


感想 『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜 12』 悲願の達成とその代償


悲願の達成とその代償

あらすじ・内容

父と息子は迷宮へ!! 母の救出は成るか!?

母を救出するため、父パウロと共に迷宮に挑むことになったルーデウス。かつてない脅威を前にした時、父が息子に伝えた予想外の言葉とは!? 異世界で親子の絆を知る、人生やり直し型転生ファンタジー第十二弾!

家族の絆と思い通りに行かないもどかしさで四苦八苦する巻でした.

どんな理由にせよ,落ち込んだ人に差し伸ばされる手は尊いものです.

大転移に関しての話は一旦の帰結を見せたわけですが,正直どうにもしっくりこない終わり方でもやもやしますね.

キャラクターも淡々としているので余計に状況のもどかしさが際立ちます.

次は剣の修行をしているエリスにそろそろ焦点を当ててほしいところです.


感想 『Re:ゼロから始める異世界生活 9』 絶望は続くよどこまでも


絶望は続くよどこまでも.

あらすじ・内容

衝撃と怒濤の文庫9、10巻2ヶ月連続刊行&2017年3月ゲーム化!

ペテルギウスとの死闘に敗れ、再び時を遡ったナツキ・スバル。他者の肉体を乗っ取る邪悪、ペテルギウスの目論みを打ち砕くために! 一方、ロズワール邸に残るエミリアも、屋敷周辺の異変に気付いていて――!?

激動に次ぐ激動.そして絶望に次ぐ絶望.

絶妙なテンポでガンガン進む事態に圧倒されながら確かに掴んだ“最善”が嬉しい作品ですね.

助走が長いので物語として高く飛べるんですが,また落ちる速度もすごい……という感覚でしょうか.

そしてキャラクターがいいですよね.慌てずブレずにただそこにある造形を感じる動きでとても魅力的でした.

一難去ってまた一難.これぞリゼロという展開なので早く続きが読みたいですね.


感想 『異世界料理道 8』 親族の確執と美味しいご飯


親族の確執と美味しいご飯

あらすじ・内容

人生で最も熱い夏が今、始まる。

「わたし、もっともっと強くなって……絶対に勝ちますっ!!」
小学校が夏休みに入ったその日、あい達は東京を目指していた。
目的は――最大の女流棋戦『マイナビ女子オープン将棋トーナメント』。
女流棋士やアマチュア強豪がひしめくその大会を、あいと天衣は破格の才能を武器に駆け上がって行く。
一方、その師匠はというと……弟子に隠れて美人女流棋士と将棋番組でイチャイチャしたかと思えば、その翌日は別の女の子と原宿で手繋ぎデート!? しかもそのお相手は……銀子!?

将棋に全てを捧げた女性達が織りなす灼熱の祭典を描いた第四巻!
人生で最も熱い夏が今、始まる。

着々と森辺の食生活が向上してますね.

いろいろな食材が意外な方向性の調理で出てくるのでいつも飽きさせない工夫を感じます.

また主人公の独壇場かと思われた料理でもライバルっぽい伏線が出てきて面白そうな展開に……結構こういうの燃えますよね

お話の大筋はあまり動かなかったものの,キャラクターやそこに存在している背景がしっかり料理とともに掘り下げられたので,連作短編のような側面をもっている今巻もたいへん満足しました.

次は大きくお話が動きそうですが,料理も,そして恋のバトルも勃発してほしいところですね.